お菓子作りの際に、手軽にバニラの香りと甘みを出してくれるバニラエッセンス。天然のバニラビーンズに比べて安価でスーパーでも簡単に手に入りますが、バニラオイルやバニラエクストラクトなどたくさんの種類があり、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、バニラエッセンスの選び方とおすすめ商品をランキング形式で紹介します。それぞれの味や形状の違い、どんなお菓子を作るときに使用すればよいかなども紹介していますので、参考にしてみてください。
手軽に上質な甘い香りを楽しめる!お菓子作りには欠かせないバニラエッセンス

バニラは高さ約10mのつる性の植物で、インゲン豆のさやのような形をしています。乾燥と発酵を繰り返し行い、黒色に変化しシワシワのバニラビーンズになります。マダガスカル・タヒチ・中央アメリカなどの熱帯地域で栽培されており、産地によって香りが違うと言われています。
バニラエッセンスは、アルコールにバニラの香りを抽出したものです。ケーキやプリンなどのお菓子作りをする際には必須のバニラエッセンスですが、加熱の有無や香りの強さなどスイーツによって使い分けるとさらにおいしく仕上げることができます。
また、バニラ自体には本来味はありませんが、市販の商品にはカラメルなどの添加物が加えられ甘い味がするものもあります。添加物や農薬が気になる方は、原材料やバニラエッセンスの産地をしっかり確認しましょう。
バニラエッセンスの選び方
バニラエッセンスを選ぶ際に重要な2つのポイントを見ていきましょう。
焼き菓子や冷菓など、どんなお菓子に使うかの「用途」で選ぼう
バニラ香料はキャラメル色をしたエッセンスを数滴ずつ使うというイメージがありますが、実はほかにも種類があります。それぞれの違いをチェックし、作りたいスイーツに合わせて選んでいきましょう。
プリンやババロアなどの冷たいお菓子に最適!口に入れた瞬間香りが広がる「バニラエッセンス」

もっとも一般的なバニラエッセンスは、原料のバニラをアルコールに浸して香り成分を抽出したものです。スーパーでも手に入り、値段もお手頃です。エキスが濃縮されているので、数滴使うだけで芳醇な香りが広がります。
アルコールを使用しているため揮発性が高く、加熱するとバニラの香りが飛んでしまいます。そのためバニラエッセンスは加熱しないプリンやババロア・ムースなどの冷菓に使用するのが適しています。
バニラエッセンスは、安価に作るためバニラを使用せず人工香料や添加物が含まれている商品もあります。お子さんや妊婦さんへのお菓子作りの際は原材料をチェックし、用法容量を守って使いましょう。
生菓子を作るときには、強すぎない風味で自然な香りの「バニラエクストラクト」

バニラエクストラクトは天然の原料のみを使用しており、製法はバニラエッセンスと同じですが、呼び方が区別されています。日本ではあまり聞き馴染みがありませんが、欧米では主流となっています。
アルコールを使用しているため、適した温度帯は−20℃〜40℃ほどで、バニラエッセンスと同様に冷たいスイーツで使用しましょう。
天然のバニラとウォッカやラムなどを使いじっくりと時間をかけて製造されているため、お値段は少し高価ですが、植物らしいスパイシーな香りを楽しみたい方や強い香りが苦手な方におすすめです。ただし、お酒に弱い方やお子さんに食べてもらう際には注意が必要です。
クッキーやケーキなどの焼き菓子が好きな方には熱に強い「バニラオイル」

バニラオイルはアルコールではなく、油にバニラを漬け込んで抽出した液体です。バニラ香料のなかで最も香りが強く、少量で濃厚な香りが広がります。
180℃以上の熱でも風味がなくならないため、クッキーやケーキ・マドレーヌなどの焼き菓子にぴったりです。一方で、プリンやアイスクリームなどの冷菓に使用すると油分が固まり香りが出にくくなってしまうためあまりおすすめではありません。
どんなお菓子にもおすすめ!バニラビーンズのつぶつぶを楽しめる「バニラペースト」

バニラペーストは本格的なお菓子作りをしたい方におすすめです。とろとろとしたペースト状になっており、バニラビーンズのつぶつぶが入っています。バニラビーンズを調理する手間を省きたいけど、本格的な見た目に仕上げたいという方におすすめです。
バニラペーストは温度の影響を受けないため生菓子・冷菓・焼き菓子など広い用途で使えます。また、保存期間も4〜5年と長いのも嬉しいポイントです。いろいろなお菓子を作ってみたいという方は、大容量のバニラペーストを購入すればコスパもバッチリです。
スーパーなどに置いてあることは珍しいですが、ネットで簡単に購入できるのでチェックしてみましょう。
アイスやカスタードクリームなど、本来のバニラの香りを求めるなら「バニラビーンズ」

植物本来の優しい香りを楽しみたい本格派の方は、バニラビーンズがおすすめです。見た目は黒っぽく、木の枝のような形をしています。さやをカットし、小さな種を削ぎ取り、牛乳やシロップなどに入れて加熱するという細かい工程が必要ですが、リッチな香りを味わえます。
バニラビーンズは基本的にはどのようなお菓子にも使うことができます。バニラアイスや洋ナシ・桃のコンポートなどバニラが主役になるお菓子作りにはバニラビーンズを使ってみてください。
人工香料や添加物が気になる方は「原材料」で選ぼう
バニラ香料には安価に販売するため、化学物質が使用されている製品もあります。健康志向の方や妊娠中の方は、以下のポイントをしっかりチェックして購入しましょう。
天然バニラビーンズの使用の有無と「原産国」をチェックしよう

商品の説明欄を見て、原産国や生産者の情報が記載されているかを確認しましょう。日本に輸入されているバニラは8割がマダガスカル、続いてアメリカ・フランスとなっています。
優良企業であれば、仕入先の国や栽培状況などを公開しています。生産状況がわかると安心できますし、現地の生産者と良い関係を築いているのであれば、製品もおのずといいものになりますよね。
カラメル色素や合成香料などの「成分」をチェックしよう

バニラ製品のなかには、バニラビーンズが原材料として使われていないケースもあります。天然のバニラを一切使わずに、それに似た匂いのする化学物質や着色料のみで作られているので「甘すぎる」「色が濃い」と感じることがあります。
カラメルⅢ・Ⅳなどの有害な着色料やソルビトールなどの人工甘味料、プロピレングリコールといった化学成分が含まれているものは、安く購入できるメリットもありますが、大量に摂取すると体に悪影響ですので注意しましょう。
農薬の有無が気になるときは「オーガニック」かどうかをチェックしよう

加工段階で薬品を使用しない無添加の製品でも、栽培時に薬剤を使っている場合があります。日本には農薬の使用基準がありますが、海外から輸入する食材は基準がないため、大量の農薬が使われていてもわかりません。
農薬を使わずに虫や動物から植物を守り育てることは大変なので価格は少し高くなってしまいますが、オーガニック表記や有機JASマークがついているものを選べば安心です。
バニラエッセンスのおすすめ人気ランキング10選
ここまでバニラ香料についての種類と選び方を紹介してきました。バニラエッセンスは作りたいお菓子に合わせて適したものを選ぶことで、香りを最大限に活かすことができます。また、品質にもしっかり着目して購入することが大切です。
ここからは、おすすめの10商品をランキング形式でご紹介します。各商品の特徴や使い方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
1位 Taylor & Colledge(テイラー&カレッジ) オーガニックバニラビーンズペースト

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原材料:有機バニラビーンズエクストラクト(アルコール、有機バニラビーンズ(種を含む))、有機砂糖、有機イヌリン(食物繊維)、増粘剤(トラガントガム)
原産国:オーストラリア
低温抽出製法で高級なバニラの風味を楽しめる
バニラのつぶつぶが入ったバニラペーストです。マダガスカルやタヒチからのオーガニックバニラを100%使用しています。独自の低温抽出製法で、本来の芳醇な香りを最大限に引き出しています。レシピの1滴につき1gの計算で、スプーンなどで測って使用しましょう。
お値段もお手頃でバニラビーンズが高騰している今、とても嬉しいポイントです。使いやすいチューブタイプに加えて、大容量の瓶タイプも販売されていますので自分に合うサイズを購入してみてください。
2位 Native Vanilla(ネイティブバニラ) ピュアバニラエクストラクト

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原材料:-
原産国:-
無糖がうれしい本格派のバニラエクストラクト
少し高価ですが、着色料や添加物は不使用で砂糖も使われておらず、安心して使える製品です。本物のバニラの風味を感じられます。
日本ではあまり取り扱いがありませんが、アメリカでは主流の商品です。レビューではパンやクッキー作りなど、オーブンで焼くお菓子に使用すると香りが広がっておいしいと高評価の多い商品です。
3位 アリサン バニラエクストラクト 0651170001009

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原材料:アルコール、バニラビーンズ抽出液
原産国:アメリカ合衆国
おしゃれな容器がかわいい!化学香料未使用で体にも優しい
オーガニックで無添加の体に優しいバニラエクストラクトです。一般的なバニラエッセンスよりも、加熱後に香りが飛びにくく、どんなお菓子にも使用できます。大容量でもお手頃な価格のため、満足度も高いです。
甘すぎない自然な香りを楽しみたいという方にぴったりです。ふたを取ると直接液が出てきてしまうため、使用する際はスプーンなどにそっと入れてから使いましょう。
4位 共立食品 バニラエッセンス 49873252

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原材料:食品添加物(香料製剤):菓子、冷菓用 成分重量:エタノール35%、グリセリン6%、カラメルⅠ 0.1%
原産国:日本
アイスやババロアなどの冷たいスイーツにぴったり
少量でお手頃価格のため、たまにお菓子作りをするという方にぴったりです。市販でも手に入れやすく、昔ながらのメーカーのため安心感があります。
数滴で簡単にバニラの香りをつけることができ、お菓子作りに慣れていない方でも簡単に扱えます。アイスクリームやババロアなど冷たいスイーツにさっとたらして甘い香りを楽しみましょう。
5位 明治屋 バニラエッセンス

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原材料:エタノール 48.5%、カラメル 0.6%
原産国:日本
お手頃価格でお菓子作り初心者におすすめ
レトロな瓶がかわいい明治屋のバニラエッセンスは、とてもお手頃でお菓子作り初心者におすすめです。大容量タイプなら、よくお菓子作りをするという方にもぴったりです。
香りが強いのが特徴で、少量でしっかりと香りをつけることができます。その香りの強さから、アロマや芳香剤として甘い香りを楽しんでいる方もいます。
6位 GABAN(ギャバン) バニラビーンズ 45112652

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原材料:バニラビーンズ
原産国:マダガスカル
スーパーでも手に入る!使いやすい本格バニラビーンズ
本格的なスパイス販売で有名なGABANですが、スパイスと同じ小瓶に2本入ったバニラビーンズを販売しています。マダガスカル産で品質はバッチリですが、リーズナブルな価格で手に入ります。
3cmほどのビーンズが2本入っているので、2回から3回お菓子作りに使用できます。使ったあとのさやは、しっかり洗って乾燥させれば再利用ができます。砂糖にまぜてバニラシュガーを作ったり、お酒につけて自家製のバニラエッセンス作ったりもできます。
7位 マルサンパントリー バニラオイル

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原材料:エタノール42.4% ソルビトール9.9% グリセリン3.5% プロピレングリコール0.7%
原産国:日本
クッキーやマフィンの際に!焼いた後もしっかり香りが残る
製菓と製パン専門ブランドから販売されているバニラオイル です。さまざまなバニラ香料が同社から発売されていますが、香りが強いオイルは焼き菓子を作る際におすすめです。
価格が安いので、たくさんお菓子作りがしたい方やこれからいろいろなお菓子に挑戦したい方におすすめです。加熱しても香りが飛ばないという評価がリピートにつながっています。
8位 共立食品 バニラオイル 49861464

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原材料:純水、エタノール、グリセリン、香料
原産国:日本
香りも風味もバッチリ!安さも魅力でコスパ最高
比較的値段が高くなってしまうバニラオイルのなかではとても安く、賞味期限も3年ほどと長いためコスパのいい製品です。スーパーでも手に入ります。
加熱しても香りが飛びにくいので、パンやマフィンを作る際におすすめです。焼いたあともしっかり香りがして、口に入れるとさらに香りが広がり甘さを引き立てます。
9位 ドーバー酒造 モンレニオンヴァニラエクセラン

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原材料:エタノール12.0%
原産国:日本
バニラの女王ブルボンバニラを使用
最高品質のブルボンヴァニラを100%使用している、高品質なバニラエキスです。日本の会社で製造されていますが、世界の一流パティシエに愛されています。将来お店を開きたい方や料理教室をしたい方にぜひおすすめしたい商品です。
バニラの主成分であるバニリンが多く含まれており、使用する前に上下に振って混ぜてから使用しましょう。お値段は張りますが、本物のバニラの風味をぜひ感じてみてください。
10位 共立食品 バニラビーンズエッセンス 4901325151308

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原材料:純水、エタノール、バニラシード、グリセリン、香料、カラメル色素
原産国:日本
つぶつぶ入りのエッセンスでお菓子の見た目も上質に
粒が入っている、珍しいバニラエッセンスです。あらゆるお菓子に使用できますが、カスタードクリームやアイスクリームに入れると、つぶつぶが見えて本格的な仕上がりになります。
手軽に手に入りしっかりとバニラの見た目を楽しめるので、お菓子作りを始めてみたい方や、お子さんとの簡単なお菓子作りがしたい方などにおすすめです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() Taylor & Colledge(テイラー&カレ……
1
|
1,278円 |
4.42 |
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![]() Native Vanilla(ネイティブバニラ……
2
|
2,100円 |
4.2 |
|
![]() アリサン バニラエクストラクト 06……
3
|
1,512円 |
3.78 |
|
![]() 共立食品 バニラエッセンス 49873252
4
|
1,320円 |
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|
![]() 明治屋 バニラエッセンス
5
|
1,309円 |
|
|
![]() GABAN(ギャバン) バニラビーンズ……
6
|
534円 |
|
|
![]() マルサンパントリー バニラオイル
7
|
271円 |
|
|
![]() 共立食品 バニラオイル 49861464
8
|
1,845円 |
|
|
![]() ドーバー酒造 モンレニオンヴァニ……
9
|
1,328円 |
|
|
![]() 共立食品 バニラビーンズエッセン……
10
|
1,266円 |
4.4 |
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バニラエッセンスが余ったときは、アロマやコーヒーの香りづけにも便利!

バニラエッセンスは賞味期限が1〜3年ほどになっているものが多いですが、どのメーカーも開封後はなるべく早く使用することを推奨しています。余ってしまったときはコットンなどに垂らしてアロマとしても利用したり、冷蔵庫の消臭に使うのもおすすめです。
また、ホットミルクやミルクティ、コーヒーなどに少し入れると甘い香りに包まれ幸せな気分になれます。バニラの香りが大好きという方には、お風呂に垂らすとリラックスできるので試してみてください。
まとめ
バニラエッセンスを選ぶときは、作りたいお菓子の種類や健康に考慮した原材料を比較し、使用する状況に合わせた商品を選びましょう。
それぞれのバニラエッセンスの特徴に合わせてお菓子作りをすることでバニラの魅力を最大限に引き出すことができます。甘くて幸せな香りになれるバニラエッセンスを使ってぜひお菓子作りを楽しんでくださいね。