日本人にとってもっとも身近な食材であるお米を原料に造られているお酒、米焼酎。お米の甘みや旨味、香りを楽しめるお酒として自宅用や贈答用にも人気を集めています。
そんな米焼酎は米の名産である新潟や熊本、山形などさまざまな地域から吟香鳥飼やしろなどの有名な銘柄が製造されています。使用されるお米でも味が大きく変わるため、どれが良いか悩んでしまいがち。そこで今回は米焼酎の選び方を解説するとともに、おすすめの人気ランキングをご紹介します。
米焼酎の選び方
米焼酎を選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。
好みに合わせて「白・黄・黒」から麹の種類を選ぶ
米焼酎に使用されている麹は白・黄・黒の3種類があります。使用される麹でも味わいが変化するので、好みに合った味わいを見つけるために麹にも注目しましょう。
クセがない「白麹」は、軽やかな口当たりで初心者も飲みやすい
白麹は黒麹から発見された麹です。そんな白麹から作られる米焼酎はシャープでクリアな味わいが特徴。米焼酎ではよく用いられており、高橋酒造の「白岳しろ」や大石酒造の「大石」などが人気です。
すいすいと飲めるクセのない味わいが好みの方に適しています。米焼酎を初めて飲む方にも飲みやすいタイプでしょう。
フルーティーな香りが特徴の「黄麹」は、軽快な飲み口で女性におすすめ
古くから酒造りに用いられてきた黄麹ですが、雑菌の繁殖を防ぐためのクエン酸が作れないという欠点により白麹や黒麹に比べると使用されることが少なくなりました。
しかし近年は黄麹を用いたことで生まれるフルーティーな香りが人気を集め、衛生管理を注意しながら黄麹を使用する酒造も増えています。黄麹を使用した米焼酎は吟醸酒に似た華やかな香りと口当たりのまろやかさが特徴。「鳥飼」「八海山よろしく千萬あるべし」など人気の米焼酎も多くあります。
コクのある「黒麹」は、どっしりとした飲み口が好みの方に最適
沖縄の泡盛に用いられる黒麹は、暑い環境でも腐敗しない強い麹です。雑菌の繁殖を抑制するクエン酸を作ることができるため、温暖な地域での酒造りに適しています。
そんな黒麹で造られる米焼酎は焼酎本来のコクを堪能できる、どっしりとした味わいが特徴。焼酎らしいインパクトのある飲み口が好みの方に適しています。黒麹を使用した米焼酎では「博多の華」や「時代蔵八」などが人気です。
クリアな味わいが好みなら「減圧蒸留」、米の風味を感じたいなら「常圧蒸留」を選ぼう
米焼酎を造る過程で重要な蒸留には、減圧蒸留と常圧蒸留という2種類の方法があります。蒸留方法でも味が変化するため、味わいにこだわりたい方は確認するようにしましょう。
クセがなくお湯割りからソーダ割りまで、いろんな飲み方を楽しめる「減圧蒸留」
気圧を下げることで低い温度で蒸発させ、効率的にアルコールを集める蒸留方法を減圧蒸留と呼びます。減圧蒸留で造られた米焼酎はクセのないクリアな仕上がりになり、雑味を感じないのが特徴です。
万人受けする味わいで、お茶やお湯、ソーダなどで割っても楽しめるのが減圧蒸留のメリット。クセのあるお酒が苦手な方や、さまざまな飲み方をしたいという方に適しています。
ロックで楽しむなら、米の風味をしっかりと感じられる「常圧蒸留」
常圧蒸留は昔からの伝統的な蒸留方法で、90°~100℃程度でアルコールを蒸発させて集める手法です。高い温度で蒸留することで、原料の持つ旨味をしっかりと引き出すのが常圧蒸留のメリット。
常圧蒸留で造られる米焼酎は飲みごたえのある仕上がりになります。クセのあるお酒が好みの方や、ロックで飲むのが好きな方は常圧蒸留の米焼酎をチェックしてみましょう。
米の品種で迷ったら日本酒でも有名な「山田錦」がおすすめ
米焼酎に用いられる米は、食卓に上がるものよりも粒が大きい酒造好適米という専用の米が多く用いられます。中でも高い人気を博しているのが「山田錦」という品種。山田錦は香り高く、繊細な味わいが特徴で飲む人を選びません。
また淡麗ですっきりとした味わいが人気の「五百万石」やコクがある「雄町」なども人気です。食用米である「コシヒカリ」や「あきたこまち」とった有名な品種を用いている米焼酎もあるので、食べ慣れたものを選ぶのもおすすめですよ。
熊本・新潟・山形など、米焼酎が盛んな産地から有名な銘柄を選ぶのもおすすめ
米焼酎は全国的に造られていますが、とりわけ人気なのが熊本・新潟・山形です。産地によっても特徴は変わるので、産地ごとの違いを見ていきましょう。米焼酎選びに悩んだら、産地から選んでみるのもおすすめですよ。
「吟香鳥飼」「白岳」「白水」など焼酎の名産地 熊本は種類が豊富
米焼酎の聖地との呼び声高い熊本県には28もの蔵元が存在しています。熊本は米どころであり水も綺麗なので、米焼酎の製造に適した土地なのです。
「吟香鳥飼」「白岳」「白水」などが人気を誇っており、中でも熊本県球磨郡および人吉市で製造される焼酎は球磨焼酎と呼ばれ世界的なブランドとして高く評価されています。
「よろしく千萬あるべし」に代表される米どころ新潟の米焼酎は品格ある味わい
米の名産地として知られる新潟県は、日本酒の名産地としても有名です。日本酒を製造している蔵元では米焼酎も製造していることが多く、新潟も例外ではありません。
新潟県の米焼酎は「よろしく千萬あるべし」「樽貯蔵37°」などが有名で、いずれも米の旨味や香りが楽しめると評価されています。
「十四代」に代表される山形の米焼酎は、日本酒の技術を活かしているのが特徴
新潟県に並んで米や日本酒の名産として知られている山形県もまた、米焼酎造りが盛んです。日本酒の技術を用いて造られる山形県の米焼酎は仕込み水にも時間をかけており、上質な味が楽しめます。
「十四代」や「めんこい」「疾風」など人気の米焼酎も多くありますが、生産数が少ない希少な銘柄も。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
プレゼントには飲み比べセットがおすすめ
父の日のプレゼントやお酒好きな方への贈り物などで米焼酎をプレゼントしたいなら、飲み比べセットがおすすめです。飲み比べセットは異なる味わいの米焼酎をセットにしているため、贈る相手の好みが分からなくても気軽にプレゼントできるのが魅力。
また、米ごとの味の違いを体感したいという方や初めて米焼酎を飲んでみたいという方にも飲み比べセットは最適です。お試しのミニサイズがセットになったものもあるので、色々な味をお得に楽しみたい方はぜひチェックしてください。
米焼酎のおすすめ人気ランキング10選
ここからは選び方を踏まえた上で、米焼酎のおすすめ人気ランキングをご紹介します。米焼酎選びに役立ててくださいね。
1位 鳥飼酒造 吟香鳥飼

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米の種類:山田錦,五百万石
内容量:720mL
アルコール度数:25度
蒸留方法:減圧蒸留
華やかな香りが楽しめるクセのない米焼酎
初めて米焼酎を飲む方や、フルーティーな味わいが好みの方におすすめなのが吟香鳥飼です。日本酒を蒸留した粕取り焼酎とは異なり、酒造用の「山田錦」「五百万石」という2種類の酒造好適米を磨き、自家培養の酵母を使用して造られています。
吟醸酒のような華やかな香りとやわらかい味わいが特徴で、クセのない米焼酎なので焼酎を飲みなれていない方にも適しています。海外の方からも評判がよく、料理との相性も良い逸品です。
2位 天山酒造 七田

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米の種類:山田錦
内容量:1800ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:減圧蒸留
吟醸の酒粕だけを使用した贅沢品
天山酒造の七田は、佐賀県産「山田錦」に黄麹と吟醸酵母を使用して、天山山系伏流水で仕込んだ純米焼酎です。純米酒のような香りとまろやかな口当たりが特徴で、ロックやハイボールで楽しめます。
クセのない味わいなので、料理との相性も抜群。特に肉料理や煮込み料理によく合います。料理をつまみながら米焼酎をロックで楽しみたいという方はぜひ試してみてください。
3位 八海酒造 よろしく千萬あるべし

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米の種類:国産米
内容量:1800ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:滅圧蒸留
品格のある落ち着いた味わい
日本酒「八海山」の技術を活かして造られている米焼酎です。清酒酵母と黄麹を3回に分けて仕込む三段階仕込みを採用し、もろみの発酵過程に清酒酒粕を加えることで芳醇な旨味と香りを実現。
芳醇な香りと爽やかな飲み口が特徴で、飲みやすい米焼酎ですが飲みごたえもしっかり感じられます。名前は限りなく多くの福が得られるようにという縁起の良い言葉なので、贈り物としてもおすすめですよ。
4位 高木酒造 十四代 秘蔵 乙焼酎

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米の種類:-
内容量:720ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:-
日本酒のようなフルーティーで芳醇な香り
山形県の高木酒造の十四代は、上質な米と日本酒の技術で造られた米焼酎です。使用されている米は主食用として人気の「コシヒカリ」「あきたこまち」などを加えつつ、地元の人気米や酒造で用いられる「山田錦」をブレンド。このブレンドによって十四代の独特で深い味わいを生み出しています。
十四代の生産数は他の有名な米焼酎に比べると少なく、希少性が高い焼酎です。そのため、飲みたいと思ってもタイミングが悪いと購入できないことがあります。気になる方はチャンスを逃さないように気をつけてくださいね。
5位 旭酒造 獺祭 焼酎

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米の種類:-
内容量:720ml
アルコール度数:39度
蒸留方法:-
獺祭作りの過程で生まれた酒粕を活用した逸品
清酒として人気の獺祭の製造過程で剥いだ酒粕をそのまま蒸留して清酒分を取り出して造られているのが米焼酎の獺祭です。製造方法の関係上多くの量は取れないものの、獺祭ならではのきれいな香りを焼酎でも楽しめます。
獺祭が好きという方におすすめの米焼酎ですがアルコール度数がやや高めなので、飲み慣れていない方にはキツく感じるかもしれません。しっかりとした飲み心地が好みの方や、日本酒らしい香りを楽しみたい方におすすめですよ。
6位 高橋酒造 白岳 吟麗しろ

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米の種類:国産米
内容量:720ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:減圧蒸留
麗しく華やいだ吟醸香が高評価
高橋酒造の白岳 吟麗しろ、通称「銀しろ」は米と水、吟醸酵母を使って低温発酵させたものを本格米焼酎「しろ」とブレンドして造られています。日本酒のような華やかな香りと透き通った味わいが特徴です。
ソーダ割やロックなど幅広い飲み方で楽しめるのも銀しろの特徴。魚料理との相性も抜群です。米ならではのふくよかな旨味を堪能したい方におすすめですよ。
7位 奥会津蒸留所 ねっか

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米の種類:-
内容量:720ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:-
リッチな旨味ながら飲み心地が良い米焼酎
奥会津蒸留所のねっかは日本酒と同じ製造方法で造られている米焼酎です。日本酒の吟醸酵母や麹菌で25日間かけて発酵させていますが、日本酒の約半分程度しかできないため、非常に贅沢かつ希少な焼酎と言えます。
香り高くフルーティーな焼酎で、食中酒として楽しむのがおすすめ。酢飯と相性が良いので、お寿司と一緒に飲むとより深い味わいを楽しめます。
8位 繊月酒造 川辺

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米の種類:ひのひかり
内容量:1800ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:-
透き通るような香りと上品な味わいで人気
日本一綺麗な川との呼び声高い川辺川の水とその水で育った「ヒノヒカリ」で造られている米焼酎。モンドセレクション金賞やワイン&スピリッツコンペティション焼酎部門で最高賞を受賞したこともある銘酒です。
華やかな風味を持ち、フルーツのような甘みがあります。ストレートやロックで飲むのがおすすめです。口コミでの評価も高く実績もある米焼酎なので贈り物としても適しているでしょう。
9位 高橋酒造 白岳 KAORU

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米の種類:国産米
内容量:1800ml
アルコール度数:25度
蒸留方法:減圧蒸留
お米の甘さがしっかりと感じられる逸品
高橋酒造の白岳 KAORUは、幅広い世代の方が楽しめるカジュアルな米焼酎です。フルーティーな吟醸香りと味わいのバランスにこだわり、芳醇な味わいが楽しめます。米の蒸留酒だからこそ出せる香りの高さを堪能したい方におすすめです。
ハイボールやロック、お湯割りなど幅広い飲み方で楽しめるので、飽きが来ないのも嬉しいポイント。コスパも優れているため、お酒を飲むのが習慣になっている方にもおすすめです。
10位 柳川酒造 秘蔵ブレンデッド 米焼酎

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米の種類:国産米
内容量:720ml
アルコール度数:40度
蒸留方法:-
オーク樽で21年熟成させた焼酎の饗宴
柳川酒造の秘蔵ブレンデッド 米焼酎は焼酎の樽熟成では異例のオーク樽で21年かけて熟成させた究極の米焼酎です。オーク樽のアロマ香と、長期の貯蔵だから出る深みのある旨味が特徴。
ワインのような果実の香りかつウイスキーの香りが漂う米焼酎で、お酒好きな方であれば買って損のない逸品です。高いアルコール度数ですが、凝縮された旨味ですっと味わえるのも魅力になっています。木箱に入っているため、ギフトにも最適です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() 鳥飼酒造 吟香鳥飼
1
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2,200円 |
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![]() 天山酒造 七田
2
|
2,860円 |
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![]() 八海酒造 よろしく千萬あるべし
3
|
2,400円 |
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|
![]() 高木酒造 十四代 秘蔵 乙焼酎
4
|
4,900円 |
4.43 |
|
![]() 旭酒造 獺祭 焼酎
5
|
2,995円 |
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|
![]() 高橋酒造 白岳 吟麗しろ
6
|
1,026円 |
4.28 |
|
![]() 奥会津蒸留所 ねっか
7
|
1,650円 |
|
|
![]() 繊月酒造 川辺
8
|
2,420円 |
|
|
![]() 高橋酒造 白岳 KAORU
9
|
1,609円 |
|
|
![]() 柳川酒造 秘蔵ブレンデッド 米焼酎
10
|
5,060円 |
4.41 |
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まとめ
自分好みの米焼酎を探している方は、まず麹の種類をチェックするようにしましょう。軽快な飲み口の黄麹、クセがない白麹、コクのある黒麹など、麹の種類によって味わいや香りの予測を立てることができますよ。
また、産地や使用しているお米をチェックするのも有効です。米焼酎というと熊本県というイメージがありますが、米や日本酒が美味しいところでは美味しい米焼酎も造られています。どれも美味しそうで選べないというときは飲み比べセットでさまざまな味を楽しむのもおすすめですよ。