ギターやドラムと並んでバンドの中で重要度の高いベース。弦によってサウンドが大きく変わる楽器です。ベースの弦は種類が多いため、どれを選んだらいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回はベース弦の選び方とおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。初心者からベテランまで幅広い方に支持されているものを選びましたので、ぜひ参考にしてください。
ベース弦の選び方
ベースを弾く際に最も重要とされるのは弦です。特に弦の素材と巻き方は、サウンドに影響します。また、弦の太さや自身のベースのスケールもよく確認しましょう。
まずはベースのスケールを確認

ベース弦を選ぶ前に、自身のベースのスケールをチェックしましょう。スケールとは、ナットからブリッジサドルまでの長さのことで、この長さに合った弦を選ぶ必要があります。
主なスケールは、エクストラロングスケール(34インチ)・ロング・スケール(34インチ)・ミディアム・スケール(32インチ)・ショート・スケール(30インチ)の4種類です。
弦の太さによる音の違い

ベース弦は太さによってテンション(張力)が変わります。ベースを弾く上で重要視したいポイントです。弦は太くなるほど中低音に重厚感が出ます。反対に、細くなるほど高音域が派手な音になります。初心者は45・65・85・105インチがセットになった、レギュラーゲージがおすすめです。
弦の素材で選ぶ
弦を選ぶ際に、多くの方が注目するのが素材です。ニッケルやステンレスが主流ですが、他の素材にもそれぞれ良さがあります。ベースを弾くことに慣れてきたら、好みのサウンドや弾き心地が味わえるものを選びましょう。
最も一般的なエレキベース弦「ニッケル弦」

ベース弦の中でも最もポピュラーなのがニッケル弦です。クセがなくバランスのいいサウンドのため、どの弦にするか迷った際におすすめです。低価格で種類が多いことから、手に入れやすくなっています。
手触りがいいのも特徴で、初心者からの人気も高いです。ニッケル弦は、大きなデメリットはありませんが、特徴的な音を出すのは難しいです。出したい音が明確になった場合は他の弦を試してみることをおすすめします。
スラップ奏法に「ステンレス弦・スチール弦」

ステンレス弦やスチール弦は耐久性が強くなっています。スラップ奏法を多く行いたい方におすすめです。スラップ奏法とは、親指で弦を叩く動作と、その他の指で弦を引っかけて弾く動作を組み合わせた演奏方法です。サウンドはハッキリしており、明るい印象です。
デメリットには手触りが硬く、劣化しやすい点が挙げられます。こまめなメンテナンスが必要になるので、ベースに慣れてから使用するのが無難です。
エレキベースにも「ナイロン弦」

主にクラシックギターに使用されるナイロン弦は、柔らかい音色が特徴です。ベースに張ることで、エレキベースのようなサウンドを味わえます。伸縮性があって弦を押さえやすいので、指の力が弱い方におすすめです。
また、ナイロン弦はスチールの周りにナイロンが巻かれており、弦の中でも劣化しにくいです。デメリットは、伸びやすいことからチューニングが狂いやすい点です。張り替えたばかりは特に狂いやすいので注意してください。
アコースティックベースに「ブロンズ弦」

ブロンズ弦は、銅と錫の合金で作られた弦で、主にアコースティックギターに使われます。温かみのある落ち着いたサウンドで、ジャズ向けの弦を求めている方におすすめです。
落ち着いた印象が魅力のブロンズ弦ですが、逆に言えば主張するような音を出すのは難しいです。きらびやかな印象が欲しい場合は、ブロンズにリンが入ったフォスファーブロンズもチェックしてみましょう。フォスファーブロンズは、普通のブロンズ弦より耐久性が高いのが特徴です。
アーニーボール独自!「コバルト弦」

コバルト弦は磁性が高いことから、パワフルで存在感のあるサウンドが出せます。クリアな印象が強いですが、重厚感のある低音も特徴です。柔らさと滑らかさも持ち合わせています。持ちがよく、長く使いたい方におすすめです。
デメリットは触り心地がザラザラとしている点です。気にならない方であれば問題ありませんが、今まで使っていた弦がニッケルなど手触りがいいものであった場合は、違和感を覚える傾向にあります。
巻き方による違い
ベース弦の巻き方は素材と並んで、サウンドに与える影響力が高いポイントです。ベース弦は、芯線に細い線が巻き付いた構造になっています。主な巻き方は、ラウンドワウンド・フラットワウンド・ハーフワウンドの3種類です。
オーソドックスなのはこれ「ラウンドワウンド」

ラウンドワウンドは、断面の丸い巻線が使用されています。指弾き・ピック弾き・スラップなど多様な奏法に適しており、明るいサウンドが特徴です。ベース弦の巻き方の中でも特に使いやすく、人気が高くなっています。初心者の方にもおすすめです。
大きなデメリットはありませんが、丸い弦なので凹凸が多く、多少はノイズが出てしまいます。しかし、その凹凸が弦と指の抵抗を少なくしてくれるため、メリットと考えることもできます。
滑らかなサウンドに変化「フラットワウンド」

フラットワウンドは、四角い形状の巻線が使用されています。触り心地はツルツルしており、落ち着いたサウンドが特徴です。ジャズ系のベースに向いています。
テンションが強めで初心者には扱いが難しく、中級者以上におすすめです。また、ラウンドワウンドに比べて種類が少ないことから、ゲージの細いものが見つけにくいです。
フラットとラウンドの中間的なサウンドに「ハーフワウンド」

ハーフワウンドは、ラウンドワウンドとフラットワウンドの間の存在です。芯線の内側を丸い巻線で、外側を平らな巻線で巻いています。弾きやすく、ノイズも少ないのが特徴です。
サウンドは重すぎず、ほどよく華やかな印象があります。ラウンドとフラットの良い部分を押さえていますが、弾きやすさはラウンドよりかは劣ります。ベースに慣れてきた頃に使うのがおすすめです。
メーカーで選ぶ
ベース弦を選ぶ際に人気メーカーをチェックするのもおすすめです。メーカーごとの特徴を押さえて、好みに合ったベース弦を見つけましょう。
業界トップクラスの人気「ダダリオ」

ベース弦の中でも人気が高く、世界中で支持されているのが「ダダリオ」です。クセがなく、ベース本来の良さを感じることができます。初心者からベテランまで幅広い方におすすめです。
また、早い段階でチューニングが安定していて、張り立てでも弾きやくなっています。耐久性が高く錆びにくいのも嬉しいポイントです。
ダダリオと双璧をなすメーカー「アーニーボール」

「アーニーボール」の弦は、テンションが弱めになっているのが特徴です。指の力が弱く、普通の弦では押さえにくい方におすすめです。サウンドは、明るくハッキリとしています。リーズナブルなものが多いのも嬉しいポイントです。
コーティング弦の代名詞「エリクサー」

「エリクサー」の弦は、特殊技術のコーティングを施していることで有名です。ベース弦は皮脂や汗などによって劣化しますが、コーティングによって寿命が長くなります。
通常のコーティング弦は巻線のみのコーティングであるのに対して、エリクサーでは弦全体をコーティングしています。持ちがいいを求めている方におすすめです。
ベース弦のおすすめ人気ランキング10選
最後に各種通販サイト人気のベース弦をご紹介します。上記の選び方を踏まえて選ぶ参考にしてください。
1位 ダダリオ ニッケル

amazon.co.jp
ゲージ :45-100
ブランド :D’Addario
巻き方:ラウンドワウンド
定番のダダリオは誰でも使いやすい
ベーシストであればその名を知らない人はほとんどいない「ダダリオ」のベース弦です。数種類の素材の中でも最もポピュラーなニッケルで、どのようなベースとも相性がよくなっています。
初心者や、どの弦か迷っている方におすすめです。クセがないスタンダードな弦としての評価が高いです。リーズナブルな部分も人気の理由で、リピートする方も多いようです。
2位 ELIXIR

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ゲージ:ライト
ブランド:ELIXIR(エリクサー)
巻き方:-
高いコーティング技術を誇るエリクサー
エリクサー独自の高度なポリマーコーティング技術によって、汚れや汗による腐食を防ぎます。普通の弦よりも3~5倍長持ちする点が最大の特徴です。
さらに超極薄ナノウェブコーティングにより、ニッケル弦を保護しています。サウンドはコーティング無しの弦のような迫力があり、ハッキリとした音を出したい方におすすめです。
3位 ダダリオ プロスティール

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ゲージ :45-105
ブランド :D’Addario
巻き方:ラウンドワウンド
磁力が強くブライトなダダリオのスチール弦
1位と同じく世界中のアーティストから支持されているダダリオの弦です。プロスティールシリーズはダダリオの中で最も磁力が高く、派手なサウンドが特徴です。
特殊な合金によって、高域と低域のバランスをとることに成功しました。「ピアノ・トーン」の実現で、スチール弦プレイヤーから特に高い評価を得ています。4弦ではなく、6弦ベース用なので注意しましょう。
4位 ダダリオ ニッケル バランスドテンション

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ゲージ:40 ・ 55 ・ 70 ・ 95
ブランド:D’Addario
巻き方:-
ゲージのバランスを合わせたセット
ダダリオのニッケル弦で、各弦のテンションバランスを合わせました。セット弦なので、そのまま張るだけで絶妙にバランスの取れたテンションを体感できます。
ゲージパターンは「40 ・ 55 ・ 70 ・ 95」「45 ・ 60 ・ 80 ・ 107」「50 ・ 67 ・ 90 ・ 120」の3つです。口コミでは「右手が楽になった」という声があり、弾きやすさに定評があるようです
5位 ダダリオ XT コーティング

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ゲージ :45-100
ブランド :D’Addario
巻き方:-
ダダリオ独自コーティング技術を採用
ダダリオ独自のコーティング・テクノロジーで、長寿命化を実現したスチール弦です。ハイカーボン・スチールを芯線とした巻弦にコーティングをしています。
腐食防止効果とナチュラルなサウンドを両立しており、ノンコーティングのような感触も特徴です。明瞭なトーンを演奏したい方におすすめです。強度も最大で42%アップしています。
6位 リチャードココ ニッケル チューナーセット

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ゲージ:.045-.105
ブランド:R.Cocco
巻き方:-
初心者におすすめなセット
リチャードココのニッケル弦に、チューナーが付いたセット商品です。チューナーはコンパクトなクリップ式で、ギターやベースのヘッドに取り付けることができます。
自身で頻繁にチューニングしたい方におすすめです。低音域でも正確に検出する優れもので、ドロップチューニングや多弦ベースにも対応しています。弦とチューナーの単品販売もしています。
7位 リチャードココ 5弦用 ニッケル

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ゲージ:.045 .065 .085 .105 .125
ブランド:Coco-R
巻き方:-
職人によるハンドメイド
6位と同じくリチャードココのニッケル弦です。リチャードココの弦は、伝統的な製弦機と良質な材料を使用することによって、楽器の本来のよさを引き出しています。
さらに、確かな制作技術を持った職人によるハンドメイドで、安心感のある高品質です。他の弦と比べて少し価格は高いですが、上質なものを使いたい方にはおすすめです。
8位 BACCHUS 5弦用エレキベース弦

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ゲージ:45-130
ブランド:BACCHUS
巻き方:-
とにかくリーズナブル!
バッカスの5弦用エレキベース弦で、ロングスケール(34インチ)です。5弦用ベース弦は高価なものが多いのですが、この商品は1000円程度で手に入るリーズナブルな商品です。
耐久性はそこまでありませんが、練習用として購入するのはおすすめです。錆止めスプレーの使用や、クロスで丁寧に拭き取り掃除をすることで長持ちします。
9位 リチャードココ ステンレス

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ゲージ:.045 .065 .085 .105
ブランド:Coco-R
巻き方:-
リチャードココのステンレス弦
リチャードココのステンレス弦です。上位のニッケル弦と同じように、職人によるハンドメイドで、高いクオリティを持っています。
低音域はしっかりと出て、高音域は上品なギラつきが感じられるのが特徴です。リチャードココのニッケル弦は、比較的落ち着いた雰囲気のため、迫力のあるサウンドを好む方はステンレス弦がおすすめです。
10位 アイバニーズ ブロンズ カーボン

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ゲージ:.040/.060/.075/.095
ブランド:Ibanez(アイバニーズ)
巻き方:-
カーボンコーティングされたブロンズ弦
アコースティックベース用のブロンズ弦に、ブラックのカーボンがコーティングされています。カーボンによって生み出される、丸みを帯びたサウンドが特徴の弦で、通常の弦に飽きてしまった方におすすめです。
スケールはロングスケール(34インチ)で、ゲージは「40・60・75・95」です。フィンガーノイズも軽減されています。
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まとめ
この記事ではベース弦の選び方とおすすめのランキング10選をご紹介しました。ベースを演奏する上で最も重要なアイテムといっても過言ではないベース弦ですが、その種類は豊富でそれぞれ細かい特徴があることが分かりました。
ベース弦を選ぶ際は、ベースのスケールを確認した後に、弦の素材・巻き方・メーカーを基準にしましょう。弦の太さに注目することも大切です。初心者は、オーソドックスなベース弦から始めて、徐々に個性のあるものを試すのもおすすめです。ぜひ、好みに合ったベース弦を見つけてください。