3Dゲーム・動画編集ソフト・デザインソフトを使用するときには欠かすことのできない、映像・画像処理を行ってくれるグラフィックボード。ASUSなどの有名メーカーから幅広いラインナップで提供されており、あまりの数に自分の用途に最適な商品を選ぶのはとても難しいですよね。
そこで今回はグラフィックボードの選び方と、人気でおすすめな商品をランキング形式でご紹介します。皆さんの使用目的に合わせた最適なグラフィックボードを見つけてみてください。
グラフィックボードとは

グラフィックボード(ビデオカード)とは、動画や画像の処理を高速にしたり、より美しく鮮明に出力したりするためのPCパーツのことです。高画質が求められる3Dグラフィックのゲームでも、スムーズに動かすことができるようになります。
グラフィックボードの選びかた
高画質な映像を高速で処理してくれる便利なグラフィックボードですが、値段やメーカーによって性能に違いがあります。ここからは、初めてのグラフィックボード選びでも失敗しないポイントをご紹介します。
GPUメーカー・シリーズで選ぶ
グラフィックボードの心臓部でもあるGPU。そのGPUの2大メーカー、NVIDIA社とAMD社を比較してみましょう。NVIDIAは、アメリカの半導体メーカーでGPU開発では世界トップクラスの会社で、ゲーマーにはおなじみのGeForceシリーズが有名です。
AMDは同じくアメリカの半導体メーカーであり、当初はIntelのセカンド・ソースを作っていました。その後、GPUの開発を始めてPS4などのゲーム機でも使用されているRadeonシリーズを生み出しました。
NVIDIA GeForce RTXシリーズ

2018年から登場したRTXシリーズ。GTXシリーズより上位クラスのGPUで、初期モデルのRTX2000シリーズはリアルレイトレーシングを可能にする「RTコア」搭載したGPUです。
このコアのおかげでよりリアルで実写に近い映像を提供できるようになりました。さらに、2020年にRTX3000が登場したことにより、4Kゲームも余裕で遊べるようになっています。
NVIDIA GeForce GTXシリーズ

GeForceシリーズの中でも、手の届きやすい価格帯のミドルグレードからハイグレードの幅広いラインナップが魅力のシリーズです。コストパフォーマンスに優れているGPUとして多くのグラフィックボードに搭載されています。ライトゲーマーにはGTX1660シリーズがおすすめです。
AMD Radeon RXシリーズ

ワークステーション向けやマルチメディアに強いGPUが多いRadeonですが、ゲーム向けに開発されたこのRXシリーズは、コストパフォーマンスに優れながらゲーミングPCに特化した作りになっています。
ミドルグレードのRX5500XTなどは高速データ通信の拡張インターフェース規格PCIe4.0にも対応しています。
動作環境や推奨スペックで選ぶ
グラフィックボードを選ぶ際には、自分の利用目的に合う推奨スペックや動作する環境を満たしているか必ず確認しておきましょう。
スムーズで高速な処理を望むならVRAM(ビデオメモリ)の容量を確認

同性能のグラフィックボードを比較するときには、映像や画像の処理に特化しているVRAMの容量が大きいものを選びましょう。
VRAMの容量が大きいと、映像処理のときのもたつきや処理能力が高くなり、より高負荷のゲームなどもストレスなくプレーすることができるようになりますよ。
数年間使うなら推奨スペックよりワンランク上をチョイスしよう

数年間使い続けたいのであれば、推奨スペックのワンランク上のを選びましょう。GPUは約2・3年ごとに新しいモデルやグレードが更新される場合があります。もし、それによって新しいゲームの推移スペックが上がってしまっても対応できますね。
モデルで選ぶ

グラフィックボードには2種類のモデルがあります。GPUメーカーが設計した標準モデルのリファレンスモデルと、グラフィックボードの販売メーカーが独自設計したオリジナルモデルです。
リファレンスモデルのメリットは安定した性能や長寿命ですが、冷却性能がない製品もあるため高負荷のゲームなどには向いていません。それに比べオリジナルモデルは、大型の冷却ファンなどを搭載し最大限の性能を発揮できるように設計されています。
冷却性能で選ぶ

高負荷の映像や画像を処理しているときのグラフィックボードは発熱が増し、性能を維持できなくなることがあります。このような場合に備えて、グラフィックボードを選ぶときには冷却性能にも注目しておきましょう。
冷却機能にはブロワーファン(外排気)・内排気ファン・簡易水冷の3タイプに分けられます。コストはかかりますが簡易水冷は非常に効率よくグラフィックボードを冷却できますよ。
使用しているケースの大きさで選ぶ
グラフィックボードを導入する際には、使っているPCケースや内部パーツに緩衝しないものを選ぶようにしましょう。グラフィックボードはメーカーやグレードによって商品の大きさや形が異なることがあります。
事前に、ケースやパーツにしっかりと収まるか確認しておくのも重要なポイントです。
スリム・小型ケースにはコンパクトなグラフィックボードがおすすめ

スリム・小型のPCケースを使っている人はロープロファイル(LPタイプ)のグラフィックボードを探してみましょう。
通常のグラフィックボードでは、PCケースやパーツに緩衝して搭載できないことがありますが、ロープロファイル対応のグラフィックボードはサイズをコンパクトにすることによって緩衝しないように設計されています。
しかし、サイズをコンパクトにするために冷却性能のようなパーツを省いたため、高負荷の処理には向きません。
ミドル・フルタワーケースにはグラフィックボードの緩衝に注意

カスタマイズがしやすいミドル・フルタワーのPCケースにはほとんどのグラフィックボードが収まりますが、導入する際にはパーツの緩衝に注意を払う必要があります。
最近の高性能ハイグレードのグラフィックボードは大型化しており、マザーボードの取付位置によってはメモリやCPUクーラーと緩衝して搭載できないことがあります。事前にマザーボードの規格や、グラフィックボードの大きさを確認しておきましょう。
接続端子の数や種類で選ぶ
せっかくグラフィックボードを購入したのに接続できなかったとならないために、事前にグラフィックボードに接続できるモニター端子の数や種類を確認しておきましょう。
複数のモニターに接続するなら出力端子の数を確認しよう

マルチディスプレイのように一台のPCから複数のモニターに出力している場合は、グラフィックボード側から出力できる端子が必要数あるか確認おくことが大切です。
また、高解像度で高画質な映像をすべてのモニターで出力したいならハイグレードクラスのグラフィックボードが必要になります。導入するコストはかかりますが、フリーズやカクつくこともなく楽しむことができるようになります。
使用モニターの接続端子に対応しているグラフィックボードを選ぼう

グラフィックボードとモニターの接続端子があってないと、変換ケーブルを使用しないと接続できないことがあります。HD画質のモニターであればDVI・HDMI・VGAが対応しているか確認することが大切です。
特に4K対応モニターのなかにはHDMIではなく「DisplayPort」に対応する製品もあるため注意してくださいね。
消費電力が賄えるかチェックしておこう

ハイグレードのグラフィックボードのなかには、消費する電力が大きくPCの電源ユニットから直接電力供給が必要な製品もあります。そのために、
今使っている電源ユニットで電力が賄えるか確認しておくことが重要です。もし足りないようなら電源ユニットの交換も考えることができるでしょう。
グラフィックボードのおすすめ人気ランキング10選
ここからはグラフィックボードをおすすめ人気ランキング形式でご紹介します。それぞれの特徴を簡単にまとめてありますからグラフィックボード選びの参考にしてください。
1位 玄人志向 GDDR6 4GB デュアルファン GF-GTX1650D6-E4GB/DF3

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, DVI, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
メモリGDDR6搭載の補助電源不要のエントリーモデル
コストパフォーマンスに優れたグラフィックボードでお馴染みの玄人志向のエントリーモデルです。896ユニットのCUDAコア搭載のエントリー向け「GeForce GTX1650」を搭載し、高速なGDDR6メモリで快適なゲーミングパフォーマンスを発揮してくれます。
補助電源が必要ないため、スペースの限られる小型PCにもおすすめのグラフィックボードです。
2位 MSI NVIDIA GeForce GTX 1650 D6-E4GB/DF3

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ビデオ出力インターフェイス:DVI, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR5
ロープロファイル対応の省スペースPC向けモデル
コンパクトな全長約168mm設計でロープロファイル対応のMSI製グラフィックボートです。搭載されているメモリはGDDR5を搭載し高速なゲームパフォーマンスをしてくれます。また、冷却ユニットに2つのファンを搭載しているため幅広くエアフローすることができます。
この構造により省スペースPCでも効率的な冷却性能を実現しています。
3位 Gainward GeForce GTX 1650 D6 Ghost 1808

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ビデオ出力インターフェイス:HDMI 1ポート,DisplayPort 2ポート
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
老舗メーカーのデュアルファン搭載型ショートモデル
台湾に本拠地を構える老舗コンピュータハードウェア企業のGainwardのショートモデルグラフィックボートです。デュアルファンを搭載しておりDisplayPort 1.4を2個搭載しているため4Kの出力にも対応しています。
しかし、DualLink-DVI-Dを搭載していないためモニターの入力端子がDVIを使用しているなら注意が必要です。
4位 MSI GeForce GTX 1660 SUPER AERO ITX OC VD7112

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, DVI, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
搭載オール個体コンデンサは驚異の寿命10年!
GTX SUPERシリーズのため超高速メモリGDDR6搭載のシングルファンのグラフィックボートです。元のGTX16シリーズよりも最大で50%高速に設計されているのでゲーミングに最適仕様です。
小型で軽量なグラフィックボートなのにフルサイズのグラフィックボートと同等の性能を発揮してくれます。場所を取らないため、あらゆるPCケースに収まります。
5位 玄人志向 NVIDIA GF-GTX1050Ti-E4GB/SF/P2

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, DVI, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR5
エントリーモデルのシングルファン仕様
誰もが気軽にゲームを楽しめるように開発されたGTX1050Tiを搭載し、ジェットエンジンからヒントを得たターボファンブレードにより高い冷却性能も併せ持っています。VRAMもGTX1050の2倍の4GBを搭載しているため、映像を素早く処理してくれます。
また、シングルファン仕様のため全長166mmのコンパクトサイズを実現し小型のPCケースにも収まる大きさになってます。
6位 ASUS NVIDIA GeForce RTX 3060-O12G-GAMING

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
独立した2つのヒートシンクで温度をしっかりコントロール
第2世代のRTコアを搭載したハイグレードのRTX3060が主体のグラフィックボードです。Axial-techファンのデザインを活用して3つのファンを効率よく動かすことによって高負荷で生じる熱を効率よく除去してくれます。
第3世代Tensor コアによりデータ処理能力が2倍になり、このコアのおかげでゲーミングパフォーマンスを飛躍的に向上させています。
7位 MSI GeForce RTX 3060 Ti GAMING X 8G LHR VD7721

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
静音性・高冷却性能・高耐久を兼ね備えたコアゲーマー向け
独自開発で設計されたトルクスファン3.0を2つ搭載した、TWIN FROZR 7のおかげで高い冷却性能と共に静音性も向上させています。従来型と分散型の2種類のファンブレードが、効率よく集束と静圧を繰り返すことによって冷却性能を高めてくれます。
また、ZERO FROZR技術によるグラフィックボード内の温度変化に合わせた対応のおかげでファンノイズの軽減にも成功しています。
8位 MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OCV1 VD7301

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, DVI, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR5
ショートサイズでもフルサイズに負けないパフォーマンスを発揮!
AERO ITXシリーズはどんなPCケースでも収まるように設計されていながら高いパフォーマンス性能を併せ持つグラフィックボードのです。
通常ならフルサイズのグラフィックボードより性能が低下しやすいショートサイズのグラフィックボードですが、しっかりとフルパフォーマンスを発揮できるような冷却性能も備えています。また、この性能なのに重量が軽いのも嬉しいポイントです。
9位 玄人志向 NVIDIA GALAKURO GAMINGシリーズ GG-RTX3060-E12GB/OC/DF

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPort, HDMI
グラフィックRAMタイプ:GDDR6
ハイミドルクラス級のコスパ重視モデル
RTX3060を搭載したグラフィックボードのなかではコストパフォーマンスに優れている製品です。セミファンレスのため通常時はほぼ無音であり、高負荷で発熱が一定の温度を超えるとファンが動作し始めます。また、保証も3年間あるため安心して使用することができます。
しかし、VRAMの12GBを生かせる場面が限られるため、ゲーム用ならRTX3060Tiのほうがおすすめです。
10位 AMD Radeon Red Dragon AXRX 550 4GBD5-DH

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ビデオ出力インターフェイス:DisplayPortx1、mini DisplayPortx2
グラフィックRAMタイプ:GDDR5
マルチモニター環境を考えているならおすすめのエントリーモデル
GeForce GT 1030に対抗して登場したAMD社のグラフィックボードです。ショート基盤でエントリーモデルのなかでは手の出しやすい価格でコスパに優れています。主に3Dグラフィックを扱うデザイナーやマルチモニター環境を構築したい人の用途向きです。
もちろんゲーミング用途にも使えますが、ビデオメモリが2GBと低いのでフルHDで画質「低」の設定でなければ快適にプレイすることができません。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() 玄人志向 GF-GTX1650D6-E4GB/DF3
1
|
27,778円 |
4.4 |
|
![]() MSI GeForce GTX 1650 4GT LP OC
2
|
33,800円 |
|
|
![]() Gainward GeForce GTX 1650 D6 Ghost
3
|
30,101円 |
4.2 |
|
![]() MSI GeForce GTX 1660 SUPER AERO ……
4
|
64,500円 |
|
|
![]() 玄人志向 GF-GTX1050Ti-E4GB/SF/P2
5
|
24,444円 |
3.45 |
|
![]() ASUS GeForceRTX 3060-O12G-GAMIN
6
|
95,800円 |
3.9 |
|
![]() MSI GeForce RTX 3060 Ti GAMING X……
7
|
92,255円 |
4.4 |
|
![]() MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G……
8
|
32,980円 |
|
|
![]() 玄人志向 GG-RTX3060-E12GB/OC/DF
9
|
50,000円 |
3.99 |
|
![]() AMD Radeon RX550
10
|
9,900円 |
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まとめ
グラフィックボードを選ぶときはGPUの性能、PCケースの大きさ、モデル、動作環境、接続端子を比較して自分の用途にあったものを選びましょう。
ぜひ自分にピッタリのグラフィックボードを見つけて高画質なゲームやデザインを楽しんでくださいね。