種から苗までの飼育ができる催芽機。水田などを持つ農家から本格的な家庭栽培でも、難しい種の発芽と成長を管理してくれます。「タイガーカワシマ」「みのる産業」「昭和精機工業」などのメーカーが催芽機を販売していますが、一般的なあまり使われることがない機器なので商品知識も少なく何を基準に選んだらよいか分からないかもしれません。
今回は、そんな催芽機の選び方からおすすめの商品を5商品紹介していきましょう。
催芽機とは?
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催芽機とは種から苗に育てる過程を行う機械のことです。特に水稲などの米の苗は、5~10日ほど温水に浸して催芽を促進させるため、水の循環と温水管理が行える催芽機が重宝します。
また、大型の催芽機を使用することで一度に多くの種を催芽させることができ、同時に消毒も行えて、水稲の他に野菜や麦類の催芽にも使われます。
催芽機の選び方
ここからは催芽機の選び方を見ていきましょう。基本的に催芽機を使用するのは、田畑を持つ農家の方がメインユーザーになりやすいですが、一般向きな小型の商品もあります。
また、種子によっては付いている機能などで選ぶこともできますのでチェックしておきましょう。
用途で選ぶ
催芽機は農家が使うような大型のタイプと、野菜などの催芽に使用する小型タイプの商品があります。普通の家庭で使用する場合には小型のタイプで充分ですが、広い面積の田畑を持つ農家には大型タイプがおすすめです。
それぞれの特徴を見て、用途に合った大きさの商品を選びましょう。
米農家育苗用には大型タイプ
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米農家のような大量の稲の苗を催芽させるには、一度に多くの苗を催芽できる大型のタイプが必要です。中でもハトムネ催芽機と呼ばれるタイプは1町から2.5町の広さの田畑分を催芽させることができます。
稲の催芽は適度な温度のお湯に付けたり、種もみを消毒したりと手が掛かるので、うまく催芽できるような環境をつくれる機能を持った催芽機が必要になります。
機種によって大きさがありますが、安くても5万円台から数十万円台までと高額になります。
小規模な家庭栽培には小型タイプ
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一般家庭で趣味レベルの栽培をするのには、小型タイプもあります。価格も大型のタイプと比べ9000円から2万円台くらいと購入しやすく、催芽させる食物も野菜や麦などを催芽させるのに向いています。
機能を確認
催芽に必要な機能は、販売されているほとんどの催芽機に付いているのもです。基本的な機能を知っておいて商品選びの参考にしましょう。
種子消毒機能
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種もみを消毒するには12~17度の水温が良いとされています。また、発芽を促すにも温度管理が必要で、32度の保温状態で管理できると発芽にいい環境です。
そのように、消毒と保温の温度管理ができる機能が付いた商品が水稲などの育苗を行うのに必要な条件です。
酸素を供給するシャワー機能
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種子から育苗する過程でもう一つ必要な条件が酸素の供給です。種子を発芽から育てていくには酸素が必要になり、その酸素を常時供給し続けるために上からシャワーのように水をかけることで同時に酸素を種子に送ることができます。
この機能も催芽機の基本的な機能なので、どの催芽機にも付いています。
メーカーで選ぶ
催芽機を取り扱っているメーカーは国産がメインです。基本的には農耕機などのを製造販売しているメーカーがほとんどで、取り扱っている機種にもメーカーならではの性能や形があります。
それぞれのメーカー商品の特徴を押さえて商品選びの参考にしてみてください。
タイガーカワシマ
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タイガーカワシマの催芽機は、大型の機種を全般的に取り扱っています。価格帯も5万~数十万円する農家が使うような本格的な商品が多いです。
販売している商品の形状は箱形でキャスターが付いたタイプもあり、水温調整やアクアシャワーなど基本的な機能も備わっています。
昭和精機工業
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昭和精機工業の商品は、一般でも使用できるような小型サイズの商品を取り扱っています。質量1㎏の軽量サイズでお値段も1万~2万円台の手頃な商品です。
温度管理機能は付いていますがシャワーなどの水を撒く機能はないため野菜や麦系の発芽用に適した商品となります。水稲を発芽させるのが催芽機の役目なので定義から少しズレてしまいますが、一般の方が小規模の野菜などの発芽を成功させたい場合にはこのメーカーの商品がおすすです。
みのる産業
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みのる産業の代表的な商品は、バケツの形をした催芽機の「芽出たくん」です。モミ処理重量30㎏の商品から60㎏の容量まであり、価格帯も6万~7万円台と少し高めです。
商品の特徴としては、育てる種子の適温を表示してくれたり水が不足するとLEDランプを点灯して教えてくれるなど、気の利いた機能が付いています。そこそこの量を一度に催芽させることができるので、少し大きめな畑を持った農家や一般家庭におすすめなメーカーです。
催芽機のおすすめ人気商品5選
ここからは催芽機のおすすめ商品を紹介していきましょう。稲を催芽させて育苗まで行える催芽機の他に、一般家庭でも使用できる野菜の種の発芽と育苗用の発芽機も紹介してありますので、目的に合った商品を見つけてみてください。
タイガーカワシマ ハトムネ催芽機 アクアシャワー AQ-100

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サイズ:17 Kg
最大籾量:40㎏
最大籾量:100
定格電流(A):8.5
温度設定範囲:1~35(1度単位)
水温管理と酸素を供給するアクアシャワー搭載
タイガーカワシマから販売されるハトムネ催芽機は、最大で40㎏の種モミを催芽できる容量と育苗に最適水温に管理できる機能が搭載されています。
また、苗を育てるのに必要な酸素の供給をするためのアクアシャワーなど、育苗に最適な環境が作れます。
みのる産業 水稲用 催芽器 遠赤曝気式催芽機 (30kg) 芽出たくん4 LW-37(芽出たくん3 LW-36の後継機)

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サイズ:直径550mm×高さ425mm
重量:-
最大籾量:30Kg
定格電圧(V):AC100V
定格電流(A):-
温度設定範囲:「消毒・浸種」は12〜17℃、「催芽」は25〜35℃
便利な適正水温表示・水不足表示機能搭載
みのる産業から販売されるバケツ状の形をした催芽機「芽出たくん」。最大で30㎏の種モミに対応している大型の催芽機です。消毒用の水温と催芽に必要な温度にそれぞれの水温設定が可能で、曝気筒が水の浄化と催芽に必要な酸素を供給してくれます。
発芽育苗器 菜蒔期

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サイズ:420×270×225mm
重量:1.74 Kg
最大籾量:-
定格電圧(V):100V
定格電流(A):-
温度設定範囲:室温+約18℃
野菜などの発芽と育苗におすすめ
こちらは稲などの催芽用とは違い、野菜や麦の種を発芽・育苗するための機械です。催芽機のように30㎏以上の大量の種モミを催芽させるのではなく、一般家庭のビニールハウスなどで家庭菜園するための苗作りに最適です。
価格帯も1万円台とお手頃価格で手に入るのでおすすめです。
発芽育苗器 愛菜花

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サイズ:幅540×奥行405×高さ190mm
重量:2200g
最大籾量:-
定格電圧(V:100V
定格電流(A):-
温度設定範囲:室温+約13℃
大容量の発芽育苗に!一般家庭でも活躍
こちらの商品も昭和精機工業から販売される野菜などの種を発芽させる発芽育苗器ですが、重量が2倍ほどある大きめのサイズでより多くの種の発芽と育苗が行えます。
菜蒔期と同様に、底に温度調整ができるヒーターが内蔵されていることで、育てたい種の種類に合わせて温度を調整できます。容量が増えている割にそこまで価格が割安なので、多くの野菜の発芽を成功させたい方におすすめです。
湯芽工房 YS-200L 温湯消毒装置 催芽機 種子消毒 タイガーカワシマ

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サイズ:860×880×960mm
重量:-
最大籾量:消毒時8kg/催芽時80回
定格電圧(V):三相200V
定格電流(A):9.2A
温度設定範囲:1~35℃(1℃単位) 36~65℃(0.1℃単位)
精密な温度調整と噴射による消毒作用
タイガーカワシマから販売されているこちらの催芽機は、催芽に必要な種もみの消毒をする温度設定が0.1度間隔で設定可能な商品です。種モミの品種によっては0.1度の精密な温度管理が必要になります。また、種もみに温水を下から噴射させることで、隅々まで種を洗浄消毒できる仕組みになっています。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() タイガーカワシマ ハトムネ催芽機 ……
1
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58,667円 |
4.34 |
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![]() みのる産業 水稲用 催芽器 遠赤曝……
2
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45,799円 |
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![]() 発芽育苗器 菜蒔期
3
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8,740円 |
3.95 |
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![]() 発芽育苗器 愛菜花
4
|
13,847円 |
3.94 |
|
![]() 湯芽工房 YS-200L 温湯消毒装置 催……
5
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252,880円 |
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まとめ
今回は水稲などの発芽と育苗が行える催芽機の選び方と、おすすめする商品を紹介いたしました。お米を育てる米農家ではなくてはならないマストアイテムですが、一般の方にはあまり縁のない商品だったかもしれません。
家庭菜園などをお持ちの方はこちらで紹介した一般家庭でも使用しやすい小型のタイプで発芽の環境を整え、元気な野菜を育ててみてはいかがでしょうか。