脱炭素社会の実現に向けて、普及が進められている「電気自動車」。ガソリンを必要とせず、電気モータで走行します。日本ではまだまだガソリン車が主流ですが、今後は電気自動車が中心となる社会が訪れる日も遠くないでしょう。また、ガソリン価格の高騰や購入補助金制度などもあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、電気自動車を購入する際にチェックしておきたいポイントを紹介します。電気自動車は周辺環境や自宅設備など、検討すべき点がいくつかありますので事前に確認しておきましょう。さまざまな電気自動車のおすすめポイントも紹介しますので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
電気自動車(EV)とは

電気自動車(EV)とは、電力モーターを動力源として走行する自動車を指します。ガソリン車との違いを簡単に説明すると、ガソリンが電気に、ガソリンタンクがバッテリーに置き換わったということです。電気自動車が自然に優しいというのは、ガソリンを使わないところにあります。
ガソリン車は、ガソリンを圧縮・燃焼させることで走行しますが、その際に「排気ガス」が排出されます。その中に含まれているのが、環境問題に影響する「CO2」です。一方で、電気で走る電気自動車はCO2を排出しないため、環境負荷の低減に貢献する車と言われています。
電気自動車の選び方
電気自動車を選ぶ際に重要な6つのポイントを見ていきましょう。
まずは、国や自治体からもらえる「補助金」や「税制優遇制度」をチェックしよう

ガソリン車と比較すると同じランクの車でも高価格なので、購入をためらう方も多いのではないでしょうか。そこでぜひ確認してほしいのが「補助金」や「税制優遇制度」です。ガソリン車との差を縮めるために、国や地方自治体がさまざまな制度を設けています。
2022年の国の補助金は、電気自動車が上限85万円、軽自動車で上限55万円でした。また、国とは別に補助金を設置している地方自治体もあります。さらに、環境に関する税金が免除されるため毎年の自動車税を抑えることが可能です。ただし、これらの制度は時限的措置なので、タイミングによって金額が異なります。
駐車スペースに充電器を設置できるか「充電環境」を要チェック

電気自動車を購入する際は、自宅に「充電設備」を整えておくことをおすすめします。理由は、ガソリンスタンドほど給電ステーションが充実していないことと、充電に時間を要するからです。バッテリーの大きさにもよりますが、ほぼフル充電するために8~12時間ほどかかると言われています。
持ち家であれば、駐車スペース付近に充電器を設置できるか事前にチェック。スタンドタイプもしくは壁付けタイプがあります。気密性を重視している家は、壁付けが難しいケースも。ルートを含め、設置場所を正確に検討しておきましょう。賃貸物件の方は、利用可能な充電器があるか確認してみてください。
街乗り程度なら200〜300km程度の車種でも◎普段の走行距離にあった「航続距離」か確認

電気自動車を購入する際は、自分が毎日どれくらいの走行距離なのかを把握しておくことが大切です。通勤などで遠出をする機会が多い方は、400km以上の航続距離が長い車種がいいでしょう。移動距離が少なく街乗り程度の方は、200~300km程度で十分活躍します。
自宅に充電器がある場合は、1日の航続距離を満たせる電気自動車ならあまり不便さを感じないでしょう。逆に、航続距離が長い方が安心という理由だけで選ぶと、車両購入価格が高くなるためメリットを感じにくくなる場合も。車の使い方に合った「航続距離」の車種がおすすめです。
「バッテリーの保証期間」や「メンテナンスのしやすさ」も要チェック

電気自動車を購入するときには、メンテナンスや修理が自宅周辺でできるかも重要なポイントです。ガソリン車であれば、自動車修理店でも対応してもらえますが電気自動車はそうはいきません。仕組みが異なるため、専門知識を有する技術者がいるところでしかできないからです。
ディーラーであれば万が一のトラブルも即対応してくれるため、最寄りの店舗所在地もしっかり確認しておきましょう。また、バッテリーの保証がどのような内容かも要チェック。バッテリーは経年劣化による交換は必要ですが、高価なので保証期間と保証距離が十分な電気自動車を選びましょう。
電気自動車の魅力でもある加速スピードや走行音の静かさなど「走行性能」に注目

電気自動車の魅力は、環境に優しいだけではありません。乗り心地の良さを左右する「走行性能」にも注目したいところです。まず、車本体から出される音がほとんどないため、静かであるという点です。停車時や低速走行時・加速時の「静音性」は誰もが感じることでしょう。
50~60kmでの走行時は、車道や外部環境によってそれなりの音がします。加速スピードに関しては、圧倒的にガソリン車を上回ります。最大トルクが大きいため、アクセルを踏んだ瞬間一気に加速。高速道路での合流も非常にスムーズで、ストレスなく走行できるでしょう。
電気自動車専用のナビやアプリなど「ネットワーク機能」が充実していると便利

電気自動車専用アプリやEV専用のナビゲーションシステムがあれば、より快適に電気自動車に乗ることができます。ネットワーク機能を活用して、充電スポット検索や電力消費の少ないルート選びなど、電気自動車ならではのサポートが可能です。
たとえば、目的地と充電スポットの自動追加を設定しておけば、バッテリー切れを予測し付近の充電スポットを表示してくれます。アプリを利用することで、電気自動車によくある不安を解消してくれるでしょう。
電気自動車のおすすめ人気ランキング10選
ここからは、人気の電気自動車をランキング形式で紹介します。それぞれの特徴やおすすめポイントを詳しく解説しますので、電気自動車が気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
1位 日産 LEAF

デイリーユースからロングドライブまで幅広く活躍
「日産 LEAF」は、2つのタイプのバッテリータイプがあります。バッテリー40kWhの航続距離322kmと62kWhの458kmです。458kmの航続距離であれば、ロングドライブにも十分対応できます。また、衝突安全性能は最高ランクを誇り、感電保護性能評価試験でも十分な評価をマークしているので安全性能の高さも魅力。
走行距離や車の使い方に合わせてグレードを選ぶことができるので、自分に最適な1台を選べるでしょう。EV車ならではの俊敏な加速や、低重心化による低振動走行を体感できます。初めて電気自動車を購入する方にもおすすめです。
2位 日産 サクラ

普段使いに丁度いいお手頃価格のEV軽自動車
「日産 サクラ」は、街乗りに丁度いいお手頃価格のEV軽自動車です。ソファのような座り心地のシートと凹凸のないフラットなディスプレイは、洗練された室内空間を演出しています。また、充実した収納は使いやすさ抜群です。助手席ドアのポケットには、取り扱い説明書入れがあります。
それにより、助手席のグローブボックスを広々使えて非常に便利です。運転支援システムやプロパイロットも装備されており、安全性に優れている点も魅力の1つ。セカンドカーとしてや街乗りメインの方にぴったりの電気自動車といえるでしょう。
3位 ホンダ Honda e

コンパクトで小回りが利くから街中でも走りやすい
「ホンダ Honda e」は、コンパクトでかわいらしいデザインの都市型EV車として人気を集めています。あえてRWDにすることで、快適な走行性と小回りの良さを実現した電気自動車です。
前輪が大きく切れるので、狭い場所での駐車も簡単。インテリアは明るくカジュアルな印象、さらに走行性の良さがプラスされ心地良いドライブを楽しめるでしょう。街乗りメインのEV車を探している方におすすめです。
4位 マツダ MX-30EV

疲れにくく運転しやすい走行性能が魅力
「マツダ MX-30EV」は、ネガティブポイントを熟知して作られた、自然な乗り心地を実現した電気自動車です。その素晴らしさは、最高クラスの乗り心地といっても過言ではないレベルと高評価を得ています。
さらに、MX-30EVの特徴でもある「フリースタイルドア」は、前席と後席のドアが観音開き仕様でオープン。リアドアに補強材を入れることにより、衝突安全性を確保してあります。「とにかく乗り心地のいい電気自動車が欲しい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
5位 プジョー e-208

コンパクトながらもスポーティなデザインがかっこいい
「プジョー e-208」は、走行シーンに合わせて自由に変えられる3つのモードを搭載しています。スポーティーな走りが楽しめる「スポーツ」、街乗り運転に最適な「ノーマル」、航続距離を重視した「エコ」。1台でさまざまな走りを体感できます。
視線移動を最小限にするために設計した「3D i-Cockpit」により、長時間の運転も疲れにくいのが特徴。さらに、コンパクトながらも一度の充電で360kmの長距離走行が可能です。「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、非常に評価の高い電気自動車となっています。
6位 テスラ Model 3

高い安全性能で最適な走りをサポート
「テスラ Model 3」は、並外れた航続距離を持つ3つのラインを用意しています。どれも500km以上と非常に長く、長距離ドライブを希望する方は見逃せません。また、安全性能・走行性能に高い技術力を感じられるのも特徴です。
さらに、デザイン性と機能性を兼ね備えた極上の室内も魅力の1つ。前から後ろまである全面ガラスルーフは、空を感じられる抜群の解放感です。後部座席もゆったりとしており、ラグジュアリーな雰囲気を体感できます。
7位 三菱 eKクロス EV

走行性に加えて充実した装備面が特徴
「三菱 eKクロス EV」は、日産サクラと同じ基本性能を持つ兄弟車ですが、見た目に少し違いを出しています。上質感を前面に出しているサクラに対し、こちらはSUVテイストを感じさせます。
荷室が広く、シートアレンジの仕方で自由に使える点も魅力の1つです。近場での買い物や通勤など、街乗りをメインとする方に丁度いいEV車です。補助金を使うことで、手に届きやすい電気軽自動車となっています。
8位 メルセデス・ベンツ EQA

運転する人と周囲への両方に配慮した安全設計
「メルセデス・ベンツ EQA」は、コンパクトタイプのSUVタイプです。超人気車種でもある「GLA」をEV化しており、外装はほぼ「GLA」と見分けがつかないほどのかっこよさ。さらに、手の届きやすい価格帯となって登場しました。
デイリーユースでの使いやすさも感じられ、セカンドカーとしての注目度も高い人気モデルです。300km以上の十分な航続距離を持っているので、従来のような感覚で乗ってもらえるでしょう。
9位 プジョー e-2008

十分な室内空間を確保したコンパクトなSUV
「プジョー e-2008」は、乗り味と価格のバランスの取れたコンパクトSUVモデルです。一充電走行距離は300km以上あるので、不自由なく使えるでしょう。
また、大きいバッテリーを積んでいるにも関わらず、室内空間を圧迫することがない点もプジョー e-2008の魅力。大きな荷物も気兼ねなく積み込めますよ。高い機動力を誇るプジョー e-2008は、日常性も良く最初の1台におすすめです。
10位 アウディ e-tron スポーツバック

リニアな加速性能で上質な走りを提供
「アウディ e-tron スポーツバック」は、航続距離405kmとロングドライブも安心して利用できます。また、ブーストモードは強烈な加速感を実感。高速走行での上質な走りを体感できるでしょう。
もちろん街乗りでもその走りの良さは実感できます。前後重量50対50により、すっきりとしながらもしっかりとした操舵感。乗り心地の良さは格別です。プレミアムモデルにふさわしい重厚感を味わえます。
まとめ
環境問題やガソリン価格の高騰が叫ばれるなか、消費者の電気自動車への関心度が高まっています。電気自動車は価格が高いため購入をためらう方もいますが、国や自治体の補助金や税制優遇制度受ければお得に入手することが可能です。
また、オイル交換なども不要なためランニングコストがかからない点も魅力。価格がネックで購入を見送っている方は、さまざまな角度からトータル的に判断してみましょう。使い道に合った電気自動車を選ぶことで、お得な買い物になるかもしれませんよ。