毛の一本一本のが溝に入り込み、塗装剥がしやバリ取り、研磨などに活躍するホイールブラシ。電動・エアーツールに付けて使います。ナイロンや真鍮などの素材がありますが、用途に適さない素材を使うと母材を傷つけたりケガをする恐れがあるので、適切なホイールブラシを選ぶことが大切です。
この記事では、ホイールブラシの使い方や選び方、おすすめ商品7選をご紹介します。サビを落とすハードなものから艶出しに適したものまでご紹介しますので、目的に合ったブラシを使い、作業効率をアップしてくださいね。
ホイールブラシとは
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ホイールブラシは電動ツールやエアーツールに装着して使用する、消耗品のブラシです。電気ドリルにセットする軸付きのブラシ、グラインダーにセットする軸無しのブラシの2種類あります。外径は約30Φ~350Φまで流通しており、ブラシ径が大きくなるにつれ金額も上がります。
高速回転するブラシがいびつな表面や溝に入り込むので、腐食した部分や、ディスクサンダーの刃先では入りにくいところでも力を発揮します。
しかし、ホイールブラシは削り取るというよりも磨くための道具なので、分厚いサビや塗膜を除去する作業には向いていません。そういった場合は先にサンダーやグラインダーを使用し、仕上げとしてホイールブラシを使うのがおすすめです。
ホイールブラシの選び方
ホイールブラシを選ぶ際は、素材や形状、サイズを確認してください。何を磨くのか、取り付けるツールはドリルかグラインダーどちらなのか合わせて選んでいきます。
素材で選ぶ
ホイールブラシの素材は、金属・植物繊維・ナイロン繊維の3種類があります。何を研磨するかによって決めましょう。
真鍮などの金属素材
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製造業や性産業で幅広く使われているが金属製のホイールブラシで、主に真鍮・銅・ステンレスの3種類あります。
素材は真鍮、銅、ステンレスの順に硬くなっていきます。アルミなどの柔らかい材質や、メッキ加工品の研磨・表面仕上げを目的としているのであれば真鍮製のホイールブラシがおすすめです。
また、鉄製の材質のサビ落としや表面仕上げ・ペンキの除去を目的としているのであれば、銅製・ステンレス製のホイールブラシが適しています。
麻などの植物繊維
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切削工具やワーク材の汚れ落としなどで使われます。削ったり、研磨するというよりも汚れを落とすという目的です。
金属素材のバフやブラシだと多少の傷が付いてしまうことがあるので、少しの傷も許されない場合の研磨におすすめです。
柔らかいナイロン繊維
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ナイロン繊維のホイールブラシは摩耗性や薬品性に優れており、汚れ落としに使われます。
研磨剤と併用して艶出しや研磨をすることもでき、仕上げ加工に適したブラシです。
毛が柔らかいため母材が削れることもなく、粉じんもほとんどでません。母材を傷つけたくない時におすすめです。
取り付けるツールに合わせた形状で選ぶ
ホイールブラシはドリル用とグラインダー用の2種類に分けることができます。取り付けるツールによって、使えるブラシの軸やブラシのサイズが異なるため、必ず確認しておきましょう。
ドリルに取り付ける場合
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電動ドリル用は軸が付いていて、チャックに差し込んで使います。ブラシの一般的な外径は30Φ~100Φで、グラインダー用よりも小さめです。小回りが利くため、コーナー部分や、小規模の研磨におすすめです。
グラインダーに取り付ける場合
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グラインダー用は軸の無いドーナツ型で、シャフトに差し込んで使います。グラインダー用のホイールブラシの外径は一般的に100Φ・125Φ・150Φ・200Φ・300Φの4種類があり、ドリル用よりも大きく広範囲を研磨できます。
ただし、サイズが大きくなるにつれ、使用中の遠心力も大きくなります。作業中にブレたりはじかれやすくなるので、両手でしっかりとグラインダーを持ってください。
ホイールブラシのおすすめ人気ランキング7選
ドリル向け3つ、グラインダー向け4つのおすすめ商品をご紹介します。ホイールブラシを使ったことがない方は、まずはセット品を購入し色々なブラシを使ってみるのがおすすめです。
また、ブラシをあまり使うことがないのであれば、価格は安い方が良いでしょう。
1位 カップホイールブラシセット 5ピース STRAIGHT/19-8250

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材質:ワイヤー部:スチール(黄銅メッキ)
カップ型:50、65(φmm)
ホイール型: 50、75(φmm)
筒型:φ25mm
シャンク径:φ6mm
5種類のブラシが揃うセット
まだブラシを購入したことがなく、ホイールブラシも使いたいけどカップブラシやベビーブラシも使ってみたいという人におすすめです。用途によって使い分けができ、価格もリーズナブルなので、試しに使ってみるのもいいでしょう。
2位 軸付フェルトホイール KAKOO 123PCS コットンホイール

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材質:コットン
小円筒型:12mm×8mm 50個
大円筒型:25mm×6mm 30個
砲弾型:10mm×21mm 30個
コットン素材で艶出し仕上げ
コットン素材で、ホイールブラシ以外に砲弾ブラシも入ったセット商品です。SUS製やメッキ加工品の輝きを取り戻すことができます。
まず植物繊維ブラシやナイロン素材のブラシで荒仕上げをしておき、最後にコットン製のブラシで磨くことで、ピカピカの鏡面仕上げをすることができます。
3位 ホイール ナイロン 布ブラシホイール 10個

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材質:ナイロン
ディスク直径:25mm
軸の長さ:35mm※軸は取り外し可
ナイロン製で木材の仕上げにも
表面を傷つけないソフトな磨き心地で、木材や骨とう品、工芸品などの汚れ落としや艶出し作業におすすめです。25mmの小さいなサイズで、細かい作業にぴったりです。
4位 Dovewill 鋼線 ワイヤーブラシ 約36本セット

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材質:ステンレス
ディスク直径:6Φ、15Φ、25Φ
軸の長さ:40㎜
まとめ買いに超おトク
種類のブラシを安く購入したいなら、Dovewillの回転ツールセットがおすすめです。36本も入って1000円程度と、1本あたり30円以下のおトクな商品です。
ただし、価格が安い分使用中にワイヤーが飛ぶことがあったり、耐久性にそれほど優れていません。どんどん使いまわしていきたい方におすすめです。
5位 鋼線ホイールブラシ SUN POWER WB-22

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素材:鋼
厚さ(mm):18
外径(Φmm):150
錆取りや研磨に最適なホイールブラシ
製造業でよく使われるSUNN POWERの鋼製ホイールブラシです。金額もお手頃で、さび落とし研磨やメッキ塗装前の下地処理、溶接個所の仕上げ研磨などに優れています。
6位 Blackfell 耐久性のある雑草ブラシ ロータリージョイント ツイストノット 鋼線ホイールブラシ

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材質:鋼
ディスクの直径:200Φ
高い耐久性で高品質のホイールブラシ
ワイヤーが1本1本出ているブラシに比べ、ツイストノット鋼線ブラシは数十本のワイヤーがまとまっているため、頑固な錆も除去することができます。
また、使用中にワイヤーが飛ぶことも少なく、安全に使用できます。価格は一般的なホイールブラシの3倍程の値段ですが、頻繁にホイールブラシを使う環境であれば持っておきたいアイテムです。
7位 NSK 鋼線ゴールドホイールブラシ W2

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材質:鋼
厚さ:19㎜
外径:100㎜
国内メーカーNSKで安心
安心の国内メーカー商品で、ワイヤーが飛ぶことも少なく快適にお使いいただけます。真鍮メッキ線を使用しているため、耐久性も抜群です。
最高回転数は9000rpmまで対応しているので、パワーのあるエアーグラインダーなどにも対応できます。お手持ちのツールの最大rpmを確認して使用しましょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() STRAIGHT カップホイールブラシセ……
1
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600円 |
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![]() KAKOO 軸付フェルトホイール 123PCS
2
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1,180円 |
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|
![]() ナイロン 布ブラシホイール
3
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998円 |
3.2 |
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![]() Dovewill 鋼線ワイヤーブラシ 約36……
4
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664円 |
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![]() SUN POWER 鋼線ホイールブラシ WB-22
5
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1,825円 |
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![]() 鋼線ホイールブラシ
6
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3,588円 |
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![]() NSK 鋼線ゴールドホイールブラシ W2
7
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1,427円 |
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ホイールブラシを使う際の3つの注意点
ホイールブラシは、ドリルやグラインダーに装着することで楽に研磨作業ができます。しかし、高速回転するブラシは使い方を誤ると大変危険です。破損やケガに繋がらないよう、注意したいポイントをご紹介します。
1.保護メガネをする
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研磨作業中は、高速回転による圧でブラシのワイヤーが切れて飛ぶことがあります。必ず保護メガネを着用し、周りに人がいないかを確認して使うようにしましょう。
また、使用期間が長いホイールブラシほどワイヤーが切れる可能性が高いので、ブラシが傷んだら定期的に取り替えることも大切です。
2.ブラシを着脱するときはコードを抜く
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ブラシの交換時に誤ってスイッチに手が触れ、ブラシが回転してケガをしてしまう事故が非常に多いです。ブラシを着脱するときは、コードもしくはエアホースは抜いておきましょう。コードレスの場合はバッテリーを取り外すかロックをしてください。
3.母材に強く押し付けすぎない
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表面のサビがなかなか取れないからといって、ブラシを母材に押し付けすぎないようにしましょう。ブラシが変形したり、グラインダーが反発して自分の腕や脚を切ってしまう恐れがあります。
もし研磨がうまくいかないなら、他のブラシに取替えるなど他の方法を考えてみるのがおすすめです。また、ブラシで磨く際には面で磨くのではなく、ブラシに角度をつけて円の端で磨くイメージで動かすと上手くいくことが多いですよ。
研磨用ブラシは用途によって使い分けよう
この記事で紹介したホイールブラシは、いびつな面や腐食した面、コーナー部分など、一般ブラシでは入りにくいところを研磨する時に活躍します。そこで、一般的に使用されるカップブラシやベベルブラシはどういった用途で使われるかもご紹介します。
広範囲に適したカップブラシ
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カップブラシは一般的に、面に対してワイヤーを真下に押し付けるように使うので、広範囲をスムーズに磨くことができます。
ただし、表面の凹凸が激しい部分やコーナー部分では毛先が入っていきません。そんなときに重宝するのがホイールブラシやベベルブラシです。
ベベルブラシ
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ベベルブラシの毛先の角度は斜め45°程度で、カップブラシとホイールブラシの丁度真ん中くらいの形状です。そのため、カップブラシでは研磨できなかった凹凸部分やコーナー部分にも、毛先がしっかりと入っていきます。艶出しというよりもさび落とし、塗料を剥がすことがメインになるブラシです。
まとめ
ホイールブラシを選ぶ際は、母材に適した素材かどうか、お手持ちの工具に対応しているかどうかを確認することがポイントです。また、ブラシの高速回転によりケガに繋がる可能性もあるので、使用時はもちろんブラシ交換の際はよく注意してくださいね。
洗浄や除錆、バリ取りなどそれぞれの目的に合った商品を使うことで、作業も捗ることでしょう。