愛車を風雨や紫外線から守るカーポート。壁の無い車庫のようなシンプルな建築物ですが、ご自宅の一部となるため、お家の雰囲気に合った製品を選ぶことも大切です。
カーポートは、YKK AP・三協アルミ・リクシルなどの住宅設備メーカーが主に販売していますが、大きさ・デザイン・工法などに各社の特徴が出ています。
今回は、カーポートの選び方とおすすめの人気商品をご紹介します。購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
カーポート設置のポイント

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カーポートを設置する際、まず確認しておきたいのが設置面の状況です。屋根と柱だけのシンプルな構造物ですが、敷地の勾配や地中の状況を考慮する必要があります。基礎予定の場所に水道管等が埋まっていないか、予め図面で確認しておきたいところです。
また、母屋(住宅)との関係性も無視できないポイント。大半は自宅の敷地内に追加して建てることになりますが、カーポートの屋根が自宅敷地からはみ出すのは問題外。敷地内に収まっても、母屋と干渉するようでは意味がありません。
更にカーポートが与える影響は、自宅や車だけではありません。屋根を伝った雨水が隣の住宅に流れ込んで近隣トラブルを招くことがあります。特に住宅密集地では注意が必要です。カーポートの設置に際しては、まず周辺環境を確認しておくことがポイントになります。
カーポートの選び方
失敗しないカーポート選びのポイントは、前述の設置のポイントのほかに、居住地の天候、柱の場所、高さがあります。積雪の多い寒冷地には雪の重みにも耐える強度が必要であったり、台風がよく通過する地域なら風の影響を受けにくいタイプが必要です。
また、雨の日でも濡れずに玄関まで行けることなど、ご家族の視点も重要。車の出し入れのことも考え、最適なカーポートを選んでください。
メーカーで選ぶ
カーポートは住宅の一部であり、そのノウハウを活かして住宅設備メーカーから販売されています。デザインから工法まで、各社により違いが見られます。カーポートには軽量なアルミがよく使われますが、どのメーカーもアルミ製品開発の実績があり、品質に間違いはありません。前述した施工店選びがポイントとなりそうです。
YKK AP

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窓やアルミサッシでおなじみのYKK AP。ベーシックなタイプから、積雪や強風に耐えるタイプまで、多くのカーポートを販売しています。屋根材の補修が必要になった場合は、市販の規格材を利用して修理することも可能です。
三協アルミ

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ドアノブからオフィスビルの窓枠まで、社名の通りアルミ製品を数多く生産、販売しています。オプションで、カーポートに照明や電源などが取り付け可能など、セミオーダーのように仕様を変えることができます。
リクシル

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カーポートなど屋外のエクステリアだけでなく、キッチンから風呂・トイレまで住宅設備全般を取り扱うメーカーです。住宅メーカーらしく、カースペース用のタイルも販売しており、庭の一部のようなカーポートも制作可能です。
屋根の勾配と柱の位置で選ぶカーポート

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大きい車を収容したり狭い敷地では、広さを最大限に活用できるカーポートを選ぶことがポイント。柱が左右片側だけの一般的なカーポートでも、やはり柱分のスペースは必要。幅のとれない敷地の場合は、最大限活用できるとは言えません。
後方支持タイプの柱を採用しているカーポートは、左右に柱がありません。カーポートの一番奥の柱から屋根を吊り下げているので、敷地の幅を最大限活用することができます。柱がドアに干渉しないので、人の乗り降りもしやすくなります。
また、住宅が隣接している場所は、カーポートの屋根を伝った雨水が隣の住宅へ流れ込み、近隣トラブルを招くこともあります。屋根の勾配が道路側へ着いていれば、排水は道路に流れますのでこうしたトラブルを防ぐことができます。
カーポートの大きさで選ぶ
カーポートが収納できる車の台数は、1台〜3台まで。通常は所有する車の台数に合わせて選ぶものですが、家庭により適した大きさが異なります。例えば車が2台でも、バイクや自転車を保管するなら、車3台用のカーポートが適していることもあります。
省スペース向きの車1台分

最もシンプルなカーポートで、都市部の住宅地によく見られます。自宅の敷地を広げることが難しく、車は一家に一台という場合はこのタイプから選ぶことになります。限られた敷地をできるだけ有効活用できる工夫が必要です。
1台用のカーポートには、屋根の裾を伸ばした屋根壁一体型もあります。雨風の吹き込みを防げるほか、プライバシーが気になる場合にもおすすめです。また、奥行きが取れる場合は、屋根を延長できるタイプも販売されています。
使い方いろいろな車2・3台以上

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車を2台以上、もしくは車とバイクや自転車など、より大きなカーポートが必要な場合はこちらのタイプになります。柱の位置や屋根などデザインのバリエーションも豊富です。
一般的な柱が屋根の両端にあるカーポートは、屋根の下に収まるため雨に濡れにくいメリットがありますが、柱と隣の車に挟まれるため車の出入りの際、邪魔に感じストレスになることも。
対して、柱が屋根の中心に建つY字状タイプは、車の片側には柱がないため屋根で車を完全に覆うことができませんが、車の片側は遮る物が無いのでストレスなく出入りできるでしょう。
こだわりのカーポートを選ぶ
家を選ぶようにカーポートにもこだわりたい方も多いと思います。見た目にこだわった製品や強度に特化した製品など種類はさまざまです。住まわれている地域の天候や、環境に合わせ選んでいただくことをおすすめします。
おしゃれなデザインのカーポート

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カーポートも住宅の一部と考えるなら、住宅の雰囲気を損なわないデザインのカーポートを求める人も多いと思います。メーカーによっては住宅との境界が分からない程、デザイン性に優れたカーポートが販売されています。
住宅との調和を考えてデザインされたカーポートは、見た目にも非常にシンプル。良い意味でカーポートの存在感がありません。できるだけ目立たないよう、軽さと強度の相反する要素を両立させています。
他のカーポートに比べて高価ですが、カーポートのデザインにこだわる人におすすめです。
リーズナブルな価格

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比較的安定した天候の地域にお住まいの方や、車はあくまで消耗品、カーポートも最低限で良いと考えるなら、価格優先でリーズナブルなカーポートを選ぶのも良いでしょう。車1台用のカーポートなら、概ね15万円程から販売されていますが、中には10万円程で購入可能なカーポートもあります。
しっかりした製品であれば、安価であってもカーポートとしては問題ありません。しかし、デザインや風雪に対する強度などは望めない部分もあります。このような条件をクリアできれば、価格で選ぶのもおすすめです。
積雪に強い高耐久性タイプ

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積雪の多い地域では、当然カーポートの屋根にも大量の雪が積もります。基本的に柱と屋根だけのカーポートでは、住宅に比べると頑丈とは呼べません。カーポートが雪の重みで潰れたということがないよう、積雪に強いタイプのカーポートを選びましょう。
積雪に強いカーポートは柱も太く頑丈で、屋根の形状も独特。デザインや空間の広さは限定されますが、やはり車を天候から守ることが最優先。積雪の多い地域なら、より強靭なタイプを選びましょう。
カーポートの設置費用

カーポートを設置する場合、ご自身で設置も可能ですが、施工業者に頼むことをおすすめします。業者によっても金額は異なりますが、基本的な費用は下記のとおりとなります。参考にしてください。
- 取り付け費用・・・約3万円~5万円
- 現場合わせカット費用・・・約数千円~1万円
また、カーポートを設置する敷地の地面がコンクリートの場合、支柱をコンクリートに接地するために、はつり工事が必要となります。はつり工事の費用は約1万円前後で行ってもらえます。
カーポートのおすすめ人気ランキング6選
カーポートは概ね10万円以上はする高額商品です。中には格安のカーポートもありますが、耐久性や強度に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。大切な愛車を雨や雪から守るため、実績のあるメーカーから選ぶことをおすすめします。
1位 YKK AP耐風圧カーポート レイナポートグランZ 51-24

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耐久性:耐積雪20cm相当・耐風圧42m/秒相当
積雪20cmまで耐える片側支持タイプの1台用カーポート
片側支持の柱で屋根を支えるベーシックなカーポートです。20cm以内の積雪なら耐久性に問題はないため、日本全国幅広い地域で使用可能です。
ただ、湿った雪の場合は1cmあたりの重さがさらに大きくなる場合がありますので、早めに雪下ろしをしていただくことをおすすめします。
2位 YKK AP耐風圧カーポート レイナツインポートグランZ 51-51

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耐久性:耐積雪20cm相当、耐風圧42m/秒相当
並列2台駐車対応の両側支持カーポート
こちらは強風時の屋根のバタつき防止としてクッション性のある中空のAT材を採用。また、雨樋部への枯葉などの堆積を軽減する『枯葉よけネット』を装備し、雨の流れをスムーズにしています。
本体と屋根ふき材のカラーは4色のバリエーションがあり、ご自宅の雰囲気にあったカーポートを見つけられやすそうです。
3位 YKK APエフルージュグラン Y合掌セット Y51-24

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耐久性:耐積雪20cm相当、耐風圧38m/秒相当
開放感のある2台用Y合掌タイプ
屋根を極力水平に近づけながらも、積雪時にも対応できるよう傾斜を維持する角度を採用しました。柱がY字になっており、2台車を並べて収容しても開放感があります。車の乗り降りをできるだけ楽にしたい方におすすめです。
4位 リクシル テリオスポートⅢ 3000タイプ

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耐久性:耐積雪100cm相当 耐風圧54m/秒相当
積雪と強風に耐える頑丈なタイプ
100cmの積雪にも耐える頑丈なカーポートです。強度、耐風圧ともにバツグンの安定感があります。
同シリーズで2台用、3台用のタイプもあるので、積雪の多い寒冷地の方や台風の多い地域の方におすすめです。
5位 三協アルミ スカイリード マルチルーフタイプ 1933

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耐久性:耐積雪20cm相当、耐風圧38m/秒相当

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耐久性:耐積雪20cm相当、耐風圧38m/秒相当
リーズナブルで高品質な1台用カーポート
実売価格で10万円程とリーズナブルながら、アルミとポリカーボネートを使用し紫外線もほぼカット。国土交通省大臣認定「DW-0046」の防災認定を受けています。
別売りオプションの耐積雪強化パーツを使用すれば、耐積雪20cmから30cm相当にパワーアップします。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() YKK AP レイナポートグランZ 51-24
1
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14,190円 |
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![]() YKK AP レイナツインポートグランZ……
2
|
263,900円 |
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![]() YKK AP エフルージュグラン Y合掌……
3
|
252,300円 |
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![]() リクシル テリオスポートⅢ
4
|
216,200円 |
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|
![]() 三協アルミ スカイリード マルチル……
5
|
180,200円 |
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|
![]() 四国化成 ライトポート基本タイプ ……
6
|
89,100円 |
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まとめ
大切な愛車を守るカーポートの設置は、準備から取り付けまで時間も費用もかかります。しかし、一度取り付ければ長く活躍してくれる便利な建物です。
耐久性はもちろん、強度や雨樋部のつくりなど、購入する前にチェックするポイントはたくさんあります。高価な買い物なので、この記事を参考に選ぶポイントに注意して、最適なカーポートを選んでください。