設置することで水道料金を節約できる家庭用ポンプ。その中でも、浅井戸ポンプは一般家庭でもハードルが低く設置しやすく利用している人も少なくありません。浅井戸ポンプを扱うメーカーには、「日立」「寺田ポンプ」「テラル」といったメーカーが売れ筋の商品を販売していますが、初めて購入する方はどれを選んだらいいか迷ってしまうでしょう。
そんな浅井戸ポンプビギナーの方に向けて、今回は購入する前にしておくべきことと、選び方を説明してからおすすめする商品をご紹介していきたいと思います。最後に簡単に設置方法も紹介しているので参考にしてみてください。
浅井戸ポンプを設置する前に知っておくべきこととは?
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浅井戸ポンプとは、地下8mまでの地下水をポンプの力で汲み上げる装置ですが、比較的手軽で簡単なため一般家庭に設置して利用できる反面、設置する場所や井戸に合ったポンプを間違えて、使えないなんていう失敗も起きやすいため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
まず、ポンプを設置する前に、井戸を掘ってもよい場所なのか、掘る場所の地層や地下水の水質などを前もって既存資料等から調べておく必要があります。そしてもう一つ、その土地の地方自治体条例等の採掘できる深度や水量などに制限があるかどうかも確認しておきましょう。
また、下水道を利用する地域でポンプと接続して使用する場合にも、下水道料金が発生することもあります。下水道業者に確認し、届け出を出すことも忘れないようにしてください。
浅井戸ポンプの選び方
事前の調査などで採掘できる条件が整ったら、次は設置するポンプを選んでみましょう。選ぶ基準も条件によってさまざまですので、タイプごとの特性を把握し、条件に合ったポンプを選んでください。
電圧と周波数を選ぶ
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商品を選ぶ際、まず、電圧と周波数を確認しましょう。電圧は100Vと200Vのどちらかですが、一般家庭の電圧は100Vが大半ですので200Vのポンプを取り付けたい場合は電圧の確認が必要です。
次に見るのは周波数です。周波数は50Hzと60Hzの2種類があり、それぞれに50Hzの商品の場合は東日本、60Hzの商品は西日本の地域で使えます。その地域に合った周波数の製品でないと故障の原因にもつながり危険ですので、お住いの地域に合った周波数の商品を選びましょう。
形式で選ぶ
ポンプの形式にも幾つか種類がありますので、タイプごとの特性を理解し、用途に合った形式を選んでください。
圧力タンク式
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このタイプは、ポンプにカスケードと呼ばれる多数の細かい溝が入った円盤を、ケーシングという部屋で回転させ圧縮します。圧縮された水を圧力タンクに送り込み、圧力タンク内にある空気の圧力で吐出口から排出する仕組みになっています。
圧力タンク式のタイプは、タンク内に空気がある事で圧力を生み出していますが、同時に水が空気に触れているので、空気中の微細なゴミや細菌によって汚染されるリスクがあります。また、内部構造が複雑でサイズも大きくなりやすいデメリットがあります。
アキュームレーター式
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アキュームレーターとは、一時的に水や空気を貯めておき需要と供給のバランスをとる緩衝装置のことを言います。このタイプのポンプにもカスケードが使われていますが、圧力タイプのような水と空気を貯めておく大きなタンクがなく、サイズも比較的小さいです。
また、構造的に内部で起こるウォーターハンマーという現象を防止するのに有用だったり、空気の圧力を使わないので水に空気が触れることがなく衛生的なところもメリットです。
水中ポンプ式
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水中ポンプは、装置自体を水中まで入れ、そこから配管を伝って井戸水を汲み上げる装置です。井戸用に使われるもの以外にも、お風呂の残り湯を洗濯機に移して使用する際に使われるポンプだったり、工事現場などで土を掘り返した時に出た湧水を汲み取るときなどに使われます。簡単な仕組みで使いやすい特徴があります。
また、装置自体が地中に入ることで、モーター音などが漏れにくいこともメリットでしょう。
浅井戸ポンプのおすすめ人気ランキング7選
選び方が分かったところで、ここからは浅井戸ポンプのおすすめ商品を紹介していきましょう。各タイプの商品をオンラインショップをベースにチョイスしてみましたので、予算なども含めて設置条件に合った商品を見つけてみてください。
1位 寺田ポンプ 浅井戸用ポンプ THP-150(50Hz)

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ポンプタイプ:圧力タンク式
電源:単相100V
出力:150W
周波数:50Hz
消費電力:345W
吸上高さ:8m
揚水量:21L/min
圧力タンク式のスタンダードモデル
こちらは、工事用の排水用ポンプなど各種ポンプを製造・販売しているポンプメーカー「寺田ポンプ」の商品です。圧力タンク式の浅井戸ポンプとして、寒い時期や地域でも使える凍結防止用の自動保温機能の他、基本性能のバランスと手頃な価格がビギナー向きの商品です。
2位 荏原製作所 浅井戸用ポンプ 50/60Hz兼用 インバータ+PMモータ採用で高効率 エバラフレッシャ―ミニ 接続口径20 20HPE0.15S

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ポンプタイプ:アキュームレーター
電源:100 V
出力:150W
周波数:50/60Hz兼用
消費電力:245 W
吸上高さ:8m
省エネで維持コストを抑えたい方におすすめ
小型でコンパクトな設置しやすいサイズの省エネタイプのおすすめ商品。回転速度を自動で調整し、最適圧力をキープしてくれるインバーター搭載により、モーターの騒音までも抑えてくれます。コンパクトサイズながらも、パワーもあり、業界最高水準の省エネを兼ね備えた優れものです。
3位 電動井戸ポンプ 最大給水深8m 自動給水タイプ 小型ハイパワー 100V50/60Hz

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電源:100V
出力:370W
周波数:50/60H
吸上高さ:8m
水圧が欲しい方におすすめ!最大出力370wのハイパワー高水圧力
お庭や畑などに広範囲で散水したいのであれば、ハイパワーで高水圧のこちらの商品がおすすめ。370Wの高出力の割に、コンパクトサイズで設置する場所も選びません。
同じアキュームレーター式の商品の中でも、かなり価格を抑えた商品です。
4位 Amarine Made DC 12V 太陽光送水ポンプ ソーラーパネル 水中井戸ポンプ 給水 排水ポンプ 揚程8m

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ポンプタイプ:水中井戸ポンプ
電源:12V
出力:125W
吸上高さ:8m
揚水量:100L/min
リーズナブルな値段とステンレス素材の腐食防止効果
ソーラーパネルにつなげて太陽光エネルギーでも使える、水中ポンプ式の井戸ポンプです。ソーラー電源がない一般家庭でも、普通電源から電力供給可能です。水中に入れても腐食しにくいステンレス製と、100Lの最大排出量で広い範囲に散水するのに便利です。
価格も1万円以下なので、何よりコストを抑えたい方にもおすすめな商品です。
5位 工進 ジェットメイト モーターポンプ JM-25H

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出力:750W
消費電力:1350W
吸上高さ:8m
揚水量:120L/min
取り付け簡単で高出力なモーターポンプ
水排出量の多いポンプを探している方には、こちらの商品がおすすめです。鉄製の武骨なフォルムが昭和レトロな雰囲気もあり、無駄な機能がなく、スッキリした印象です。トップレベルの出力750Wと水排出量120Lで、他の商品よりもかなり突出したパワーが特徴です。
6位 テラル WM-P150X 浅井戸・加圧給水ポンプ 100V 150w

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ポンプタイプ:圧力タンク式
電源:100V
出力:100W
周波数:50Hz/60Hz
消費電力:-
吸上高さ:吸上高さ:8m
揚水量:-
給水ポンプの老舗メーカー商品
三菱から給水ポンプメーカーとして独立してから創業100年の老舗メーカー「テラル」。そんな信頼と実績のあるメーカーから販売されているこちらの加圧給水ポンプは、平均的な性能バランスと老舗メーカーの保証と安心感があります。
7位 工進 清水用水中ポンプ ポンディ 高圧用(60Hz) SM-625H

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ポンプタイプ:水中ポンプ
電源:100V
出力:150W
周波数:60Hz
消費電力:353W
吸上高さ:15m
揚水量:50L/min
お庭に散水するのに手頃な水中ポンプ型
一般家庭でのお庭の散水や自動車を洗車する際などにおすすめです。圧力の高い水圧で水を吸水し排出するため、散水などの圧力を必要とする場面で力を発揮してくれます。
一般の方でも手軽に手に入れられる価格や水道のホースに繋げられるワンタッチカップリング付きなど使いやすく人気のある浅井戸ポンプです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() 寺田ポンプ 浅井戸用ポンプ THP-15……
1
|
45,500円 |
4.18 |
|
![]() 荏原製作所 浅井戸用ポンプ 50/60H……
2
|
56,100円 |
|
|
![]() 電動井戸ポンプ 最大給水深8m 自……
3
|
12,800円 |
3.91 |
|
![]() Amarine Made DC 12V 太陽光送水ポ……
4
|
4,300円 |
2.9 |
|
![]() 工進 ジェットメイト モーターポン……
5
|
35,877円 |
4.47 |
|
![]() テラル WM-P150X
6
|
78,500円 |
|
|
![]() 工進 清水用水中ポンプ ポンディ ……
7
|
16,303円 |
4.07 |
|
浅井戸ポンプの設置方法
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最後に浅井戸ポンプの設置方法の説明をします。まず、給水口と吐出口を塩ビパイプ管などの配管で繋げ、給水口側の配管は掘った井戸の穴より短く、吐出口側の配管は水面よりも長めに切っておきます。
給水する方の配管の先には、ゴミが吸い上げられるのを防ぐためガーゼを紐でくくり付ける方法もあります。注意する点として、配管を設置する際、吐出口の配管の入口から配管内に空気が入らないように完全に密閉する事が大切です。
設置をしたら、一度試運転をして水が吸い出せるかテストします。地下水を吸い上げられない場合は、機械に付いたホバーキャップを開けてそこから「呼び水」入れて再度運転してみましょう。水が出たら、しばらく水を排出し小さなゴミなどを抜きましょう。
吐出口から繋いだ配管の先に市販の蛇口を付けると使いやすくなります。また、ポンプを設置する場合にも地面に直接置くのではなく、下にブロックなどを置き、その上に置くようにしましょう。
まとめ
井戸にポンプを設置した経験や知識を持つ人は少ないと思います。ポンプの設置の前に確認することも含め、下準備をしっかりしておくことが重要です。失敗のリスクも高いため、心配な方は水道業者に掘る作業から依頼することをおすすめします。
また、ご自身で取り付けする場合は作業工程が多いため、一人ではなく複数人で作業してください。
おすすめの商品を紹介いたしましたが、設置可能かどうかの最終的な判断として、販売店やメーカーに直接問い合わせすると失敗なく購入できますので、相談していただくと良いでしょう。