小学校や幼稚園などで音楽を学ぶ際に用いられる鍵盤ハーモニカ。メロディオンやピアニカとも呼ばれ、学用品としてはもちろん趣味として活用する方も増えています。
しかし、鍵盤ハーモニカに言っても32鍵や44鍵など鍵盤の数が違ったり、吹き口の形状が異なっていたりと種類が多く、どれを選べばよいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、鍵盤ハーモニカの選び方とともにおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。
鍵盤ハーモニカの選び方
鍵盤ハーモニカを選ぶ際に重要な6つのポイントを見ていきましょう。
使用する人の年齢にあわせて「鍵盤の数」を決めよう
鍵盤ハーモニカの鍵盤の数は商品によっても異なります。使用する方の年齢にあわせて選ぶようにしましょう。
幼稚園や保育園に通う子ども用なら、持ちやすく弾きやすい「25鍵」

幼稚園や保育園に通う年齢にお子さん用なら、25鍵の鍵盤ハーモニカがおすすめです。25鍵の鍵盤ハーモニカはサイズが小さく軽量なので、手が小さく力が弱いお子さんでも扱いやすいのが利点。
お子さんに早くから音楽に触れてほしい方や、ピアノを習う前に鍵盤に慣れてほしいという方に適しているでしょう。しかし鍵盤が少ない分演奏できる曲が少ないため、小学校入学時に新しく買い換える必要がある点には注意が必要です。
小学校用に購入するなら、音楽の教科書にある曲の音域に適した「32鍵」

小学生のお子さん用として購入するなら32鍵の鍵盤ハーモニカがおすすめです。32鍵の鍵盤ハーモニカであれば、小学校の音楽の教科書に掲載れている曲のほぼ全ての曲の音域をカバーしており、一度購入すれば壊れない限り6年間使用し続けることができます。
一般的に小学校では32鍵がスタンダードではありますが、学校によって鍵盤ハーモニカの指定がある場合もあるのでチェックした上で購入するようにしましょう。
大人の方が弾くなら、幅広いジャンルの楽曲が弾ける「37鍵・44鍵」

鍵盤ハーモニカは学用品のイメージが強いですが、近年は趣味として大人の方が始めることも増えています。鍵盤ハーモニカは専門的な知識がなくても始めやすく維持費用もかからないため、手軽に始めることができるのがメリットです。
趣味として鍵盤ハーモニカを購入するなら、鍵盤数が多いものを選びましょう。鍵盤数が多いものはそれだけ音域が広いため、さまざまなジャンルの曲を演奏することができます。44鍵はやや値が張りますが、幅広いジャンルにチャレンジしたい方におすすめです。
子ども用にはアルト音域が◎「音域」をチェックしよう

鍵盤ハーモニカには、バス・アルト・ソプラノといった種類があり、それぞれカバーしている音域が異なっています。一般的に小学校や幼稚園などではアルト音域の鍵盤ハーモニカが一般的です。
アルト音域の鍵盤ハーモニカは人間の声にもっとも近い音域なので、合奏などに適しています。鍵盤ハーモニカによる合奏の場合は、高音域のソプラノや低音域のバスなどを組み合わせることで演奏に厚みが出るでしょう。用途にあわせて選んでくださいね。
カーブとストレート、吹き方にあわせて「吹き口の形状」を決めよう
鍵盤ハーモニカの吹き口はストレートとカーブに分類できます。それぞれ異なる特徴をもっているので、事前にしっかりと確認しましょう。
肺活量の少ない子ども用には、簡単に音が出せる「ストレートタイプ」

ストレートタイプの吹き口は鍵盤ハーモニカに息が入りやすいため、吹きやすいのが特徴です。大量の息を吹き込む必要がなく、肺活量が少ない小さいお子さんでも簡単に演奏が行えます。
一方で吹き口の長さが短く演奏時に角度を付けにくいことから、鍵盤自体が見えにくくなってしまう点には注意が必要です。鍵盤を確認しながら吹く方は、後述のカーブタイプを選びましょう。
指の動きを確認しながら演奏したいなら、鍵盤を見ながら吹ける「カーブタイプ」

カーブタイプは吹き口が曲がっているタイプで、演奏する際に鍵盤や指の動きを確認できるのがメリットです。指の動かし方を見ながら演奏できるため、鍵盤の位置を覚えていたい方や鍵盤ハーモニカに慣れていない方でも演奏しやすいタイプと言えるでしょう。
カーブタイプは角度や形状にいくつかの種類があります。購入前に確認し、使いやすいタイプを選びましょう。
運びやすさや重さ・耐久性などを考え、重視するポイントにあった「ケースの素材」を選ぼう
鍵盤ハーモニカは収納するケースを付属して販売しています。ケースの種類はソフトとハードがありそれぞれ使い勝手が異なるので、あらかじめ確認してから購入してください。
軽量で持ち運びやすく、デザインも豊富な「ソフトケース」

ソフトタイプのケースは豊富なデザインの商品が展開されていることがメリットのひとつ。シックで落ち着いたデザインからカラフルでポップなデザインまで、幅広く展開されています。好みのデザインが選べるのはうれしいですね。
ソフトケースは軽量で持ち運びやすいのも利点のひとつ。バッグ感覚で持ち運びできるので、通学時も持ち歩きしやすいでしょう。しかし布製なので、耐久面が気になるところ。重ねて保管すると中の鍵盤ハーモニカが傷つく可能性もあるので、学校での保管方法なども考えて選ぶと良いでしょう。
頑丈さを求めるなら、しっかりした素材で本体を保護する「ハードケース」

収納した鍵盤ハーモニカをしっかり保護するならハードケースがおすすめです。ケース自体に強度があり、ぶつけたり落としたりしても中の鍵盤ハーモニカを保護することができます。小さなお子さんの場合の通学・通園などでも安心して持ち運ぶことができるでしょう。
ハードケースは開いたときに譜面台として活用できるのも利点のひとつ。しかしソフトケースと比較すると重量がある点と、通気性の悪さから中に湿気がこもることがある点には注意が必要です。
別途買い足しができれば壊れても安心!「付属品」をチェックしよう

鍵盤ハーモニカには吹き口だけでなく、置いて演奏するときに便利なホースや掃除用クロスが付属している商品があります。付属品が足りないと別途買い足す必要があるので、事前にしっかり確認しましょう。
学校や幼稚園などで使用する場合は、お名前シールが付属しているものが便利です。また、劣化や紛失等に備え、付属品が別途購入できるものやほかのメーカーとの互換性がある商品を選ぶようにしましょう。
安心して使用するために「保証・サポート」も確認しよう

お子さんが使用する場合は予期せぬ自体に備えて、保証やサポートも確認しておきましょう。メーカーや商品によっては故障時に修理や交換に対応してくれる場合があります。
しかし修理・交換に対応してくれるメーカーの鍵盤ハーモニカはやや値段が張るのが気になるところ。リーズナブルな海外製を選ぶか、保証が充実したメーカーを選ぶかは、使い方や価格を考えて選んでください。
鍵盤ハーモニカのおすすめ人気ランキング10選
ここからは選び方を踏まえた上でおすすめの鍵盤ハーモニカをランキング形式でご紹介します。使用する方の年齢や用途にあった1台を見つけるヒントにしてくださいね。
1位 キクタニ 鍵盤ハーモニカ メロディメイト MM-32

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音域:F〜C3
付属品:卓奏用パイプ、立奏用唄口、ドレミシール,ネーム用シール、説明書
ケース:ハードケース
重量:本体570g / ケース込み1040g
保育園・幼稚園にもおすすめな32音の鍵盤ハーモニカ
キクタニの鍵盤ハーモニカ メロディメイトはFからC3までの音域をカバーした鍵盤ハーモニカです。学校で習う楽曲であればほぼカバーすることができる音域なので、授業用として十分活用できます。
ドレミシールが付属している点もおすすめのポイント。音階を覚えていないお子さんでもシールを確認しながら演奏が行えます。カラーバリエーションが豊富なので、学校や幼稚園で楽器が迷子になりにくいのもうれしいですね。
2位 ホビナビ 鍵盤ハーモニカ pianc001

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音域:F〜C3
付属品:卓奏用パイプ、立奏用唄口、音階シール
ケース:ハードケース
重量:本体約540g、ケース込み約1.4kg
豊富なカラーバリエーションがうれしい
保育園・幼稚園・小学校など幅広く活用できるスタンダードな32鍵盤ハーモニカです。6色のカラー展開で、男の子でも女の子でも好きなカラーが選べます。
本体重量約540g、ケース収納時約1.4kgと比較的軽量なのもれしいポイント。何かと荷物が多くなりやすい通学時でも持ち運びしやすい重量を実現しています。卓奏用のホースト立奏用の吹き口が付属しており、届いてすぐに使用可能です。
3位 KC キョーリツ メロディピアノ P3001-32K

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音域:F~C
付属品:卓奏用パイプ、立奏用唄口、ドレミシール、お手入れクロス、名前シール、保証書
ケース:ハードケース
重量:本体のみ/500g、ケース含む/1138g
ドレミ表記シール付きで初めての鍵盤ハーモニカに最適
定番音域の32鍵盤を有した鍵盤ハーモニカ。卓奏用ホースト立奏用吹き口、クリーニングクロスが付属しており、届いた日に不足なく使用できます。
かわいい化粧箱に入っているので、プレゼント用としても最適。ドレミファソラシールが付属しているので、鍵盤ハーモニカを初めて触るお子さんでも演奏しやすいタイプの鍵盤ハーモニカですよ。
4位 SUZUKI メロディオン M-37C

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音域:f〜c3
付属品:立奏唄口(MP-121)・卓奏唄口セット(MP-113)・中空二重ブローケース(MP-246) サービス品:MerodyMerry ドレミが学べるシール付き DN-1 1枚
ケース:ソフトケース
重量:本体765g / ケース579g
鍵数が多いから、幅広い曲を演奏できる
SUZUKIのメロディオンは大人の方に適したシックな鍵盤ハーモニカです。アルト37鍵でf~Fまでの音域に対応。幅広い楽曲の演奏に対応しています。
落ち着いたデザインのソフトケースが付属している点もおすすめのポイント。鍵盤ハーモニカをおしゃれに持ち運ぶことができます。大人の方が趣味で始めたり、バンド演奏などにも活用できる1台です。
5位 YAMAHA ピアニカ マルーン P-37D

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音域:f~f”’
付属品:マルーン、中空二重ハードケース・吹き口・卓奏用パイプ付
ケース:ハードケース
重量:780g
フル3オクターブの広音域
YAMAHAのピアニカ マルーンはフル3オクターブという広音域が特徴の商品です。幅広い楽曲を思いのまま演奏でき、表現する楽しさや奏でる喜びを手軽に味わうことができます。
バランスの良い性能とスムーズな音の立ち上がり、タッチのレスポンスも良好で演奏時に無駄なストレスがないのもうれしいポイント。豊かな音量と澄んだ音色で、楽器合奏にも適しています。パープルがかったレッドの色合いもおしゃれですよ。
6位 SUZUKI 鍵盤ハーモニカ FA-32B

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音域:f〜c3
付属品:立奏唄口(MP-121)、卓奏唄口(MP-113)、お手入れ用クロス、セミハードケース
ケース:セミハードケース
重量:本体565g / ケース込み約800g
軽量だからお子さんが持ち歩きやすい
セミハードケースを採用することで、持ち運びのしやすさと堅牢性を両立させた鍵盤ハーモニカです。ケースには反射コーティングが施されているので、登下校時の安全にも配慮されています。
リード部分にリン青銅を採用しているのもSUZUKIの鍵盤ハーモニカの特徴。負担がかかりやすく折れやすいリードですが、丈夫なリン青銅製のリードを使用することで耐久性と良質な音色を叶えています。お子さんに良い音の鍵盤ハーモニカを使ってほしいという方におすすめですよ。
7位 YAMAHA ピアニカ P-25F

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音域:F33〜F57
付属品:中空二重ハードケース・吹き口・卓奏用パイプ付
ケース:ハードケース
重量:530g
使いやすさにこだわったピアニカ
YAMAHAのピアニカは、お子さんが使いやすい工夫が詰め込まれた人気の鍵盤ハーモニカです。吹き口はカーブの形状を採用し、運指を確認しながら演奏が行えます。鍵盤は白鍵と黒鍵それぞれに専用のバネを採用。お子さんの力でもスムーズにタッチができます。
薄紙製のプレートパッキンと継ぎ目のないスポンジゴム製のフレームパッキンを採用しているのも大きな特徴。息漏れの原因となりうるパーツの継ぎ目に最適な材質と形状のパッキンを配置することで機密性を向上させ、演奏の妨げになる息漏れを防止してくれます。ケースはハードタイプを採用しているので、中の鍵盤ハーモニカをしっかり保護してくれますよ。
8位 SUZUKI マイク内蔵モデル アルト HAMMOND PRO-44Hv2

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音域:c~g3
付属品:特製ショート唄口(MP-141)・L字ジョイントロングマウスピース(MP-171)・ソフトケース(MP-2008)
ケース:ソフトケース
重量:本体1200g / ケース480g
本体にピックアップマイク搭載
ハモンドとスズキメロディオンのコラボによって誕生した、ピックアップマイク内蔵のエレアコ鍵盤ハーモニカです。44打鍵音を均等に集音し、外部マイクを使用するよりもクリアなサウンドを実現しています。
44key用に新設計されたリードは、消え入るようなピアニシモから攻撃的なフォルテシモまで演奏が可能。豊かな表現力を備えているので、感情のある演奏が行えます。広音域でクリアな演奏ができる鍵盤ハーモニカを探している方におすすめです。
9位 YAMAHA 大人のピアニカ P-37EBK

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音域:f~f’’’
付属品:吹き口、演奏用パイプ、取扱説明書、ソフトケース
ケース:ソフトケース
重量:830g
伸びやかな音が心地よい
アコーディオンを彷彿とさせる深みのある音色を奏でる、大人のピアニカです。37鍵のスタイリッシュな鍵盤ハーモニカで、大人の趣味を応援してくれます。
洗練されたデザインに加え、演奏しやすいのもおすすめのポイント。息を軽く吹き込むだけで歌うような演奏が行えます。吹き込んだ息が無駄なくすっと通って音に変化し、演奏の楽しさを存分に味わうことができますよ。
10位 SUZUKI 鍵盤リコーダー アンデス

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音域:f2~f4
付属品:S型唄口(MP-151)・卓奏唄口(MP-113)・専用ストラップ
ケース:-
重量:1.0kg
癒し系のほのぼのとした音色が奏でられる
鍵盤ハーモニカのように息を吹き込むことで、笛の音色を奏でることができる1台。リコーダーなどの笛は和音を出すことはできませんがアンデスは鍵盤楽器なので和音も奏でることができ、演奏の幅が広がります。
笛の音色なので、重厚な音楽もほのぼのとした雰囲気になるのも特徴のひとつ。多くのミュージシャンやCMなどにも活用されている、人気の1台です。一風変わった音色を楽しみたい方におすすめですよ。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() キクタニ 鍵盤ハーモニカ メロディ……
1
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1,980円 |
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4.26 |
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![]() YAMAHA ピアニカ マルーン P-37D
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6,300円 |
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|
![]() SUZUKI 鍵盤ハーモニカ FA-32B
6
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4,868円 |
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![]() YAMAHA ピアニカ P-25F
7
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3,855円 |
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|
![]() SUZUKI マイク内蔵モデル アルト H……
8
|
44,000円 |
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|
![]() YAMAHA 大人のピアニカ P-37EBK
9
|
12,813円 |
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|
![]() SUZUKI 鍵盤リコーダー アンデス
10
|
12,300円 |
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まとめ
鍵盤ハーモニカを選ぶ際は使用する方や用途にあったものを選ぶことが大切です。お子さん用であれば32鍵のものを選ぶことで教科書に掲載されている楽曲のほぼ全てをカバーできます。
近年は大人の方が趣味として鍵盤ハーモニカを始める方が増えています。大人の方が鍵盤ハーモニカを始める場合は、幅広い楽曲が演奏できるように鍵盤数が多いものを選ぶのがおすすめですよ。