市街地から峠まで、あらゆる道をサイクリングする自転車に必須な「ロードバイク用空気入れ」。各メーカーが携帯・電動式ポンプといった、さまざまな種類の商品を発売しています。バルブひとつとっても仏式や米式など複数あり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
今回は、ロードバイク用空気入れの選び方とおすすめ商品ランキング10選をご紹介します。スポーツバイクなど自転車の種類や、搭載機能ごとに比較して解説しますので、ぜひ商品選びの参考にしてください。
パンクやバーストを防ぐ!適正な高圧をキープして快適な走りを支える「ロードバイク用空気入れ」

舗装された市街地から凹凸のある峠まで、あらゆる道を快走するロードバイク。スプリントでは時速60km以上、市街地でも時速30kmのスピードが出ます。誤った空気圧で走行するとパンクやバーストのリスクが高まるため、日々の適正な空気圧管理が非常に重要です。
ロードバイクの空気入れは、高圧対応モデルを選びましょう。「高圧対応」・「スポーツバイク向け」・「ハイプレッシャーモデル」などの表記があるので、購入の際は事前にチェックしてくださいね。
ロードバイク用空気入れの選び方
ロードバイク用空気入れを選ぶ際に重要な4つのポイントを見ていきましょう。
日々のメンテナンスや出先での応急処置など、使う場所によって特徴の異なる「タイプ」を選ぼう
ロードバイク用空気入れは、使う場所やタイミングによって「フロアポンプ」・「携帯ポンプ」・「電動式ポンプ」・「CO2インフレーター」の4種類のタイプに分けられます。それぞれ特徴が異なりますので、詳しくチェックしていきましょう。
自宅でのメンテナンスや出発前のチェックに◎リーズナブルで種類も豊富な「フロアポンプ」

本体を床に置き、接地面のフットステップを足で押さえながら、ピストンを上下させて空気を送るタイプです。日々の空気圧メンテナンスや、外出前に空気を入れ直すなど、自宅での使用がメイン。リーズナブルなモデルが多く、手軽に取り入れられるのが嬉しいポイントです。
縦長ボディのため上から体重をかけやすく、高圧タイヤにもスムーズに空気が入れられます。短くて太めの形状であれば、ポンピングの動作が楽になるのでおすすめです。慣れるまでは空気漏れを起こしやすいため、タイヤとの接続のしやすさを必ずチェックしましょう。
長距離のツーリングや走行時のパンク対応など、外出先で自転車に空気が入れられる「携帯ポンプ」

軽量かつコンパクトな形状で、携帯性に優れたタイプです。外出先での空気圧メンテナンスはもちろん、パンクなどの急なトラブル時にも活躍します。バッグに入れて持ち運べるほか、自転車のフレームに装着するモデルもあり、長距離のツーリングにもぴったりです。
携帯ポンプの多くは、空気を入れるためのハンドルと、反対側に口金がついた形をしています。中腰になって何度もポンピングする必要があるので、体力の消耗は大きめです。ホース式の口金がついたモデルを選べば、少し楽な姿勢で空気を入れられますよ。
ピストンでのポンピング作業不要!体力を温存したまま自転車に空気を充填できる「電動式ポンプ」

モーター駆動のエアコンプレッサーで、自動的に空気が入れられるタイプです。フロアタイプと違ってポンピング作業が不要になります。ボタンひとつでスムーズに空気を充填できるので、時間と体力を消耗したくない方におすすめです。
電動式ポンプはバッテリーの充電が必須で、手動タイプのようにすぐ使うことはできません。少し手間はかかりますが、充電さえ完了すれば手軽に持ち運べるタイプです。静寂性に優れたモデルも多く発売されているので、場所を選ばず手軽に使えます。
外出先でのパンク時など、圧縮された炭酸ガスをタイヤに素早く注入する「CO2インフレーター」

圧縮した炭酸ガスが充填されたボンベを使い、素早く空気を充填するタイプです。フロア・携帯ポンプと違ってポンピング作業が不要なので、時間と体力のストレスを大幅に抑えられます。
持ち運びに便利なコンパクトなモデルが多いものの、一度使用すると空になるカートリッジ式です。携帯ポンプのように何度も空気を入れられないので、ロングライドの際は予備を含めた3本ほど用意しておきましょう。
ベストな乗り心地を求めるなら適正空気圧をチェックできる「空気圧計(エアゲージ)」搭載モデル

ロードバイクのパフォーマンスを最大化するには、タイヤの空気圧をチェックできる空気圧計(エアゲージ)搭載モデルが便利です。空気圧が低いとパンクしやすくなり、高すぎるとチューブが破裂するリスクが高まります。適正な空気圧をキープして安全性を確保しましょう。
タイヤを指で押して空気の入れ具合をチェックする方法は、細身で高圧なロードバイク用タイヤには向きません。作業終了のタイミングがひと目でわかる空気圧計は、とくに空気を入れすぎる傾向にある初心者におすすめです。
空気圧を高圧でキープするためにも、自転車にあった「バルブ」対応の空気入れを選ぼう
ロードバイク用空気入れは、タイヤの口金によってバルブが異なります。その種類は「フレンチバルブ」・「アメリカンバルブ」・「ウッズバルブ」の3つです。それぞれで特徴が大きく異なりますので、詳しく見ていきましょう。
ほとんどのロードバイクは仏式を選べば◎高圧な充填に適した「フレンチバルブ」

多くのロードバイク・スポーツ自転車に使用されているスタンダードなバルブです。「仏式」と表記されます。細長い形状で空気が抜けにくく、空気圧の微調整がしやすいタイプです。
バルブ内の「バルブコア」と呼ばれるパーツが壊れやすく、ポンプヘッドを正しく差し込まないと曲がったり折れたりすることがあります。バルブコアが破損するとチューブごと交換が必要になるので、慣れるまでは取り扱いに注意しましょう。
車のタイヤと同じ形状で、外出先のガソリンスタンドでも空気を充填できる「アメリカンバルブ」

先端が細く尖ったフレンチバルブと対照的に、太めで角ばった形状のバルブ。「米式」と表記されます。自動車のタイヤにも採用されているため、外出時に携帯ポンプを持っていなくても、ガソリンスタンドで対応できるのがメリットです。
他のバルブと比較して破損しにくく、空気漏れを起こしにくいという特徴があります。複数の自転車を所有している人は、フレンチバルブなど別バルブに対応するアダプターを併用しましょう。
ママチャリ・キッズ自転車に乗る家族と空気入れを共有できて、安い商品も豊富な「ウッズバルブ」

「ママチャリ」として広く知られるシティサイクル。そのほとんどに「英式」と表記される、ウッズバルブが採用されています。国内での普及率が多いことから、リーズナブルで豊富なモデルから選べるのが嬉しいポイントです。
ロードバイクやシティサイクルなど複数の自転車を所有している場合、仏式にも対応した空気入れを選ぶのがおすすめ。家族で1台を共有するので使い勝手がよく、すっきりと収納できますよ。
適正空気圧を効果的にキープするため、空気入れの空気圧上限は「160psi」がおすすめ

ロードバイクの適正空気圧は「90〜125psi」が一般的。マウンテンバイクは「50〜85psi」、シティバイクは「45psi」とされています。乗る人の体重・タイヤの種類によって適正空気圧が変わるため、空気圧上限は汎用性の高い「160psi」を選ぶと安心です。
空気圧上限「160psi」の空気入れを使えば、ロードバイクのような高圧なタイヤにもスムーズに空気を充填できます。タイヤのサイド部分やパッケージに記載された空気圧をチェックして、ベストな乗り心地に調整しましょう。
ロードバイク用空気入れのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、ホームセンターや通販サイトで購入できるロードバイク用空気入れで、とくに人気の高いおすすめ商品をランキング形式で紹介していきます。それぞれの特徴を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1位 Samuriding(サムライディング) 自転車空気入れ SIG-FP006

wowma.jp
対応バルブ:米式/仏式/英式バルブ
最大空気圧:160psi
ホース長:85cm
重量:1014g
ヘッド付け替え不要で仏・米・英の全バルブに対応
独自の「クレバーツインバルブヘッド」で、ヘッドを付け替えることなく、仏・米・英式バルブのタイヤに空気が入れられます。差し込み口に記載された各バルブの名称に口金を合わせるだけの簡単操作です。
ハンドル付近のホルダーにホースが留められ、すっきり収納できるのが嬉しいポイント。耐久性の高いスチール製ボディで、抜群の安定感がある上位モデルです。
2位 Samuriding(サムライディング) 自転車空気入れ ミニフロアポンプ FP-008

wowma.jp
対応バルブ:仏式 米式 英式
最大空気圧:120psi
ホース長:29cm
重量:133g
防塵キャップでバルブをガード!充填場所を選ばない
変換アダプターなしで仏・米・英式バルブに対応する、コンパクトな携帯ポンプです。自転車に取り付けられるアタッチメント付きなので、荷物がかさばる心配がありません。付属のニードルでボールや浮き輪の空気も入れられ、レジャーシーンにもおすすめです。
大きめのフットペダルで固定しやすく、T字型に変形するハンドルで効率的に空気が送れます。防塵キャップ付きなので、砂埃が立つような場所でも使えて便利ですよ。
3位 Panaracer(パナレーサー) 空気入れ 楽々ポンプ BFP-PSA

yahoo.co.jp
対応バルブ:米式 /仏式/ 英式
最大空気圧:
ホース長:
重量:
豊富なアタッチメントで家族みんなの自転車に対応
米式バルブがメインですが、アダプターを使用すれば仏・英式にも対応できるポンプです。上限空気圧100psiのためロードバイクにも使えますが、マウンテンバイクやシティサイクルの空気入れに適しています。
フットステップが両足で踏み込めるようになっており、軽い力で多くの空気を送り込めます。お子様も含めた家族全員で使うのに適した1台です。
4位 GORIX(ゴリックス) 自転車空気入れ GX-33P

yahoo.co.jp
対応バルブ:仏式 /米式/ 英式
最大空気圧:160psi
ホース長:
重量:1200g
見やすい大きさの空気圧ゲージで空気の入れすぎ防止
仏・米式バルブは切り替えなしで空気が入れられ、英式は付属のトンボ口金で対応する空気入れです。空気圧計がついており、目標空気圧に赤色の矢印を設定できます。ポンピングしながらでも見やすく、空気の入れ過ぎを防ぐのに便利です。
安定感のあるスチール製ボディと両足で踏み込みやすいフットステップで、空気の入れやすさは抜群。全10色と豊富なカラー展開で、インテリアとしても映えるデザインです。
5位 GIYO 自転車空気入れ GM-642

yahoo.co.jp
対応バルブ: 仏式/英式/米式
最大空気圧: 120psi
ホース長:
重量:157g
ハンドル・フットステップ付きで外出先でも簡単に充填
折りたたみ式のT字ハンドルとフットステップで、フロアポンプのように空気が入れられる携帯ポンプです。口金結合部の向きを変えるだけで仏・米・英式バルブのすべてに対応できます。
157gとスリムな仕様で、シティサイクルのフレームにも取り付けが簡単です。約40mmの大きなエアゲージは遠目でも読みやすく、外出先でも落ち着いて空気が入れられますよ。
6位 Panaracer(パナレーサー) アルミ製フロアポンプ BFP-04AGA3

yahoo.co.jp
対応バルブ:米仏オートヘッド 英式クリップゲージ付
最大空気圧:1100kPa
ホース長:
重量:
失くしやすいバルブキャップを収納できるポケット付き
耐久性に優れたアルミ製ボディで、物置や車庫などの外気に触れやすい場所でも気兼ねなく使えます。軽量タイプのため持ち運びしやすく、充填場所を選びません。
仏・米・英式はもちろん、ビーチボールや浮き輪に対応するアダプターが付属されています。フットステップ部分にある小物入れは、失くしやすいバルブキャップを収納するのにぴったりです。
7位 TOHO 電動空気入れポンプ RLC-AP2200

amazon.co.jp
対応バルブ:英式/仏式/米式
最大空気圧:140PSI
ホース長:
重量:450mg
約2分で空気入れが完了!強力な内蔵バッテリー搭載
空気圧を設定し、自動で空気を送り込む電動式ポンプです。設定値に達したとき、あるいは10分間連続で使用したときに自動停止します。そのため空気を入れ過ぎる心配がありません。
ペットボトルほどの大きさで、持ち運びにも便利。LEDライト搭載のディスプレイは、陽が落ちても空気圧をチェックできるので安心です。
8位 Panaracer (パナレーサー) ゲージ付フロアポンプ BFP-PGAx2-LH

yahoo.co.jp
対応バルブ:英式/米式/仏式
最大空気圧:英式 500kPa 米式 /仏式 700kPa
ホース長:1m
重量:
1mのロングホースで十分なポンピングスペースを確保
仏・米式バルブに対応するオートヘッド、英式バルブに装着するクリップが搭載されたフロアポンプ。黒バックに白字で表示された空気圧ゲージで、遠くからでも空気圧をチェックしやすい仕様です。
1mと長めのホースがついており、自転車との距離をとって力いっぱいポンピングができます。自宅で効率的に空気を入れたい人におすすめです。
9位 Panaracer(パナレーサー) 空気入れ フットポンプS FTP-xxG-S

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対応バルブ:英・米・仏
最大空気圧:70psi
ホース長:
重量:
空気の入れすぎを防ぐレッドゾーン表示のゲージ搭載
本体を床に置き、ステップ部分を足で踏み込みながら空気を入れるタイプです。米式バルブがメインですが、仏式バルブアダプターと英式バルブクリップ付属のため3種類すべてに対応できます。
背筋を伸ばしたままでもチェックできる、大きなゲージが嬉しいポイント。空気圧のレッドゾーン表示がわかりやすく、空気を入れ過ぎる心配がありません。
10位 Panaracer(パナレーサー) 携帯ワンタッチポンプ BMP-23AEZ

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対応バルブ:仏式/米式
最大空気圧:900kPa
ホース長:
重量:100g
自転車のフレーム取り付けが可能なブラケット付き
丈夫なアルミ製ボディが特徴の携帯ポンプです。ワンタッチ口金採用で、バルブに差し込むだけで簡単にセットが完了します。青い方が仏式バルブ用、赤い方が米式バルブ用とシンプルなデザインは、初心者でも直感的に使えるのでおすすめです。
独自のシリンダー構造で、高圧タイヤにも軽い力で空気が入れられます。ペットボトルよりも小さく、付属のブラケットで自転車のフレームに取り付ければ持ち運びも快適です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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4.2 |
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7
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4,186円 |
3.45 |
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![]() Panaracer (パナレーサー) ゲー……
8
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2,333円 |
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9
|
1,678円 |
3.9 |
|
![]() Panaracer(パナレーサー) 携帯ワ……
10
|
2,627円 |
4.2 |
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ベストパフォーマンスを出すために、日々のメンテナンスで重要な空気入れの「やり方」・「頻度」

日々のメンテナンスで、空気を入れる前にタイヤの状態をチェックしましょう。異物が刺さっていないか、破裂箇所がないかを見ながら、タイヤが少しへこんだ感覚があれば空気を入れるタイミングです。
フレンチバルブの場合、まずはキャップを外してバルブの先を指でつまみ、左に回して口を緩めます。次に、空気入れの口金がバルブに対して垂直になるように差し込み、バルブが外れないようにレバーを上げてロックすれば準備完了です。
タイヤごとに記載された適正空気圧を目安に、空気を充填します。完了したらレバーを解除し、バルブが破損しないように口金を真上に引き抜き、キャップを取り付けて終了です。慣れるまで大変ですが、丁寧に取り組んで快適なサイクルライフを手に入れましょう。
まとめ
ロードバイク用空気入れを選ぶときは、使う場所やバルブタイプ、必要な空気圧などをチェックして、所有する自転車にぴったりな商品選びをしましょう。
適正空気圧をキープしながら、毎日のライドを安全かつ快適にエンジョイしてくださいね。