ニワトリやうずら、爬虫類の卵を孵す際に役立つ孵卵器。手間のかかる転卵や温度・湿度の調整を自動で行ってくれるものもあり、手軽かつ孵卵の確率を上げてくれる便利な機械です。
一般家庭向けに販売されている孵卵器はほとんどありませんが、獣医学生やブリーダーの間では非常にメジャーな商品です。今回は孵卵器の選び方を解説するとともにオススメの商品をランキング形式でご紹介します。
卵から育てるなら孵卵器を活用しよう

鳥類・爬虫類など種類にかかわらず卵を孵化させるには適切な温度と湿度の調節が必要です。しかし適切な温度・湿度は季節や卵の種類によっても変わるため、素人が確実に孵化させるのは非常に難しいと言われています。孵卵器はそんな難しい孵化を手軽にした機械です。
孵卵器は季節や室温などで変化する適切な温度・湿度を自動で調節してくれるので、手間なく孵化作業が行えます。卵を孵すときは定期的に卵を動かす必要がありますが、転卵作業も自動で行ってくれるタイプの孵卵器ならより手間なく確実な孵卵が行えますよ。
孵卵器の選び方
孵卵器を選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。大切な卵をしっかり孵化させるためにも、購入前にしっかりと確認してくださいね。
鳥や爬虫類など、卵の種類に合った「タイプ」を選ぼう
孵卵器を選ぶ際は、育てたい卵の種類にあったものを選ぶことが大切です。主に鳥類と爬虫類に分類されるので孵したい卵にあったタイプか確認して購入しましょう。
ニワトリ・うずら・文鳥など鳥の卵に使うならスタンダードな「鳥用」を

ニワトリ・うずら・文鳥・インコといった鳥類の卵を孵すなら、スタンダードな鳥用の孵卵器を選びましょう。鳥用の孵卵器は種類が多く、商品の大きさもさまざまなので用途にあったものを見つけやすいのが特徴です。
また、鳥用の孵卵器には鳥判別機能が搭載されているものがあります。鳥判別機能は卵の種類にあった温度や湿度を自動で調節してくれるため、手間をかけずに卵を孵すことが可能です。環を整えることに不安を感じる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
カメやカエルなどの爬虫類の卵に使う場合は専用の「爬虫類用」

カメやカエルなどの爬虫類(両生類)の卵を孵すときは、爬虫類用の孵卵器を選びましょう。一般的に孵卵器は鳥用のものが多く、爬虫類用の孵卵器は商品数が多くありません。
しかし鳥の卵と爬虫類の卵では孵化させるための環境が異なるため、鳥用の孵卵器では爬虫類の卵はうまく孵らない可能性があります。同じ爬虫類でも卵の種類によって適切な環境は異なるので、孵卵器を購入する前に必要な環境をしっかりと確認することも大切です。
温度調節や自動転卵機能など、便利な「機能」をチェックしよう
孵卵器に搭載されている機能は、機種によっても異なります。孵化をアシストする便利な昨日も多くあるので、事前にチェックして自分にとって便利な機能を見極めてください。
鳥の卵に使うなら、鳥にあわせた孵化の日数や温度設定ができる「鳥判別機能」付きがおすすめ

一口に鳥と言っても、その種類はさまざま。当然孵化に適した環境や孵化までに必要な日数は鳥によって異なります。そんなときに便利なのが鳥判別機能です。
鳥判別機能はニワトリやアヒル、キジなどのコースから該当する鳥の種類をボタンで選ぶだけでその鳥にあった環境を自動で整えてくれる機能。温めと同時に孵るまでの日数カウントダウンしてくれるので、初めて卵を孵す方でも安定した孵卵が行えます。
孵化させるには温度と湿度が重要!自動で温度や湿度を調節してくれる「自動調節機能」が便利

卵をうまく孵すためには細かな温度・湿度調整を必要とします。しかし孵化するまでの期間常に適切な温度・湿度の環境を整えるのは、上級者でも難しいものです。そんなときに便利なのが自動調節機能。
自動調節機能は卵にとって重要な温度・湿度の調整をオートで行ってくれるため、環境を整える難易度を下げてくれます。温度を調整する孵卵器は多いですが、湿度まで管理してくれる機種は多くありません。初心者の方は安定した孵化のために湿度調整機能もチェックしましょう。
失敗なく孵化させるには定期的な転卵が大切◎「自動転卵機能」付きなら転卵の手間も省ける

卵を孵化させるためには温度・湿度だけでなく転卵という作業も大切です。卵はずっと動かさずにいると中の胚が殻に癒着してしまい、孵化率が下がってしまいます。胚の癒着を防ぐためには定期的に卵を転がさなければなりません。
自動転卵機能は、定期的な転卵作業を自動で行う便利な機能です。一定の間隔で卵を45~90度程度回転させてくれます。定期的な転卵を忘れそうで心配という方は、自動転卵機能が搭載されている孵卵器を選んでください。
作動音が気になる場合は「静音機能」が搭載されている孵卵器を選ぼう

孵卵器は孵化作業をしている期間は常時稼働させておく必要があります。生活している部屋に設置するのでなければ気にする必要はありませんが、一般家庭の場合は作動音が気になることがあるので注意が必要です。
作動音が気になるという方は、静音機能をチェックしましょう。音の大きさを商品スペックに記載していることは少ないので、口コミや商品レビューを参考にしましょう。静音タイプと表記されている孵卵器を選ぶのもおすすめです。
設置するスペースや孵化させる卵の数を考えて「サイズ」を決めよう

孵卵器は家庭用の小さなサイズから業務用の大きなサイズまで、さまざまな大きさの商品が販売されています。当然サイズの大きい孵卵器ほど一度に孵化できる卵の数は多くなりますが、広めの設置スペースを用意しなければなりません。
孵卵器を選ぶ際は、設置するスペースにあったサイズかつ孵化させたい卵の数を考えて選びましょう。設置場所は安定して設置ができ、加えて電源が確保できる場所です。小さなお子さんやペットを飼育している場合は、いたずらされない場所に設置しましょう。
孵化中の卵をしっかり観察するなら「中が見やすい」孵卵器を

孵化中の卵の状態はこまめにチェックしておきたいですよね。しかし孵卵器の中には孵化中に中の様子が見えにくい商品もあります。
中の様子をしっかり観察するためには、ガラスを使用したものなど内部が見えやすい工夫がされているものを選ぶのがおすすめ。透明なプラスチックを使用しているものであれば、壊れにくいので扱いやすいですよ。
孵卵器は生き物に使用するため清潔さも重要!「お手入れのしやすさ」も確認しよう

孵卵器の内部を清潔に保つのは孵化の成功率を上げるために欠かせない要素です。しかし孵卵器のパーツが一体化されているものは分解して洗うことができないため、お手入れがしにくいと感じる場合があります。
手間なく清潔な状態を維持するなら、パーツが細かく分解できるものやお手入れのしやすさに特化した孵卵器を選ぶのがおすすめです。特に孵卵器を何度も使用する方は、清潔に保てるものを選んでくださいね。
孵卵器のおすすめ人気ランキング10選
ここからは選び方を踏まえた上で、おすすめの孵卵器をランキング形式でご紹介します。大切な卵を孵化させるためにも、使いやすい孵卵器を見つけてくださいね。
1位 Life Basis 自動孵卵器

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個数:24個
サイズ:-
機能:【温湿度自動制御】・【自動転卵機能】・【多彩な孵卵設定】
24個の鶏卵を孵化できる
Life Basis の自動孵卵器は24個の鶏卵を一度に孵化させられる大型サイズの孵卵器です。一定の温度で保温する機能と自動転卵機能が搭載されており、手間をほとんどかけずに孵化作業が行えます。
低ノイズ機能で、作動音が静かなのも特徴。家庭内でも安心して孵化が行えます。孵化条件の設定を変更することができるため、ニワトリだけでなくアヒルやガチョウ、ウズラなどの孵化も行えますよ。
2位 SOHAPI インキュベーター 自動孵卵器

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個数:ニワトリ12個、アヒル9個、ガチョウ4個、ピジョン卵24個、ウズラ卵35個
サイズ:30×20.8×12cm
機能:検卵LEDライト・温度表示・自動転卵・低騒音・自動温湿度制御・過熱保護装置付き
孵化中に全ての卵の発育状況が観察できる
SOHAPIのインキュベーター 自動孵卵器は照卵ライト搭載で、孵化中の卵の発育状況を観察しやすい商品です。孵化中の温度はLEDディスプレイに表示され、温度管理がしやすくなっています。
サイドスライド式自動転卵の技術を採用し、こまめな転卵を自動で行ってくれるのも利点。人工的な操作を必要とせず孵化の全工程を孵卵器に任せることができます。孵卵器にセットできる卵はニワトリ12個、ウズラ35個と大型で一度にたくさんの卵を孵化できますよ。
3位 RCOM MARU AUTOLEX たまぴょミニ RCOM MINI PX-03

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個数:ニワトリ3個、ウズラ7個
サイズ:横26×縦20×高さ11cm
機能:入卵鳥類の最適孵化管理機能 ・自動転卵及び自動停止機能 ・水補充感知及びアラーム機能 ・オーバーフロー防止フローティング装置 ・D-DAYカウント機能(孵化予定日) ・転卵表示機能 ・空気循環用ファンモーター ・器内照明
環境のコントロールが簡単
家庭用の小さな孵卵器を探している方におすすめなのがたまぴょミニです。ニワトリなら3個ウズラなら7個をセットでき、少数の卵を孵化させたい目的に適しています。卵を入れる受け皿は2種類あり、キジやカモの孵化も可能です。
孵化させる鳥を選択設定後は孵卵器におまかせでOK。孵卵器が自動的に最適な温度を保ち、1時間ごとに自動で転卵を行います。水不足や温度に異常が発生した場合はアラームでお知らせをしてくれるので、万が一のときも安心です。
4位 よろず屋 LED自動孵卵器 鳥類専用ふ卵器 9個

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個数:9個
サイズ:24.5×24.5cm
機能:検卵LEDライト・全自動の温・湿度管理
検卵ライト内蔵で孵化のプロセスも観察できる!
孵卵器内全体を照らす照卵ライトを搭載し、孵化のプロセスをじっくりと観察できる孵卵器です。小型で扱いやすく、人工孵化初心者の方でも失敗せずに孵化作業が行えます。
丸型で機内全体に気流を循環させやすいのも利点のひとつ。温度のムラがないので卵を350度均一に受熟させることができます。セットできる卵は鶏卵が9個。小型なので設置しやすく、お子さんでも扱いやすい1台です。
5位 safego 自動孵卵器

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個数:ニワトリまたはウズラ64個
サイズ:横幅 : 48.20 cm ×奥行 : 53.20 cm×高さ : 25.60 cm
機能:自動転卵・簡単操作・デジタル表示・自動温度制御・湿度保持
64個の卵を一度に孵化できる大型タイプ
業務用の大きな孵卵器を探している方におすすめなのがsafegoの自動孵卵器です。一度に64個の鶏卵をセットでき、たくさんの卵の孵化させたいという方に適しています。
温度調節と転卵作業を自動で行ってくれるのも使いやすいポイント。音を抑えた設計なので雑音を気にせず孵化できます。複数の卵を孵化できる機械としては小型なので、設置スペースが限られている方にもおすすめですよ。
6位 Grineka 孵卵器

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個数:ニワトリ 7個
サイズ:18 ×18 ×17cm
機能:検卵LEDライト・自動的に温度/湿度制御・低温警報装置・静音仕様・デジタル表示
初心者でも扱いやすい
比較的小型で設置しやすく扱いやすいのがGrinekaの孵卵器の特徴です。丸型の小さな本体ですが一度に7個の卵をセットでき、家庭用の孵卵器として十分活用できます。
省電力なのもうれしいポイント。孵卵器は孵化の期間ずっと稼働させる必要があるので電気代が気になりますが、かかる費用を抑えることができます。観察しやすい透明なフタを備えており、孵化中の卵の様子もしっかり確認できますよ。
7位 xuuyuu. 自動孵卵器

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個数:4個
サイズ:12 ×12×13 cm
機能:自動温度コントロール・自動転卵
中の観察がしやすい透明タイプ
少数の卵を孵化させる用途としておすすめなのがxuuyuu.の自動孵卵器です。セットできる卵は4個と少数ながら、デジタル表示で温度や湿度の設定も簡単に行えるので孵化初心者の方でも扱いやすいでしょう。
フタはクリアなので中の確認も簡単。転卵などは手動になりますが、学習の一環として孵化を行いたい方には適していますよ。必要十分な機能を備えた人気の1台です。
8位 harcoty 自動孵卵器

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個数:ニワトリサイズ10個
サイズ:29.6 x 24.7 x 18.1 cm
機能:自動転卵機能・低騒音・自動温度/湿度制御
液晶画面の表示で設定内容が分かりやすい
毎回10個の鶏卵を孵化できる小型の全自動孵卵器です。コンパクトながら温度と湿度、転が卵を自動で制御できるので、孵化に慣れていない方でも温度管理を失敗せずに孵化率を上げることができます。
転卵はモーターに直結しているギアで回転させるので、安定感抜群。大切な卵をしっかり守ってくれます。機械には透明な部分があるので、中の観察もしっかり行えますよ。お子さんの勉強としてもおすすめの孵卵器です。
9位 UEETEK 孵卵器

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個数:12個
サイズ:16.5 x 11 x 5 cm
機能:温度測定可能
昆虫・爬虫類の孵化に
UEETEKの孵卵器は、爬虫類や昆虫の卵を孵化させたい方に適した孵卵器です。カエルやトカゲ、蛇など幅広い卵に対応しており、透明なプラスチック容器なので中の確認も簡単に行えます。
軽量で持ち運びもしやすく、掃除がしやすいのも利点のひとつ。繰り返し使用できるので、経済的なのもポイントです。卵が基質に接触しない作りになっているので孵化率が高いのも使いやすいうれしいですね。
10位 HARCOTY 自動孵卵器

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個数:ニワトリサイズで42個
サイズ:横幅43cm×奥行43cm×高さ21cm
機能:自動的に温度/湿度制御・自動転卵機能・多彩な孵卵設定
自動転卵機能で手間がかからない
大容量タイプの孵卵器を探している方におすすめなのがHARCOTYの自動孵卵器です。一度に42個の鶏卵を孵化できるだけでなく、温度の管理や転卵も自動で行ってくれるので手間なく孵化が行えます。
本体には液晶が付いており、温度やモード設定内容が確認しやすいのも利点。多彩な孵卵設定を備えているため、ニワトリだけでなくアヒルやガチョウ、ハトまで幅広い鳥類の卵を孵化できます。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() Life Basis 自動孵卵器
1
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9,999円 |
4 |
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![]() SOHAPI インキュベーター 自動孵卵器
2
|
6,599円 |
3.4 |
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![]() RCOM MARU AUTOLEX たまぴょミニ R……
3
|
17,600円 |
|
|
![]() よろず屋 LED自動孵卵器 鳥類専……
4
|
5,580円 |
|
|
![]() safego 自動孵卵器
5
|
12,999円 |
3 |
|
![]() Grineka 孵卵器
6
|
3,980円 |
|
|
![]() xuuyuu. 自動孵卵器
7
|
3,790円 |
|
|
![]() harcoty 自動孵卵器
8
|
6,299円 |
3.7 |
|
![]() UEETEK 孵卵器
9
|
1,395円 |
|
|
![]() HARCOTY 自動孵卵器
10
|
11,999円 |
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まとめ
孵卵器を購入する際は孵す卵にあったタイプを選ぶことが大切です。爬虫類用の孵卵器は商品数が多くはありませんが孵したい卵にあったものを選んでください。鳥類は比較的多いですが、セットできる個数は商品によって異なるのでしっかりチェックしましょう。
孵化させる際は温度・湿度の設定と転卵に気を付ける必要があります。自動孵卵器の中には温度や湿度、転卵まで全て自動で行ってくれるものも。手間なく孵化率を上げることができるので、孵化が初めての方はぜひ自動孵卵器をチェックしてみてくださいね。