パソコンでの作業や、機械の操作をしているときに、スイッチを1回1回切り替えるのを面倒だと思ったことはありませんか?そんなときに便利なのがフットスイッチです。
フットスイッチは足で踏んで操作ができるため、別の手作業をしながら機器やソフトのオンオフを切り替えることができます。主に産業用機器などで好んで用いられますが、テープ起こしや電動工具を使うときにも重宝する製品です。
そこで今回は、フットスイッチの選び方と、おすすめのフットスイッチ7つを接続方法ごとにご紹介します。ぜひ、ご自身の目的に合った商品選びの参考にしてください。
フットスイッチとは
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フットスイッチとは、車のアクセルペダルのように、足で踏むために作られたスイッチのことです。USBや配線など、何らかの方法で機器に接続してしまえば、あとは足で踏んで簡単にオンオフを切り替えられます。
また、パソコンに接続すれば信号を変換して簡単なキーボードとしても使えます。設定や接続次第で、幅広い機能を持たせられるのがフットスイッチの特徴です。
フットスイッチの選び方
フットスイッチの選び方で重要になるのが、目的に合った接続方法、フットスイッチの種類、そして動作方式です。これらを順に明確にしていけば、フットスイッチ選びで間違うことはありません。
特に、この中で気を付けていただきたいのが動作方式です。詳しくは後述しますが、これを間違えて選んでしまうと、オンオフの切り替えの使用感が異なってしまうので注意してください。
目的に合った接続方法で選ぶ
主に、フットスイッチの接続方法はUSB接続と配線接続、コンセント接続の3つに分けられています。ここではまず、ご自身がフットスイッチを使う目的を明確にして、フットスイッチの接続方法を選んでいきましょう。
テープ起こしに最適なUSB接続
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テープ起こしなど、パソコンでの作業のためにフットスイッチを使いたい方は、USB接続のものを選びましょう。ご自身が使われているパソコンのUSBポートに差し込むことで、録音ソフトのオンオフを簡単に切り替えられます。
USBでの接続を選ぶうえでのポイントは、ご自身が使われているパソコンのOSにフットスイッチが対応しているかどうかです。たとえば、専用のソフトウェアが付属されている場合、Macでは設定が行えないことがあるので注意しましょう。
産業用機器で使う配線接続
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産業用機器のオンオフを切り替える場合は、消去法的に配線接続を選ばなくてはなりません。なぜなら、産業用機器のシステムはアナログであることが多いため、配線を機器に直結させなくてはならないからです。
配線接続を選ぶうえでのポイントは、フットスイッチの配線の長さです。接続機器側は配線が伸ばしきれないため、フットスイッチ側で配線の長さを稼ぐしかありません。これが短いとフットスイッチの設置範囲が狭くなってしまい、使い勝手が悪化します。
また、フットスイッチの配線をどのように接続するかも、あらかじめ考えておきましょう。はんだによって接続するのか、ネジで固定して接続するのか、配線同士を結んで接続するのかなどを明確にしておくと、接続時に慌てることはありません。
離れた照明器具を作動させるコンセント接続
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フットスイッチにはコンセント接続タイプも用意されています。厳密には、プラグとコンセントが一体になった中間コンセントタイプで、主電源のオンオフを切り替えるのを目的としたフットスイッチです。
スイッチ付きの電源タップを足で操作するような感覚で使えますが、普通の機器は主電源のオンオフを繰り返すと消耗してしまうため、使用には適しません。コンセントタイプは照明や電動工具のように、複雑な機構を持たない機器のスイッチとして使われます。
種類で選ぶ
ご自身の目的に合った接続方法がわかった方は、さらにフットスイッチの種類を選んでいきましょう。フットスイッチは大きく分けてペダル式とシーソー式、プッシュ式の3つが用意されています。
選び方としては、パソコンでの作業をする方は、ペダル式を選べば間違いありません。産業用機器に使う方は、使用状況に合わせてペダル式とシーソー式の中からどちらかを選びましょう。プッシュ式は多機能型で、照明のスイッチなどに使っていけます。
標準型のペダル式
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ペダル式はフットスイッチの標準型にあたるため、ほとんどのフットスイッチがこのペダル式を採用しています。PCでの作業をする場合はこのペダル式を選べば間違いありません。2連式や3連式なども用意されており、万能と言っていいほどの使い勝手を誇ります。
ただし、ペダル式のフットスイッチを選ぶ場合は材質に気を付けましょう。パソコン用として金属製の物を選んでしまうと、冬場はフットスイッチが冷たくなってしまい、使うのに苦労します。
工業用に適したシーソー式
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シーソー式は完全に工業用に特化したもので、一般家庭ではほとんど使われません。用途としては、昇降機の上昇や下降など、オンとオンの動作を切り替えるために使われます。
また、たまにパソコンゲームに使うための2連式のフットスイッチを、シーソー式と呼ぶ場合があります。しかしこれらは本来、シーソー式とは別物です。ゲーム用にシーソー式を探しても、限られた種類のものしか出てきませんので注意してください。
工業用として使うものを探す場合はそのままシーソー式を、パソコンのゲームとして使うものを探す場合は2連式や3連式と記載のあるものを探すのがわかりやすいです。
多機能型のプッシュ式
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プッシュ式はほとんどがコンセントタイプで、家庭で使うのを前提にしたフットスイッチです。ドーム状になっているため、足だけではなく手や肘を使って押せるように作られています。
動作方式で選ぶ
スイッチには必ずオルタネイトやモーメンタリといった動作方式があります。フットスイッチの場合、オルタネイトをラッチタイプと呼び、モーメンタリをアンラッチタイプと呼びます。
聞き慣れない言葉なので難しく考えてしまうかもしれませんが、これらは単にスイッチを踏むたびにオンオフが切り替えられるかどうかを指しているだけです。これを踏まえたうえでスイッチの動作方式について見ていきましょう。
踏むたびにオンオフを切り替えるラッチタイプ(オルタネイト)
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ラッチタイプ(オルタネイト)とは、踏むたびにオンオフが切り替えられるスイッチのことを指します。つまり、一般的にイメージされるスイッチはすべてこちらです。
パソコンでの作業に使う場合、ラッチタイプとアンラッチタイプは好みで選ぶことになります。しかし、産業用機器に使う場合は、オンオフを頻繁に切り替えるかどうかで選ばなくてはなりません。
ラッチタイプは、オンオフを頻繁に切り替えない機器に使いましょう。仮に、頻繁に切り替える必要がある機器に使ってしまうと、スイッチを踏む動作が増えてしまい効率が悪くなってしまいます。
押し続ける間作動するアンラッチタイプ(モーメンタリ)
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アンラッチタイプ(モーメンタリ)は別名「押しボタン」とも呼ばれ、踏み続けている間だけオンになるスイッチです。車のアクセルを想像していただくと理解が早まります。
アンラッチタイプはスイッチを踏み続ける必要があるため、オンである時間が長い機器に使うと足が疲れてしまいます。このタイプのフットスイッチは、オンオフを頻繁に切り替える機器や、オンの動作を続けると危険が伴う機器などに使いましょう。
滑り止めや保護カバーなど安全にも気を配る
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フットスイッチは足元に置かれているため、スイッチの存在に気付かずに踏みつけてしまったり、スイッチの上に誤って物を落してしまうことがあります。
パソコンでの作業に使う場合は、特に心配はいりませんが、産業用機器で使う場合は、フットスイッチの安全性にも気を配らなくてはなりません。滑り止めはもちろんのこと、落下物からスイッチを守るために保護カバーの必要性を検討しておきましょう。
【パソコン用】フットスイッチのおすすめ人気ランキング3選
まずご紹介するのが、パソコンに使うUSB接続のフットスイッチです。多くの場合、テープ起こしのために使われますが、付属の専用ソフトウェアで設定さえしてしまえば、幅広い用途で使っていけます。
1位 OLYMPUS フットスイッチ RS27H

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ケーブル長:1.8m
重量:549g
対応OS:Windows/Macintosh
早送りや巻き戻しも可能!テープ起こしに特化したフットスイッチ
テープ起こしに使うフットスイッチとして、絶大な人気を誇るのがRS27Hです。ペダルが3つ用意されているため、再生や停止、早送り、巻き戻しなど録音ソフトの操作を足だけですべて行えます。OSもWindowsとMacに対応しており、あらゆる点で隙のないフットスイッチです。
2位 ルートアール USBフットペダルスイッチ RI-FP1BK

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ケーブル長 : 約170cm
重量:99g
対応OS:Windows
コスパに優れたシンプルなフットスイッチ
ルートアールのRI-FP1BKの特徴はそのシンプルな作りと圧倒的なコスパです。ペダルが1つのため、複雑な操作はできません。しかし、単純にオンオフを切り替えることだけを求めるなら、このフットスイッチ以上にシンプルでコスパに優れたものはありません。
3位 ルートアール USB3連フットペダルスイッチ RI-FP3BK

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ケーブル長:170cm
重量:333g
対応OS:Windows
ゲームの操作を向上させる3連フットスイッチ
RI-FP3BKは、ゲームの操作性を向上させるために作られたフットスイッチです。フットスイッチというよりは足で使えるキーボードという感覚で、もちろんゲーム以外の用途としても使えます。
コスパにも優れるため、前述のOLYMPUSのフットスイッチが高いと感じる方はこちらを選びましょう。
【産業用機器用】フットスイッチのおすすめ人気ランキング2選
次にご紹介するのが産業用機器に適したフットスイッチです。産業用機器として使う場合、スイッチの頑丈性や安全性が求められるため、それらを満たした商品をピックアップしました。
1位 オジデン フットスイッチ S3形 アルミダイカスト製ミニ形

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ケーブル長:2m
重量:300g
定格:6A-250VAC
産業製品に最適なアンラッチタイプ
オジデンのS3型はアンラッチタイプのフットスイッチで、高い操作性を誇っているのが魅力的です。車のアクセルを踏むような感覚で接続機器の操作を行えます。
また、頑丈なアルミダイカストでできているので、手荒な操作にも耐えられるフットスイッチです。
2位 オジデン フットスイッチ FS形 シーソー式保護カバー付

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ケーブル長:ー
重量:3.1kg
定格:6A-250VAC
保護カバー付きで抜群の安全性を持つシーソー式
FS形は保護カバー付きで安全性の高いシーソー式フットスイッチです。内部のカムを変換することにより、その動作形式を4段階変化させることが可能となっています。機器の種類を選ばずに、幅広く使っていきたい方には特におすすめの商品です。
【コンセント接続】フットスイッチのおすすめ人気ランキング2選
最後にご紹介するのがコンセント接続用のフットスイッチです。接続が簡単なことから、気軽に使うことができるので、はじめてフットスイッチを購入する方におすすめのタイプです。
1位 オジデン フットスイッチ M4形 中間コンセント付

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ケーブル長:2.5m
重量:300g
定格:3A-125VAC
コンセント接続としては珍しいアンラッチタイプ
オジデンのM4型はコンセント接続としては珍しい、アンラッチタイプのフットスイッチです。その性質上、普段使われる照明などには適しませんが、電動工具の主電源のオンオフを切り替えるときには重宝します。
2位 パナソニック(Panasonic) WH2711KWP

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ケーブル長:ー
重量:320g
定格:ー
日常生活で幅広くつかえるプッシュ型フットスイッチ
パナソニックのWH2711KWPは日常生活で使うフットスイッチとして、抜群の使用感を誇るフットスイッチです。机の下などに設置しておくだけで、簡単に機器の主電源を操作できるため、照明のスイッチとして使うには最適のフットスイッチです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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1
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7,933円 |
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![]() オジデン フットスイッチ S3形 ア……
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3.9 |
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![]() オジデン フットスイッチ FS形 シ……
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6,063円 |
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![]() オジデン フットスイッチ M4形 中……
6
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2,586円 |
4.35 |
|
![]() パナソニック(Panasonic) WH2711KWP
7
|
910円 |
4.28 |
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まとめ
フットスイッチは、手作業に集中する必要がある場面で特に重宝する製品です。スイッチの特性と種類さえ理解してしまえばこれほど便利なものはありません。パソコンで作業する場合はUSB接続を、産業用機器に使う場合は配線接続を選び、作業の効率化を図りましょう。