この記事では、芝刈り機の選び方とおすすめの製品をご紹介します。芝刈り機は、伸びすぎた芝生をカットして、一定の長さに整える道具です。美しい芝生を維持するためには定期的な芝刈りが必要ですが、効率良く芝を刈るためには、芝刈り機が必須です。
芝刈り機には、手動式のものもあれば、電動式やエンジン式のものもあり、タイプの異なる多くの製品があります。芝生の面積や刈りたい長さなどに合わせて、適した製品を選ぶ必要があります。
手動式ではバロネスやキンボシ、電動式ではRYOBIやマキタ、エンジン式ではホンダなどと、製造メーカーも様々です。製品選びに迷うことも多いかもしれませんが、この記事を参考に目的や用途にもっとも適した製品を見つけてください。
芝刈り機の選び方
ここからは芝刈り機の選び方についてご説明していきます。製品選びの参考にしてください。
動力で選ぶ
まず最初は動力による違いです。本体を手で押して進むことで刃が回転し芝を刈る手動式、電動で刃を動かす電動式、エンジンで動かすエンジン式があります。エンジン式にはエンジンが本体が前進する動力になる自走式と呼ばれるものもあります。
手軽に使える手動式
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手動式は芝刈り機に動力が搭載されておらず、人が押して進むことで車輪と一緒に刃が回転し芝を刈ります。電源を確保したり油を用意したりする手間がなく手軽に使えますが、広い面積を刈るには体力が要ります。
使う人の体力によって変わってきますが、目安としては10坪くらいまでの面積に適しています。
庭の芝生の手入れにオススメの電動式
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その名の通り電動で刃が動くタイプです。手動式よりも楽に芝刈りができるため、体力的に不安がある人は狭い面積でも電動式を検討されることをおすすめします。
使用する面積の目安としては、30坪くらいまでとなります。一般的な庭の手入れであれば電動式で十分な場合が多いでしょう。電力供給の方法としては、コンセントに繋いで使うコード式とバッテリー式の2種類があります。
一般的なのはコード式です。バッテリー切れの心配もなく、事前に充電しておく必要もないので手軽さの面ではコード式に軍配が上がります。一方、バッテリー式にはコードが邪魔にならないというメリットがありますが、比較的値の張る場合が多いです。
広い敷地にはエンジン式
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電動式よりも更にパワフルなのがエンジン式です。30坪を超えるような広さの芝を刈るにはエンジン式が適しています。ゴルフ場で使われているような、人が乗り込んで操縦するタイプもこれに入ります。
また、小型のエンジン式にも、自走式と呼ばれる前進するものがあります。このタイプは本体が重たくても使用が楽です。
しかしエンジン式には、エンジンの騒音という欠点があります。電動式も音がしないわけではありませんが、一般的にエンジン式よりも静かです。エンジン式の購入を検討している方は、周辺の環境も考慮してください。
刈り刃の種類で選ぶ
芝刈り機には大きく分けて、リール式とロータリー式という2種類の刃が使われています。それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを選ぶようにしてください。
仕上がりがきれいなリール式
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リール式は、円筒上のパーツに配置された刃が回転して、本体に固定された刃をすり合わされることによって、挟み込まれた芝がカットされる仕組みです。手動式の芝刈り機は、基本的にリール式です。
リール式は、ロータリー式よりも仕上がりがきれいで、芝生の美しさにこだわる方におすすめです。また、リール式は長い芝を刈るには不向きなので、芝生が伸びすぎないうちにカットするような丁寧な手入れをしたい人に向いています。
回転する刃と固定刃の間隔の調整が必要で、ロータリー式よりもメンテナンスの手間がかかります。ただ、刃の調節を自動で行う製品もありますから、そういったものを選ぶと手間がかかりません。
伸びた芝でも刈れるロータリー式
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円盤状の刃が回転して芝を切ることで、芝刈りを行うタイプです。横回転する刃で切断するため長めの芝が刈れますし、伸びた雑草を同時に刈ることもできます。
仕上がりの美しさはリール式に及ばないとされていますが、刃の調整が不要なので手軽に作業でき、替え刃も安く購入できる点が魅力でしょう。
刈れる芝の高さや面積で選ぶ
芝刈り機は、製品によって芝を刈れる高さや、一度に刈れる面積が決まっています。それぞれ製品の特徴を把握して選び必要があります。
芝生を刈れる高さを左右する、刈り込み高さ
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刈り込み高さというのは、文字通り芝を刈る高さのことです。実は、芝生には理想とされる刈り込み高さがあります。芝生には葉と茎があり、芝を刈る際には葉を刈って茎は残さなければいけません。目安としては、芝生全体の3分の2を残して刈ればいいとされています。
小まめに手入れしている場合は問題ありませんが、芝生が伸びてしまうと、この3分の2の位置も上がってしまいます。刈り込み高さの調節幅が大きく、芝の高さを残して刈れる製品なら、こういった場合でも芝生の手入れができます。
ただ、本来は伸びた芝を刈るのではなく、小まめに刈るのがきれいな芝生を維持するコツです。細かく刈り高さが調節できる機種は、まめな手入れをするのに適しています。刈り込み高さの調節幅が大きく、調節する段階が多い製品が色々な状態の芝を刈れておすすめです。
一度に刈れる面積が決まる、刈り幅
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刈り幅というのは、芝刈り機が一度前進する際に刈れる幅のことです。刈り幅が大きいほど作業効率が良いことになりますが、刈り幅が大きい芝刈り機は必然的に本体が大きく重くなります。
したがって、刈り幅だけを優先して製品を選ぶと、本体が扱いにくく小回りも利きにくいということになってしまいます。製品の大きさや重さとも勘案して、適切な刈り幅の製品を選んでください。
【手動式】芝刈り機のおすすめ人気ランキング4選
ここからは、具体的なおすすめ製品についてランキング形式でご紹介していきます。ランキングは手動式と、電動式及びエンジン式の2つに分けて作成しています。まずは、手動式からです。
1位 バロネス 手動式芝刈り機 LM4D

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刈り込み高さ:6mm~35mm【8段階調節】
刈り幅:300mm
サイズ:全長1340×全高700×全幅440mm
重量:約10kg(集草箱除く)
業務用芝刈り機のメーカーが作った家庭用芝刈り機
バロネスは、ゴルフ場の芝の管理などに使われる本格的な業務用芝刈り機のトップメーカーです。そのバロネスが、プロ用刃物を家庭用に採用して製造しているのが、この製品です。
手動式芝刈り機としてはかなり高価な製品ですが、一般的な芝刈り機よりも刃数が多いリール6枚刃が採用されていて刈り高さが安定しているので、刈り上がりがとてもきれいです。値段分の価値がある製品と言っていいでしょう。
2位 IFUDO 手動式芝刈り機 ラク刈るPRO

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刈り込み高さ:約15mm~40mm【4段階調節】
刈り幅:約200mm
サイズ:約長さ1100×幅340×高さ720mm
重量:約5.4kg(ハンドル・集草バスケット含む)
小型軽量で小回りが利く製品
こちらも3位でご紹介している製品同様、低価格帯の製品です。3位の製品より刈り幅は狭くなりますが、その分本体の横幅も小さく、小回りが利きます。
重量も軽いので扱いやすく、収納もしやすいコンパクトな製品ですから、手軽に芝を刈りたい人に特におすすめです。
3位 国華園 手押し式芝刈り機

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刈り込み高さ:12mm~45mm
刈り幅:300mm
サイズ:約縦1160×横440×奥行600mm
重量:約6.7kg
低価格が魅力の手動式芝刈り機
今回ご紹介している中で、最も低価格の芝刈り機です。低価格ながら、刈り高さの調節はかなり広範囲で可能で、刈り取った芝を受け止めるキャッチャーも付属しています。コスト面を重視して選びたい方におすすめです。
4位 ゴールデンスター ナイスバーディーモアー DX GSB-2000NDX

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刈り込み高さ:10mm~25mm【4段階調節】
刈り幅:200mm
サイズ:幅370×奥行1110×高さ800mm
重量:5.8kg
特殊機構の採用で、刃の調節が不要
ゴールデンスターは、鎌などのプロ用園芸刃物の生産で知られているキンボシのブランドです。この製品も、刃物メーカーの製品らしく刃の切れ味が良いことが特徴です。特殊機構の採用で刃の調節も要らない優れものです。
【電動式及びエンジン式】芝刈り機のおすすめ人気ランキング6選
ここからは、電動式及びエンジン式の芝刈り機のランキングとなります。より広い面積の手入れを考えている方は、こちらから探してみてください。
1位 ホンダ 芝刈機 HRG466

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刈り込み高さ:20mm~74mm【6段階調節】
刈り幅:460mm
サイズ:全長1470×全幅497×全高980mm
重量:31kg
スリムなボディのエンジン式芝刈り機
エンジン式としてはスリムなボディの製品です。小回りが利くので、比較的狭いスペースでも使いやすいのが特徴です。
エンジン式なので、他の方式のものよりも重たいのは欠点とも言えますが、自走式なので重たい本体を押して歩く必要はありません。4サイクルエンジン採用で自動車用の無鉛ガソリンで動くので、草刈機の場合のように混合燃料を作る手間もありません。
グラスバッグが付属するので、芝が飛び散ることもなく、後片付けも簡単です。電動式芝刈り機にパワー不足を感じている人には特におすすめしたい製品です。
2位 マキタ 芝刈機 MLM2301

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刈り込み高さ】:約10mm~55mm【8段階調節】
刈り幅:230mm
サイズ:長さ880×幅257×高さ650~860mm(集草カゴ含む)
重量:6.8kg
使いやすさへの細かな配慮が嬉しい製品
ロータリー式の電動芝刈り機のイチオシ製品です。刈り込み高さの調節が大型のレバーで簡単に行えたり、本体の先頭部分には刈り込み幅の目印があって刈り残しをしにくかったりと細かな配慮が随所に見られる製品です。
側面は13mmまで壁際を刈ることができるので、刈り残しが少ないのも魅力です。グリップにはエルゴノミクスデザインが採用され持ちやすく、従来製品よりも低騒音になっているところも嬉しいポイントですね。
3位 RYOBI 電子芝刈機 LM-2310

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刈り込み高さ:5mm~50mm【19段階調節】
刈り幅:230mm
サイズ:長さ1040×幅307×高さ900mm
重量:9.1kg
別売り刃と交換して、サッチングや根切りにも使用可能
5位の製品よりも刈り幅は狭くなりますが、小回りが利く製品です。リール刃を採用しているため、専用の刃と交換すれば、刈った芝や冬枯れした芝、根などが堆積したサッチを取り除くサッチングや、伸びすぎた根を切る根切りにも利用することができます。
これらの専用刃はオプションなので、別途購入する必要はありますが、芝を刈るだけでなく、芝生のメンテナンスにも幅広く使える製品です。なお、専用刃は、5位の製品に対応したサイズのものも販売されています。
4位 ホンダ 芝刈機 HRS536

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刈り込み高さ:約26mm~88mm【6段階調節】
刈り幅:530mm
サイズ:全長1621×全幅585×全高948mm
重量:31.1kg
公園や広場の芝刈りに威力を発揮するエンジン式芝刈り機
エンジン式は、パワフルさが魅力です。公園や広場の芝生を手入れする場合のように広めの面積を刈るのに重宝します。この後ご紹介するHRG466よりも更にパワフルですが、刈った芝を集めるグラスバッグは付属しておらず、刈った芝は横に吹き飛ばしていくタイプです。
5位 RYOBI 電子芝刈機 LM-2810

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刈り込み高さ:5mm~50mm【19段階調節】
刈り幅:280mm
サイズ:長さ1040×幅357×高さ900mm
重量:10kg
リール式を採用した電動芝刈り機
電動式の芝刈り機にはロータリー式を採用するものが多いのですが、この製品はリール式です。リール式は刈り上がりが美しく、ロータリー式より短く芝を刈ることができるのが特徴です。
使わない時はスリムに畳んでおくこともできます。
6位 山善 ロータリー式電気芝刈機 YDR-201

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刈り幅:10mm~45mm【8段階調節】
刈り幅:約200mm
サイズ:幅335×奥行107×高さ82mm
重量:6.8kg
山善のコスパが良い電動式芝刈り機
ジェネリック家電のメーカーとしても知られる山善の芝刈り機です。山善の製品らしく、非常に低価格であることが大きな魅力です。必要な機能は満たしているので、価格面を重視して選びたい人にぴったりの製品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() バロネス 手動式芝刈り機 LM4D
1
|
59,400円 |
4.46 |
|
![]() IFUDO 手動式芝刈り機 ラク刈るPRO
2
|
4,980円 |
|
|
![]() 国華園 手押し式芝刈り機
3
|
3,190円 |
3 |
|
![]() ゴールデンスター ナイスバーディ……
4
|
16,511円 |
|
|
![]() ホンダ 芝刈機 HRG466
5
|
96,670円 |
|
|
![]() マキタ 芝刈機 MLM2301
6
|
15,184円 |
4.32 |
|
![]() RYOBI 電子芝刈機 LM-2310
7
|
19,764円 |
4.3 |
|
![]() ホンダ 芝刈機 HRS536
8
|
81,048円 |
|
|
![]() RYOBI 電子芝刈機 LM-2810
9
|
21,935円 |
4.29 |
|
![]() 山善 ロータリー式電気芝刈機 YDR-……
10
|
9,961円 |
4.02 |
|
小さなスペースの芝刈りには芝生バリカンが便利
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この記事では紹介していませんが、芝を刈るための道具には芝生バリカンというものもあります。芝刈り機と比べると小さな面積の芝を手入れするのに向いていて、芝生のキワの部分や敷石の間といった普通の芝刈り機では刈れないような場所で使うのに便利です。
まとめ
芝刈り機の選び方とおすすめの製品をご紹介しました。手動式や電動式、エンジン式といったように様々な製品がありますが、どれかが絶対的に優れているというものではなく、用途に合ったものを選ぶことが大事です。
芝刈り機は美しい芝を維持するためには欠かせないものですから、この記事を参考に、刈りたい芝生の状態に合った製品を選んでください。