書類や書籍をスキャンしデータ化するのに便利なドキュメントスキャナー。家庭用でも高速読み取りができる機種も増え、ますます需要が高まっています。個人的に同住を検討している方も多いではないでしょうか。
しかしドキュメントスキャナーは両面スキャンができるものや自動読み取りができるものなど機能性が豊富なので、どれを選べばよいか悩んでしまいますよね。そこで今回はドキュメントスキャナーの選び方を解説するとともに、おすすめの商品をランキング形式でご紹介します。
ドキュメントスキャナーとは

ドキュメントスキャナーとは、紙原稿を読み取りデータ化することができる機械のことです。プリンターのように紙へ印刷することはできませんが、書類や書籍のデータ化が手軽に行えます。大量の原稿を簡単にスキャンできるので非常に便利です。
近年は書籍を電子書籍化する用途と、つまり自炊をするためにドキュメントスキャナーを活用する方が増えています。漫画や小説を手軽にデータ化でき、紙媒体よりもかさばらずに保管できるため大量の書籍の保管に悩んでいる方にもおすすめですよ。
ドキュメントスキャナーの選び方
ドキュメントスキャナーを選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。
印刷やメール添付など、用途にあわせて「解像度」を選ぼう
解像度はスキャンしたデータの画質を左右するポイントです。印刷やメール貼付など、スキャンしたデータの用途にあわせて選んでくださいね。
印刷やOCR処理をするなら「200~400dpi」を目安に

スキャンしたデータの品質はdpiという数値で表記されます。解像度は点の密度であり、密度が高いほどdpiの数字も大きくなります。解像度が高いほどスキャンした画像は鮮明になりますが、データ量も大きくなり処理速度が遅くなるので注意が必要です。
文書をスキャンし、プリンターで印刷する場合は200dpiを目安に選びましょう。写真であれば300~600dpiを目安に選ぶのがおすすめです。保存データを文字データに変換する場合は400dpiを基準に選んでください。
メール添付やweb上に公開する場合は「解像度設定範囲が広いもの」を

解像度が高いほどスキャンデータの品質は向上しますが、データの容量が大きくなります、そのため高解像度のデータはメール添付やwebで公開するのには適していません。
スキャンしたデータをメール添付したり印刷したりする場合は、解像度が幅広く設定できるものがおすすめです。また、用途によって細かく設定できるように1dpiごとに調整できるものを選んでください。購入の際は設定できる最小から上限までしっかり確認してくださいね。
大量スキャンや高解像度スキャンなど、求める機能性にあった「タイプ」を決めよう
ドキュメントスキャナーにはいくつかの種類があります。大量のスキャンに適したタイプや持ち運びしやすいものなど、特徴を知った上で求める機能にあったものを選んでください。
大量にスキャンするなら、連続で読み込みが行える「シートフィードスキャナー」

読み取り部を原稿が通過してスキャンを行うのが、シートフィードスキャナーです。ドキュメントスキャナーでもっとも一般的なタイプで、原稿を1枚ずつ手で差し込むもの・自動給紙装置ADF搭載のもの・自動両面読み取りのものなどがあります。
一度にたくさんの原稿を読み取りたい場合は自動給紙装置ADFのものが便利ですが、自炊に用いる場合は書籍を裁断してバラす必要があるので注意してください。
きれいにスキャンするなら、影が入りにくい仕様の「フラットベッドスキャナー」

平らな形状のドキュメントスキャナーがフラットベッドスキャナーです。読み込み面はガラスになっており、そこに原稿をセットすることでスキャンが行えます。形状上厚みのある本をスキャンしても影が入りにくく、きれいにスキャンできるのが魅力です。
フラットベッドスキャナーは書籍でも裁断せずにスキャンできるのが利点。しかし紙を送ることはできないため、ページごとにスキャンする必要があり時間がかかってしまうのが難点です。
原稿を傷めずにスキャンするなら、非接触で読み取りができる「オーバーヘッドスキャナ―」

オーバーヘッドスキャナーはスタンドスキャナーとも呼ばれ、開いた状態の書籍などを上から撮影するような感覚でスキャンを行います。読み取り可能なサイズは商品によっても異なりますが、大きいものではA3サイズを読み取れる商品も。
書籍を開いた状態でスキャンすると歪みが気になるかもしれませんが、オーバーヘッドスキャナーの多くは見開き部分を補正する機能があり、歪みのないデータに仕上がります。書籍を傷めずにデータ化したい方におすすめです。
外出先でスキャンするなら、小型で持ち運びしやすい「ハンディスキャナー」

スティック状で携帯性に優れたスキャナーをハンディスキャナーと呼びます。形状は商品によっても異なり、小型なものではペンのような形の商品も。
ハンディスキャナーは手で持った状態で原稿を読み取るのも特徴のひとつ。大量のスキャンには適していませんが、持ち運びしやすいので外出先でさっとスキャンする用途にはおすすめです。
スキャンしたい原稿の「紙質・サイズ」に対応しているかチェックしよう

ドキュメントスキャナーが読み取れるサイズや紙質は製品によって異なります。読み込みたい原稿にあったものを選びましょう。A4サイズに対応したものが使い勝手がよいので、目安にして選びましょう。
またドキュメントスキャナーでレシートを読み取り、家計簿作成をしたいと考えている方はレシート読み取りに対応している製品を選んでください。そのほかにも免許証を読み取れるプラスチック対応カードのものや名刺サイズに対応しているものもあるので、用途にあわせてチェックしましょう。
自炊なら「ADF・両面対応」が◎最大セット枚数も確認しよう

ADFとはオートドキュメントフィーダーのこと。原稿をセットすると自動的にスキャンを行い、連続して紙送りを行う機能です。次々と読み取りを行ってくれるので大量のスキャンに適しています。書籍を電子書籍化する自炊の用途に適しているでしょう。
ただし自炊に用いる場合は切断しバラした状態で原稿セットする必要があります。下準備がやや手間取る点と書籍を傷める点には注意が必要です。また一度にセットできる原稿の枚数が多いほど手間がかからないので、自炊目的の方は最大セット枚数も確認してください。
自動補正機能やデータ転送など、使い勝手を向上させる「付加機能」も要チェック
ドキュメントスキャナーには使い勝手を向上させる便利な機能が搭載されている機種もあります。どの機種にしようか悩んだ際は付加機能もチェックしてみてください。
原稿のズレを自動的に修正し、きれいにスキャンしてくれる「自動補正機能」

自動補正機能はセットした原稿のズレを自動的に補正してくれる機能です。補正性能は機種によって異なりますが、斜めのズレを補正する機能を目安に選ぶようにしてください。
また白紙スキップ機能・用紙サイズ自動検知機能もチェックしておきたいところ。無駄と手間なくスキャンを行えるので、非常に便利です。書籍やパンフレットを見開きの状態でスキャンする際は湾曲を補正し歪みのないデータにしてくれるものを選びましょう。
使用する編集ソフトや必要なファイル形式に対応しているか「出力フォーマット」の確認は必須

ドキュメントスキャナーでスキャンしたデータを編集する場合は、編集ソフトに対応した出力フォーマットかどうかも確認してください。一般的にはPDF・JPEGなどは対応していますが、編集ソフトによって拡張子が異なることがあるので事前にチェックしておきましょう。
また、データの文字認識を行うOCR機能は多くのドキュメントスキャナーで搭載されている機能ですが、性能や品質は機種によって差があります。口コミやスペックなどを確認し、用途にあった性能の商品を選びましょう。
スキャンしたデータをスマホなどに転送するなら「Wi-Fi・Bluetooth対応」が便利

スキャンしたデータをスマホやタブレット、パソコンに転送する場合はWi-FiやBluetoothに対応した機種が便利です。Wi-Fi・Bluetoothは無線でデータ転送が行えるため、ある程度離れた機器にも簡単に転送が行えます。
また、スマホに転送する場合はスキャナーに付属しているアプリで行える機種も便利です。アプリ連動に対応しているものは、アプリで解像度やサイズなどの設定も行えるのでより簡単にスキャンが行えますよ。
ドキュメントスキャナーのおすすめ人気ランキング10選
ここからは選び方を踏まえた上で、おすすめのドキュメントスキャナーをランキング形式でご紹介します。
1位 iOCHOW ブックスキャナー S3

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解像度:1700万画素
原稿サイズ:A3
読み取り方法:オーバーヘッドタイプ
本体サイズ:8.5 x 7 x 36.1 cm
1700万画像の高解像度
1700万画素の高解像度を誇り、最大A3サイズまで対応しているオーバーヘッドタイプのドキュメントスキャナーです。LEDライトが搭載されてり、見開きの雑誌やパンフレットもきれいにスキャンできます。
書籍スキャンモード搭載で、開いた書籍を自動平坦化してくれるのもうれしいポイント。書籍を傷めずにデータ化が行えます。折りたたみ可能なコンパクトタイプで、収納場所をとらないのもうれしいですね。
2位 富士通 PFU ScanSnap iX1600 FI-IX1600

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解像度:600dpi
原稿サイズ:A4, 名刺, ハガキ
読み取り方法:据え置き型、自動給紙タイプ
本体サイズ:292mm×161mm×152mm
毎分40枚の高速スキャンが可能
4.3インチのタッチパネルを搭載し、誰でも直感的操作ができるドキュメントスキャナーです。高速スキャンや高速起動などの高性能さを有しており、ストレスなく使用できます。
スキャンしたデータはワンタッチでクラウド連携が可能。スマホやパソコンを使用せずに、データを自動で判別して普段利用しているクラウドサービスに振り分け保存も行えます。読み取りからデータ整理・活用まで一元管理が行え、扱いやすい1台です。
3位 富士通 スキャナー ScanSnap iX100 FI-IX100A

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解像度:600dpi
原稿サイズ:A4 (キャリアシート使用時のみA3)
読み取り方法:モバイル型
本体サイズ:273mm(幅)×47.5mm(奥行き)×36mm(高さ)
持ち運びやすいコンパクトボディー
携帯性の高いコンパクトボディーで、いつでもどこでも思い立ったらすぐスキャンできるハンディタイプのドキュメントスキャナーです。スキャンしたデータはスマホ・パソコンからいつでも確認でき、管理も簡単に行えます。
原稿をセットしてボタンを押すだけの簡単操作で、高速スキャンができるのも使いやすいポイント。A4サイズの原稿なら約5.2秒でスキャンが完了します。小さいサイズの原稿なら2枚並べて同時にスキャンができるので、時間の節約にも役立ちますよ。
4位 brother ドキュメントスキャナー MDS-940DW

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解像度:最大600dpi
原稿サイズ:最大A3サイズ
読み取り方法:手差しタイプ
本体サイズ:31.9 x 6.3 x 4.5 cm
両面読取対応で素早いスキャンが可能
無線LAN対応かつ充電池搭載でパソコンがなくても使用できるモバイルスキャナーです。マイクロSD対応スロットを搭載しているので、スキャンしたデータを直接保存することができます。
モバイルスキャナーとしては珍しく、両面スキャンに対応しているのも特徴のひとつ。A4両面カラー原稿も約4秒でスキャンできます。LEDパネル搭載で操作がわかりやすく扱えるのもおすすめのポイントです。
5位 Canon ドキュメントスキャナー DR-C230

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解像度:600dpi
原稿サイズ:最大A4
読み取り方法:据え置き型
本体サイズ:291mm×231mm×253mm
用紙サイズを自動検出するから幅広く活用できる
コンパクトサイズでデスクに設置しても邪魔になりにくいドキュメントスキャナーです。領収書から名刺、パスポートまで幅広い種類の原稿に対応しています。
ゆとり給紙が可能な最大60枚のADF積載量を実現。毎分30枚の高速スキャンで大量の原稿をスキャンしたい方に適しています。搬送性能が高く、原稿の読み取りエラーを防止してくれるのもうれしいですね。
6位 Canon ドキュメントスキャナー DR-P215II

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解像度:600dpi
原稿サイズ:幅50.8~216mm、長さ70~356mm
読み取り方法:手差しタイプ
本体サイズ:285×40×95mm
引き出しに収まるコンパクト設計
引き出しに収まるコンパクトなサイズで手軽に使える1台。A4普通紙はもちろん、発注書や納品書等の薄い紙も安定してスキャンが行えます。
紙質だけでなく、幅広いサイズに対応しているのもおすすめのポイント。名刺やハガキのような小さいサイズも安定してスキャンでき、ビジネス用途でも重宝します。原稿は一度に20枚までセットでき、大量のスキャン時の手間を軽減することが可能です。
7位 iOCHOW スキャナー S1

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解像度:800万画素
原稿サイズ:最大A3サイズ
読み取り方法:オーバーヘッドタイプ
本体サイズ:本体:高35.5cm X 台座 横幅8.5cm X 台座 奥行7.5cm(折りたたみ時)/ 使用時:本体アーム長さ 24.5cm/専用マット使用時:43.5cm X 47.5cm
自動連続撮影・言語対応のOCR文字識別機能など豊富な機能性が魅力
iOCHOWのスキャナー S1は800万画素の解像度で、最大A3サイズまでのスキャンに対応したドキュメントスキャナーです。4つのLEDライトを搭載しているので、暗い部屋でもきれいにデータ化が行えます。
自動連続撮影やタイマー撮影、多言語対応OCR文字識別など幅広い機能性を備えているのも特徴。スキャンしたページの欠けた部分を自動で補正したり塗りつぶすこともでき、慣れていない方でも安定した品質のスキャンができます。
8位 富士通 ドキュメントスキャナー ScanSnap SV600 FI-SV600A

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解像度:主走査 : 285dpi~218dpi、 副走査:283dpi~152dpi
原稿サイズ:A3
読み取り方法:オーバーヘッドタイプ
本体サイズ:210mm×156mm×383mm
裁断することなくそのまま読み取り可能
新聞や大きめサイズの雑誌などを見開きの状態でスキャンできるオーバーヘッド型のドキュメントスキャナーです。書籍を裁断せずに読み取りができるので、本や雑誌をバラしたくない方に適しています。
クレヨンや絵の具で描いた絵もきれいにデータ化できるため、お子さんの作品をデータで保存する用途にも最適。電源オンから約3秒で読み取りが可能になる立ち上がりの素早さも魅力です。
9位 EPSON A4モバイルスキャナー ES-60WB

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解像度:600dpi×600dpi
原稿サイズ:A4
読み取り方法:手差しタイプ
本体サイズ:272×47×33.8mm
簡単操作で素早いスキャン
場所をとらないコンパクトなタイプで、持ち歩きにも適した1台。本体が小さいため、狭いデスクの上など限られたスペースでも快適に使用できます。
小型でも十分な性能を備えている点も特徴。A4カラー・モノクロともに1枚約4秒程度でスキャンができます。操作が簡単なアプリにも対応しており、スキャンに慣れていない方でも安心して使用できるのもおすすめのポイントです。
10位 サンワサプライ スタンドスキャナー 400-CAM073

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解像度:1800万画素
原稿サイズ:最大A3
読み取り方法:オーバーヘッドタイプ
本体サイズ:W85×D266×H335mm(使用時)、W85×D75×H355mm(折りたたみ時)
きれいにスキャンができるから自炊に最適
雑誌や書籍を開いたままスキャンできるスタンドタイプのドキュメントスキャナー。置くだけでスキャンできるので、分厚い本や立体物の撮影にも適しています。
被写体をリアルタイムでパソコン画面に表示できるのも特徴のひとつ。学校や会議などで書画カメラとしても活用できます。湾曲した冊子をまっすぐに補正する機能を搭載しており、書籍のデータ化もきれいに完了できますよ。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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29,700円 |
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3.9 |
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9
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19,800円 |
4 |
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![]() サンワサプライ スタンドスキャナ……
10
|
33,000円 |
3.54 |
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まとめ
ドキュメントスキャナーを選ぶ際は用途にあわせてタイプを決めましょう。書籍を傷めずにスキャンできるオーバーヘッドスキャナーや、大量スキャンに適したシートフィードスキャナーなどの種類があるので、目的にあった機種を選んでください。
また、解像度も注目したいポイント。幅広い用途に活用できるように解像度の設定範囲が広い機種を選ぶのがおすすめです。今回の記事を参考に、ビジネス用途や自炊など目的にあった1台を見つけてくださいね。