ボルトの上の部分の溝がつぶれてしまったり、頭の部分が折れてしまってドライバーでは回して抜くことができない…と、そんな風に困ったことはありませんか?
そんなネジやボルトは、エキストラクターを使って取り外すことができます。
ASTRO PRODUCTSやTRUSCOなど、メーカーも様々なので、どれを購入しようか迷っているあなたにエキストラクターの選び方、おすすめをわかりやすく紹介いたします。
エキストラクターの用途
エキストラクターとは、ボルトの頭の部分の溝がつぶれてしまい、ドライバーでとることのできなくなったものや、頭の部分が折れてしまって、ボルトが埋め込まれたままになったときに、それを取り除くことができる特殊工具です。
埋め込まれてしまったボルトの中心にドリルを使って垂直に穴をあけ、そこにエキストラクターを埋め込んだ後、エキストラクター本体とボルトを一緒に回し抜くことができるようになります。
エキストラクターの選び方
ネジが取り外せない時にあると便利なエキストラクターですが、何を基準に選べばいいのでしょうか?
タイプや接続の仕方など、いくつかの特徴に注目した選び方をご紹介します。
タイプで選ぶ
エキストラクターにはスクリュー型とストレート型の2タイプがあります。
除去したいネジやボルトの状態に合わせて、適した方を選ぶようにしましょう。
小ネジに対して有効なスクリュー型
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こちらがよく逆タップと言われているエキストラクターです。小ねじや、繰り返しドリルの使用により+や-の部分が潰れてしまいドライバーでは外すことができなくなったねじも取ることができます。
この際、下穴は不要で、ねじの中心にハンマーでエキストラクターを垂直に少し埋め込み、タップハンドルを使ってねじを回し抜くだけで簡単に取り外すことが出来ます。
何かを修理するときなど、古くなりネジ穴がつぶれたネジに意外と遭遇してしまいます。しかし、スクリュータイプがあると、下穴なしで作業ができるので、あまり作業時間を取らずに、あっという間にねじを取り除くことができます。
喰いつきが良く抜き取れる可能性が高いストレート型
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ストレート型はスクリュータイプと違って下穴を開けたところにストレート型のエクストラクターを垂直に埋め込んでから、タップハンドルを使って回し抜く作業をしたときに、埋まってしまったねじとの接地面が広く、しっかりと密着することができます。そのため、失敗が少なくねじを取り外すことができます。
しっかりと固着してしまったネジや、古くなったものはなかなか抜けづらくなっています。しかし、ストレートタイプは密着力が強いのでこんな時にも失敗が少なく済みます。
また、ねじ穴が潰れてしまっただけの場合は下穴が必要ないのでスクリュータイプを使うことをお勧めします。
接続の仕方で選ぶ
エキストラクターは、単体で使うことはできません。必ず、ねじに垂直に埋め込んだ後、違う工具を使って回し抜く必要があります。
タップハンドルに接続するタイプ
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エキストラクターを使う際に最も主流な工具はこのタップハンドルではないでしょうか。
すでにタップハンドルを所有している方は、タップハンドルに接続できる先がビットタイプを購入するといいでしょう。
ソケット接続タイプ
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タップハンドルは持っていないけど、インパクトレンチか、ラチェットレンチを持っている方は迷わずソケット接続タイプを選びましょう。
劣化により固着してしまったねじは回すのにもかなり力が必要です。インパクトレンチがあれば電動の力で回し抜くことが容易にできるので、固着したねじに使用したい方にお勧めです。
耐久力に優れた鋼材で作られたものを選ぶ
折れてしまったねじや、さび付いてしまったねじ、長い間はまっていて固着したねじを外すのは特に大変な作業です。
そのため、あまり硬度のないエキストラクターを使うと、エキストラクター自体が折れてしまうことがあります。
エキストラクターはねじの素材よりは硬度の高いものでできているため、一度エキストラクターがはまったまま中で折れてしまうと、ドリルで穴をあけることもできなくなり、その後取り外すことができなくなります。
万が一の事故を防ぐためにも、購入する際は最初から硬度の高い鋼材で作られたもの選ぶのが良いでしょう。
何本かセットになっているものを選ぶ
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ボルトにもサイズがあるように、エキストラクターにも太さがいろいろあります。様々なタイプに対応できるようにあらかじめセットになっているものを購入するのが賢い選択だと思います。
また、セットで購入するほうがお値段もお得になる場合がありますのでおすすめします。
エキストラクターのおすすめ人気ランキング5選
エキストラクターのタイプや、セット内容など今まで説明してきたことをを踏まえたうえで、エキストラクターのおすすめをご紹介いたします。
第1位 スクリューエキストラクター5本セット/逆タップ

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セット内容:M3〜M6、M6〜M8、M8〜M11、M11〜M14、M14〜M18
安くてもしっかり使えるエキストラクター
一番安いタイプのスクリューエキストラクターですが、しっかりと仕事もこなしてくれます。少しさび付いたねじや、ねじ穴がつぶれてしまったボルトにしっかりと食い込み、抜き出すことができます。
また、4本セットになっているので、何か失敗したときにすぐ使うことができ、何よりコストパフォーマンスが最高の商品です。
今すぐ必要ないという方も、この値段なので一つ工具の中に常備している、いざというときに役に立つのでこの機会にぜひお買い求めください。
第2位 エキストラクターセット 逆タップ ソケット 折れたボルトの抜き取り工具

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重量:499g
タイプ:スクリューエキストラクター
セット内容:2mm、3mm、4mm、6mm、8mm、10mm
ソケットタイプのエキストラクター
一番使用頻度の高い6サイズに対応する、サイズのバラエティ豊かな商品です。ソケットタイプなのでタップハンドルではなくインパクトレンチか、ラチェットレンチに取り付けてご利用ください。
すでにインパクトレンチかラチェットレンチを持っているという方は、こちらを選ぶと良いでしょう。
劣化して固着が予想されるねじは、回す作業が手動だと体力を使うので、固着が予想されるものはソケットタイプを使って電動インパクトレンチで抜くと容易できます。
第3位 SCHROEDER シュローダー スクリュー エキストラクタ―セット

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セット内容:4.501.0、4.502.0、4.503.0、4.504.0、4.505.0
手軽に使える5本セット
5本セットで、一般的に普及しているある程度のサイズのねじに対応します。ひとつあると、DIYの幅が広がり、何か取り除けないねじがあったときに大活躍します。
普段からDIYをしている方や、あまりしない方でも一つ持っていると役に立つ機会がきっと来ます。コストパフォーマンスもいい商品なので、一般家庭にもお勧めです。
第4位 TRUSCO(トラスコ) エキストラクターセット 角型 5本組 プラケース入 EXS-1815K

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重量:110g
重量:110g
原材料:中炭素鋼(S45C)
セット内容:EX-801K EX-802K EX-803K EX-804K EX-805AK
食い込み力が違うストレートタイプ
ストレートタイプなので、スクリュータイプより、接地面が広くしっかりとねじに食い込み、ねじを取り除くことができます。
右ねじ左ねじどちらにも使えるタイプです。自転車や、回転する部位には左ねじが使われているので、回転する素材に埋まったねじを取りたい方はこちらがお勧めです。
第5位 ASTRO PRODUCTS 02-00569 5PCエキストラクターキット

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重量:132 g
タイプ:スクリューエキストラクター
セット内容:M3~M18mmまでの5本セット
アルミねじならお任せ
アルミねじやスチールねじに対応している商品です。普段から、アルミねじやスチールねじを頻繁に使用している方に適しています。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() ASTRO PRODUCTS 02-00569 5PCエキ……
5
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462円 |
3.69 |
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タップハンドルやドリルの用意を忘れずに
折れてしまったボルトを処理する際には、エキストラクターと一緒に必要な工具があります。それは、ハンマー、タップハンドル、ドリルです。
ねじ穴がつぶれてしまったときには、下穴をあけないのでドリルは必要ありませんが、エキストラクターのほかにハンマーとタップハンドルが必要になります。
もちろん、ソケットタイプのエキストラクターを使用する方はラチェットレンチかインパクトレンチをご用意ください。
エキストラクター単体では作業はできませんので、お忘れなくご準備ください。
正しい使い方で作業を心がけて
エキストラクターを利用するときの大切なポイントが、下穴をあける際にねじに対して垂直に下穴を開けるという作業です。この下作業が非常に大切で、その出来次第でねじが抜けるかどうか決まってしまいますので、丁寧にやりましょう。
もし、その作業を怠ってしまい、エキストラクターが折れてしまうと、もう為す術はありません。ですから、ねじ自体が本体にしっかりと固着が予想されるものや、大きいねじには作業の2日前くらいからオイルスプレーをかけてしっかり浸透させて、外れやすくしてからエキストラクターを利用するとねじをはずす確立がぐっと上がるでしょう。
また、完全にさび付いてしまったものについては、ドリルで穴を開けてしまってから、ほじくって除去するほうが処理しやすいので無理にエキストラクターを使わないことをおすすめします。
まとめ
ねじの頭が折れたり、ねじの溝がつぶれてしまって困ってしまうことは、日ごろから工具を使う方にとっては意外とよくある出来事です。
そんなときでもエキストラクターがあれば、焦らずに対応することができます。工具箱に常備しておくともしもの時に安心なエキストラクターです。