木綿の生地で作られていて、登山や銭湯でもタオルのように使える「手ぬぐい」。額縁やタペストリー棒に取りつけるとインテリアとしても楽しめます。ダイソーなどの100均で売られているような安い価格帯のものやブランド品もあり、どれを選んだらよいか迷いますよね。
そこで今回は、手ぬぐいの選び方とおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。キッチンに似合うおしゃれな北欧柄やシンプルな無地・男性にも使いやすい長めのものもありますよ。お肌を拭く以外の活用法などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「手ぬぐい」の由来やタオルやハンカチなどとの違いについてご紹介

日本で古くから使われてきた手ぬぐい。平安時代には絹で作られた平織物が、祭礼などを司る際の神具や装束として使われていました。庶民の手に行きわたるようになったのは、木綿の栽培が盛んになった江戸時代。店の暖簾(のれん)や手拭きとして広まっていったといわれています。
海外からタオルやハンカチが伝わる明治時代には、洋風が好まれる風潮から、徐々に手拭きとして使われることが減ってきました。しかし現代では、タオルより薄くてかさばらない・ハンカチより大きくて多用途に使える・乾きやすいといった、手ぬぐいのメリットが見直されています。
タオルやハンカチのような使い方以外にも、ランチョンマットやラッピング・インテリア・ファッションアイテムなどとして、活用法はさまざま。登山やランニング時の怪我の際には包帯代わりにもなります。何枚あっても困らない手ぬぐいを、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
手ぬぐいの選び方
手ぬぐいを選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。
暑い季節や運動後、贈り物用などの使うシーンにあわせて「生地」の種類を選ぼう
手ぬぐいの生地には、大きく分けて「総理(文)」と「特岡(岡)」の2種類があります。使うシーンにあわせて最適なものを選びましょう。
夏やスポーツなどで汗をかいた後には、吸水性・通気性に優れている「総理(文)」

総理(文)生地は太めの糸で織られており、生地が厚めで目が粗く、かための感触が特徴。通気性・吸水性に優れているため、夏やスポーツなどで汗をかいた後にハンカチ・タオル代わりに使うのがおすすめです。ほかにも食器やテーブルを拭く布巾として、キッチンでも活躍します。
生地の目が粗いため、特岡(岡)に比べると柄のデザインは大きめで、使われる色の種類は少なめです。使えば使うほど柔らかくなり、風合いがよくなることが魅力で、観賞用よりも普段使いに最適な生地といえます。
親しい方へのギフト用にぴったり!きめ細かくて肌触りが良く、デザインが豊富な「特岡(岡)」

特岡(岡)生地は細い糸で織られており、生地の目が細かいため、繊細な柄やグラデーションなどの細かいデザインが施せることが特徴。総理(文)生地に比べると吸水性はやや劣りますが、やわらかく滑らかな肌ざわりが魅力です。
肌への刺激が少なめなので、デリケートなお肌の方にも使いやすいことがポイント。デザイン性に優れた商品が多く、タペストリーのようにお部屋のインテリアとしても楽しめます。ご自宅用はもちろん、親しい方へのギフトにもぴったりです。
普段使いや別の用途で使えるものや色落ちの有無に影響する「染め方」で選ぶ
手ぬぐいには、糸のなかまでしっかりと染められたものと、表面に色づけされたものがあります。そのほかにも、手染めと機械プリント・染料と顔料など、色落ちや肌ざわりに影響する染め方の違いを知って、最適なものを選びましょう。
日常用で使いたい方は、色落ちしにくく耐久性の高い「捺染(なっせん)」

捺染は、生地の上に染料や顔料をのせて染めていく方法です。職人が1版ずつ手作業で染める「手捺染」と、機械が自動で染めるオートスクリーンがあります。機械では表に色がつきやすいため、柄が裏移りしないことも。一方手捺染は、生地が裏まで染まりやすいことが特徴です。
捺染は注染よりも色落ちしにくく、色の耐久性が高いといわれています。日常用で色落ちしにくいものをお探しの方におすすめです。ただし、水洗いや摩擦によって色落ちすることも。色の落ちやすさは商品ごとに異なるため、レビューや口コミも参考にするとよいでしょう。
色落ちしやすいが、洗濯する度に色が抜けることで見た目の変化を楽しめる「注染(ちゅうせん)」

注染は古くからある伝統的な技法です。すべて職人の手作業で、重ねた生地の上から染料を注いで作られます。糸のなかまでしっかりと色が付くため、表裏関係なく使えることが特徴。季節や気温・湿度も色味の変化に関わり、1枚1枚異なる表情やグラデーションも味わい深い魅力です。
捺染に比べて色落ちしやすく、色の変化を楽しめる魅力も。ただし色移りしないように、ほかのものと分けて洗う必要があります。通常色が出やすいのは洗いはじめの3~4回までといわれていますが、肌や衣服に色移りしないために、長時間濡れたままにしておくことは避けましょう。
敷物やラッピングなどにも向いている!色落ちしにくく比較的安価な「顔料プリント」

色落ちしにくく、比較的安価なものをお求めの場合は、顔料でプリントされた手ぬぐいがおすすめ。顔料を使うと、染料で染めるときの蒸しや洗いの工程が不要なため、価格を抑えられるメリットがあります。ただし肌ざわりは染料に比べると硬めで、敷物やラッピングに適しています。
染め方としては、先にご紹介した捺染のなかの、機械で染めるオートスクリーン(オートプリント)がこれにあたります。大量生産が可能なことと、鮮やかな発色・細かなデザインが施せることが魅力です。
子供の成長や平穏な暮らしを願うなど柄ごとに意味合いが異なるので「文様の意味」を知っておこう

手ぬぐいには、縁起がよいとされる伝統的な吉祥文様が施されたものもあります。デザインの美しさはもちろん、込められた意味を知っておくと、使う際により愛着も湧くことでしょう。
健康や成長を意味する「麻の葉」や、子孫繁栄・事業拡大を意味する「市松」などは贈り物にもぴったり。平穏な暮らしが長く続くことを意味する、穏やかな波を描いた「青海波」は、結婚祝いのギフトにもおすすめです。
手ぬぐいの基本的な大きさからオーダーメイドなど自分好みの「サイズ」で使うと良い

一般的な手ぬぐいのサイズは、長さが3尺(約90cm)で、幅が約33cm〜36cmのものがほとんどです。頭に巻きたいときや、男性にも使いやすい長めのサイズをお求めの場合は、長さが100cmのものを選ぶとよいでしょう。
もっと細かく自分好みのものを選びたいなら、オーダーメイドもおすすめ。色柄はもちろん、サイズの変更が可能な場合もありますので、チェックしてみてください。
ほつれた糸がものに絡んだり、掛かったりするのを防ぐ「ほつれ防止加工」があると便利

伝統的な手ぬぐいは、布の端が「切れっぱなし」になっています。端を処理しないことで乾きやすくなり、雑菌がたまりにくく衛生的に使えます。また怪我などの非常時に生地を裂いて使えることも利点です。
しかし、ほつれた糸がものに絡んだり、引っかかったりすることが気になる場合は「ほつれ防止加工」が施されたものを選ぶとよいでしょう。ほつれ防止加工がされていないものでも、洗濯を数回くりかえし、糸をハサミでカットしていくと次第にほつれは気にならなくなります。
手ぬぐいのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、Amazon・Yahoo・楽天などの大手通販サイトで人気の手ぬぐい10選をランキング形式でご紹介します。長く愛用できるお気に入りの手ぬぐいを選ぶ際の参考にしてくださいね。
1位 KOMESICHI(米七) irodori(彩) 小紋手ぬぐい

yahoo.co.jp
染め方:顔料プリント
サイズ:約32×90cm
カラー・柄:全20柄(麻の葉、鹿の子、疋田、市松、七宝、そろばん、鮫小紋、亀甲、青海波、籠カラー展開有)
ほつれ防止加工:×
何枚あっても困らないレトロでかわいい柄の手ぬぐい
懐かしい感じのする色柄が特徴的な小紋手ぬぐいです。伝統的で縁起のよい市松・矢羽根模様やキュートな動物柄など、豊富なデザインから選べます。何枚あっても困らないかわいい手ぬぐいは、プチギフトにもぴったりです。
昔ながらの製法で作られた端処理のないものと、ほつれ防止加工が施された商品が選べることもポイント。布巾として使うなど、衛生面や乾きやすさを求める場合は「ほつれ防止加工なし」を選ぶとよいでしょう。
2位 Maruzen(丸全) 注染手ぬぐい

yahoo.co.jp
染め方:注染
サイズ:25 x 19 ㎝
カラー・柄:ルアー
ほつれ防止:‐
選ぶのも楽しくなる豊富な柄でプレゼントにもおすすめ
伝統工芸である「注染」で染め上げられた手ぬぐい。布の芯までしっかりと染まっているため、表裏のない鮮やかで美しい色合いが特徴です。職人さんの手でひとつひとつ丁寧に作られており、使うほどに肌ざわりがよくなります。
伝統的な柄からポップでかわいらしい柄まで、さまざまなデザインが見つかることもポイント。選ぶのも楽しくなる豊富なデザインの手ぬぐいは、お祝いなどのギフトやプレゼントにもおすすめです。
3位 Miyamoto-towel(ミヤモトタオル) 宮本 小紋手ぬぐい

amazon.co.jp
染め方:捺染(なっせん)
サイズ:90 x 33cm
カラー・柄:青とんぼ、小花ブルー、縞さくら、他多数あり
ほつれ防止加工:×
全体にあしらわれた小紋柄がかわいい
生地の全体に細かい柄が散りばめられている、小紋柄の手ぬぐいです。手や食器を拭くハンカチ・布巾といった日常使いはもちろん、プレゼントのラッピングにも適しています。美しい小花柄や可愛らしい生き物柄など、豊富なデザインが選べることがポイントです。
趣のある和の雰囲気とキュートな柄をあわせ持った手ぬぐいは、小さなお子様の浴衣や甚平作りにもぴったり。手作りマスクの素材として使っている方もいますよ。
4位 KOMESICHI(米七) irodori(彩) 豆絞り 手ぬぐい

rakuten.co.jp
染め方:顔料プリント
サイズ:88×33cm
カラー・柄:全8色・豆絞り
ほつれ防止加工:×
お祭りなどの行事にも活躍!子孫繁栄を意味する縁起柄
豆粒のような小さな丸い模様が特徴的な、豆絞りの手ぬぐいです。子孫繁栄を意味するおめでたい柄で、お祭りなどの行事でハチマキとしても活躍します。またドット柄の生地として、小物づくりなどのお裁縫に使うのもおすすめです。
一般的な「白地に紺」のほかに、桃・黄・緑・青などのカラフルな色が選べることも魅力。グレー(灰)はインテリアとして、食器棚シートや棚の目隠しに使ってもおしゃれな印象になりますよ。
5位 さらさ 四季彩布 手ぬぐい

wowma.jp
染め方:‐
サイズ: 約90×35cm
カラー・柄:4月(月と桜)ほか多数
ほつれ防止加工:×
タペストリーとして季節のおしゃれなインテリアにも◎
日本の美しい四季や年中行事をあしらった手ぬぐいです。手ぬぐいはもちろん、別売りのタペストリー棒や額に取りつけると、おしゃれなインテリアとしても使えます。クリスマスやひな祭り・七夕など、わずかなスペースで手軽に季節感を楽しみたい方におすすめです。
季節や行事ごとに、何枚もそろえたくなるデザイン性が魅力。日本の風情を手軽に味わえる手ぬぐいは、ご自宅用はもちろん、海外の方へのギフトにも喜ばれます。
6位 cankeri (カンケリ) 捺染 手ぬぐい

amazon.co.jp
染め方:捺染
サイズ:90x34cm
カラー・柄:いちご大福、フルーツタルト、クリームソーダ 他多数
ほつれ防止加工:〇
なめらかな岡生地とかわいい柄がギフトにもぴったり
和食・洋食・スイーツ・お酒などの飲食物がモチーフになった、かわいい柄が特徴の手ぬぐいです。細い糸で織られた、なめらかで柔らかい「岡生地」で作られています。表面のみに色付けされた捺染(プリント)で染められていることも特徴です。
レトロな雰囲気とモダンなデザインがおしゃれで、キッチンのアクセントにもおすすめ。気の利いたプレゼントのラッピングにも重宝します。お好きな食べ物をチョイスするのもいいですね。
7位 濱文様 絵てぬぐい

amazon.co.jp
染め方:捺染
サイズ:約34cm×約90cm
カラー・柄:月下の力、招き雛ピンク、なかよしシマエナガ、他多数あり
ほつれ防止加工:‐
アート作品のように額に入れて鑑賞したい絵てぬぐい
120年の歴史がある伝統的な型染め手法である「横浜捺染」で染め上げられた、絵てぬぐいです。手ぬぐいとしてはもちろん、額に入れるとアート作品のようにインテリアとしても楽しめます。引越しや新築祝いの贈り物にもぴったりです。
クリスマスやお正月など季節感のあふれる柄や、日本の美しい風景・遊び心のある微笑ましい柄など、多彩なデザインが魅力。お部屋の雰囲気を手軽に変えられるアイテムとしても重宝します。
8位 丸眞 手ぬぐい

amazon.co.jp
染め方:染料プリント
サイズ:35x90cm
カラー・柄:相撲兎、相撲蛙、追っかけ兎、追われ猿
ほつれ防止加工:×
日本の伝統やキャラクター柄が海外へのお土産にも◎
手ぬぐいの産地として知られる、泉州地方で生産された手ぬぐいです。日本の伝統や有名キャラクターをモチーフにした柄が、多くデザインされている特徴があります。海外の方への贈り物におすすめです。
繊維専門商社である丸眞は、70以上の企画・製造・販売のライセンスを取得。京都の高山寺に伝わり「日本最古の漫画」と称される国宝「鳥獣人物戯画」や、スターウォーズ・ミニオンなどのキャラクター柄なども手掛けています。
9位 福徳産業 彩和てぬぐい

amazon.co.jp
染め方:‐
サイズ:33×100㎝
カラー・柄:ピンク、イエロー、ブラック、紺色、グレー、水色、ネイビー、黄緑色
ほつれ防止加工:×
洗濯済みですぐに使える!100cmの長めサイズ
和ざらしから丁寧に作られた優しい肌ざわりが特徴的な「和てぬぐい」です。洗濯済みなので、取り出してすぐに使えます。日本の伝統色を使った、落ち着きのある色合いも魅力です。
一般的な手ぬぐいは長さが90cmのものが多い印象ですが、こちらは100cmの長めサイズ。男性の使用や、頭に巻く際にも使いやすいことがポイントです。昔ながらの切りっぱなしになっているため、乾きやすく、裂いて使いたい場合にも便利です。
10位 かまわぬ 注染 手ぬぐい

amazon.co.jp
染め方:注染
サイズ:約33cm×90cm
カラー・柄:秋柄、秋とんぼ、 他多数あり
ほつれ防止加工:×
おしゃれなデザインが豊富!吸水性の高い総理生地
伝統的な「注染」の手法で、職人によって染め上げられた手ぬぐいです。糸の中心までしっかりと色がついており、リバーシブルで使える特徴があります。手ぬぐいのなかでは粗めの総理生地で作られており、吸水力のよさも魅力です。
使うほどに柔らかくなり色合いもなじんでくるため、手ぬぐいを育てる楽しみも。伝統的な縁起柄や、コーヒー豆・キャンプ道具などをモチーフにした北欧風のモダンな柄など、豊富なデザインが選べます。
健康対策や普段の生活にも使える!肌を拭く以外の手ぬぐいの有効な活用方法

ハンカチやタオルの代わりとして、肌を拭く使い方以外にも、手ぬぐいにはたくさんの活用法があります。食卓やキッチンでは、コースターやランチョンマット・食器拭き・おしぼりなどに活躍。お弁当箱やペットボトル・ワインボトルなどを包むのにもぴったりです。
壁に掛けるとインテリアのアクセントに。棚の目隠しや、お裁縫の布として浴衣・甚平・マスクなどの小物作りにも重宝します。ほかにもプレゼントのラッピングや、バンダナなどのファッションの一部・肌寒い日の防寒対策に、お気に入りの手ぬぐいをぜひ取り入れてみてください。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() KOMESICHI(米七) irodori(彩) ……
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358円 |
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880円 |
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391円 |
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10
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1,320円 |
4.1 |
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まとめ
手ぬぐいを選ぶときは、柔らかさや色落ちに関わる生地の種類や染め方の特徴を知って、使うシーンにあったものを選びましょう。贈り物にするなら、縁起のよい文様の意味も要チェック。使いやすいサイズや、ほつれ防止加工の有無もしっかりとチェックしましょう。
お手拭きやラッピング・タペストリーなど、多用途に使えて何枚あっても重宝する「手ぬぐい」。この記事を参考に、ぜひお気に入りの物を選んでみてくださいね。