この記事では、投光器の選び方とおすすめの製品をご紹介します。投光器というのは、反射鏡などを使って、光源からの光を照射する照明器具の一種です。工事現場などで使用するものは作業灯などとも呼ばれます。
投光器は、強い光を発することが特徴で、明るい夜間照明として使われます。屋外での夜間作業には必須と言っても良い道具ですが、明るさや設置方法など様々な種類があるので、用途に適したものを選ぶことが大切です。
最近の主流はLEDを光源に採用したもので、GOODGOODS(グッドグッズ)のような専門メーカーの製品や、マキタのような電動工具などを主に販売しているメーカーのものなどがあります。この記事を参考にして、自分の用途に合った製品を選んでください。
投光器(作業灯)の選び方
大型の投光器は屋外の球技場などの照明に利用されたり、室内では演劇の演出用の照明として利用されたりと様々な場所や用途で利用されています。この記事では工事現場や建築現場などで利用される作業灯を中心にご紹介していきます。
もっとも、小型のものは懐中電灯よりも明るく手軽に使える照明装置として家庭で使うにも便利ですし、災害時などへの備えとしても役に立ちますから、こういった用途で投光器を探している人も以下の記述を参考にしてください。
光源で選ぶ
最初は、光を発する光源の種類からご説明します。最近の主流は省電力のLEDですが、他にもいくつかの種類があります。
メジャーで省エネなLED
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他の光源を使用した投光器よりも圧倒的に省エネ性能が高いのがLEDです。最近では投光器の光源はその多くがLEDを利用しており、売れ筋商品のランキングなどを見ると、ほとんどがLEDです。特別な理由がない限り、光源についてはLEDを選んでおけば問題ありません。
ヒーターの代わりにもなるハロゲンランプ
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ハロゲンランプは電球の一種で、内部にハロゲンガスが封入されています。かなり発熱量が高く、ハロゲンランプヒーターという商品があるほどです。その熱のため、雪が降るような環境で使っても上に雪が積もらないという長所があります。周囲の気温も少し上がるため、ヒーターとしても役に立ちますが火傷などには注意しましょう。
低価格で寿命の長い水銀灯
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価格が安く長寿命でかつては投光器の光源として多く用いられていた水銀灯ですが、水銀が人体や環境に有害な物質であることから、「水銀に関する水俣条約」によって2020年12月31日以降に製造・輸出入が禁止されることが決まっています。
まだ入手は不可能ではありませんが、これから水銀灯を使用した投光器を新たに購入することはおすすめできません。
自然光に近いメタルハライドランプ(水銀灯の1種)
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メタルハライドランプもランプの中に他のガスとともに水銀が封入されていて水銀灯の一種ともいえるのですが、水銀含有基準をクリアしているため、水俣条約の規制対象には含まれません。メタルハライドランプを使用した投光器は、今後も製造販売されます。
メタルハライドランプは、ランプ内に封入する混合気体の比率を変えることでランプの特性が変わります。自然光に近い発光にしたり、省エネ効果を高めたりした製品がありますから、用途に合わせて選ぶことができます。
形状・照射距離で選ぶ
投光器は、その形状によって光の照射範囲が変わりますから、形状も製品選びの大きなポイントの一つになります。
一点を集中して照らす丸型
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製品によっても異なりますが、丸型のものは比較的照射範囲が狭いことに特徴があります。一部分だけを照らすスポットライト的な使い方をする場合には、丸型の投光器がおすすめです。
広い範囲を照らす四角型
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丸型と比較して広い範囲を照らすのに適しているのが四角型です。多くの機種が販売されているので、明るさやサイズなど自分の用途に合ったものを選ぶことができます。
360°全体を照らす円柱型
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これはやや特殊なタイプです。周囲を万遍なく照らすことができるので、土木工事や建築現場での使用に適しています。ただし、周辺に光が漏れてしまうので、使用する環境によっては近所迷惑になりますので、周辺環境を考えて使う必要があります。
明るさで選ぶ
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投光器の最も重要な性能といってもいいのが、明るさです。LED投光器の場合、明るさはルーメン(ml)という単位で示されます。ルーメンというのは単位時間に放射される光の量のことで、数字が大きいほど明るいということになります。
もっとも、ルーメンという単位に馴染みがない人にはこれだけでは明るさのイメージが持てないので、日本照明工業会が一般照明用電球と比較した場合にどのくらいの明るさになるかを示してくれています。
これによると、810lmで60Wの電球相当、1520lmで100Wの電球相当、3330lmで200Wの電球相当とされています。投光器の場合、もっと明るい製品も珍しくないので一般証明用電球と比較するのは限界もありますが、製品を選ぶ際の参考にしてください。
使用場所で選ぶ
投光器は屋外で使用する場合が多いかもしれませんが、もちろん屋内でも使えます。ただ、注目すべき性能が少し違いますので、以下の点も参考にしてください。
屋外なら防塵・防水機能に注目
屋外で使用する場合には、防塵・防水性能が重要です。防塵・防水性能を示すものに、IPコードというものがあります。IPの後には2つの数字が続いて、最初の数字が防塵性能、2つ目の数字が防水性能を示しています。
防塵性能は0から6までの7段階、防水性能は0から8までの9段階です。屋外で使用する投光器の場合、防塵に関しては最高の6表示のものが多くなっています。防水については、7は水中に落としても大丈夫、8は水中で使用できるという高い防水性能です。
4で水の飛沫がかかっても有害な影響を受けない。5は水の直流噴射、6は強い直流噴射でも有害な影響を受けないという基準です。屋外で使用する場合、防水性能は4以上は欲しいところです。5以上あれば更に安心ですよ。
屋内なら発熱対策機能のあるものを
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ハロゲンランプのような熱を持ちやすいものはもちろん、LEDの場合も発熱対策は重要です。LEDは、発光部自体は温度上昇が少ないので盲点になりがちですが、実は電源部は温度が上がりやすいのです。
LEDの場合、高温での使用は製品の寿命を縮めますから、製品寿命を延ばすためにも発熱対策がしっかり行われているものを選ぶようにしてください。
発熱対策は屋外で使用する場合も重要ですが、屋内で使用する場合は環境によっては熱い空気が溜まり事故に繋がることがあるので、特に注目したいポイントです。
電源方式で選ぶ
次は電源方式です。長時間使う場合はコンセントに繋ぐタイプが便利ですが、充電式にはどこでも使えるという大きなメリットがあります。
一般的なコンセント式
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投光器の電源方式で一般的なのはコンセント式です。夜間に店の看板を照らすといった長時間の連続使用が前提の場合には、やはりコンセント式が便利です。
注意点としては、コンセント式の投光器はスイッチがなく、コンセントの抜き差しで付けたり消したりをするタイプが多いことがあります。この手間を省きたい人は、スイッチが付いているものを選ぶようにしてください。
また、投光器では、購入時にはプラグが付いておらず、自分で付けるタイプのものが結構あります。特に難しい作業ではありませんが、こういった作業が必要になる場合があることは承知しておいてください。
どこでも使える充電式
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充電式のメリットは言うまでもなく、コンセントで電源が取れないような場所でも使えることです。電源コードがじゃまになることもありません。電源不要なので、災害時などの非常時の対策としても役に立ちます。
設置方法で選ぶ
投光器の用途とも関係して、どんな方法で設置するのかも製品選びの重要なポイントになります。
高い所にも設置できるクランプ式/クリップ式
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上の画像にあるような取り付け金具をクランプといいます。クランプやクリップで取り付けるタイプのものは素人でも簡単に設置できるので便利です。高所に取り付けるのも比較的簡単なので、店舗の屋根のひさしに取り付けて補助的な照明にしたり、看板照明にしたりといった使い方にもおすすめです。
小型で持ち運びできるスタンド式
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スタンド式にも様々な大きさがありますが、持ち運びが可能なサイズのものが多くなっています。固定して使わない、作業現場に持ち込んで使うといった人には、このタイプがおすすめです。小さなサイズのものはキャンプなどのアウトドアレジャーで使うこともできます。
常備灯としても使える設置式
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単体では自立せず、ボルトなどを使って壁面や柱などに固定するタイプです。持ち運ぶことを前提にしていないタイプの製品なので、照明として常設する場合に使用することになります。
角度が自在な三脚式
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投光器に三脚が付属するタイプです。三脚は伸縮式で高さを調節することができ、投光器の角度も変えられるので、光の照射範囲をかなり自由に調節できます。投光器と三脚が別売りになっている製品もありますので確認するようにしましょう。
投光器のおすすめ人気ランキング
ここからは投光器のおすすめ製品をランキング形式でご紹介していきます。自分の用途に合った製品を探してみてください。
1位 GOODGOODS LED投光器 LD-102T

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP66
明るさ:14000lm
電源:コンセント式
サイズ:約366×183×75mm
重量:約3.95kg
高輝度LEDチップを200個搭載
LEDチップを200個搭載していて、今回ご紹介している中では最も明るい14000lmを実現している製品です。ただ明るいだけでなく、ステーが2本付属していて縦でも横でも取り付け可能であったり、防水性や放熱性に優れているといった特徴もあります。
実際に使用している人の評価も高く、この記事を書いている時点ではAmazonのカスタマーレビューでは約9割が星4個以上の高評価、星2つ以下の低評価を付けている人はいません。明るい投光器を探している方には特におすすめの製品です。
2位 Platinum Brand 50W投光器

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP67
明るさ:8000lm
電源:コンセント式
サイズ:220×112×55(ステー込み95)mm
重量:1.1kg
明るく、かつ軽量な投光器
50Wの消費電力で8000lmという明るさ、その上1.1kgしかない軽量設計が魅力の投光器です。2個、3個、4個、6個、8個を連結した状態でも販売されてています。8個を連結した状態の明るさは64000lmにもなります。
単体でも十分に明るい投光器ですが、連結した状態でも使えることで用途が広がります。価格もかなり安めなので、広い敷地を照らすなどの用途に複数を揃えるのも低コストで可能です。
3位 GOODGOODS LED充電式投光器 YC-02W

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP65
明るさ:2500lm
電源:充電式
サイズ:171.6×126.8×45.9mm
重量:0.45kg
手持ちで使えるサイズ・重さの明るい投光器
小型で重さは500gを切っているのに、明るさは2500lmもある投光器です。2mの高さからの落下にも耐える耐衝撃性能もあり、災害時にも頼りになる製品です。マグネット付きなので、取り付ける場所があれば、フリーハンドでの作業ができます。
4位 WEIMALL 50W LED投光器

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP65
明るさ:4300lm
電源:コンセント式
サイズ:240×290×140mm
重量:約2.6kg
50Wクラスで低価格
電球と同じようにLED投光器も基本的にはワット数が上がると明るさも増します。ただ価格も上がりますから、自分の用途に合わせてバランスが取れた製品を選ぶ必要があります。この製品は、50Wクラスの中では低価格で、バランスの取れたお買い得な製品です。
5位 GOODGOODS LED投光器 LD93-D

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使用場所:屋外・屋内
防水:P65
明るさ:5500lm
電源:コンセント式
サイズ:225×190×85mm
重量:約1.22kg
明るく軽量で扱いやすい
5500lmの明るさがありながら、重さは約1.22kgに抑えられていて、設置がしやすい投光器です。ステー(取付金具)との接続部分には手で回せる蝶ボルトが採用されていて、角度調節や取り外しが工具なしで行えます。取り扱いに便利な投光器です。
6位 MEIKEE 屋外センサー投光器

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP66
明るさ:1000lm
電源:コンセント式
重量:599g
人感センサー付きで防犯に役立つ
人感センサーが搭載された製品です。感知距離は1mから12mの範囲で調節が可能で、防犯装置として役に立ちます。また、玄関に取り付けて夜間の帰宅の際に自動点灯する照明として利用したり、消し忘れの心配がない照明として利用したりすることも可能です。
7位 Platinum Brand 10W投光器

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP66
明るさ:800lm
電源:コンセント式
サイズ:113×85×70mm
重量:400g
コストパフォーマンスに優れた製品
IP66で防塵・防水性能に優れています。また、アルミ合金の一体構造で放熱性も高くなっています。照射面には強化ガラスも使われていますし、価格に比して性能が高いコスパの良い製品です。
8位 GOODGOODS LED作業灯乾電池式 YC-N3K

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP65
明るさ:1200lm
電源本):乾電池式(単三形アルカリ乾電池or充電式ニッケル水素電池×4本)
サイズ:170×126.53×44.5mm
重量:390g
手軽に使える乾電池式投光器
乾電池で使える製品。充電の手間がなく、バッテリーが劣化する心配も無いので、手軽さの点では充電式にも勝る製品です。ランニングコストはかかりますが、たまにしか使用しない人や災害時の備えとして準備しておきたいという人にはピッタリの製品です。
9位 マキタ 充電式LEDスタンドライト ML805

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP64(バッテリ使用時)、IP63(電源コード使用時)
明るさ:750lm(High)、450lm(Low)
電源:充電式orコンセント式
サイズ:214×261×328mm
重量:2.0kg(バッテリ除く)
充電式とコンセント式のハイブリッド
バッテリーでもコンセントでも使える投光器。コンセントがある場所ではバッテリー切れの心配なく安定して使用でき、コンセントがない場所でも使用することができる製品です。コンセント使用時とバッテリー使用時で防水性能が変わるので注意してください。
10位 GOODGOODS LED投光器 LDT-5F

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使用場所:屋外・屋内
防水:IP65
明るさ:6000lm
電源:コンセント式
サイズ:270×190×40mm
重量:約1.9kg
iPadの外寸を基に設計された薄型軽量モデル
iPadの外寸を基に設計されたという薄型軽量の投光器です。白いカラーも印象的で、おしゃれな製品です。特に厚さは従来品の3割しかなく、設置場所を選ばない製品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() GOODGOODS LED投光器 LD-102T
1
|
9,260円 |
4.28 |
|
![]() Platinum Brand 50W投光器
2
|
2,850円 |
4.1 |
|
![]() GOODGOODS LED充電式投光器 YC-02W
3
|
4,620円 |
4.31 |
|
![]() WEIMALL 50W LED投光器
4
|
2,880円 |
3.5 |
|
![]() GOODGOODS LED投光器 LD93-D
5
|
4,928円 |
4.39 |
|
![]() MEIKEE 屋外センサー投光器
6
|
2,408円 |
|
|
![]() Platinum Brand 10W投光器
7
|
2,430円 |
3.5 |
|
![]() GOODGOODS LED作業灯乾電池式 YC-N3K
8
|
2,970円 |
|
|
![]() マキタ 充電式LEDスタンドライト M……
9
|
10,250円 |
4.47 |
|
![]() GOODGOODS LED投光器 LDT-5F
10
|
5,700円 |
4.13 |
|
+αの便利な機能も
最後に、+αで付いていると便利な機能について補足しておきます。
エコなソーラーパネル式
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投光器にソーラーパネルが付属したタイプです。省電力のLED投光器とソーラーパネルは相性の良い組合わせです。人感センサーが付いた投光器を選べば、配線をする必要も無く、電力を消費することも無く働き続ける防犯装置として使えます。
屋外で安心な強化ガラス
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設置場所にもよりますが、屋外で使用する場合は照射面に強化ガラスが使われているものを選ぶと安心です。例えば、道路脇で使用するような場合、自動車が跳ね飛ばした小石がぶつかったりすることがあります。
こんなとき、強化ガラスを使用した製品であれば、簡単に割れてしまうことはありません。また、強化ガラスには通常のガラス以上に光の透過性に優れたものがあり、こういったものを使用した製品であれば、明るさもアップします。
まとめ
投光器の選び方とおすすめの製品をご紹介しました。投光器には、簡単に携帯できるサイズのものから、かなり大型のものまで、様々な製品があります。
LEDが光源の主流になってランニングコストがかなり下がっていますから、新規に購入を検討している人はもちろん、他の光源の製品からの買い替えもおすすめです。この記事をきっかけにして、投光器の導入・買い替えを検討されてみてはいかがでしょうか。