中国や香港などのアジア圏でおもに作られ、辛いものが好きな人には欠かせない調味料「豆板醤」。スーパーなどの市販ではさまざまなメーカーが販売しているうえに、チューブや瓶タイプなどたくさんの商品が並んでいて、それぞれ何が違うのかわからなくて迷ってしまいますよね。
そこで今回は、おいしい豆板醤の選び方とおすすめの人気商品をランキング形式でご紹介しています。コチュジャンとの違いや無添加で本格的なもの、またマイルドなものもご紹介していますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてくださいね。
この記事でおすすめする商品
コチュジャンと違いピリッとした辛味とコクをプラスできる

豆板醤に似た調味料に「コチュジャン」がありますが、おもな違いは産地と甘味の有無です。豆板醤は中国発祥でピリッとした強い辛味が特徴。一方でコチュジャンは韓国発祥で甘味もあり、辛味も強いですがマイルドなので、豆板醤ほど辛くはありません。
また原料や作り方にも違いがあり、コチュジャンは糖化したお米に唐辛子を加えて熟成していますが、豆板醤はそら豆を豆麹にしたものに唐辛子などを加えて熟成しています。豆板醤はとにかく辛味を出したいとき、コチュジャンは甘辛い味付けにしたいときにおすすめです。
豆板醤の選び方
豆板醤を選ぶときは、まず基本である「辛さ」をチェックすることが大切です。辛さを決めるものは熟成期間や粒が粗いかどうかなど、さまざまなポイントが関係してきます。それぞれの特徴をチェックして、お好みの辛さをチョイスしてくださいね。
辛さのタイプは熟成期間の長さで変わる
豆板醤には、通常の豆板醤と「郫県豆板醤」の2種類があります。この2つは熟成期間の違いで分けられ、辛味やうま味が異なっているため、作りたい料理やあなたの好きな辛味に合ったほうを選びましょう。
熟成期間の短い豆板醤はとうがらしのピリ辛さが際立つ濃い味わい

市販の一般的な豆板醤は、仕込んでから熟成までの長さが数ヶ月程で、色は赤唐辛子の赤い色をしていてピリッとしたパンチの強い辛さが特徴です。料理に少し入れるだけでもしっかりと辛味をプラスすることができます。
クセが少ないため、どんな料理でも簡単に辛味を足しやすいことも特徴です。麻婆豆腐などの中華料理だけでなく、お鍋や野菜炒めにも違和感なく馴染みます。
「郫県(ピーシェン)豆板醤」は長期間熟成することで、マイルドな辛さとまろやかなうま味

「郫県(ピーシェン)豆板醤」は中国の四川地方で作られる高級中華調味料であり、一般的な豆板醤との違いは熟成期間の長さにあります。通常の豆板醤は数ヶ月ほどの熟成ですが、郫県豆板醤は3〜5年の長期熟成をしており、それによって風味や辛味が変わっています。
長期間の熟成で色は赤色ではなく褐色になり粘度も高く、辛味はマイルドに変化して、まろやかなうま味もプラスされます。一般的な豆板醤では辛すぎて苦手という人は一度試してみるとよいでしょう。深いコクもあり、本番中国の料理人も本格的に使用しているタイプです。
本格的な豆板醤を味わうなら「そら豆」が原料のものをチェック

本場中国の本格的な豆板醤を味わいたいなら「そら豆」が原料の豆板醤を選ぶとよいでしょう。「ユウキ食品」や香港メーカーである「李錦記」の豆板醤はそら豆を原料にしていますが、日本メーカー「オーサワ」などは国産大豆を使用した豆板醤を販売しています。
また原料に関して、豆板醤の基本的な材料はそら豆・塩・ごま油・麹・唐辛子の5つですが、じつは本場中国の四川省では豆板醤に唐辛子を入れません。唐辛子を入れたものは「豆板辣醤(トウバンラージャン)」と呼びます。より本格的なものにこだわるなら要チェックです。
とにかく辛い豆板醤がいいなら、唐辛子は「粗挽き」のものがベスト

とにかく辛いものが大好き!という人は、「粗挽き」の唐辛子を使用した豆板醤を選ぶとよいでしょう。粗挽きではなく、粒が細かい「微粒」や「液体」タイプの豆板醤はサンラータンや担々麺などのスープにも溶けやすく、辛味がマイルドで舌触りがよいことが特徴です。
粗挽きタイプの豆板醤は唐辛子の粒が目に見えるため、見た目としても辛そうなうえに唐辛子の香りも出やすく、視覚・嗅覚・味覚から辛さを楽しめます。メーカーでは「ユウキ食品」の豆板醤が粗挽きなので、本場の辛さを味わえることで激辛好きの人に人気です。
健康志向の方には化学調味料不使用の「無添加」を選びましょう

豆板醤に限らず多くの市販食品には、保存期間を長くしたり、より多くの人に受け入れられやすい味に整えるために、化学調味料が加えられています。健康志向の方やより本番・本物の風味を楽しみたいという方は「無添加」の豆板醤を選ぶとよいでしょう。
豆板醤の場合、「オーサワ」から国産の大豆や国産の高品質な原料にこだわった、添加物フリーの豆板醤が販売されています。本場の味わいとはまた違ったうま味や深いコクも味わえるため、原料にこだわりたい方はチェックしてみてください。
用途にあわせて容器も確認しておこう
市販の豆板醤は、おもに「チューブタイプ」と「ガラス瓶・ボトルタイプ」の2つの容器に入っています。内容量が大きく違うため、とくにコスパを気にする人は要チェックです。ほかにも料理の際やテーブルスパイスとしての使い心地も異なってきます。
「チューブタイプ」は食卓にて手軽に使えて、試し買いにもぴったりなサイズ

「チューブタイプ」の豆板醤はボトルや瓶入りのものよりも内容量が少ないため、たまに少しだけ辛味をプラスしたい程度の人や、はじめて豆板醤にチャレンジするといった人におすすめです。また小さいのでテーブルスパイスとしても気軽に使用できます。
料理に使う場合も、チューブをぎゅっと押すだけで必要量が出てくるので、スピード重視の炒め物などでもすぐに使いやすいでしょう。使う分だけ出すタイプなので中身が空気に触れにくく、衛生面でもボトルや瓶入りより安心で、捨てるときも簡単です。
「ガラス瓶・ボトルタイプ」は使用頻度が多いご家庭ならコスパも◎

日常的によく豆板醤を使いたい・辛いものが大好きで一度にたくさんの量を使うといった人には、「ガラス瓶」や「ボトルタイプ」の豆板醤がおすすめです。多くの商品が500g以上入っており、少量タイプのチューブタイプよりもコスパがよく気兼ねなく使えます。
多いものでは1kg入ったタイプもあり、料理によく使う人にもおすすめです。また醤油やソースのような感覚で、気軽にテーブルに置けるサイズの液体ボトルタイプもあります。そういったタイプであれば、出来上がった料理にかけて食べるときにより便利です。
麻婆豆腐やスープの味付けには溶けやすい「液体タイプ」も選んでみよう

豆板醤はドロッとしたタイプや、郫県豆板醤のように粘り気の強いタイプなど、硬めのものが一般的です。スープにももちろん溶けますが、回鍋肉やチャーハンなどの炒め物に使う場合でもべちゃっとなりにくく、汁気のない料理に最適なタイプといえます。
しかし麻婆豆腐やサンラータン、また担々麺のスープなどのように溶かして使う場合は「液体タイプ」のほうが手間が減るため便利に使うことができます。スープ系の料理でさらに追い豆板醤をするときにも便利ですね。
豆板醤のおすすめ人気ランキング10選
それではここから、豆板醤のおすすめ人気ランキングを発表していきます。本場の辛さが味わるものからお子様でも食べられるマイルドなものまで幅広くランクインしていますので、ぜひあなたにあったものを探してみてください。
1位 ユウキ 四川豆板醤 4903024631013

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産地:‐
原材料:塩蔵唐辛子(中国製造、ベトナム製造)、そら豆加工品、そら豆、乾燥唐辛子、食塩/酒精、酸化防止剤(ビタミンC)
容器:ガラス瓶
本場の辛さにうま味とコクが美味しい「有機」豆板醤
「有機食品」が由来のメーカーであるユウキの、素材の質にこだわった豆板醤です。Amazonや楽天などといったどの通販でも必ず上位にランクインしている人気商品であり、本場のしっかりとした辛味だけでなくうま味とコクも味わえます。
唐辛子は中国とベトナムのものを複数種類使用しており、きれいな赤唐辛子の色がそのまま出るため、担々麺などに使うと色鮮やかなスープに仕上がります。
2位 李錦記 四川豆板醤 0078895138771

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産地:中華人民共和国
原材料:唐辛子(塩漬け)、唐辛子パウダー、米酒、そら豆みそ、米酢、塩、(原料の一部に小麦・大豆を含む)
容器:ボトル
オイスターソースを発明したメーカーの無添加豆板醤
李錦記(リキンキ)は本格的な中華調味料の老舗で、オイスターソースを発明して一躍有名になったメーカーです。ニンニク入りタイプも多い李錦記ですがこの豆板醤には入っていません。李錦記の豆板醤は辛味とコクのバランスのよさが特徴であり、辛味は比較的マイルドです。
また化学調味料は一切使っていない無添加なので、赤唐辛子の質にこだわっていて鮮やかな赤色をしています。ペースト状でどの料理にも使いやすいでしょう。
3位 三明物産 郫県豆板醤 4531940001049

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産地:中国
原材料:唐辛子、そら豆、食塩、小麦粉
容器:ガラス瓶
横浜中華街で点心が人気のお店の3年熟成郫県豆板醤
1946年に創業された中華食材専門店の老舗「耀盛號(ようせいごう)」が三明物産より購入し、3年間の長期熟成で風味豊かに仕上げられたピーシェン豆板醤です。おもに点心が人気のお店で、耀盛號の豆板醤は多くの料理人も愛用しています。
原料はそら豆・唐辛子・塩・小麦粉のみと非常にシンプル。250g入りと多すぎず少なすぎない内容量なので、一般家庭に常備しておく調味料としてもちょうど良いサイズでしょう。
4位 S&B 豆板醤 4901002115173

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産地:日本
原材料:赤唐辛子、味噌、食塩、還元水飴、空豆味噌、酒精、増粘剤(加工デンプン、キサンタン)、調味料(アミノ酸等)、酸味料、トウガラシ色素
容器:チューブ
炒め物にもスープにも使いやすいペーストタイプ
スーパーでもよく見かける、スパイスなどの調味料でも有名なエスビー食品の豆板醤です。長期熟成の唐辛子にそら豆を使用した味噌を加えて作られていて、手軽に本場のような美味しさが楽しめます。
300g入りのチューブタイプなので、料理のときにもたっぷりと使えてお得です。ペースト状なので、炒め物では食材になじみやすくてスープ系の料理では溶けやすく、味はマイルドで辛すぎません。
5位 S&B 李錦記 豆板醤 0078895130263

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産地:中国
原材料:塩蔵唐辛子、中華大豆みそ、そら豆みそ、砂糖、香辛料、にんにく、大豆油、増粘剤(加工デンプン)、酸味料、調味料(核酸)、(その他小麦由来原材料を含む)
容器:ガラス瓶
にんにく入りで辛味・うま味・コクが同時に足せる
国内メーカーのエスビー食品から販売されている、中華調味料の老舗「李錦記」の豆板醤です。こちらは中国の大豆を原料として作られており、にんにくが加えられているためにんにくの香り・うま味も豊富に感じられます。
ニンニク自体にうま味成分が多く含まれているため、辛さだけではなにかが足りない、うま味やコクもプラスしたいといった場合におすすめです。とくに炒め物や担々麺との相性がよいでしょう。
6位 横浜中華街 山城牌 老四川 ピー県豆板醤 4524733130330

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産地:中国
原材料:赤唐辛子、そら豆塩、あたね油、テンメンジャン(甘みそ)、砂糖(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
容器:ガラス瓶
四川省郫県の本格豆板醤!無添加で手軽に本場の味
豆板醤の本場である四川省郫県の本格的な郫県豆板醤です。原料がそら豆・唐辛子・塩・なたね油・甜麺醤・砂糖と化学調味料が一切使用されていないため、安心して食べられます。
長期熟成によって色が黒褐色であり、粘りが強いため使用時にはフードプロセッサーなどで酒や水と混ぜて、多めの油で焼いて香りを出すとよいでしょう。いつもの麻婆豆腐や回鍋肉を本場の味わいで楽しめます。
7位 オーサワジャパン オーサワの豆板醤 417180

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産地:‐
原材料: 味噌、唐辛子(福島産)、大豆(国内産)、食塩(天塩)、酒
容器:ガラス瓶
無添加で国産の高品質な素材にこだわった万能調味料
日本の国産原料にこだわりたい方や、うま味の強い豆板醤が好きな方におすすめなオーサワの豆板醤です。辛さがマイルドでありながら、深いコクとうま味の強さをしっかりと味わえます。どんな料理に入れてもほどよい辛さとコクを出せる万能調味料です。
砂糖や化学調味料なども無添加なので、健康志向の方にもおすすめです。原料に国産大豆と唐辛子を使用しており、酒も「蔵の素」を使っており素材のひとつひとつが高品質です。
8位 味の素 CookDo 熟成豆板醤 4901001035939

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産地:‐
原材料:唐辛子、そら豆麹、食塩、小麦粉、大豆加工品、酒精
容器:ガラス瓶
マイルドな「旨辛」が好きな人やお子様にもおすすめ
単なる激辛などではなく「旨辛」が好きな方におすすめの、うま味とマイルドな辛さが特徴的な豆板醤です。国産メーカーのなかではクックドゥの豆板醤が一番辛みが少ないといわれており、辛すぎるものが苦手な人やお子様のいるご家庭などにぴったりでしょう。
うま味が強いため和食との相性も非常によく、いつもの料理にほんの少しプラスしたり、マヨネーズと混ぜて何につけても美味しい万能旨辛マヨネーズにするのもおすすめです。
9位 MCフードスペシャリティーズ 味百家 豆板醤 4987057104195

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産地:日本
原材料:辣醤(唐辛子、食塩)、みそ、小麦ふすま、植物油、そら豆、唐辛子、食塩、パプリカ、こうじ、五香粉、山椒
容器:ガラス瓶
五香粉や山椒などのスパイス入りで独特な香りと味わい
原料にパプリカ・五香粉・山椒といったスパイスがプラスされている無添加の豆板醤です。そら豆を使用した本格的な豆板醤ですが、それぞれ香りが特徴的なスパイスが加えられていることにより、独特の風味が味わえます。
260mlの瓶が2本ついている商品なので、たっぷり使いたい方にもぴったり。ふつうの豆板醤にちょっと飽きてきて、一味違ったものを探している人におすすめです。
10位 川老匯 ピ県紅油 豆板醤 a2clh00001

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産地:中国
原材料:そら豆、唐辛子、食塩、植物油、小麦粉、砂糖、グルタミン酸ナトリウム
容器:ボトル
1kg入りでコスパ◎うま味でどんな料理も美味しくなる
通常の豆板醤の原料であるそら豆や唐辛子などに加えて、さとうきびに豊富に含まれるうま味成分「グルタミン酸ナトリウム」が加えられた豆板醤です。うま味が加えられていることで、どんな料理に使っても、また出来上がった料理にトッピングしても美味しくなります。
内容量が1kgと大容量なので、普段からたっぷり豆板醤を使っている人にもぴったり。この容量で値段も1000円以下と安いので、気軽に使えてコスパが非常によいです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() ユウキ 四川豆板醤 4903024631013
1
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900円 |
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![]() 李錦記 四川豆板醤 0078895138771
2
|
750円 |
3.98 |
|
![]() 三明物産 郫県豆板醤 4531940001049
3
|
702円 |
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|
![]() S&B 豆板醤 4901002115173
4
|
538円 |
|
|
![]() S&B 李錦記 豆板醤 078895130256
5
|
378円 |
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|
![]() 横浜中華街 山城牌 老四川 ピー県……
6
|
450円 |
4.1 |
|
![]() オーサワジャパン オーサワの豆板……
7
|
401円 |
|
|
![]() 味の素 CookDo 熟成豆板醤 4901001……
8
|
545円 |
4.1 |
|
![]() MCフードスペシャリティーズ 味百……
9
|
1,663円 |
|
|
![]() 川老匯 ピ県紅油 豆板醤 a2clh00001
10
|
512円 |
3.46 |
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まとめ
豆板醤は辛味をプラスするための調味料なので、料理や自分の好みにあった辛さのものを中心に選ぶことがもっとも大切です。その次にコクやうま味の有無、本場の風味が味わえるかどうかなどをチェックするとよいでしょう。
この記事でご紹介した選び方を参考にして、ぜひあなたのお口にあう豆板醤を見つけてみてくださいね。