京都の「西京味噌」でも有名な、お味噌汁だけでなくお雑煮やもつ鍋にも大活躍の白味噌。スーパーではさまざまなメーカーの白味噌が並んでおり、通販ではよりいっそうたくさんの種類があって、一体どれがいいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、白味噌の選び方と、おすすめの人気商品をランキング形式でご紹介していきます。西京焼きが美味しい京都の西京味噌から無添加にこだわられたオーガニック白味噌までいろんなものがありますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてくださいね。
この記事でおすすめする商品
短期熟成による淡白な色味と、ほかの味噌と比べて塩分控えめで甘い

白味噌は赤味噌よりも色が白く、甘くて塩分が控えめです。赤味噌との違いはおもに熟成期間にあります。熟成期間が長いほど保存期間を長くするために塩が多く必要で、長期熟成するほど色が赤くなります。また白味噌は大豆を「蒸す」のではなく「煮る」ことも特徴です。
赤味噌のしょっぱさが苦手な人や、健康面から塩分を控えたい人にも最適で、料理に使うと甘くてやさしい味わいに仕上がります。白味噌はおもに京都など関西のお雑煮によく使われており、ほかにも「西京漬け」は白味噌を使った有名な料理です。
白味噌の選び方
白味噌を選ぶには、産地などによる白味噌の味わいや風味の違だけでなく、どの料理に使いたいかによっても選ぶべきものが違ってきます。とくに作りたい料理にあう白味噌を選ぶためには、これからご紹介するポイントを要チェックです。
甘味の特徴や風味の異なる地域別の味噌を使い分けよう
白味噌すべてに共通しているのは、白い色と甘みです。しかし白味噌でも産地によって違いがあり、とくに甘みの特徴が異なります。それぞれの産地特有の味わいをチェックしてみましょう。
「讃岐味噌」はもっとも米麹の割合が多いことで、濃厚な甘みとコクのある風味

「讃岐」といえばうどんで有名な香川県ですが、「讃岐味噌」はもちろん香川県で作られています。麹の割合は25%と白味噌の中でも割合がもっとも高くて甘く、塩分濃度は低めの5%です。
香川県の郷土料理である「あんもち雑煮」や「さわらの味噌漬け」などにはとくに欠かせません。甘みの濃厚さとコクの深い風味が特徴の白味噌です。
「府中味噌」は天然醸造によって、白味噌のなかではやや辛めな味わい

「府中味噌」は広島県の府中市で作られてきた白味噌であり、江戸時代の参勤交代で全国に広まったといわれています。府中市は醸造で有名な地域であり、伝統的な天然醸造によって一般的な白味噌よりも長い時間をかけて作られているため、やや辛めであることが特徴です。
また熟成中に味噌をひっくり返す「天地返し」という工程があることも特徴です。酵母菌の呼吸を活性化することによってほかの白味噌とは異なった味わいを出しています。麹歩合が非常に高く甘口ですが、塩分は控えめです。
「関西白味噌」は短期熟成で、やわらかく上品な甘みときれいな白色

「西京味噌」としても有名な「関西白味噌」は、京都を中心に王朝時代から発展してきた白味噌です。原料は脱皮大豆を煮たものと、精米度の高い米を使用しています。大豆の2倍量の米麹を使用する「倍麹」と呼ばれる麹歩合によって、上品なうま味と甘みが特徴です。
熟成期間が短く、塩分も少ないのでしつこすぎずやわらかな味わいですが、そのぶん長期保存には向きません。色は黄色みが強い白色であり、お肉やお魚の西京漬けはもちろん、田楽や関西風お雑煮にも欠かせない味噌です。
美味しさを重視するなら「粒味噌」、使いやすさなら「こし味噌」を選ぼう

「こし味噌」は大豆と麹をペースト状になるまでよくすり潰して作られた味噌です。味噌汁やお雑煮などを作る際に溶かしやすく、飲んだときの舌触りもなめらかであることが特徴です。味噌感よりも具材の食感を強調したいなら、主張の少ないこし味噌のほうがよいでしょう。
一方で「粒味噌」は、こし味噌のようにはよく潰さず、あえて大豆や米麹の形を残して作られた味噌です。手作り味噌ではこのタイプが多く、手作り感や大豆・お米の食感や風味も楽しむことができます。味噌の美味しさを堪能したいなら粒味噌がおすすめです。
だしの有無は作りたい料理によって変えよう

味噌には「だし」があらかじめ入った状態で販売されているものと、純粋に味噌だけのものがあります。お味噌汁にしか使わないのであればだし入りを選ぶと味付けの手間が減りますが、ほかの料理にも使う場合はだしが入っていないほうがおすすめです。
人によっては、あえてだし無しで白味噌だけのお味噌汁を作ることもあります。はじめて白味噌を買うなら、まずはだし無しを試してみてください。西京漬けを作りたい場合もだしは不要です。
麹の割合で味わいが変わる!甘み重視は「高く」、大豆本来のうま味重視なら「低く」

白味噌のなかでもさまざまな違いがありますが、その違いはおもに「麹歩合」にあります。大豆と麹の量を比較して、麹の割合が高ければ高いほど甘さが強く、大豆のほうが多く麹の割合が低くなるほどに甘みが控えめになります。その場合は大豆のうま味が主役です。
しかし大豆のうま味を堪能したい人には、どちらかといえば赤味噌の「八丁味噌」などといった豆味噌がおすすめです。白味噌は赤味噌よりも甘口であることが特徴でもあるため、白味噌の味わいを堪能したい人は麹の割合が多いもののほうが甘くて美味しいでしょう。
健康志向や白味噌本来の香りを楽しみたい方には無添加がベスト

白味噌は赤味噌と違い熟成期間が比較的短いため、塩分が控えめであることはメリットですが、そのぶん長期保存には向かないというデメリットがあります。そこで市販の白味噌には、酒精(アルコール)を添加しているものが多いです。
酒精を加えることで熟成が進んでしまうのを防ぎ、賞味期限をできるだけ長くすることができますが、それによって白味噌特有の風味が落ちてしまうことは避けられません。健康のために添加物を避けたい人や、白味噌本来の味わいを楽しみたいなら無添加がおすすめです。
白味噌のおすすめ人気ランキング10選
それではここから、人気の白味噌おすすめランキングをご紹介していきます。白味噌の王道である京都の西京味噌だけでなく、海外でも人気のオーガニック白味噌まで幅広くランクインしていますので、あなたの好きな白味噌を探してみてください。
1位 石野味噌 懐石白味噌 4970333004043

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原材料:米、大豆、食塩、酒精、ビタミンB2
添加物:‐
京都石野の味噌のなかで甘さが最強!関西のお雑煮に
関西の人気味噌メーカー京都石野の、白味噌のなかでもとくにおいしさを極められた懐石白味噌です。石野味噌からはさまざまな味噌がラインナップされていますが、この味噌がもっとも米麹の割合が高いため、白味噌ならではの甘さをたっぷり堪能できます。
関西地方のお雑煮では白味噌を使うのが主流なので、関西風のお雑煮を作りたい人にもぴったりです。ほかにもお魚の西京漬けも美味しく作れます。
2位 しま村 しま村の白味噌

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原材料:国産米(新潟など)、国産大豆(北海道など)、食塩、もち米飴/酒精
添加物:‐
京都の予約が取れない料亭でも愛用され甘みが控えめ
京都をはじめ全国の有名料理店やミシュラン二つ星のお店でも愛用されている、素材にこだわって作られた白味噌です。京都で最も予約が取りにくいことで有名な「草喰なかひがし」でも使用されています。米麹の香りが強く、甘みが控えめでマイルドな味わいです。
「お正月のお雑煮用に毎年買っている」「京都に行ったら毎回絶対買う」「白味噌の概念が変わった」などと高評価な口コミが目立ちます。プレゼントにもおすすめです。
3位 村田味噌 神技白味噌

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原材料:米、大豆、食塩、酒精、ビタミンB2
添加物:‐
お雑煮におすすめ!甘くて深いコクなのにあっさり
毎年、その年のなかでもっとも良質な国産大豆と国産米を厳選して作っている白味噌です。口コミでは「塩辛くなくて甘くてコクがあるのにあっさりしていて他にはない美味しさ」「具材を引き立ててくれる」と高評価。とくにお雑煮用として人気です。
品質にも非常にこだわられており、商品によって品質にムラが出ないように、短期間限定生産で24時間体制の管理が行われています。上品であっさりとした風味が特徴です。
4位 マルカワみそ 有機白みそ

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原材料:自然栽培米(国産)、自然栽培大豆(北海道産)、食塩(海の精)
添加物:‐
オーガニックで無添加!倍麹で甘みが強くまろやか
自然栽培で作られたオーガニックの北海道産大豆と東北地方の自然栽培米、塩はミネラルたっぷりな天然塩である「海の精」を使用した無添加の白味噌です。酒精などの添加物は一切使用されていないため、白味噌本来の風味と味わいを楽しめます。
大豆の量の2倍の米麹が使用されている関西白味噌なので甘みが非常に強く、そのまろやかさを生かすためにこし味噌にされていて使いやすさも抜群です。
5位 西京味噌 西京白みそ 別撰 10000623

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原材料:米、大豆(遺伝子組み換えでない)、食塩、水飴、酒精
添加物:‐
お正月に大量のお雑煮を作るときにおすすめの4kg
西京味噌のなかでもっともリーズナブルな、すっきりとした甘さが特徴の白味噌です。内容量が4kgと多いため、お正月などに大勢の家族や親戚が集まってお雑煮を食べる際に活躍するでしょう。京都の老舗「西京味噌」が作っており、甘みが控えめの味わいです。
こちらの味噌は無添加ではなく水飴と酒精が入っているため、品質や風味よりも、コスパ重視で白味噌を探している人におすすめできます。
6位 マルサンアイ 白みそ 4901033121044

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原材料:米、大豆(遺伝子組換えでない)、食塩、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖/酒精、調味料(アミノ酸等)、漂白剤(次亜硫酸Na)
添加物:‐
肉・魚の西京漬けでも安くてたっぷり使える!
リーズナブルに西京漬けなどの京風料理が作れる白味噌です。脱皮大豆を使用しており、米麹が大豆の2倍使われる関西白味噌タイプなので、塩辛くない甘口の味噌を探している人におすすめできます。
酒精などを添加しているため、白味噌でも比較的長期の保存が可能です。また比較的安いため、お肉やお魚の西京漬けを作る際にもたっぷりと白味噌を使うことができます。お雑煮やもつ鍋にもおすすめです。
7位 Kマート 八木澤商店 蔵出し気仙味噌

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原材料:大豆(遺伝子組み換えでない)、米、塩、アルコール
添加物:‐
いまは通販でしか買えない発酵調味料の蔵出し味噌
発酵調味料をおもに作ってきた八木澤商店の、漂白剤不使用で自然な色合いの蔵出し白味噌です。味噌の色をあまりつけたくないような料理や、粕漬けなどにも美味しく使えます。口コミでも「ここの味噌が一番美味しい」と好評です。
八木澤商店は醤油も人気のお店ですが、東日本大震災によって蔵と工場が全壊・流失してしまいました。そのため現在は店舗での販売はされていませんが、通販であれば手に入ります。
8位 生きてるみそ 信州こうじ味噌 MI-001-03

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原材料:大豆(遺伝子組み換えを含まず)・米・塩・酒精
添加物:無
味噌作りに適した環境の信州で作られる甘口の白味噌
全国のなかでもとくに味噌生産量が多い、信州(長野県)の白味噌です。信州は標高が高く、味噌を作るのに大切な麹菌を活発にするために最適な環境なので、白味噌の風味がしっかりと生かされています。
味はまろやかでコクがあり、麹歩合が高いため、白味噌のなかでも甘口なタイプが好きな人におすすめです。粒味噌なのでお味噌汁に使えば大豆と米麹の食感まで楽しめます。
9位 糀屋雨風 糀ぎょうさん生味噌 M01-0350

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原材料:米糀と大豆
添加物:無
麹歩合が大豆の4倍!麹屋さんの甘くて美味しい白味噌
大豆は北海道産の鶴娘を使用して、米麹も国産米で手作りしている生味噌です。「糀屋雨風」は300年以上も地元で愛されている麹屋さんであり、戦前は宮中へ納品していました。麹を使った味噌だけでなく、醤油や甘酒も作られています。
とにかく麹の品質が素晴らしく、糀屋さんならではの麹歩合はなんと大豆の4倍です。麹歩合がもっとも高い讃岐味噌よりも甘い白味噌が味わえます。
10位 マルクラ 白みそ 4978463020612

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原材料:米、大豆、食塩
添加物:無
甘酒屋さんが作った海外でも人気のオーガニック白味噌
アメリカのカリフォルニア州で作られたオーガニック大豆とお米、そして沖縄の天然塩を使って作られたオーガニック白味噌です。甘酒屋さんが作っており、甘酒作りのノウハウを活かして甘く仕上げられています。
添加物は使用されていないため、白味噌本来の味わいが楽しめて、海外ではサラダのドレッシングや和物として人気があるそうです。少量で低価格なので、お試しにもちょうどよいでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() 石野味噌 懐石白味噌 4970333004043
1
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848円 |
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![]() しま村 しま村の白味噌
2
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1,026円 |
3.51 |
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![]() 村田味噌 神技白味噌
3
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2,160円 |
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![]() マルカワみそ 有機白みそ
4
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1,134円 |
4.34 |
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![]() 西京味噌 西京白みそ 別撰 10000623
5
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3,040円 |
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![]() マルサンアイ 白みそ 4901033121044
6
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229円 |
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![]() Kマート 八木澤商店 蔵出し気仙味噌
7
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540円 |
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![]() 生きてるみそ 信州こうじ味噌 MI-0……
8
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430円 |
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![]() 糀屋雨風 糀ぎょうさん生味噌 M01-……
9
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594円 |
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![]() マルクラ 白みそ 4978463020612
10
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330円 |
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まとめ
白味噌は赤味噌よりも甘いことが特徴なので、おもに甘みの種類や強さといった違いで好みが分かれやすいでしょう。甘みは産地や麹の割合などで変わってくるため、そういったポイントをチェックして選ぶのがおすすめです。
この記事でご紹介した選び方を参考にして、ぜひあなたのお口にあう白味噌を見つけてみてくださいね。