ゼリーやレアチーズケーキなどのお菓子作りだけでなく、ハンバーグやテリーヌなどの料理や離乳食などにも活用できる「ゼラチン」。粉末・顆粒・リーフタイプなどの種類があり、用途によってどれを選べばいいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ゼラチンの選び方とおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。種類ごとの違いの解説をはじめ、ふやかす手間いらずで使えるタイプや飲み物に溶かして飲むのにおすすめの商品も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
原材料・凝固温度・仕上がりの食感がそれぞれ異なる、ゼラチン・寒天・アガーについて知ろう
ゼラチン・寒天・アガーのいずれも、ゼリー・ムース・ようかんなどを固めるために使用する凝固剤ですが、それぞれ原材料と凝固する温度に違いがあります。ゼラチンは動物の骨や皮に含まれるコラーゲンを主原料とし、寒天はテングサなどの海藻を凍らせて乾燥させたものです。
近年注目されているアガーは、カラギーナンという海藻やマメ科の種子からの抽出物で作られています。凝固温度としては、30~50℃の常温で凝固する寒天とアガーに対し、ゼラチンは15~20℃と冷蔵庫で冷やし固める必要があるのが特徴です。
ゼラチン | アガー | 寒天 | |
---|---|---|---|
原材料 | 牛・豚の骨や皮、魚に含まれるコラーゲン(たんぱく質) | カラギーナン(海藻から抽出される食物繊維)、ローカストビーンガム(マメ科の種子の抽出物) | テングサ・オゴノリなどの海藻からの抽出物 |
透明度・色 | 薄い黄色で透明感がある | つややかで無色透明 | 白濁色 |
食感 | ぷるんとしていてなめらか、口どけが良い | ふるふるとしていてやわらかく、とろける食感 | 歯切れが良く、ほろっと崩れる |
凝固する温度 | 20℃以下(冷蔵庫で冷やして固める) | 30~40℃(常温で固まる) | 40~50℃(常温で固まる) |
溶ける温度 | 50〜60℃ | 90℃以上 | 90℃以上 |
向いているレシピ | ゼリー・ムース・ババロア・マシュマロ | ゼリー・プリン・水まんじゅう | ところてん・杏仁豆腐・水ようかん |
ゼラチンの選び方
ゼラチンを選ぶ際に重要な3つのポイントを見ていきましょう。
普段の用途や求める手軽さに応じて、粉末・顆粒・リーフなど「形状のタイプ」を選ぼう
ゼラチンの形状の種類としては主に、粉末・顆粒・リーフの3種類に分かれています。種類によって使用の際の手間や向いている用途が異なるため、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
分量の調整が簡単で用途が幅広く、初心者にも使いやすい「粉末タイプ」
粉末タイプは流通量が多く、スーパーの製菓材料コーナーなどで手に入りやすいのが特徴です。5g程度に小袋で小分けされたタイプから500g~1kg程度の大容量のものまでさまざまな量で販売されており、用途や使用頻度に応じて使い分けやすいのもポイント。
使用する際は水に振り入れてふやかしたあと、加熱して溶かすのが一般的です。ふやかす時間や水の量は商品によって異なり、どちらも不足するとダマになりやすいため、商品ごとの使用方法を事前にしっかりチェックしておきましょう。
ふやかす手間いらずで使い勝手の良さが魅力!飲み物にも溶かしやすい「顆粒タイプ」
顆粒タイプはほかのタイプと違い、水でふやかす必要がないのが特徴。溶かせる温度は商品によって異なりますが、40~80℃程度に温めた液体に直接振り入れて溶かすだけで使用できる手軽さが魅力です。
溶けやすくダマになりにくいため、温かい飲み物に溶かして取り入れたい場合にも適しています。手間いらずで使い勝手が良く、ゼリーやプリンなどのお菓子作りはもちろん、炊飯や料理などさまざまな用途に活用できますよ。
計量の必要がなく、プロのパティシエにもよく使われている「リーフタイプ(板ゼラチン)」
リーフタイプは板ゼラチンとも呼ばれ、薄い板のような半透明のシート状になっているのが特徴です。1枚ごとの重量が決まっており、スケールなどで計量せずに必要な量を取り出せるのがポイント。
粉末タイプと同じくふやかして使用しますが、リーフタイプは水の温度が高いと溶け出してしまうため、ふやかす際には10℃以下の冷水を使用しましょう。透明度が高くなめらかな仕上がりが魅力であり、プロのパティシエに愛用されていることも多いタイプです。
においの有無や仕上がりの特徴にあわせて、牛・豚・魚など性質が異なる「原材料」で使い分けよう
ゼラチンは牛・豚・魚など天然由来のたんぱく質から作られており、原材料によって特徴が異なります。牛由来のものは味やにおいが比較的少なく、弾力のある仕上がりが魅力。豚由来は少しにおいを感じる場合もありますが、透明度が高く、料理にコクを出せるのがポイントです。
口どけの良さが特徴の魚由来は、溶ける温度が低く、加熱によって劣化しやすい素材を使用する際にも使いやすいでしょう。用途やそれぞれの原材料の特徴を考慮して、適したタイプのものを選んでくださいね。
使用する頻度や一度に使う量などによって、大容量や小分けタイプなど「内容量」もチェックしよう
使用頻度や一度に使用する量にあわせて、内容量もチェックしておきましょう。頻繁にお菓子作りをする場合や毎日飲み物に入れるなど使用頻度の高い方は、500g~1kgほどの大容量タイプがおすすめです。何度も買い足さずに済み、手間が省けますよ。
使用頻度が低い方や初めてゼラチンを使う場合には、15~100g程度のものがおすすめ。5gほどの小袋に分けられているタイプもあり、無駄なく使い切りやすいのがポイントです。ゼラチンは熱や水分に弱いため、いずれも開封後はしっかり密封して涼しい場所で保存しましょう。
ゼラチンのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、通販サイトで人気のゼラチンのおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ふやかす手間いらずの顆粒タイプや、大容量のものから無駄なく開封できる小分けタイプなどさまざまな商品を紹介していますので、ぜひ購入の際の参考にしてくださいね。
1位 森永製菓 クックゼラチン
作れるゼリーの量:1袋(5g)で250ml
ふやかす手間いらずで多用途に使える顆粒タイプ
クックゼラチンは、ふやかす手間いらずで手軽に使える顆粒タイプです。5gごとに小分けされているため、使い切りやすい分量だけ開封できることもポイント。溶けやすいだけでなく、透明度や型崩れしにくい保形性にも優れています。
お菓子作りはもちろん、飲み物に混ぜて飲んだり、お米を炊く際や鍋料理に入れるなどの用途にも活用できますよ。安価で手に入りやすく、使い勝手が良いとレビューでも好評の商品です。
2位 JELEAF(ジェリフ) ゼリエース ゼラチンパウダー緑
作れるゼリーの量(目安):25gで1000ml
料理からデザートまで対応できるマルチタイプゼラチン
ゼラチンやコラーゲン製品を数多く取り扱うJELEAF(ジェリフ)のこちらは、内容量が1kgと大容量の粉末タイプ。水でふやかす工程は必要ですが、ダマにならずきれいに溶けて使い勝手が良いのが魅力です。
ゼリーなどのお菓子作りにはもちろん、飲み物や汁物に入れて取り入れるのにも使いやすいとレビューでも高評価を得ています。さまざまな用途でゼラチンをよく使用する方は、ぜひチェックしてみてください。
3位 JELEAF(ジェリフ) プラスゼラチン
作れるゼリーの量(目安):5gで200cc
お菓子作りはもちろん、いつもの食事にプラスしても◎
プラスゼラチンは、家庭でも使いやすい100gの内容量の粉末タイプのゼラチンです。ゼリー・ババロア・ムースなどのお菓子作りのほか、介護食ののど越しをやわらげるなどの用途にも活用できます。
細粒タイプで溶けやすく、温かい飲み物にそのまま入れて手軽に飲めるのもポイント。パッケージがチャック付きの袋になっているため、開封後もしっかりと密封して保存できますよ。
4位 新田ゼラチン ニューシルバー
作れるゼリーの量(目安):1.5~2.5gで100cc
独自製法による溶けやすい顆粒タイプでふやかし不要
新田ゼラチンのニューシルバーは、独自製法によって溶けやすい顆粒タイプに加工されたゼラチンです。水でふやかす必要がなく、50℃ほどの温度の材料に直接入れて混ぜるだけで溶かせるため、手間を省いて簡単に使えます。
ダマになりにくく、ふやかす水によってお菓子や料理の味を薄めずに済むのもポイント。500gと大容量タイプになっており、ゼラチンの使用頻度が高い方にもおすすめです。
5位 ゼライス ゼラチンA-U
作れるゼリーの量(目安):15~25gで1000ml
透明度が高く、味・においが少ない万能ゼラチン
ゼラチンA-Uは、500gの大容量でさまざまな用途に活用できる粉末タイプ。透明度が高く、味・においの少ない仕上がりになるため、お菓子はもちろんテリーヌやハンバーグなどの料理にも活用できます。
水でふやかす際に少し時間がかかるとの声もありますが、顆粒タイプよりも手頃でコスパが良いとレビューでも高評価の多い商品です。ゼラチンを使う機会が多い方はチェックしてみてくださいね。
6位 JELEAF(ジェリフ) ゼリエース 顆粒ゼラチン P-160
作れるゼリーの量(目安):25gで1000ml
さらさらとした顆粒状でダマになりにくく使いやすい
JELEAF(ジェリフ)こちらは、50~60℃に温めた材料に直接振り入れるだけで使用できる顆粒タイプです。ダマになりにくく、水でふやかす手間を省いて手軽に使えるのが魅力。
お菓子作りや料理のほか、味噌汁やスープに混ぜて取り入れる用途にも向いています。ゼラチンでとろみを付けてのど越しを良くすることで、高齢者の方の介護食作りにも役立ちますよ。
7位 マルハニチロ ゼラチンリーフ
作れるゼリーの量(目安):10枚で600ml
計量いらずで必要な量を出しやすいリーフタイプ
薄いシート状のリーフタイプのゼラチンです。1枚が1.5gと一定の重量になっているため、ほかのタイプのようにスケールなどで計量する必要なく、手早く必要量を出せるのがポイント。豚由来のコラーゲンで作られており、透明度や舌触りのなめらかさに優れているのも魅力です。
ふやかす際にはたっぷりの冷水が必要ですが、粉に比べて容器へのこびりつきが少なくきれいに使えるといった声もあり、レビューでも高評価を得ています。透明度が高く美しい仕上がりのデザートを作りたい場合におすすめですよ。
8位 マルハニチロ ゼライス
作れるゼリーの量(目安):1袋(5g)で200cc
お湯に入れて混ぜるだけで簡単に溶ける手軽さが魅力
こちらは水でふやかす手間を省ける顆粒タイプのゼラチンです。70~80℃の材料に直接振り入れるだけで簡単に溶けるため、ゼリーなどのデザートはもちろん、オードブル・テリーヌなどの料理、ご飯を炊く際や鍋物に入れて取り入れる用途などにも活用できます。
5gごとに小分けされており、必要な量だけを無駄なく開封できるのもポイント。初めてゼラチンを購入する方や、スポット的に使用することが多い方におすすめの商品です。
9位 ゼライス ゼラチンA-Uアルファ
作れるゼリーの量(目安):15~25gで1000ml
溶かしやすさがアップしたゼラチンA-Uの顆粒タイプ
5位のゼラチンA-Uが溶けやすい顆粒タイプになった商品です。60℃以上に温めた材料に振り入れると1~2分程度で簡単に溶けるため、ふやかす工程を省いて手軽に使えるのが魅力。
仕上がりの透明度に優れており、冷菓から料理まで万能に使用できます。500gの大容量でゼラチンの使用頻度が高い方にもおすすめですよ。
10位 自然健康社 国産ゼラチン顆粒
作れるゼリーの量(目安):-
無添加・無着色・無香料で安心の国産ゼラチン
自然健康社のこちらは、豚由来の顆粒タイプのゼラチンを無添加・無着色・無香料で製品にしたゼラチンです。ゼリーやムースのデザート作りや、チャーハン・ハンバーグ・テリーヌなどの料理にもマルチに使用できるのが魅力。
たっぷり1kgの大容量となっており、コーヒーやお茶などの飲み物に入れて毎日取り入れるのにも適しています。高齢者の方向けの介護食や療養食、子どものおやつなどにも安心の国産ゼラチンを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
森永製菓 クックゼラチン
1
|
328円 |
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JELEAF(ジェリフ) ゼリエース ゼ……
2
|
1,298円 |
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|
ジェリフ プラスゼラチン
3
|
2,083円 |
|
|
新田ゼラチン ニューシルバー
4
|
460円 |
|
|
ゼライス ゼラチンA-U
5
|
1,391円 |
4.46 |
|
JELEAF(ジェリフ) ゼリエース 顆……
6
|
1,449円 |
|
|
マルハニチロ ゼラチンリーフ
7
|
1,150円 |
|
|
マルハニチロ ゼライス
8
|
168円 |
4.46 |
|
ゼライス ゼラチンA-Uアルファ
9
|
980円 |
|
|
自然健康社 国産ゼラチン顆粒
10
|
1,944円 |
4.46 |
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まとめ
ゼラチンを選ぶ際には、まず用途や求める手軽さに応じた粉末・顆粒・リーフなどの形状のタイプを選びましょう。仕上がりの透明度・弾力・においの有無などが異なる原材料も重要なポイント。コストなどを考慮して無駄なく使用できるように、内容量もチェックしておきましょう。
ゼリーやムースなどのデザートだけでなく、料理や飲み物などにも幅広く活用できる「ゼラチン」。ぜひこの記事を参考にして、あなたにぴったりでお菓子作りや料理を楽しめるゼラチンを見つけてくださいね。