レターオープナーとは封筒の開封に使用する事務用品であり、レターカッター・開封機とも呼ばれます。ペーパーナイフと同じ用途ですが、刃の有無や使用方法は異なり、レターオープナーはよりスマートに開封できるツールです。
事務仕事で毎日数十通の封筒と向き合う方は、開封が簡単で中の書類を傷つけない製品が理想ではないでしょうか。
ここでは、レターオープナーの選び方とおすすめの商品をご紹介します。業務用・プレゼント用の開封機を探している方はぜひ参考にしてください。
ペーパーナイフとの違い
出典:amazon.co.jp
手紙の封を開くためのツールといえば、まず思い浮かべるのはペーパーナイフではないでしょうか。ペーパーナイフがあればレターオープナーは不要、と感じる方もいるでしょう。しかし、この2つの道具には明確な違いがあります。
まず、ペーパーナイフは基本的に刃付けがされていません。真ん中が盛り上がった形状であり、切るのではなく封筒の折り目から割いて開封します。封の合わせ目に刃部を差し込む必要があるため手間がかかり、横まで糊付けされていると開封できないのが欠点です。
対して、レターオープナーには切れ刃がつけられています。しっかり糊付けされていても封筒上部を切り離すことで開封可能です。紙の切れ端が出やすいデメリットはあるものの、手間取ることなく封を開けられる大きな利点を持ちます。
レターオープナーの使い方
出典:amazon.co.jp
レターオープナーにはいくつか種類があり、使い方も異なります。ここでは製品数の多い電動手差し式の使い方を見ていきましょう。
まずは封筒を立てて、下側をトントンと軽く叩いてください。こうすることで中にある書類が下へと向かい、上側に余裕ができます。開封時に中身も切ってしまった、という失敗を防ぐためにも必ず行うとよいです。
レターオープナーの電源を入れたら、用紙差込口に封筒の上側を差し込みます。あとはガイド用の溝に沿って動かすだけです。内蔵されている丸刃カッターが回転することで封筒の上側だけが綺麗に切り取られます。
レターオープナーの選び方
レターオープナーを選ぶポイントは、開封方法・大きさ・切り幅・機能の4点です。基本の選び方は開封方法の違いから見ることですが、とくに書類を傷つけたくない方は切り幅を優先するとよいでしょう。
開封方法から選ぶ
レターオープナーには手動カッター式・電動手差し式・電動トレイ式の3種類があり、この違いによって開封方法が異なります。手動・電動のどちらにするかは、1回の作業量で考えてみてください。
手動のカッター式
出典:amazon.co.jp
カッター式は封の合わせ目にガイドを差し込み、カッター刃を滑らせて開封するタイプです。使い方はペーパーナイフに近いものの、切れ味のよい刃でスッと封を切ることができます。
刃はガイドの奥に内蔵されているため、指に触れて怪我をする心配がないので安心です。カッター式では普通の封筒はもちろん、厳重に糊付けされている封筒も開封することが可能です。
封筒の角を小さく切り取りできた穴に、ガイドを差し込んで刃を滑らせるだけですが、電動式と比べると手間がかかるため、大量に開封する用途には向きません。
安価な電動手差し式
出典:amazon.co.jp
使い方で紹介したように、電動手差し式は用紙差込口に封筒を差し込んで開封します。開封作業をスムーズに進められるため、1日あたり10通程度の封筒を開く方に最適です。使用の際には中身を一緒に切断しないよう注意してください。
また、開封作業を重ねるごとに電池の寿命は縮み、カッター刃の切れ味も落ちていきます。電池交換に対応した製品がほとんどですが、カッター刃は交換できないため、切れ味が落ちてきたら買い替えが必要です。
高級な電動トレイ式
電動トレイ式は、トレイに封筒をセットしておくと自動でカッターへ送って開封してくれるタイプです。1分間に200通以上を開封してくれる製品もあり、面倒な開封作業を楽にしてくれます。
1日に多くの書類を受け取る企業・機関にとっては必需品といえる電動トレイ式は、バリエーションが多くはなく、国内で販売されている商品のほとんどはピツニーボウズ社の開発製品です。
正確な価格は不明であるものの高価であると予想されるため、予算と相談して検討しましょう。
大きさから選ぶ
レターオープナーが小型・大型のどちらであるかは、置き場所と使用方法に影響を与えます。両手で使うなら小型、片手で開封したいなら大型を選ぶとよいでしょう。
手に持って使える小型
出典:amazon.co.jp
小型のレターオープナーは、手に持って封筒を通していきます。小さいため収納性がよく、引き出しの中にしまっておけるほか、カバンに入れて持ち運ぶこともできるでしょう。
とても便利な小型ですが、1通ずつ丁寧に作業しなければいけないため、時間がかかる欠点があります。毎日多量に開封する方ではなく、2、3通程度の封筒を開封する方に向いています。
片手で開封できる業務用の大型
出典:amazon.co.jp
大型のレターオープナーは卓上に置いたまま使うことができ、片手で開封作業を進められるのが利点です。左手で封筒の向きを揃え、右手で用紙差込口に入れていくといった作業を行えます。切れ端用の収納トレイを備えている製品は後片付けが簡単なのでおすすめです。
大型の欠点は、卓上での置き場所をとってしまうことですが、1日に開封する封筒が多く、切れ端の処理に困っている方には適しているでしょう。
切り幅から選ぶ
レターオープナーで注意しなければならないのは、中の書類まで一緒に切ってしまうことです。気をつけてはいても、切れてしまっていた経験がある方もいるのではないのでしょうか?
ここでは切り幅の違いによるメリット・デメリットを見ていきます。
中身を傷つけにくい1mm以下
切り幅1mm以下は電動トレイ式の一部で採用されています。極少な切れ幅は中の書類を傷つける心配がほとんどなく、封筒の上部のみを切り取ってくれるでしょう。重要な書類を開封するときに最適です。
ですが、、1mm以下の切り幅では開封困難なケースがあります。ボール紙のような厚紙封筒では上辺をわずかに削るだけであり、また湿り気をおびている封筒の開封も苦手です。そのような場合は、はさみを使い手動で切ることとなるでしょう。
商品バリエーションが多い2mm~4mm
出典:amazon.co.jp
ほとんどのレターオープナーは切り幅2~4mmを採用しています。封筒上部をしっかり切り取る製品であれば、厚紙の折れ目や湿り気のある封筒でも問題なく開封できるでしょう。
切り幅が大きくなるにつれて、収められている書類も切ってしまいやすい点には注意しましょう。気をつけてはいても、切れてしまっていた経験がある方もいるのではないのでしょうか?
ここでは切り幅の違いによるメリット・デメリットを見ていきます。
片面カット・スリットの製品は中身を傷つけない
出典:amazon.co.jp
片面カット・スリットとは、封筒の片面または上部にのみ切り込みを入れて開封する方法です。両側からカットするわけではないため中の書類が破損せず、切れ端などのゴミも出しません。複数通を開封していく時に切れ端が出ないのはありがたい点ではないでしょうか。
片面カット・スリットは、電動式の一部とカッター式で採用されています。デメリットは、やはり厚手の封筒はあけにくいケースがあることです。
機能から選ぶ
レターオープナーは封筒の開封に特化しているため、多機能はそれほど重要ではありません。ただのレターオープナーでは物足りない、何か魅力となるポイントが欲しい方は、以下のような機能を探してみるとよいでしょう。
マグネット付きは置き場所に困らない
出典:amazon.co.jp
レターオープナーを常に使用することは少ないため、必要なときだけ持ち出して、不要なら邪魔にならない場所に置きたいものです。マグネット付きの製品は机の側面やホワイトボード上などに貼り付けておくことができます。
なお、強力なマグネットではないことが多いため、貼り付けたまま片手で開封していく作業には向きません。刃先のブレをなくすためにも、片手でレターオープナーを保持して使用しましょう。
シュレッダー付きは開封後に裁断できる
出典:amazon.co.jp
レターオープナーで開封したあとに、個人情報の書かれている紙を処分したいと考えることは少なくないでしょう。シュレッダー機能付きの製品は、この2つの機能を使い分けることができます。切替方法はスライドスイッチを動かすだけなので手間はかかりません。
ただし、間違えて大切な書類を裁断してしまわないように十分注意してください。使用前にオープナー・シュレッダーの切り替えを確認しましょう。
プレゼント用のおしゃれな見た目
出典:amazon.co.jp
レターオープナーは事務作業に使うことが多いため、社会人になりたての方へのプレゼントにピッタリです。せっかく贈るのであれば、実用一点張りではなく、飾っても楽しめるものを選びましょう。
画像のようにおしゃれな外観の製品や、時計としても使えるものもあります。ただ、レターオープナーは切れ味が悪くなると使えないので、相手が気軽に買い替えられるものを選ぶことをおすすめします。
レターオープナーのおすすめ人気ランキング7選
レターオープナーの人気商品を10個ご紹介します。まずはカッター式を個、続いて電動式を見ていきますので、気になる仕様の製品がないかをぜひ探してみてください。
1位 オート セラミックレターオープナー CLO-500
切り幅:-
重量:8g
開封方法:カッター式
機能:-
安全に使えてゴミが出ない
ボールペンなど事務文具を取り扱うオートのカッター式レターオープナーです。卵型の薄いフォルムに、耐久性の高いセラミック刃を内蔵しています。刃は表からは見えにくく触れない作りであるため、お子さんでも安全に使えるでしょう。
使い方は表面の溝に封筒を差し込んで、スライドさせるだけです。カッター式のように合わせ目を探す必要がなく、電動式のように切れ端が出ることもありません。左右両用なので誰でも使いやすい魅力的な製品となっています。
2位 オート セラミックレターオープナー CLO-700
切り幅:-
重量:-
開封方法:カッター式
機能:-
歪んだフォルムが手にフィットする
こちらはCLO-500の型番違いで、歪みを加えた外観以外の性能はほぼ同じです。真ん中のくぼみに親指をそえて使う以外に、両端を包むように持ちやすくなっています。コンパクトでありながらオシャレな形状が人気を集めている商品になります。
3位 マックス 個人情報保護スタンプ レターオープナー付き コロレッタ SA-151RL/W2
切り幅:ー
重量:26g
開封方法:カッター式
機能:ー
スタンプ&オープナーの1台2役
ローラー式スタンプと、レターオープナー機能がセットになった商品です。レターオープナーで封筒を開封して、スタンプで個人情報を塗りつぶすといった使い方ができます。
ただし、スタンプの方はインクが乾くと下地が見えるとのことです。厳密に隠す効果は期待しない方がよいでしょう。
4位 アスカ 電動レターオープナー LO80B
切り幅:3mm
重量:116g
開封方法:電動手差し式
置いたままでも開封作業ができる
丸いドーム状の外観が目をひく製品で、手に持っての開封作業はもちろん、置いたままでも使うことができます。
一見すると軽量そうですが、単三電池を4本使用するためしっかりと重みがあります。封筒を通してもレターオープナー側が動いてしまうことはありません。
5位 アデッソ レターオープナー LP-1500
切り幅:2mm
重量:130
開封方法:電動手差し式
機能:-
切り幅2mmの小型オープナー
ノベルティグッズの企画・販売を手掛けるアデッソの製品です。手に持って使いやすく、切り幅は2mmなので書類を傷つける可能性は低いでしょう。ただし、開封時の送り速度が遅く、機械音が少し気になる点は否めません。
6位 プラス レターオープナー OL-001
切り幅:3mm
重量:150g
開封方法:電動手差し式
機能:-
1台を長く使える長寿命品
文具・オフィス用品の大手メーカーであるプラスの電動式レターオープナーです。手のひらに収まるサイズで、切り幅3mmと標準的な性能を持っています。1日10通程度の開封で10年以上使えたという方もいるので、刃の持ちはよいのでしょう。
モーター音が気になるという評価があるため、静音性は期待できませんが、ペーパーナイフより便利という評価もあります。使用電池である単三乾電池2本は別売なので、購入時に一緒に購入することをおすすめします。
7位 明光商会 レターオープナー MSレタペット No.101
切り幅:-
重量:-
開封方法:電動手差し式
機能:-
プレゼント・ギフトにも適したおしゃれな製品
落ち着いたデザインのレターオープナーで、仕事用デスクの上に置いても回りから浮きません。新社会人の方へのプレゼント用としてもおすすめの商品です。カッターカバーを開くことができるため、詰まったときにも簡単にメンテナンスできます。
なお、大きさに反して軽量であるため、開封時は手で押さえないと動くことがあります。置いたまま使いたいときは底面に固定用のゴムかシートを付けるとよいでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
オート セラミックレターオープナ……
1
|
1,009円 |
|
|
オート セラミックレターオープナ……
2
|
1,217円 |
4.44 |
|
マックス 個人情報保護スタンプ レ……
3
|
1,409円 |
3.99 |
|
アスカ 電動レターオープナー LO80B
4
|
2,081円 |
4.15 |
|
アデッソ レターオープナー LP-1500
5
|
2,079円 |
4.15 |
|
プラス レターオープナー OL-001
6
|
2,502円 |
3.85 |
|
明光商会 レターオープナー MSレタ……
7
|
6,639円 |
3.43 |
|
まとめ
レターオープナーを使うことで、封筒の開封作業を素早く行えます。選ぶときには、開封方法・大きさ・切り幅に着目しましょう。事務仕事に欠かせないレターオープナーは、電動・手動のどちらであるかは作業の労力に関わってきます。
愛用のペーパーナイフを持っている方でも、レターオープナーを1つ手に取ってみてください。重要性の高い書類はペーパーナイフ、ダイレクトメールなどはレターオープナーというように使い分けすることで、毎日の作業がきっと楽になるはずです。