DIYなどで木材に針を打ち込みたい、という場合にはエアタッカーという工具が必要となります。エアーコンプレッサーに繋ぎ空気圧を利用することで針を発射させ、打ち込むというものです。
ただ、今回紹介していく工具は、そんなエアタッカーの1種類である「フロアタッカー」というもの。フロア打ちに利用できるものであり、エアタッカーよりも綺麗な仕上がりにすることができます。
工具ブランドとしては有名な「マキタ」「HiKOKI(旧日立工機)」なども販売している工具であり信頼性も抜群。本記事では、フロアタッカーの選び方やおすすめ人気商品についてご紹介していきます。フロア打ちに使うタッカーが欲しいという方は是非参考にしてみてください!
フロアタッカーの用途
フロアタッカーとは、エアーコンプレッサーを使いステープル(コの字の釘のようなもの)を打ち込むエアタッカーの「フロア打ちに特化したもの」です。
床に木材などを貼り付ける時に使われるもので、「フロアが盛り上がってしまう」「フロアがひび割れてしまう」といったエアタッカーに見られる弱点をカバーした構造となっているためフロア打ちにはこちらを使った方がいいでしょう。
ブラッドネイラーとの相違点
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似たような工具に「ブラッドネイラー」と呼ばれるものがありますが、こちらはステープルではなく1本の釘を打ち込む工具です。打ち込む釘の形状が異なるだけであり、フロアの打ち込みにはフロアタッカーと同様に利用することができます。
引き抜きへの耐久性が強いステープルと比べ、「ひび割れしにくい」「打ち込んだフロアの耐久性が高い」といった特徴があるため、打ち込む素材が比較的固いものであったり、フロア自体の耐久に不安がある場合などはこちらを選ぶのもいいでしょう。
また、用途は同じ工具ではありますがお互いの打ち込み素材については互換性がないため、ブラッドネイラーに使用する釘をフロアタッカーで打ち込むということはできません。逆も然りであるため、注意しておきましょう。
フロアタッカーの選び方
では次に、フロアタッカーを選ぶ際基準とすべき点を見ていきましょう。基本的にこういった工具は同じような商品が多く見られるため、どの工具を選べばいいのかわかりづらいですよね。
主に種類によって異なる点はステープルのサイズや空気圧となります。また、個人によって信用のおけるブランドの商品を選ぶというのも1つの選び方でしょう。では、それぞれの選び方についてご紹介していきます!
ステープルのサイズで選ぶ
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ここでいうステープルのサイズとは、「両側の針の幅」「両側の針の長さ」を指します。先述したように、ステープルはコの字型の針となっており、この2つのサイズが利用できるとされるフロアタッカーを選ばなければ使用することはできません。
また、針の幅については4mm、8mm、9mm、11.3mm等のものがあり、一般的には4mm幅のものが良く利用されています。針の長さにおいては一般基準等がなく、こちらは25mm~50mmのものなので幅広く用意されています。(25mm、32mm、38mm、45mm、50mm等)
先ほども説明した通り、使用するフロアタッカーによって利用できるステープルのサイズは決まっているため、対応しているかどうかは確認しておく必要があります。ただ、フロアタッカーがあるが何に対応しているかわからない場合や、DIYで利用するということであれば、大体の機種で利用できる一般サイズの4mmのものがおすすめです。
■エアタッカー用のステープルは使わない
エアタッカーも似たようなステープルを使用する工具ですが、エアコンプレッサーの空気圧が異なるため、間違えて使用してしまうと事故に繋がりかねません。そのため、その場に適切なステープルが無かったとしてもエアタッカー用のステープルはフロアタッカーに使用しないよう注意しておきましょう。
対応している空気圧で選ぶ
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フロアタッカーはエアーコンプレッサーによる空気圧でステープルを打ち出すものであり、そのためそれぞれの商品毎に対応空気圧が設定。主に「高圧用」「常圧用」のフロアタッカーに分けられます。
肝心の空気圧は、高圧用フロアタッカーが最大2.3Mpa程度、常圧用フロアタッカーは最大約0.9MPa程度の空気圧となっています。
高圧用フロアタッカーの方がパワーが高く対象が固い素材でも難なく打ち込めるという強みがありますが、それほど長く継続して作業することに向いていません。その点常圧用はパワーで劣るものの、継続して長時間作業する場合に向いています。
フロアタッカーのおすすめ人気ランキング5選!
1位 MAX 高圧ステープル用フロアネイラ HA-50F3(D)

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対応空気圧:1.2~2.3MPa(約12~23kgf/cm2)
重量:1.6kg
ステープル足長さ:25、28、32、38、45、50mm
小型で軽量化されたデザイン!片手でも扱いやすいタッカー!
こちらはMAXが提供する小型軽量デザインのフロアタッカー!。高圧タイプのタッカーでもあり、強いパワーでしっかりとステープルを打ち込むことも可能。また、ステープルの残弾が0になった場合の空打ち防止機能も付いており安全性も高いです。
エアダスター機構とも呼ばれる風力調節機構を片手で操作できる構造になっているため、片手で手早く作業を進めることに向いていると言えるでしょう。
また、ステープルの詰まりもすぐに解消できるようボルト1つで先端部分が開きます。プロからDIYまで幅広い方におすすめできるフロアタッカーですので、購入予定の方は是非検討してみてください!
2位 マキタ(Makita) 4mm高圧フロアタッカ 青 AT450HAM

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対応空気圧:対応ステープルサイズ:4(MA線)(フローリングステープル)
低振動でスムーズな作業を!目標を狙いやすい構造も非常に便利!
こちらは打ち込みの際の振動が押さえられた低振動タイプのフロアタッカー。ステープルの装填や残量確認も楽だと口コミで評価されており、またエアー工具に不可欠なエアーダスト機構も付いており操作性には問題ないでしょう。
目標を狙いやすいように位置合わせ用目印が付いており、素早く狙いを定めることができます。打ちミスを防ぐこともできますし、なによりスピーディに作業できるというのは嬉しいですよね。
また、付属品としてゴーグルや油さし、レンチなどもついているため到着後すぐにメンテナンスを済ませ使用することができます。
3位 日立工機 高圧フロア用タッカー N5004HMF

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重量:1.4kg
多くの機能が充実したモデル!壁際3mmまでしっかりと打ち込める!
こちらのフロアタッカーは機能面が充実しており、作業効率かつ安全性が非常に高い商品。例えば「エアダスター機構搭載」「単発、連発の使い分け」「ダイヤル式打ち込み深さ調整機構」「空打ち防止機構」等の機能が見られます。
その他にも、トラブル面ではステープルの詰まりも解消できるような機構もついているため、いざという時でも落ち着いて対処できるでしょう。
また、先端がスリムな形状になっており45度の面にも楽々打ち込めます。最大壁際3mmに打ち込めるため、壁際までしっかりと貼り付けることができますね。
4位 マキタ(Makita) エアタッカ フローリング用 11.3mm AT1150B

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11.3mmの幅広いステープルを打ち込むことができる!
ステープルの幅が広いことで一度に打ち込める範囲も広くなります。こちらのフロアタッカーはステープルの最大幅11.3mmに対応しているものであり、他にあまり見られないものとなっています。
マキタは幅広いステープルにも対応しているタッカーを提供しているため、11.3mmのステープルを使用したい方はこちらのフロアタッカーを選ぶといいでしょう。
5位 日立工機 フロア用タッカー N3804MF

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重量:1.1kg
比較的安価で経済的!便利な機能が付いたタッカー!
こちらも、3つ目に紹介したフロアタッカーと同様に単発と連発を使い分ける機能が付いたフロアタッカーです。この中では特に際立った特徴はないものの、コスト面では3万円台と1番お求めやすい値段となっています。
エアー工具などは割とコストが掛かるものが多く、揃えるのは大変ですよね。機能の充実度ではなく、こういった安価なタイプを選ぶというのも1つの選び方でしょう。
また、日立工機といった有名工具メーカーが提供しているということもあり安全面にも信頼が置けます。充分DIYやプロの工事でも利用できるクオリティではあるため、少しでもお得なものを探している方におすすめ!
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() MAX 高圧ステープル用フロアネイラ……
1
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55,000円 |
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![]() マキタ 4mm高圧フロアタッカ 青 AT……
2
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50,900円 |
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![]() 日立工機 高圧フロア用タッカー N5……
3
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30,000円 |
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![]() マキタ エアタッカ フローリング用……
4
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65,608円 |
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![]() 日立工機 フロア用タッカー N3804MF
5
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34,400円 |
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フロアタッカー利用時の注意点
では最後に、フロアタッカーを利用する際に注意しなければならない点についてご紹介していきます。エアー工具というのは空気圧を利用するため、正しい利用をしなければ怪我の原因にもなるため、ここで一通り見ておきましょう。
指定された空気圧は必ず守る
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まずは、指定された空気圧以外のエアーコンプレッサーを利用しないということが挙げられます。先述した通り、フロアタッカーにはそれぞれ指定された空気圧があり、それ以外の空気圧で利用することはできません。
指定された空気圧よりも強ければ、素材を突き抜けてしまったりひび割れの原因ともなってしまいますし、弱ければうまく打ち込めず素材をダメにしてしまう原因にもなり得ます。
フロアタッカーを利用する際には必ず指定された空気圧を守るようにしましょう。
エアタッカーとして利用しない
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フロアタッカーはエアタッカーの1つと冒頭で述べましたが、打ち込む素材と同様に商品自体にも互換性はありません。つまり、エアタッカーとしてフロアタッカーを利用したいり、逆のことをするのは危険ということになります。
また、フロアタッカーの方が打ち込みに必要なパワーが大きく、エアタッカーよりも比較的大きな空気圧を必要とします。エアタッカーの代わりにフロアタッカーを利用してしまうと、素材を突き抜けてしまうことも有り得ます。
もし、向こう側に人がいたのであれば、大きな事故にもなり兼ねませんよね。あくまでフロアタッカーはフロア打ち専用のもの。他の用途には利用しないように注意しておきましょう。
まとめ
本記事ではエアタッカーの1種類であるフロアタッカーについて、その概要や選び方、おすすめ商品などをご紹介してきました。フロアタッカーはそれほど選び方が難しくなく、基本的にはステープルの大きさや本体の規格で選ぶことで正しい商品を選ぶことができるでしょう。
ただし、本記事の最後で述べた通り正しい使い方をするということは徹底しなければなりません。フロアタッカー以外であっても工具であれば怪我を負ってしまうリスクがあるということは頭に入れておかなければなりません。
また、フロア打ちであれば冒頭で紹介したブラッドネイラーという工具もあります。どちらを使うかの基準についても触れていますので、興味がある方はそちらの工具についても見てみてくださいね。