主にギターなどの電子楽器を演奏する際に使う「エフェクター」。曲をコピーする時にはエフェクターが無ければ演奏しにくいという場面に出くわすことも。エフェクターを使うことで、音の幅を広げることができ、より原曲に合った演奏をすることができます。
エフェクターではBOSSやVOXなどのメーカーが特に有名で、これらのアンプにはエフェクターが内蔵されているものもあります。本記事ではエフェクターの概要と選び方、おすすめ商品をご紹介します。初心者ならまずAmazonなどの通販で安くて評価がよいものを手に入れるのもよいですね。
エフェクターの用途とは?
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エフェクターは、端的に言えば
「電子音にエフェクトを付ける機器」です。例えばギターやベースなどを弾く時、アンプに直接シールドを繋いでも演奏できますが、エフェクターをかませることで曲調にあった音に変化させることができます。
ロック調の曲であれば「ディストーション」「オーバードライブ」などのエフェクト、エモーショナルな曲の場合には「ディレイ」「トレモロ」などのエフェクトを付けるといった感じですね。
また、エフェクトの種類について全てを知っているわけではないという方もいるでしょう。ただ、エフェクトの種類がわからずとも店頭では試奏をさせてくれるため、その場で好きな音のものを選ぶことができます。わからない場合にはお店で使ってみるといいでしょう。
エフェクターの選び方
では次に、エフェクターの選び方についてご紹介していきます。基本的には先述した通り店頭で試奏することができるため、その段階で決めるのが一般的ですが、エフェクターを購入するにあたって前もって選んでおくべき点があります。
音の種類で選ぶ
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エフェクターはその種類によって当然音も異なってきます。例えばエフェクトには先述したような「ディストーション」「ディレイ」などがありますが、
種類を大きく分けると「音を歪ませるもの」「周波数レベルを変えるもの」「空間系(音に広がりを持たせる)」の3つになります。
今ではYoutubeなどの動画サイトで、それぞれがどのような音か確かめることができます。エフェクターを買いに行く前に、自分が望む音にするにはどの種類のものを買えばいいのか知っておくようにしましょう。
マルチかコンパクトどちらかを選ぶ
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エフェクターは音でなく本体の形でも2つの種類に分けられます。それが
「コンパクトエフェクター」と「マルチエフェクター」。前者は1つのエフェクトを付けることしかできないのですが、後者は複数のエフェクトをボタン1つで使い分けることができます。
エフェクターを複数購入する必要もなく、金額的にも複数のエフェクターを購入するより安価となっているため、とりあえず色々音を試してみたいという方はマルチの方がおすすめですよ。また、最近のマルチエフェクターはリズムを鳴らしてくれたり、あるフレーズをループしてくれるなど、機能が充実しています。
ギターの練習をするにはとても効果的ですし、初めてエフェクターを買ってギターを弾くという方はコンパクトではなくマルチを1つもっておくといいでしょう。
マルチを使う場合の注意点
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マルチは機能的にかなり優秀ですが、「音作りが難しい」ので初心者の方には注意が必要です。
マルチはその構造上、音を自分が考える理想のものに近づけることがコンパクトタイプよりも難しくなっています。
技術的に難しいというよりも、コンパクトタイプの方がよりこだわった音作りが可能ということです。また、ライブ用にマルチを買ったものの、実際に利用するのは1,2つのエフェクトだけだったという話も耳にします。
そうなると、マルチを購入するよりもコンパクトのものを購入した方が安上がりとなりますので、こちらも知っておいたほうがよいでしょう。
エフェクターのおすすめ人気ランキング10選!
1位 VOX コンパクトマルチエフェクター StompLab SL1G

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ブランド:VOX
内蔵エフェクト数:10種
初心者必見の音をイメージしやすい構造!
こちらのエフェクターはマルチでありながら5,000円以下で購入しやすい価格となっています。また、エフェクターの音も「最初はエフェクト種類が多すぎてもわからないだろう」ということから、オーバードライブという名前ではなく「ロック」「メタル」などで分けられています。
そのため、
エフェクトに詳しくなくともイメージで音作りをすることができますし、10種類という少なすぎないエフェクトの数も魅力的。何もかもが初心者にとって嬉しいポイントです。
メタルボディからも高級感が漂い、またコンパクトマルチということでスタジオへ持っていく際も比較的楽でしょう。
2位 ZOOM ギター マルチエフェクター G1on

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ブランド:ZOOM
内蔵エフェクト数:75種
75種類ものエフェクト搭載!練習向けの機能も充実!
こちらのエフェクターは見た目はコンパクトなものの、70種を超えるエフェクトを搭載しており、最大5つまで併用可能となっています。また、
最大30秒までフレーズを保存またはリピートすることができ、68種のリズムパターンも内蔵されていることからギターの練習にももってこいでしょう。
こちらも先ほどのものと同様に、低コストで購入できるマルチエフェクターであるため、初心者~中級者の方にピッタリ。しかし、デザイン性については一般的にイメージされるマルチエフェクターとは異なるため、あらかじめ他のデザインのエフェクターも確認しておきましょう。
3位 ZOOM ズーム ベース用マルチエフェクツ・プロセッサー B3n

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ブランド:ZOOM
内蔵エフェクト数:約70種
世界中で愛されるベースエフェクターを完全再現!
こちらは
ベース用のマルチエフェクターですが、「アンペグ」や「Fender USA」といった有名なベースアンプブランドの音を徹底解析し、再現したアンプモデルを搭載しています。自分に合った好みの音を探す点でかなり優秀な1品です。
また、70種類ものエフェクト、リズムパターンやルーパー機能ももちろん付いており高い利便性も持っています。さらに、WindowsやMacに対応している「guitar Lab」というアプリを使うことで、随時アンプモデルや最新エフェクトなどが追加可能!アプリと連携できるのは現代的ですね。
今回紹介する中では20,000円台と高めですが、マルチエフェクターであればこの程度は当たり前の値段。このエフェクターに関しては、逆に
この値段にしてはかなりスペックが高いといえるでしょう。
4位 BOSS/GT-100 COSM Amp Effects Processor

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ブランド:BOSS
オリジナルアンプ搭載:
最新型モデル!Boss GTシリーズの最高峰はこれ!
GTシリーズとは、様々なミュージシャンから人気を得ているBossの有名シリーズ。人気のEZトーン(音のジャンルをメタルなどで簡易的にイメージできる)も進化しさらに使いやすいものに。
また、DSPチップなどの最新技術を搭載しており、他のアンプよりも音質の良い「ADVANCED AMP」というオリジナルアンプも内蔵。ディスプレイもデュアルタイプとなっていることで、簡易的な操作も実現されています。
多少値は張るものの、
今後ずっと使っていくマルチエフェクターが欲しいという方にとってはピッタリです。これ1台あれば、音作りから練習、liveでの実用など幅広く活躍させることができるでしょう。
5位 Line 6 マルチエフェクト AMPLIFi FX100

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ブランド:LINE6
内蔵エフェクト数:10種類
魅力的なトーンの設定が素早くでき、エフェクト数も充実!
こちらのエフェクターは、
内臓されているアンプモデルとエフェクトを合わせると約200種程度も用意されています。また、対応アプリ「AMPLIFi」を利用することで、楽曲にマッチしたトーンを素早く選定することが可能!お手持ちのiPhoneなどで設定できるため、操作も簡単です。
クラウドベースのコミュニティでトーンの共有やダウンロードができることや、また音楽ライブラリのオーディオなどに合わせてジャム演奏ができるなど、他のエフェクターよりも汎用性に優れていると言えるでしょう。
音楽制作や音作りをメインに利用したい方や、ジャム演奏を楽しみたい方はこちらのエフェクターがピッタリです。
6位 BOSS Super OverDrive SD-1

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ブランド:BOSS
エフェクト:オーバードライブ
音をロック調に歪ませたい初心者にピッタリ!
オーバードライブというエフェクトは、クリアな音を歪ませて「ジャキジャキ」とした音へ変えるもの。
ギターをはじめて間もないものの、アンプに直接繋げた音では物足りなくなったという方におすすめできます。
また、BOSSは音を歪ませるエフェクターとしてはかなり王道のブランド。基本的に初心者の方であれば、誰でも満足する音を提供してくれます。ただし、BOSSやVOXのアンプには大抵オーバードライブのエフェクターが内蔵されています。
そのようなアンプを持っていればわざわざ購入する必要はないため、予めお手持ちのアンプを確認するようにしましょう。(ライブなど足でエフェクト操作をする場合には必要となります)
7位 Donner ギターエフェクター (ディレイ)

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ブランド:Donner
エフェクト:ディレイ
幻想的なエフェクトを付けることができる!
ディレイというエフェクトは、既に説明した通り空間系のエフェクト。
音が遅れつつ拡張されながらリピートするため、かなり幻想的な雰囲気を演習することができます。
また、曲によってはディレイを使わなければ原曲通り引くことができないものもあるため、幅広く様々な曲を演奏していきたいのであれば1つは持っておくといいでしょう。
さらにトゥルーバイパスといって、エフェクターOFF時には音が直接アンプへ伝わるため、クリア時の音に影響が出ることがなく透明感ある音を出すことができます。liveなど、長いコードを使う環境であればデメリットがあるのですが、あくまで練習に使うのであれば問題ないでしょう。
8位 Muslady MOSKY ギターオーバードライブエフェクトペダル

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ブランド:Muslady MOSKY
エフェクト:オーバードライブ
ケンタウロスクローンモデルの高音質エフェクター!
ケンタウロスエフェクターというのは、かなり世界的に人気のエフェクターであり、オーバードライブが内蔵されているもの。ミュージシャンにも愛用されており、例えば布袋寅泰さんやBzの松本孝弘さんなどのギタリストも使用していました。
そして、ケンタウロスクローンとは、その名の通りケンタウロスに似た音を演出するために作られたもの。こちらのエフェクターは安価なものということもあり、オリジナルにはそれほど近いとは言えませんが、音質の高さは評価されています。
現在はAmazonでもベストセラーの称号が付くほど人気が出ており、試しに使ってみたいという方は多く見られます。低コストであるため購入もしやすいですね。オーバードライブのエフェクターを探している方は試してみてはいかがでしょうか。
9位 BOSS Distortion DS-1

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ブランド:BOSS
エフェクト:ディストーション
ハードロックやメタルが好きな初心者の方におすすめ!
こちらは、7つ目に紹介したBOSSコンパクトエフェクターのディストーションVerです。ディストーションとは、オーバードライブよりもさらに音を歪ませたもので、ハードロックやメタルなどのジャンルでよく使われるエフェクト。
ギターを始めたばかりの方はまず自分の好きなバンドの曲をコピーすることが多いですが、
コピー曲がハードやメタルだった場合はディストーションを使う機会がかなり多いです。また、少し触れただけでも音が出るため、ミュートをしながらギターを弾く練習にもなるでしょう。
先述した通り、BOSSは初心者の方にとっては王道のブランドですので、どのブランドにすればいいのかわからないという方は、こちらを検討することをおすすめします!
10位 MXR CSP037 RAIJIN DRIVE ギターエフェクター

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ブランド:MXR
エフェクト:オーバードライブ/ディストーション
日本を代表するビルダーとMXRがコラボした1品!
こちらのエフェクターは、日本を代表するカスタムペダルビルダーである「鈴木伸一さん」と、米エフェクターブランドであるMXRが共同で作り上げたコンパクトエフェクターです。2016年にも第一弾を出しており、世界中に人気が出ていました。
RAIJINの特徴としては、
定番のエフェクトであるオーバードライブとディストーションの2つが内蔵されており、1つのペダルで自在に切り替えることができる点。本来は2つのペダルが必要なのですが、ミニスイッチで切り替えることができるためスペースを大幅に減らすことができます。
ただし、見ての通りコンパクトエフェクターにしてはマルチエフェクターと同様の費用が掛かります。初心者の方は、まずは安価なものから試していった方がいいでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() VOX StompLab SL1G
1
|
3,531円 |
4.4 |
|
![]() ZOOM G1on
2
|
4,623円 |
4.03 |
|
![]() ZOOM B3n
3
|
18,500円 |
4.2 |
|
![]() BOSS GT-100 COSM Amp Effects Pro……
4
|
45,000円 |
3.8 |
|
![]() Line6 AMPLIFi FX100
5
|
21,600円 |
3.15 |
|
![]() BOSS Super OverDrive SD-1
6
|
5,400円 |
|
|
![]() Donner ギターエフェクター (ディ……
7
|
2,999円 |
4 |
|
![]() Muslady MOSKY ギターオーバードラ……
8
|
2,333円 |
4 |
|
![]() BOSS Distortion DS-1
9
|
5,400円 |
|
|
![]() MXR RAIJIN DRIVE CSP037
10
|
16,200円 |
|
|
エフェクターの使用時に注意すべき点
では最後に、エフェクターを使用する時に注意しなければならない点についてご紹介していきます。エフェクターは決して安価なものではないため、大事に使うべきもの。注意点を怠ってしまうと、エフェクターの故障にも繋がるためしっかりと確認しておきましょう。
シールドを抜く時には電源を必ずOFFにする
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エフェクターを利用する時には、シールドと呼ばれるコードで楽器とエフェクターを繋げる必要があります。また、電池で動くものでなければコンセントで電力供給をしなければなりません。
これらの抜き差しの時にエフェクターの電源が入ったままだと、エフェクターに悪影響が出ることがあります。
コンパクトタイプの場合にはそれほど大きな電力を必要としないため影響はほぼありませんが、マルチの場合には
内蔵しているデータなどに影響が出ることも。マルチエフェクターを利用する際には気を付けるようにしましょう。
複数端子のアダプタを繋ぐ場合ショートに気を付ける
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電池ではなくアダプタを繋いで電力供給しなければならないエフェクターの場合、複数個を繋げるには複数の端子がついたACアダプタが必要です。しかし、例えば3つのエフェクターを繋げるのに4端子あるアダプタを利用すると、1端子が余りますよね。
この余った端子を放置して電気を流してしまうと、端子がなんらかの金属に触れた時にショートすることがあります。何かに燃え移っては大変ですし、その影響でエフェクターが壊れてしまうこともあります。(音が出なくなるなど)
端子が余ってしまった場合には、絶縁体素材のテープやカバーで防護するか、そもそもエフェクターの個数にあったアダプタを使うようにしましょう。
まとめ
本記事では、ギターやベースなどの音を自在に変えることのできるエフェクターについてご紹介してきました。ギターを始めたての頃は、アンプに直接シールドを繋いでいたものの、練習している内に直アンプの音だけでは満足できなくなってしまったという経験はよくあることです。
エフェクターを購入する際には、本記事で紹介した点を押さえ、自分が本当に欲しいものを選ぶようにしましょう。また、しっかり注意点に気を付けて使うことでトラブルを未然に防ぐこともできます。
楽器をより楽しめるエフェクターを使って、音の幅を広げていきましょう!