プロの方の本格的な作業やDIYには電動工具が欠かせません。効率的に作業を進めていくにはこの電動工具をうまく使うことが大切です。比較的自動車のタイヤ交換や大きな家具の組み立てに必要なボルトやナットの締め付けを手動でおこなうのは現実的ではありません。締め付けが足りないと思わぬトラブルにも繋がりかねません。
そんなときに電動インパクトレンチがあると作業の効率がかなり良くなります。人気のメーカーとしては,マキタ・日立工機などが挙げられますが、これ以外の多くのメーカーの商品が存在し、一体どの商品を買えばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?
今回は人気な電動工具の一つである電動インパクトレンチの選び方とオススメの商品をプロの方向けにランキング形式でご紹介します。あなたに合った電動インパクトレンチはどの商品でしょうか?
インパクトドライバーとの違い
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似たような名前の電動工具にインパクトドライバーという商品があります。電動インパクトレンチと一体何が違うのでしょうか?結論から言ってしまえば、使用目的が違います。
そもそもレンチとは、主に六角ボルトやナットを締める時に使用する工具のことを指します。電動インパクトレンチは、ボルトやナットを手動で締めるレンチが電動になった商品です。回転方向へ打撃を加えながら、ボルトやナットを締めていくため手動で締めるよりも大きなトルクが得られます。そのため、大きなボルトやナットを簡単に締めることができます。
一方で、インパクトドライバーはネジを締める時に使用する工具のことです。こちらも、インパクトレンチと同じように回転方向へ打撃を加えて締めることができるので、長いネジなどを締めるときにはかなり便利です。しかし、インパクトドライバーでボルトやナットを締めることはできませんので、購入する際には注意をしてください。
電動インパクトレンチの選び方
では、さっそく電動インパクトレンチの選び方をご紹介していきます。あなたに最適な電動インパクトレンチを見つけるには、電源方式・トルクの大きさ・締められるボルトの大きさ・重量・機能などを検討する必要があります。
電源方式で選ぶ
手動のレンチとは違い、電動インパクトレンチには電源が必要です。電源方式は大きく分けて、充電式とAC電源式の二つに分かれます。
小回りのきく充電式
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電動インパクトレンチにバッテリーが付属している充電式タイプは、コードレスで作業ができるため便利です。コードがついているものだと使用する場所に限りがありますが、充電式タイプならその心配はありません。
選ぶ際の注意点としては、付属しているバッテリーの電圧が挙げられます。バッテリーの重量と電圧は比例の関係にあり、バッテリーの電圧が低いと大きなパワーを出すことができませんが、本体の重量は軽量で使いやすくなります。
しかし、使用目的によっては電圧不足でパワーが足りないなどの事態を招きかねません。パワーを気にせず、安心して作業をおこないたいのであれば、18V以上のバッテリーが付属したものを購入することをオススメします。
お手頃ながら高トルクなAC電源式
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AC電源式の電動インパクトレンチは、電気をコンセントから直接供給しながら作業をおこなえるため、充電式のようにバッテリー残量を気にせず作業がおこなえることが魅力です。
また充電式と違って事前に充電しておく必要がないので、急にインパクトレンチを使いたいときなどに慌てる必要がありません。充電式と比べて価格も安く、高トルクが得られるためコスパの高い商品が多くなっています。
AC電源式の場合、単相100V・単相200Vのどちらの機種を使うかを事前に確認しておくようにしてください。コンセントの差し込み口の形状が異なるので注意です!
締め付けトルクで選ぶ
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トルクは、レンチで締め付けるときの力の強さを示しています。この値が大きくなればなるほど、大きなサイズのボルトやナットを締め付けることができるようになります。
購入する際には、電動インパクトレンチの最大トルクを確認するようにしましょう。たとえば、普通自動車のタイヤのホイールをナットで締めるには100Nmのトルクが必要になります。
これに対して、最大トルク100Nmの電動インパクトレンチで作業をおこなってしまうと、パワー不足になってしまいます。購入する際には、必要なトルクに対して余裕のある最大トルクを持つ商品を選ぶようにしましょう。
締め付け能力で選ぶ
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どのサイズのボルトを締めることができるかによって、その電動インパクトレンチの締め付け能力が決まります。必ず、締め付けたいボルトやナットのサイズを確認してから、商品を選ぶようにしましょう。
範囲以下のボルトでは締め過ぎ、範囲以上のボルトでは本体への余計な負担となる場合があります。最悪の場合、故障の原因となる可能性があるため注意が必要です。
商品の詳細欄に、締め付け能力として「普通ボルトM10〜20、高力ボルトM10〜M14」と書かれていますので、必ずチェックするようにしてください。
重量で選ぶ
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工具を長時間手に持って作業する場合には、やはり重量も気になります。できるだけ軽い方が、作業後の疲労も軽減できるのではないでしょうか。
高トルクのいらないナットやボルトを締めるのであれば、コンパクトタイプの電動インパクトレンチを選んでも良いかもしれません。しかし、本格的な作業に必要な高トルクの商品であればその重量も大きくなります。一般的に、最大トルクが大きい商品ほど重量も大きくなるので、ここらへんは仕方ないかもしれませんね。
また、充電式よりもAC電源式の方がバッテリーが付属していない分、重量も軽くなっています。高トルクは欲しいけど軽量のインパクトレンチが欲しい場合は、AC電源式の電動インパクトレンチをオススメします。
機能で選ぶ
基本的にボルトやナットを締めるだけの電動インパクトレンチですが、あると便利な機能付きの商品もあります。ここでは大きく分けて2つの機能をご紹介します。
外でも安心して使える防塵防水機能
必ずしも屋内のような最適な環境で作業ができるわけではないですよね。屋外だと急な雨や突風による砂ボコリが気になります。水滴や粉塵が機械内部に侵入すると故障の原因にもなりますし、決して安くない電動インパクトレンチを少しでも故障から守りたいと思うのが普通でしょう。
そんなときに便利な機能が、防塵防水機能です。デリケートな電動工具を水滴・粉塵から守ってくれる機能が付いていると、外の作業も安心しておこなうことができます。特にプロの方には、作業環境に左右されない粉塵防水機能付きの商品をオススメします。
作業に応じて回転数や打撃力を調整してくれる打撃力切り替え
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電動インパクトレンチは、回転方向に打撃を加えるしくみで強力にボルトやナットを締め付けます。打撃力切り替え機能がついていない場合、この締め付け具合を指先の微妙な力加減で調節する必要があります。
一方で、打撃力切り替え機能が付いているインパクトレンチは、低速や高速などを選ぶことができるため、ボルトを痛めたり、ネジ切ってしまったりする危険性が低くなります。
特に、締め付ける際の加減がわからない初心者の方は、できるだけ打撃力切り替え機能がついたものを選ぶようにしましょう。
電動インパクトレンチのおすすめ人気ランキング
電動インパクトレンチのどのような点を踏まえて購入を検討すればいいのかということをご紹介しましたが、実際にはどのような商品があるのか気になっているのではないでしょうか?
そのような方のために具体的な商品をランキング形式で紹介をさせていただきたいと思います。ぜひ、気になる商品があるかチェックしてみてください!
1位 EARTH MAN IW-180LiA

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重量:約1.4kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:200Nm
最大締め付け能力:普通ボルト:M10〜M16、高力ボルト:M8〜M14
機能:無段変速機能付き
一家に一台!タイヤ交換・DIYに
あらゆる自動車のタイヤ交換に適しており、満充電であれば余裕で自動車3台分の作業をこなすことができます。18V2.0Ahの大容量のバッテリーで一日中使っても安心です。
スイッチ引金の力加減で回転数を調節できるため、細かい締め付け作業には大活躍。また、回転方向をスイッチ一つで切り替えることができるため、プロの方には非常に使いやすい商品です。
1.4kgと非常に軽い本体でありながら、コードレスという使いやすい仕様になっています。爽快に作業を進めたい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?
2位 Meltec FT-50P

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重量:約2.1kg (コード・ソケット除く)
電源方式:AC電源式
最大トルク:250Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM10〜14
持ちやすいボディと強力な回転トルクが魅力
AC電源式の強みである軽量さと強力なトルクの安定性が十分に発揮されている商品です。作業者の負担を軽減するグリップによって、長時間でも快適に作業をおこなうことができます。
充電式のインパクトレンチだとバッテリーの劣化によって急に使えなくなったり、その交換にも費用が発生しますが、この商品は電源から直接コードで給電するためその心配がありません。
低価格でもあり、電動インパクトレンチとしてはかなりコスパが良いです。
3位 AP 1/2DR

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重量:約1.36kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:180Nm
スタミナ抜群のコードレスインパクトレンチ
満充電からホイールのナットを180本取り外すことができるスタミナを持っており、電源コードを気にせずどこでも使用することができます。
ブレーキ機能によって、トリガーから指を離すとすぐに回転が止まるので安心して作業をおこなうことができます。充電時間も1時間と比較的短く急な使用にも対応できる商品です。
4位 マキタ TW285DZ

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重量:約1.7kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:260Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM10~M20 高力ボルトM10〜M16
機能:3段階の打撃力切り替え機能、防塵防水機能
逆転オートストップモードで安心した作業を
3段階の打撃力切り替え機能に加えて、ナットが緩んで0.2秒後に自動で停止する逆転オートストップモードを搭載。初心者の方でも安心して作業をおこなうことができます。
防塵防水機能やソケットの抜け落ち防止・LEDライト付きなど機能が充実しています。
5位 新興製作所 TW285DRGX

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重量:2.2kg (コード・ソケット除く)
電源方式:AC電源式
最大トルク:200Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM12~M22、高力ボルトM12~M16
タイヤ交換・ボルトナット回しに最適
値段の割には200Nmという最大トルクを得られるため、普段のタイヤ交換などに最適な商品です。
またコードが約10mと長いため、場所に制限されずに作業をおこなうことができます。
6位 マキタ TW285DRGX

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重量:1.7kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:260Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM10~M20、高力ボルトM10~M16
機能:3段階の打撃力切り替え機能、防塵防水機能
防塵防水機能つき!バランスの良い商品
7位のTW1001DRGXと比べると低いものの十分な最大トルクとなっており、軽量なため非常に使いやすい商品になっています。
防塵防水機能も付いており、価格・機能など総合的にバランスが取れているのが魅力的です。
7位 マキタ TW1001DRGX

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重量:3.7kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:800Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM12~M30、高力ボルトM10~M22
機能:3段階の打撃力切り替え機能
マキタ最強パワーの充電式タイプ
なんといっても、最大締め付けトルクが800Nmが魅力。高トルクにも関わらず、本体は3.7kgと小型・軽量になっており、プロの方にはぜひ使ってもらいたい商品です。
しかし、自動車のホイール交換程度であれば、必要以上のパワーと重量になります。
8位 EMERSON EM-244

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重量:2.1kg (コード・ソケット除く)
電源方式:AC電源式
最大トルク:【緩め(左回転)】300Nm 【締め(右回転)】120Nm
最大締め付け能力:M10~M14
機能:緩め・締めで打撃力切り替え可能
自動車用ハイブリッドレンチ
自動車ホイールの付け外し用の商品です。トルクリミッターによる安全締め付け機構が搭載されており、ボルトを痛めず作業ができます。ただし、自動的に締め付けがストップするわけではありません。
初心者には最適な商品になっていますが、普通自動車ではパワー不足になることもあるようなので購入の際には注意してください。
9位 日立 WR36DC(2XP)

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重量:1.9kg (バッテリー含む)
電源方式:充電式
最大トルク:300Nm
最大締め付け能力:普通ボルトM10~M20、高力ボルトM10~M16
機能:打撃力切り替え機能、防塵防水機能付き
機動性とパワフルを兼ね備えたシリーズ
軽量なボティとコードレスが組み合わさったことにより、機動性が高い商品です。木工モードを搭載しており、高い締め付けスピードを備えています。
プロ仕様のため価格が少し高めに設定されていますので、作業の内容と相談しながらの購入をオススメします。
10位 Meltec FT-09P

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重量:1.5kg (コード・ソケット除く)
電源方式:AC電源式
最大トルク:340Nm
軽量ボディでタイヤ交換に最適!
タイヤ交換にはオススメの商品です。本体価格もリーズナブルで、付属のソケットも充実しているため、多くの自家用車のホイールソケットに対応しています。
しかし、モーター部分の回転が不安定なところもあるため、プロの方は使い捨ての気持ちで購入した方が良いかもしれません。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() EARTH MAN IW-180LiA
1
|
15,410円 |
4.43 |
|
![]() Meltec FT-50P
2
|
6,342円 |
4.47 |
|
![]() AP 1/2DR
3
|
16,280円 |
|
|
![]() マキタ TW285DZ
4
|
17,875円 |
|
|
![]() 新興製作所 TW285DRGX
5
|
6,660円 |
3.92 |
|
![]() マキタ TW285DRG
6
|
47,080円 |
|
|
![]() マキタ TW1001DRGX
7
|
56,000円 |
|
|
![]() EMERSON EM-244
8
|
7,805円 |
4.02 |
|
![]() 日立 WR36DC(2XP)
9
|
44,500円 |
3.77 |
|
![]() Meltec FT-09P
10
|
3,985円 |
3.6 |
|
まとめ
今回はプロの方に向けて、タイヤ交換やDIYで活躍する電動インパクトレンチをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
使用する目的や頻度によって選び方が変わってきますので、ぜひご自身で使用するシーンを思い浮かべながら購入を検討してみてくださいね!