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パワーサプライのおすすめ人気ランキング10選

複数のエフェクターを使用するギタリストにとって必需品であるパワーサプライ。BOSS・Noah’sark・CAJ(CUSTOM AUDIO JAPAN)などのメーカーの商品が存在し、さらに電源供給の方法によっても複数タイプの商品が存在する為、初めて購入する人にとってはどれを選んだらよいか悩ましいのではないでしょうか。

もちろん、ノイズを無くして音質を追求したい中級者以上の方もパワーサプライの選び方が大切です。せっかく良いエフェクターを持っていても100%の力を引き出せていないともったいないですよね。この記事では、パワーサプライの選び方とおすすめ人気商品をご紹介します。買い替えを検討中の人も是非参考にしてみてください。

目次

パワーサプライの種類

パワーサプライはエフェクターへの電源供給の方法の違いにより「通常型」「分岐型」「独立型(アイソレート)」の3種類に分かれ、それぞれ耐久性、ノイズの発生有無に違いがあります。

通常型は商品のバリエーションが多く、5千~1万5千円くらいの価格帯です。独立型は耐久性の弱さやノイズが出やすいなどの難がありますが、1000円程度の低価格で購入できる商品が多いです。独立型(アイソレート)はノイズ排除など性能・音質を追求する人向けで、価格は通常型よりも高くなります。

この3種類の型の中でも、接続できるエフェクターの数・消費電流量の上限・出力電圧などの違いがある為、3種類の型で決めてしまわずに「自分が使うエフェクターを正しく動かせるか」を基準に選ぶことがポイントです。

商品数が多く選択肢の多い「通常型」

出典:amazon.co.jp

通常型はコンセントから来る電源を1つのレギュレーター(電源安定回路)を通してエフェクターに送る構造をしています。アナログエフェクターとデジタルエフェクターの両方を同時に接続して使用するとアナログ側にノイズが発生する特徴を持ちます。

コンセントの電源から来る電気はコンセントとパワーサプライを行ったり来たりしています。デジタルエフェクターで使用されているデジタル回路は0か1(電気が流れるか流れないか)の変動電圧と呼ばれる電気信号に変換されるのですが、この電気信号がアナログエフェクター側に伝わりノイズとして扱われてしまいます。アナログエフェクターとデジタルエフェクターを同時に使わない方が良いと言われる理由がこれです。

デジタルエフェクターかアナログエフェクターのどちらか一方しか使用しない(もしくはノイズは気にしない)という人には種類が豊富な通常型がオススメです。

価格が安く手に入れやすい「分岐型」

出典:amazon.co.jp

独立型はACアダプターからの電源を複数のエフェクターに分けて供給するケーブルそのもので、通常型にはあるレギュレーターがありません。電圧を安定させてくれるレギュレーターがないのでエフェクターに送られる電力が一定にならず、音質が不安定になったり、ノイズの原因となったりします。

使用する際の注意点ですが、分岐型を使用する時は使用するエフェクターをすべて接続してからコンセントに繋ぐようにした方が良いです。エフェクターに流れる電力を調節する仕組みが無いため、場合によってはエフェクターに大きな電力が一瞬だけ流れて故障の原因となる可能性があります。また、エフェクターに接続しないプラグにはゴムのカバーをつけておくようにしましょう。こうすることで意図せずプラグが金属に触れてショートを引き起こすような事態を防ぐことができます。

安価でコンパクトで手軽に持ち運びもできるので、とりあえず複数のエフェクターを試したい人には分岐型がオススメです。一部の商品を除き、ACアダプター自体が別売りである点には注意してください。

ノイズを減らせる「独立型(アイソレート)」

出典:amazon.co.jp

独立型はエフェクターの出力端子ごとにレギュレーターが用意されている為、アナログエフェクターとデジタルエフェクターを同時に接続しても変動電圧によるノイズが発生しないことが特徴です。通常型が持つノイズの問題を解決しただけでなく、ノイズフィルターや電圧調整など機能面でも優れた商品が多く、2万円を超えるような高価格の商品があります。

ある程度の予算があり、ノイズを可能な限り排除して音質を追求したい、本気で音楽に取り組む人にオススメなのが独立型です。

パワーサプライの選び方

ここからは「通常型」「分岐型」「独立型」という3種類からもう一歩踏み込んだパワーサプライの選び方をご紹介致します。

AC電圧からDC電圧への変換方法で選ぶ

エフェクターはDC電圧で動きます。パワーサプライに付属するACアダプターもしくはパワーサプライに内蔵するACアダプターが、コンセントからのAC電圧(交流電圧)をDC電圧(直流電圧)に変換してエフェクターに送ります。この時のAC電圧からDC電圧への変換方法には「トランス方式」「スイッチング方式」があり、変換装置大きさ・ノイズの発生具合に違いがあります。

安価でノイズが起こりにくいトランス方式

出典:amazon.co.jp

トランス方式は回路自体のコストが安く、ノイズが起こりにくいという特徴から長年パワーサプライを始めとした音響装置に採用されてきた変換方法です。回路自体が大きいため、商品のサイズ・重量も大きくなる傾向にあります。

ノイズの起こりにくさから、ノイズの影響を受けやすいアナログエフェクターには適していると言えます。エフェクターボードのスペースに余裕がある人、ノイズを極力避けたい人はトランス方式で探してみましょう。

高効率で小型。主流のスイッチング方式

出典:amazon.co.jp

トランス方式の大型である点を改善したスイッチング方式は、ACアダプターを小型化することに役立っています。多くの機材を持ち運びするバンドマンにとっては、少しでも物を小さく・軽くできることは嬉しいですよね。

回路内のスイッチON/OFFに伴う変動電圧がノイズ発生に影響する可能性がありますが、最近ではエフェクターやパワーサプライ自体にノイズキャンセル機能が搭載されていたり、ノイズキャンセルの性能自体が向上しているおかげで、あまりノイズが気にならない商品も多いようです。

機材の持ち運びを少しでも楽にしたい人、エフェクターボードスッキリさせたい人はスイッチング方式で探してみましょう。

電流容量で選ぶ

出典:amazon.co.jp

電流容量とは接続したエフェクターで消費する電流量の上限のことです。上限を超えてしまうと電池切れと同じようにエフェクターは動かなくなります。上限ギリギリ接続した場合でも、エフェクターに送られる電圧が不安定になり、エフェクターが正しく動かなくなる可能性があります。なので、電流容量には余裕(上限の4分の1程度)を持たせておくことをオススメします。

電流容量は基本的にはACアダプターが送る電流量となりますが、接続端子1は100mAまで、接続端子2は250mAまでといったように接続端子ごとに電流容量が決まっている場合があります。特に消費電力の高いデジタルエフェクターを複数使用する場合は、電源容量が足りているか注意しましょう。

エフェクターの電源容量はmA(ミリアンペア)もしくはA(アンペア)を単位として取扱説明書に記載されているはずです。取扱説明書が無い場合は、メーカーのWebサイトで確認するか、消費電力を計測する専用の機器がありますのでそちらを使ってみてください。

対応電圧で選ぶ

出典:amazon.co.jp

一般的なエフェクターは駆動電圧が9Vで、ほとんどのパワーサプライも9Vの出力に対応しています。

12Vや18V駆動のエフェクターを使いたい場合はパワーサプライも12V/18Vの出力ができる商品を選ぶ必要があります。9V電圧で12V/18V駆動のエフェクターを動かそうとしても正しく動きません。

12Vや18Vのエフェクターを使って、ライブで他のグループよりも音圧と迫力のあるサウンドを出したいという人は対応電圧にも注目して選びましょう。

出力数で選ぶ

出典:amazon.co.jp

出力数とは接続できるエフェクターの数のことです。使用するエフェクター分の接続端子が付いているパワーサプライを選べば十分ですが、余裕を持たせておくと後でエフェクターを増やしたいと思った時にもパワーサプライを気にすることなく増やすことができますね。

接続端子によっては12Vや18V専用であったりするので、数だけでなく対応電圧や電流容量にも注意しましょう

どんなエフェクターに接続するかで選ぶ

「アナログエフェクター」「デジタルエフェクター」にはそれぞれの魅力がありますよね。使用するエフェクター目線でパワーサプライを見てみることも選び方の1つです。

アナログエフェクターへの接続なら

出典:amazon.co.jp

アナログエフェクターのみを使用するのであれば、トランス方式で通常型のパワーサプライがオススメです。理由としては、アナログエフェクターはノイズに強くないことと、独立型の変動電圧のノイズ影響無力化の恩恵がないことです。

デジタルエフェクターへの接続なら

出典:amazon.co.jp

デジタルエフェクターを使用する場合は、スイッチング方式の通常型・独立型のパワーサプライがオススメです。デジタルエフェクターはノイズに強いので、よりコンパクトなスイッチング方式が使い勝手が良いかと思います。

独立型にしておくと、アナログエフェクターを追加したい場合でも変動電圧によるノイズの影響を心配することもなくて安心ですね。

パワーサプライのおすすめ商品10選

パワーサプライはノイズ耐性に優れたものから小型化にこだわった物まで様々な種類の商品が存在します。一番大切なことは使いたいエフェクターを正しく動かせるパワーサプライを選ぶことです。ここからはタイプの異なるオススメ商品を10点ご紹介いたします。きっとあなたのエフェクター構成にピッタリな商品が見つかるはずです。

1位 Noah’sark AC/DC-1

詳細情報

サイズ:W300×D60×H60(mm) ※高さはゴム足(8mm)含まず
最大消費電流:1000mA
電源:9V×8、12V×3
変換方法:トランス方式
種類:通常型

AC出力もできる対応力の高さが売り

最大1000mA以内なら9V出力で8個のエフェクターに接続可能という十分な性能に加えて、12V出力端子が3つと100VのAC出力が4つ付いています。

AC出力が行えるため電源タップとしても使用することができ、痒い所に手が届く一品。AC出力も行えるパワーサプライは珍しいです。重さが約1kgと比較的重めである点には注意です。

2位 CAJ AC/DC Station V

詳細情報

サイズ:W170.×D42×H23(mm)
最大消費電流:450mA
電源:9V×11
変換方法:トランス方式
種類:通常型

お手頃価格で数多くのエフェクターを接続可能な通常型

前バージョン(AC/DC Station IV)に比べて接続数が4つ増え、ヒートシンクを大型にすることにより放熱率を向上させています。

450mAという電流容量は他と比べるとやや低いため、空間系エフェクターなどの消費電力が高いものを使用したい場合は注意が必要です。

3位 Vital Audio POWER CARRIER VA-01

詳細情報

サイズ:W158×D47×H33(mm)
最大消費電流:1000mA(9V×7 100mA、9V×7 500mA、12V×1 100mA、18V×1 100mA)
電源:9V×8、12V×1、18V×1
変換方法:スイッチング方式
種類:通常型

コスパが高く、初心者にオススメな通常型

次にご紹介する商品は「POWER CARRIER VA-08 MkII」のコンパクトモデルです。コンパクトモデルでありながら、接続数・対応電圧・電流容量がいずれも優れています。

唯一の弱点と言えば独立型ではない点ですが、変動電圧によるノイズをそこまで気にしない人にはオススメです。

価格も非常にリーズナブルなので、パワーサプライが初めての人でも買いやすい(失敗してもダメージが少ない)のも良い点です。

4位 Vital Audio POWER CARRIER VA-08 MkII

詳細情報

サイズ:W140×D70×H30(mm)
電源:9V×6、9V/12V18V可変×2
最大消費電流:2000mA(9V×6 500mA、9V/12V/18V可変×2 800mA)
変換方法:スイッチング方式
種類:独立型(アイソレート)

様々なエフェクター構成に対応できる独立型

全ての接続端子が独立しており、変動電圧によるノイズの不安がありません。2000mAという容量の大きさに加えて、自由に9V/12V/18V出力に変更できる接続端子が2つも備わっています。

付属のケーブルを使えば最大36V(18V+18V)の電圧にも対応できるので、高電圧のエフェクターをフル活用したい人にオススメです。

5位 VooDoo LAB PEDAL POWER 2 PLUS

詳細情報

サイズ:W152×D86×H45(mm)
最大消費電流:9V×6 100mA、9V×2 250mA
電源:9V/12V×6、4V~9V×2
変換方法:トランス方式
種類:独立型(アイソレート)

プロも使ってる隙のない独立型

サイズはやや大きめですが、大きさが気にならなくなるくらい多種多様な機能を持ち合わせており、プロも認める世界的なベストセラー商品です。

8つの接続端子のうち6つは9V/12Vの切り替えが可能です。残りの2つは4V~9Vに調整可能で、電圧が下がった状態の絶妙なエフェクトを作り出すためのマニアックな機能です。

1つのエフェクターがショートしても他のエフェクターに影響がない設計がされておりライブでの安心感も高いです。背面には200WまでのAC出力も付いており、価格に納得感のある商品と言えます。

6位 TECH DCケーブル パワーサプライコード DC-5

詳細情報

サイズ:全長1.25m(プラグ間25cm)
最大消費電流:接続するACアダプターによる
電源:接続するACアダプターによる(接続数は5)
変換方法:接続するACアダプターによる
種類:分岐型

別途ACアダプタが必要になる分岐型

この商品はエフェクターとの接続端子が5つ付いたケーブルのみの商品ですので、別途ACアダプターが必要になります。

手元にあるACアダプターとエフェクターを手っ取り早く接続したい場合にオススメです。

7位 One Control Daisy Chain Five

詳細情報

サイズ:全長1.75m(プラグ間35cm)
最大消費電流:接続するACアダプターによる
電源:接続するACアダプターによる(接続数は5)
変換方法:接続するACアダプターによる
種類:分岐型

接続端子の間隔が広い分岐型

1つ前に紹介した商品よりも接続端子の間隔が10cm長いタイプのものです。エフェクターの置き場所をより柔軟に対応することができます。

通常型や独立型に比べて圧倒的に価格が安く、持ち運びも楽です。

8位 One Control Distro All In One Pack

詳細情報

サイズ:W98×D48×H35(mm)
最大消費電流:2000mA
電源:9V×8、12~18V×1
変換方法:スイッチング方式
種類:通常型

小型・大容量な通常型

幅10cmと非常にコンパクトでありながら、9V出力が1つと12V~18Vまで変更可能な出力が1つ付いています。放熱がほとんどないことも特徴です。

エフェクターボードをすっきりさせたい人にオススメです。

9位 Noah’sark DC-STICK

詳細情報

サイズ:W201×D26×H23(mm)
最大消費電流:2500mA(9V×6 300mA)
電源:9V×6
変換方法:スイッチング方式
種類:通常型

高電流消費エフェクター使用者向けの通常型

特徴的なスティック型の形はエフェクターボードを効率良く使うことに役立ってくれます。コンパクトながら9V出力が6つ付いており、それぞれが300mAまで対応可能な高性能さを併せ持っています。

電流消費の高いデジタルエフェクターを複数使いたい人にオススメできる商品です。

10位 PROVIDENCE Provolt9 PV-9

詳細情報

サイズ:W64×D115×H32(mm)
最大消費電流:9V×6 100mA
電源:9V×6
変換方法:スイッチング方式
種類:通常型

電圧自動調節機能にこだわった通常型

製品独自の「オート・ボルテージ・コントローラー機能」という機能により、ブースターやオーバードライブ・ディストーションなどの歪み系のエフェクターを自動で検知し9Vではなく9.6Vの電圧を送ります。

接続端子ごとの電流容量は100mAなので電流消費の高いエフェクターには合いませんが、低電流消費の歪み系エフェクターを使いたい人にオススメです。

おすすめの商品一覧

製品 最安値 評価 リンク

Noah’sark AC/DC-1

1

10,497円




4.13

CAJ AC/DC Station V

2

7,957円


4.5


Vital Audio POWER CARRIER VA-01

3

5,567円


4.75


Vital Audio POWER CARRIER VA-08 ……

4

7,500円




4.01

VooDoo LAB PEDAL POWER 2 PLUS

5

20,770円


5


TECH DCケーブル パワーサプライコ……

6

432円




4.07

One Control Daisy Chain Five

7

1,069円


4.6


One Control Distro All In One Pack

8

14,904円


4.7


Noah’sark DC-STICK

9

9,450円


4.75


PROVIDENCE Provolt9 PV-9

10

12,830円


4.54

電源の極性に注意

パワーサプライとエフェクターにはそれぞれに極性(センターマイナス・センタープラス)があります。同じ極性の同士の機器を繋ぐのが正しい使い方で、違う極性を繋いでしまうと最悪の場合には故障してしまう可能性がありますので注意してください。

一般的なエフェクターはセンターマイナスです。ヴィンテージ物のエフェクターに多いようですが、中にはセンタープラスのエフェクターも存在します。

極性の異なる機器同士を接続したい場合は「極性変換ケーブル」を使用することで接続することができます。ケーブルは楽器屋さんの通販などで販売されています。物によっては片方向への変換(マイナスからプラス、もしくはプラスからマイナス)しか出来ない変換ケーブルもあるようなので、購入の際は良く確認しましょう。

まとめ

「パワーサプライはエフェクターに合わせて選ぶ」ことの大切さが少しでも伝わっていれば幸いです。買ったけど使えなかった・思ってたのと違ったといったことが無いように押さえておいて欲しいポイントについてご紹介致しました。

パワーサプライ1つで音質は変わります。エフェクターと自分のサウンドを輝かせてくれる最高のパワーサプライを見つけてみてください!

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