日常的に使っている方も多いノート。学生さんにとっては欠かせないものですが、ビジネスにおいても打ち合わせの際に素早くメモを取ることができる小さめのノートには依然強い人気があります。デザインや種類も豊富なので、使用シーンに適したものを選ぶことが重要です。
ひと口にノートといっても、罫線が入ったおなじみのものや自由に書ける無地タイプ、綴じてあるタイプとリングタイプなど、特徴によって使いやすさは異なります。この記事ではノートの選び方の解説とともに、コクヨやナカバヤシといった各メーカーから販売されている人気のノートをご紹介していきます。
ノートの選び方
ノートはどれを選んでも同じではありません。製品によってサイズや罫線・紙に異なる特徴があるため、選び方ひとつで使いやすさが大きく左右されます。罫線が入っているものばかりでななく、英文や楽譜などを書くための特殊罫や、イラストを自由に描くことができる無地、設計がしやすい方眼など、多種多様な製品が販売されています。
ここでは、ノートの特徴ごとに選び方のポイントをまとめてみました。学生さんやビジネスパーソンによく選ばれている人気メーカーのこだわりについてもご紹介していきます。自分にぴったりの一冊を失敗なく選ぶために、ぜひ参考にしてみてください。
サイズで選ぶ
日本におけるノートのサイズ展開は「A版」か「B版」が一般的です。学生さんには表やグラフなどを書き入れやすいA4やB5サイズがよく選ばれます。
一方効率が重視されるビジネスシーンでは、ポケットや鞄などに忍ばせておいてさっと取り出すことができるA5・B6サイズに人気があります。開いたときの大きさや収納のしやすさに違いが出るポイントです。
スタンダードなB5
B5はノートのサイズとしてもっとも一般的に流通しているサイズです。文房具店や書店、コンビニなど多くのお店で扱われているので購入しやすく、デザインも豊富に揃います。大きすぎないので、開いてもスペースを取りすぎないのも嬉しいポイント。教科書にもB5サイズのものは多いため、扱いやすく収納なども簡単です。
プリントをそのまま挟めるA4
A4はB5と並んでよく選ばれているサイズ。紙面が大きいため筆記スペースをたくさん取ることができ、板書の内容をページをまたがずにまとめることができます。コピー用紙はA4がよく使われるので、プリントを折らずに貼りつけて見やすく整理することも可能。配布プリントが多い教科や、会議資料をまとめておくためのノートとしてもおすすめです。
メモも取りやすいA5
A5はA4を半分にしたサイズで、ノートの中では小型なタイプ。日常ではハードカバーの書籍などに見られ、多くの方の手になじみやすいサイズです。かさばらずに持ち運ぶことができると同時に見開きにするとA4になるので、筆記スペースも十分。場所を選ばずに使うことができるため、ビジネスシーンで力を発揮します。
漫画と同じサイズのB6
B6はB5を半分にしたサイズです。A5よりさらに小さく、少年漫画などと同じ大きさ。手帳にも採用されているサイズなので持ち運びやすく、必要なときにすばやく取り出してメモを取ることができます。流通量は上記の3サイズほどではないためコンビニなどには置いていないこともありますが、ビジネスシーンでは非常に便利に活用できます。
ページの綴じ方で選ぶ
ノートは紙の綴じ方によって大きく2種類に分けられます。糸や接着剤などで綴じた「綴じノート」と、金属やプラスチックのリングでまとめた「リングノート」です。どちらにもメリット・デメリットがあるので、使用シーンに応じて使いやすい方を選んでください。
開きやすい綴じノート
綴じノートは重ねた紙の中心を留めて製本したノートです。針金で留める方法は雑誌などの書籍でもおなじみですが、一般的なキャンパスノートには糸綴じか糊を使用した無線綴じが多く使われます。フラットな見開きにすることができるため書き込みやすく、何冊か重ねてもかさばらないのがメリットです。
一方、ページが切り離しにくいことや、折り返して使いにくいことがデメリット。また厚いノートの場合、背表紙が段差になってフラットになりにくいことがあります。
片手で持ちやすいリングノート
リングノートは背表紙に当たる部分にリングが通されており、ページをきれいに折り返して使えるのがメリット。小さいサイズのノートなら片手でも持ちやすく、ページを切り離すのも簡単なので、メモとして便利に使うことができます。
中央のリングが手に当たるため端まで書きにくいのはデメリットですが、プラスチック製の柔らかいリングを使用したものなど、書きやすさを工夫した製品が各メーカーで開発されています。
罫線の幅で選ぶ
ノートといえば、横書き用の罫線が入っているものを思い浮かべる方も多いでしょう。罫線が入っているノートの表紙には「A罫」「B罫」などと記載されています。これは罫線と罫線の幅の種類を指し、A罫はB罫に比べて間隔が広く作られています。
字の大きさやレイアウトの仕方は人によって異なるもの。数mmの違いですが、書きやすさや見やすさに関係する重要なポイントです。
書き足しも簡単なA罫
A罫は7mm間隔の罫線です。「普通横罫」と呼ばれることもあるごく一般的な罫線で、やや広めの行と感じられる方が多いでしょう。ゆったりと書き込みたい方や字の大きな方におすすめです。
さらに1mm広い「U罫」という規格もあり、余白に振り仮名や英訳・注釈を書き込むといった使い方も可能。字の小さな方には余白が大きく感じられる可能性があります。
たくさん書けるB罫
B罫は6mm間隔の罫線で、「中横罫」と呼ばれることもあります。A罫では広すぎるという方にも使いやすく、1ページあたりの行数が増えるのでたくさん書き込むことができます。
さらに1mm狭い「C罫(細横罫)」のノートもあり、表やグラフの記入・一行おきの筆記などに適しています。小さなノートの場合は、B罫やC罫のような狭い罫線を選んだ方が筆記スペースが多くなります。
罫線の種類で選ぶ
ノートの紙面のデザインは、実にさまざま。よく選ばれる横罫の他に、方眼が入っているタイプや真っ白な無地タイプもあります。中には、英文や楽譜・漢字・計算式など、特定の用途に使われる学習帳タイプのものも。目的に合った罫線があしらわれたノートを選ぶことで、作業効率を上げることも可能です。
スタンダードな罫線入り
授業用やメモなど幅広い用途におすすめなのが、罫線の入ったノート。罫線があることによって筆記スペースが整理されやすく、後から読み返したときに見やすくまとめることができます。
罫線の幅や綴じ方によってさまざまなデザインのものが販売されており、もっとも購入しやすいタイプのノートです。通常の横罫の他、縦罫・五線譜・漢字書き取りマス・英文用の罫線などもあります。
自由に使える方眼・無地
罫線に捕らわれず、より自由度の高い使い方をしたいという場合におすすめなのが、方眼タイプや無地タイプのノートです。紙面を細かく区切ってある方眼ノートは項目ごとにきれいに分けて書いたり、グラフなどを書くのにもとても便利。メモや資料をまっすぐ貼り付けることもできます。
無地のノートは用途を限らず、イラスト作成・スクラップ・アルバムなど紙面を自分でデザインしながら使用することができます。まだ明確になっていないアイデアを直感的に出していくのにもおすすめ。思いつくままに書き留めていくうちに、思いがけない発想が生まれるかもしれませんよ。
メーカーで選ぶ
多くのメーカーから販売されているノート。リーズナブルなものから高級なものまで、企業ごとに特徴があります。ここでは、勉強用からビジネスシーンに適したものまで、特におすすめなノートを販売しているメーカーをいくつかご紹介していきます。いずれも人気の高いメーカーなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キャンパスノートの老舗・コクヨ
キャンパスノートの定番といえばコクヨです。1975年の発売以来、「みんなのノート」として日本中で愛用されています。フラットに開きやすい綴じタイプのノートで、丈夫な背クロス・線が引きやすい本文罫の工夫・環境に配慮したオリジナル原紙の開発など、随所に工夫がほどこされています。 シンプルな表紙の他に、可愛らしいイラストなどがあしらわれた期間限定デザインのものも定期的に発売されます。
特殊なノートも豊富なナカバヤシ
「スイング・ロジカルノート」シリーズで有名なナカバヤシ。一行を三分割するオリジナルの「ロジカル罫」の採用によって行間づくりや作図などが簡単に行え、毎日の学習を効果的にサポートしてくれます。
カラー展開が豊富なのがひとつの特徴で、同じシリーズで教科ごとに色分けするといった使い方もできます。また、教科ごとに専用のノートも販売されています。コロナ禍に伴い、表紙に抗ウイルス加工がほどこされたノートも発売されました。
滲まないノートといえばツバメノート
グレーの表紙に黒い背クロスが美しいツバメノートは、1947年から販売されている歴史あるノートです。創業当時から使用されている「ツバメ中性紙フールス」は、筆記用紙として最高品質のもの。
書きやすさに定評があり、万年筆やボールペンで書いても滲みにくいことで有名です。蛍光染料が使われていないため、長時間筆記しても目が疲れにくいのもポイント。また、糸綴じ製本なので非常に丈夫です。
紙質で選ぶ
ノートに使われている紙は、実は製品によって異なります。紙の種類によって価格帯や書きやすさが変わってくるため、購入時にはチェックしたいポイントのひとつです。多くのメーカーで中質紙や上質紙が採用されていますが、中には企業オリジナルの紙を製本したこだわりのノートもあります。
書きやすい上質紙
上質紙は化学パルプ100%で構成された紙で、際立った白さと高い耐久性を誇ります。表面にマット紙のようなコーティングがないため筆記に向いており、上質紙を製本したノートは「書きやすさ」を特徴としています。
ノートとしては高価な製品が多く、学習用にたくさん揃えるのにはあまり向いていません。高級感のある表紙デザインのものも多いため、ビジネスシーンや特別な一冊におすすめです。
価格が抑えられる中質紙
中質紙は砕木パルプや古紙パルプを含む紙です。白さや耐久性は上質紙ほどではありませんが、リーズナブルに購入することができるのがメリット。また、不透明度が高いため裏写りしにくいのが特徴です。上質紙のノートに比べると、ややざらざらとした書き心地になります。
ノートのおすすめ人気ランキング10選
用途によって使い分けることが、ノートを使いこなす大切なポイント。ここでは今までに解説してきたノート選びのポイントを踏まえつつ、Amazonや楽天といったショッピングサイトで人気を集めるノート10製品をご紹介していきます。
1位 Amazon ベーシック クラシックノートブック

amazon.co.jp
カラー:ベーシック
スタイル:方眼 横罫 無地
ビジネスシーンでも使いやすいシンプルノート
Amazonのプライベートブランドから販売されているノートです。手帳のようなサイズ感の本体は、ビジネスシーンに最適なシンプルなデザイン。
付属のリボンをしおりとして使うことができ、大切なメモを忘れずマークしておけます。 販売価格が変動しやすく、購入時期によっては数100円の差が出てしまうことがあるのがデメリットです。
2位 コクヨ キャンパスノート ドット入り罫線 5冊パック ノ-3CBTNX5

amazon.co.jp
カラー:5冊セット
用紙サイズ:B5
縦にも横にも書きやすいドット罫
コクヨのB5サイズキャンパスノートの5冊セットです。科目別にノートを色分けしたいという方におすすめ。スタンダートな横罫ですが、罫線上に等間隔に配置されたドットによって文頭揃えや製図がしやすくなる工夫がなされています。
上質紙使用で書きやすいのも嬉しいポイント。リーズナブルで使いやすいので、安定して人気のある製品です。
3位 コクヨ ノート キャンパスノート 5冊パック 5色アソート ノ-3CANX5

amazon.co.jp
用紙サイズ:B5
罫線の種類:横罫線
フラットに開ける無線綴じノート
こちらもコクヨのB5サイズのキャンパスノートのセット。通常のシンプルな横罫です。糸や針金ではなく糊を使用して製本する「無線綴じ」を採用することで、フラットに開きやすい・ページを切り離しても全体がばらけないなどの特徴があります。
最初のページから最後のページまで均等に糊をつけて製本してあることや、背クロスに特殊加工をほどこした紙を使用していることで非常に高い耐久性を実現。使用シーンを問わず使えるスタンダードなノートです。
4位 プラス セミB5 10冊パック NO-003BJ-10P 75-086

amazon.co.jp
用紙サイズ:B5
外形寸法:縦252×横179㎜
10冊売りで高コスパ
プラスから販売されているノートです。同じデザインのノートが10冊パックにされたお徳用。糊で接着した無線綴じ仕様のため、不要なページを千切り取っても反対側のページは破れません。
シンプルでスタイリッシュな表紙デザインは、勉強用にもビジネス用にも最適です。とにかくたくさんノートが欲しいという方に特におすすめです。
5位 ツバメノート ノート W3005 3冊パック W50S-3P

amazon.co.jp
サイズ:セミB5判(17.9×25.2cm)
罫線の種類 :8mm横罫
鮮やかなカラーで気分も上がる
ナカバヤシから販売されているノートの5冊セットです。ビビッドカラーの配色が鮮やかで、気分が上がると人気の一品。用途別に使い分けることもできるため、大変便利です。
ベーシックな糸綴じ製本で、ページがバラけにくく丈夫な作りになっています。一枚ずつ切り離すのには向いていないので、注意してください。
6位 サンノート ノート A4 10冊セット 1614

amazon.co.jp
スタイル:A罫 B罫
罫線の種類 :7mm横罫
インクが滲まない伝統のノート
ツバメノートから販売されているノートセットです。こだわりのフールス紙を使用したクラシックノートとして愛用している方も多く、発売当時から変わらない品質を誇っています。 表紙デザインはどの製品も共通ですが、30枚から100枚まで目的に合わせてページ数を選ぶことができます。
厚くなるほどフラットには開きにくくなるので、書きやすさを優先したい場合は薄めのタイプを選ぶのがおすすめです。
7位 コクヨ キャンパスノート ノ-3CATNX5

amazon.co.jp
寸法:179×252×4mm
サイズ: 6号(セミB5)
ベーシックなキャンパスノート
サンノートから販売されているノートセットです。A4・B5の2サイズから選べるリーズナブルな10冊パック。表紙のカラーはすべて共通ですが、シンプルなデザインなのでイラストやシールなどでオリジナルのデコレーションをするのもおすすめです。
紙質はやや薄めで、インクを使う筆記具では裏写りする可能性があります。
8位 クローズピン MON Series A6 方眼リングノート 太陽とガーベラ

yahoo.co.jp
用紙タイプ:方眼タイプ
枚数:70枚
元気になれる可愛いデザイン
クローズピンから販売されているリングノートです。デザイナーのもんさんが手がけた「もんシリーズ」のひとつで、温かみのあるパステル調の可愛らしいデザインが魅力的。メモに便利な小型のA6サイズは、学生さんにも社会人にもおすすめです。
同じデザインでメモパッドやレターセット・付箋などのステーショナリーが展開されているので、お揃いで揃えるのもおすすめですよ。
9位 ナカバヤシ ロジカルエアー軽量ノート ダークブルー ノ-A405A-DB

amazon.co.jp
梱包サイズ :29.7 x 21 x 1.5 cm; 359.99 g
罫線の種類 :横罫線
グッドデザイン賞受賞のオリジナル罫
ナカバヤシから販売されているノートです。紙の厚みを変えずに密度を下げることで、書きやすさを保ったまま20%の軽量化を実現。教科書やノートをたくさん持ち運ぶ学生さんにも優しい設計です。
一行が点線で三分割されたオリジナルの「ロジカル罫」が採用されており、大小の文字の書き分け・英文の筆記・振り仮名の挿入などがしやすいようにデザインされています。縦向きにもドット罫線が入っているため、図や表をきれいに書き入れることもできます。
10位 ツバメノート A5 方眼 ハローキティコラボノート TBM9021

yahoo.co.jp
枚数:30枚
内容:5mm方眼
キティちゃんコラボの可愛いデザイン
伝統のツバメノートとキティちゃんがコラボレーションした特別デザインのノートです。表紙と裏表紙にはハローキティファミリーのイラストがあしらわれています。 ツバメノートらしいモノクロ基調のデザインは甘くなりすぎず、エレガントでおしゃれな仕上がりです。
書きやすさに定評のあるフールス紙使用で品質も折り紙つき。学生さんだけでなく、大人の方にもおすすめの一品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() Amazonベーシック クラシックノー……
1
|
969円 |
4 |
|
![]() コクヨ キャンパスノート ドット入……
2
|
440円 |
|
|
![]() コクヨ ノート キャンパスノート 5……
3
|
359円 |
|
|
![]() プラス セミB5 10冊パック NO-003B……
4
|
386円 |
|
|
![]() ツバメノート ノート B5 W3005 3冊……
5
|
1,023円 |
|
|
![]() サンノート ノート A4 10冊セット ……
6
|
12,224円 |
4.2 |
|
![]() コクヨ キャンパスノート ノ-3CATNX5
7
|
440円 |
|
|
![]() クローズピン MON Series A6 方眼……
8
|
440円 |
|
|
![]() ナカバヤシ ロジカルエアー軽量ノ……
9
|
572円 |
4.4 |
|
![]() ツバメノート A5 方眼 ハローキテ……
10
|
418円 |
4 |
|
まとめ
ノートは罫線の種類や紙の種類などによって使い勝手が大きく左右される文房具です。また、サイズや綴じ方によっても最適な使用シーンが異なるので、学習用・ビジネス用・メモ用など、用途に合わせて選ぶことが大切です。
製品によっては、メーカー独自の罫線や紙質によって書きやすさの工夫がされていることも。リーズナブルなノートを使ってたくさん勉強したり、高品質なノートを特別な一冊にしたりと、選び方はさまざまです。ぜひ自分のぴったりのノートを使って、最高のパフォーマンスを発揮してください。