ウォッカ、テキーラ、ラムと並んで4大スピリッツと呼ばれるジンは、その度数の強さもありカクテルとして主に飲まれています。みなさんもジントニックやマティーニと言えば聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんなジンですが、実は作り方や生産国によって大きく味わいが変わるんです。この記事では、たくさんの種類の中から、どのようにジンを選べばよいのかをわかりやすく解説していきたいと思います。メーカーや種類ごとの人気商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ジンとは

ジンとは、大麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀物を原料として作られたお酒のことで、スピリッツの1種です。最大の特徴は、穀物で作られたスピリッツをボタニカルで香りづけする点にあり、その中でもジュニパーベリーは欠かせないスパイスとなっています。
もともとは17世紀に解熱用の薬用酒としてオランダで生産されていましたが、その風味と味わいに人々が感銘を受けたことで、たちまち一般酒として広まっていきました。
ジンの選び方
ジンといっても、その種類は様々。生産国や蒸留方式などによって細かく分かれています。
そこで、ここからは自分に合うジンを見つけるために重要なポイントと各特徴を説明していきます。ぜひ参考にして、良い家飲みを実現してくださいね。
味わいが変わるジンの種類で選ぶ
ジンは、産地や製法など様々な要因をもとに、いくつかの種類に分かれます。各種類によって味わいや風味が変わり、それにあわせて適した飲み方も変わってきます。
種類ごとの特徴や味の違いなどを解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
世界の定番ドライジン

主にイギリスで生産されていたことからロンドン・ドライ・ジンとも呼ばれる種類。風味付けに使うボタニカルは天然のみで、再蒸留後のスピリッツのアルコール度数が70%などと定義が定められています。
ジンの中で最もスタンダードな種類であり、柑橘系の爽やかな風味が特徴なので、カクテルベースには最適ですよ。
濃厚で味わい深いジュネヴァ

ジュネヴァはオランダで誕生したもので、すべてのジンの原型ともされています。ドライジンと違い単式蒸留器を使用することにより穀物本来の風味が感じられる点が特徴です。
カクテルベースとしても十分おいしいですが、ストレートで飲むと穀物の濃厚な香りと甘みをじっくりと味わうことができます。
ひかえめな風味のシュタインヘーガー

ドイツ生まれのシュタインヘーガーは、発酵させた生のジュニパーベリーを使用しており、単式蒸留器を用いて製造されます。
ドライジンよりひかえめな香りが特徴で、ストレートで飲むのに適したジンになっています。
甘くてうまいオールド・トム・ジン

イギリス生まれの古いジンで、その特徴は甘みにあります。酒造りの技術が進んでいなかった時代、雑味が多くなってしまうため砂糖を添加していたのが始まりで、今では蒸留後にサトウキビなどから作られるスピリッツを加えることで作られます。
そのままでもカクテルベースでも楽しめるので、ジン初心者の方や甘いお酒が好きな方におすすめですよ。
メーカー独自の香味が人気のクラフト・ジン

クラフトジンというのはメーカーや酒蔵がこだわりをもって作る独自のジンのことで、その定義が明確に定まっているわけではありません。各土地に合わせたジンが多いので、その土地の味を楽しみたい方におすすめです。
ジャパニーズクラフトジンであればボタニカルに柚子や山椒などを使用しているので、日本人でも楽しみやすい味が多いですよ。
独自の風味を引き出すボタニカル

ジンを造るうえで重要なのがボタニカルです。ジンは穀物を原料として製造しますが、蒸留後の香りづけにボタニカルを使用します。代表的なジュニパーベリーを筆頭に独自のボタニカルを配合して香りづけするのが主流で、銘柄やメーカーごとの香りを楽しむことができます。
ジュニパーベリー以外に例をあげるとアーモンド・オレンジピール・ジンジャーなどがあり、ボタニカル成分をよく見ることで、自分好みのジンを見つけることもできるので要チェックですよ!
香りづけの方法で選ぶ
ジンには2種類の香りづけ方法があり、違った特徴があります。それぞれの香りの特徴や風味の違いなどを説明していきますので、ジン選びの際はチェックしてみてください。
風味の強いスティーピング方式(浸漬法)

スティーピング方式はスピリッツに直接ボタニカルを浸して香りづけする方式。有名なビーフィーターなどでもこの方式がとられており、風味が強く出やすいのが特徴です。
はっきりとしたボタニカルの風味が好みの方はこちらの製法がとられたジンを選ぶとよいでしょう。
爽やかで軽いヴェイパーインフュージョン方式(バスケット法)

ヴェイパーインフュージョン方式では、スピリッツを再蒸留して、ボタニカル成分を気化させたうえで香りづけします。直接漬け込むのに比べて爽やかな香りになり、雑味が少ないのが特徴です。
すっきりとした風味のジンを探している方にはおすすめです。
特有の味を楽しめる生産国で選ぶ
ジンは国ごとに大きく製法が違い、特にボタニカルは国の独自性が出やすいです。各国の有名なジンや特徴となるボタニカルを解説していきますので、好みのジンを見つけてくださいね。
定番の味が楽しみたい方におすすめのイギリス産

有名な銘柄が多くジンの歴史が古いのがイギリス産。シンプルな造りのジンが多く、さわやかさが特徴です。定番・元祖の味わいを楽しみたい方にはおすすめですよ。
個性豊かかな味を楽しむならオランダ産

ジンの発祥国であるオランダでは、ジンの始まりとなったジュネヴァが多く生産されています。クリアでありながら独自の味わいを楽しめるのが特徴です。
比較的飲みやすい銘柄の多いスペイン産

スペインでは近年ジンの消費量が増えており、その影響を受けてクラフトジンの生産が盛んになっています。地中海気候を利用した芳醇なボタニカルの風味と食中酒としても飲みやすい軽い口当たりが特徴です。
独自の和を感じられる日本産

日本産のジンはクラフトジンが多く、その多くが山椒や抹茶などの独自のボタニカルを使用しています。もちろん日本人向けに作られているので、和食に合うものも多いですよ。初心者の方でも手を出しやすいのもうれしいですね。
人気の銘柄から選ぶ
ここまでの基準で選びきれないという方は、有名な銘柄で選ぶのもいいかもしれません。代表的な銘柄のジンをいくつか紹介していきますので参考にしてみてください!
イギリスの名産BEEFEATER(ビーフィーター)

生産開始からこれまで変わらずロンドン市内で造られ続けているビーフィーター。ジンを飲まない人でも聞いたことがあるほど有名なお酒です。その特徴はこだわりぬかれたボタニカルと、さわやかで軽快な口当たり。
スティーピング方式で製造されていることもあって、香り豊かな味わいを楽しむことができますよ。
ロンドン・ドライ・ジンの正統派Black Death(ブラックデス)

ブラックデスは、4大スピリッツすべてを扱うブランドとして知られており、1980年代から続く長い歴史を持っています。その名前のイメージとは裏腹にジンの味わいは癖がなく、甘みを感じられる飲みやすい仕上がりです。
まだ日本では取り扱いが少ないですが、カクテルからストレートまでどんな飲み方にも適していますよ。
世界最古のオランダメーカーBols(ボルス)

ジンの始まりの国オランダ産の銘柄であるボルスは、1820年代のレシピを再現した歴史あるジュネヴァです。連続式蒸溜器と単式蒸留機を組み合わせた製法でなめらかな口当たりとクリアな見た目を両立させています。
ウォッカとウイスキーの間をとったドライでユニークな味わいに魅了されること間違いなしです!
ジンのおすすめ人気ランキング10選
1位 SUNTORY ジャパニーズクラフトジン 翠 (すい) 40度 700ml

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原料:スピリッツ
パッケージ重量:1.19 キログラム
家呑みにおすすめの柑橘系クラフトジン
翠は日本産のクラフトジンです。CMも放映されていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。ボタニカルには柚子や生姜を利用しており日本人向けの味わいになっています。
そのまま飲むのもいいですが、すっきりした味わいを活かしてソーダ割にするのがおすすめです。
2位 ボンベイ・スピリッツ ボンベイ サファイア 47度 750ml

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原料:ナチュラルグレーンスピリッツ
パッケージ重量:-
世界トップレベルの定番銘柄
ボンベイサファイアは世界的にも有名なイギリス産ドライジンです。ヴェイパー・インフュージョン方式で気化したボタニカルを使って香りづけしているため雑味が少なく、ジンそのものの味を楽しむことができます。
ライトテイストなので、とびっきり冷やしてストレートで飲むとさらにおいしく楽しめますよ。
3位 養命酒製造のクラフトジン 香の森 47度 700ml

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原料:クロモジ枝、レモンピール、ジュニパーベリー、トチュウ葉、クロモジ葉、桑の実、杉の葉、カショウ、ショウガ、リコリス、セージ、カルダモン、ローズマリー、ローレル、オレンジピール、クコの実、松の葉、アンジェリカ、シナモン、アニスシード、醸造アルコール
パッケージ重量:-
国産にこだわった人気の美味しいジン
こちらのジンの特徴は、材料を国産にこだわっていることです。水やボタニカルなども国産を使用しており、日本に育てられたジンと言ってもいいでしょう。
国産ハーブのクロモジを使用しているため、飲んだ瞬間に森の中にいるような広がりを感じることができます。
4位 ボンベイ・ドライ ジン 40度 700ml

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原料:-
パッケージ重量:2.77 ポンド
ジントニックにおすすめの香り深いジン
8種類のボタニカルと歴史ある製法で作られたジン。トニックウォーターとの相性が抜群で、ジントニックによく使われています。
ジントニックにする際は、ボンベイサファイアを事前に冷やしておくことでさらにおいしくいただけますよ。
5位 No.3(ナンバー3)ロンドン ドライ ジン 46度 700ml

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原料:穀物
パッケージ重量:-
伝統的な味のドライジン
イギリスを代表する伝統的なジンです。ジュニパーベリーをメインに数種類のボタニカルを使用しており、ドライジンらしいくっきりとした味わいが楽しめます。
少しアルコール度数が高いので、ストレートで飲む際はチェイサーなどを用意しておきましょう。
6位 ボルス オードジュネヴァ ジン ストーンジャグ 35度 1000ml

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原料:-
パッケージ重量:-
特徴的な味わいのオランダ産ジュネヴァ
このジンを生産しているボルス社は、現存する蒸留会社としては世界最古です。その特徴は大麦とジュニパーベリーを前面に出した素朴な味わいとやわらかい口当たりです。
ジンそのものの味わいを楽しみたい方はストレートで飲むのがおすすめです。
7位 サントリー ビーフィーター ジン 40度 700ml

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原料:-
パッケージ重量:-
ボタニカルにこだわった人気のイギリスジン
日本でもよく見る人気のロンドンドライジン。レモンピールやアーモンドなどのボタニカルを24時間浸漬したことでうまれるキリリとした味わいが特徴的です。
爽やかな柑橘系なので、ジントニックにおすすめですよ。
8位 ブラックデス ロンドン ドライ ジン 40度 700ml

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原料:ー
パッケージ重量:1.14 キログラム
芳醇な香りが特徴のロンドンドライジン
ブラックデスの特徴は15種類ものボタニカルを使用していることです。香りは非常に芳醇ながらも口当たりはスッキリとしており、カクテルにも最適です。
ただし、このジンは他のお酒と違い冷凍庫にいれてしまうと凍ってしまうことがあるようですので、冷やして飲む場合には注意しましょう。
9位 アスターグレン ジンクス オールド トム ジン 43度 700ml

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原料:ジュニパーベリー、リコリス、スウィートオレンジピール、ビターオレンジピール、レモンピール、グレインズオブパラダイス、コリアンダーシード、アンゼリカルート
パッケージ重量:ー
ラベル買いにおすすめのオールドトムジン
このジンの特徴は何と言ってもラベルのかわいさです。オールドトムジンがトムという猫のおかげで生まれたという逸話を反映したデザインで、見た目から楽しめる逸品になっています。
もちろん見た目だけでなく味にもこだわっており、強いオレンジの風味が感じられる正統派のジンです。酒好きの女性への贈り物などにもおすすめですよ。
10位 タンカレー ロンドン ドライジン 47.3度 750ml

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原料:スピリッツ、香味植物
パッケージ重量:-
謎に包まれた製法の美味しいジン
タンカレーのジンはその製法がほとんど明かされていないのが特徴。一部のボタニカルと蒸留過程を4回行っていること以外は明かされておらず、その製法を知る人は世界でもほんの一握りだそうです。
その味わいは鋭いキレがあり、豊かな香味が感じられます。度数が高いので、辛口が苦手な方は注意しましょう。
好みに合うベストな飲み方で選ぶ
ジンを楽しむためには、やはり飲みかたにこだわりたいところです。素材の味を楽しむならストレートがいいですし、すっきりしたいならソーダ割やジントニックがいいでしょう。
各飲み方におすすめの銘柄や種類を紹介していきますので、参考にして家呑みを華やかにしましょう。
1番人気の定番ジントニック

ジンを使ったカクテルと言えばジントニック。爽やかなジンの味をトニックウォーターがさらに引き立てクリアな味わいになるため、初心者の方でも飲みやすいでしょう。
ジンとトニックウォーターの黄金比は4:1で、最後にライムを適量絞り入れるのがポイント!また、ジンは爽やかでライトな口当たりのものを選ぶとよいですよ。おすすめのジンはボンベイサファイアです。
カクテルの王様マティーニ

マティーニはドライジンにドライベルモットを入れオリーブを添えたカクテルです。ベルモットとジンの独特なハーモニーが特徴で、初心者の方には向いておらず、お酒同士の複雑な絡み合いを楽しめる玄人向けの飲み物と言われています。
マティーニは組み合わせが無限大なため、自分好みの組み合わを見つける過程も楽しめますよ。
そのままの味わいを楽しむストレート

ジン本来の香りや味を楽しむならやはりストレートがおすすめ。使用されているボタニカルの個性を感じることができます。また、温度ごとにも味が変化するため、1種類のジンでも色んな楽しみ方ができますよ。
アルコール度数が高いため飲みすぎには注意し、チェイサーを用意しておきましょう。
華やかな香りを楽しむならロックがおすすめ

香りをそのままにアルコールも一緒に楽しみたいという方にはロックがおすすめ。常に冷やされた状態で味わえるため、すっきりした香りを楽しめます。
氷が解けるにしたがって度数がさがっていくため、その分長く楽しめますよ。クリアな味わいの多いジュネヴァがおすすめです。
度数を気にせず長く楽しめる水割り

アルコールが得意でない方は、ジンと水を1:1で割って水割りにするのがおすすめ。水割りにすることでジンの香りを邪魔せずに、長く楽しむことができます。それでも度数が強いと感じる方は、水の量を調整してみましょう。香りがどうしても薄くなるため、間口の狭いグラスを使用するのがおすすめです。
香りを補うためには、もともとの香りが強いスペイン産や、ボタニカルにこだわったクラフトジンを使用するといいでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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1,219円 |
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![]() No.3(ナンバー3)ロンドン ドライ……
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2,980円 |
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2,064円 |
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![]() サントリー ビーフィーター ジン 4……
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915円 |
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![]() ブラックデス ロンドン ドライ ジ……
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1,432円 |
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9
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1,420円 |
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ボンベイ・スピリッツ ボンベイ サファイアの口コミ
ボンベイ・ドライ ジンの口コミ
ライトで安価
ボンベイサファイアはジンの銘柄ですが、こちらは本家のブルーボトルよりももう少し飲みやすい一般向けの味だと思います。少々本家よりも安いし、軽いフレイバーで飲みやすいのでオススメです。
サントリー ビーフィーター ジンの口コミ
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。銘柄や種類を基準に、自分好みの1本を見つけることはできましたか?まだ迷っているという方は、とりあえずメジャーな銘柄を飲んでみるとよいですよ。
ジンはアルコール度数の強いお酒ですので、適度な量をチェイサーと一緒に飲み、おしゃれなジンを楽しみましょう。