ショアジギングリールは陸上から釣りをするときに使うリールのことで、スピニングリールとベイトリールの2種類があります。番手やギア比によって、巻ける糸の太さや巻き取り心地が変わってきます。
中にはコスパを重視したリールや精密加工が施されたリールがあるので、どれを選べばいいのか迷う人もいるでしょう。そこで、この記事ではショアジギングリールのおすすめ人気ランキング10選を紹介します。狙う魚や釣る場所に合ったリールを選んで、快適に釣りを楽しみましょう。
ショアジギングリールとは?

ショアジギングリールとは、陸上(ショア)での釣りに向いているリールのことです。主に金属製のルアー(メタルジグ)を使い、ブリやアジなどの青魚を狙うときに使用されます。
砂浜や堤防から遠めにルアーを飛ばして魚を釣るというのが主流で、スピニングリールとベイトリールの2種類があります。後ほど解説しますが、釣りの入門者であればスピニングリールが一般的です。
ショアジギングリールの選び方
ショアジギングリールは番手やギア比などなどの違いから、狙える魚や巻き取り速度が変わります。ルアーの飛距離が出やすいリールや狭いポイントに対して的確にルアーが投げられるリールなど様々です。
砂浜で釣るのか河川で釣るのかなど、環境や狙う魚の大きさを考慮すると適切なショアジギングリールが見つけやすいです。
番手(リールの大きさ)で選ぶ
リールには番手があり、番手が大きいほどリールの大きさや規格が上がっていきます。大型のブリを釣るときに適したリール、釣りの入門者でも扱いやすいリールなど手番によって変わるため、特徴や違いを確認してみましょう。
大型の魚を狙うなら4000~8000番

大型のブリなどを釣るのであれば、糸巻量と遠投性に優れた4000~8000番のリールを選びましょう。リールが大きければ、200m以上の糸を巻くことができ、砂浜から離れている大型魚が狙いやすくなります。
陸から遠くに飛ばして魚を狙うなら、推奨ライン号数がPE3~4号(10~15Kgの魚でも耐えられる糸)で、4000~5000番のリールがおすすめです。6000番から上の番号になるとリールの重さが400~600gと重くなるため、ボートの上に設置をして釣りをするときに使用しましょう。
中型の魚なら3000~4000番

3000~4000番のリールはライトショアジギングと呼ばれ、中型のメバルやハタを釣るときに向いています。糸巻量は200m以上あり、推奨ライン号数はPE1~2号(~10kgの魚に耐えられる糸)のリールが多いです。
30~60gのルアーが付けられ、リールの重さは200~300gと軽めです。手で持っていても疲れにくいため、釣りを始めたばかりの人や腕力に自信がない人は3000~4000番のリールを候補にしてみましょう。
タイプで選ぶ
ショアジギングリールにはスピニングリールとベイトリールの2種類があります。ルアーの投げやすさや飛距離、人の巻き取る力が変わってくるため、自分が釣りたい魚や釣りをする場所を考慮しながら適したリールを選んでみましょう。
飛距離を出したいならスピニングリール

「ルアーの飛距離を出したい」、「より遠くに投げて釣りの範囲を広げたい」という人はスピニングリールがおすすめです。スピニングリールは30~60gと軽めのルアーでも遠投がしやすく、糸が絡まりにくいというメリットがあります。
投げ方が上達していけば、ルアー釣りから餌釣りまで色々な釣り方が可能で、釣りの楽しみ方が増えていきます。釣れる範囲が広い海やリールの扱いに慣れていない初心者が釣りをするときに向いているリールといえます。
巻き上げが強いベイトリール

ベイトリールは中~上級者に向いており、スプールから真っ直ぐに糸が出るタイプのリールです。スピニングリールと違って、スプールから直線状に釣り糸が出せるため、リールを回したときに巻き上げる力が伝わりやすいです。
ルアーを正確に飛ばしやすいため、木の陰にいる魚や岩の間にいる魚を狙って、ルアーを飛ばすことができます。また、スプールの直径や幅を大きくすることで、糸巻量を多くしたり、推奨ライン号数の規格を上げたりと拡張性に優れています。
ギア比で選ぶ
ショアジギングリールはギア比によって、リールを1回転させたときに巻ける糸の量が変化します。ルアーの操作がしやすくなったり、魚がヒットしたときの感覚が違ったりと場面ごとに適しているギアがあります。
ローギアとハイギアの2種類から、どちらのギア比が適しているか是非ご参考下さい。
力強く巻けるローギア

ローギアのショアジギングリールは糸を巻き取る力が強く、10~20kgの大型の魚や引き抵抗があるルアーを巻き取るのに適しています。リールを1回転させたときに巻き取れる糸の量は少ないですが、その分、力が伝わりやすいというのが特徴です。
ゆっくりと糸を巻き取れるため、慎重にルアーを巻き取って魚をおびき寄せるときやルアーを細かく操作したいときはローギアのショアジギングリールを選んでみましょう。
巻き取りが速いハイギア

ハイギアのショアジギングリールは釣り糸の巻き取りが速く、ルアーの回収が素早くできます。リールを1回転させたときの糸の巻き取り量が増えるため、少ないリール操作で効率よく糸が巻き取れます。
また、ローギアに比べて糸の感度が高く、魚がヒットしたときの感覚が手に伝わりやすいです。ルアーの動きの変化を細かく読み取とりたいときや小物の魚を多く釣るときに適しているでしょう。
大物の魚には剛性のあるリールを

10~20Kgの大型の魚を狙うなら剛性のあるショアジギングリールがおすすめです。魚が釣り糸を強く引っ張るときや糸を巻き上げるときなど、リールには負担がかかります。剛性のあるリールであれば、大型の魚がヒットしてもたわみにくく、糸が巻きやすくなります。
剛性のあるショアジギングリールは素材がアルミニウムであるものが多く、「剛性特化」とセールスをしているリールを選んでみるのもありです。
ハンドルの形で選ぶ
ショアジギングリールにはハンドルの形が、ラウンド型/T型/I型の3種類あります。ハンドルを持った時の握り心地や力の入りやすさが変わり、リールを巻く速度などに影響します。狙う魚の大きさや必要な巻き取り力を考慮して、適切なショアジギングリールを選んでみましょう。
ラウンド型とT型は力が入りやすい

ラウンド型とT型は力が入りやすく、リールを操作しやすいです。手と接触する部分が広いため手の力が伝わりやすく、ラウンド型は握りやすい丸い形をしています。大型の魚を釣るときやリールを巻く回数が多い場面で活躍するでしょう。
見た目がシャープなI型

I型のハンドルは見た目がシャープで細かいリールを操作するのに適しています。ハンドルが細く、力が入りすぎないため、釣り糸を巻き過ぎたといったトラブルを回避できるでしょう。キスなどの小物の魚を釣るときや50~100mの釣り糸を巻き取るときに向いているハンドルです。
ドラグ性能が高いリールは魚を逃がしにくい

ショアジギングリールの機能にはドラグというものがあり、スプールの回転を抑えることができます。魚に糸が引っ張られたとき、トラグでスプールの回転を抑えることで魚が逃げにくくなります。
大型のブリなどはドラグ性能が10~13kgのショアジギングリールが良いでしょう。5~6kgのドラグ性能の場合、抑える力が弱いため、小物のハタやキスなどに向いています。
初心者の入門にはコスパを重視したリールがおすすめ

釣りの入門者であれば1万円台のコスパを重視したリールがおすすめです。3000~4000番のリールであれば5千円台のリールもあるため、予算が少ない人でも手が出しやすいでしょう。
推奨ライン号数がPEライン3~4号で釣り糸が200m以上巻けるリールであれば、10kg越えの大物も狙っていけます。ドラグ性能が5~6Kgと小さいリールは避けて、10~12kgのドラグが付いたリールを選ぶのが無難です。
メーカーで選ぶ
釣り市場で代表的なメーカーとしてシマノとダイワの2社があります。メーカーによって、防水・防じんの機能を有するリールや耐久性に優れたリールなど技術に違いがあります。ショアジギングリールの構造や特徴を読み取りながら、釣りがしやすいリールを選んでみましょう。
ギアの加工技術に定評のあるシマノ

シマノは「Xプロテクト」と呼ばれる機構やギアの生成方法が高度なことから加工技術に定評のあるメーカーです。「Xプロテクト」という機構はギアの内部を迷路状に加工することで水が浸入しにくくなる効果があります。
また、シマノのギアは金属の塊を200tの力で圧縮しているため、耐久性に優れているのが特徴です。よって、壊れにくいリールが欲しい人や水が浸入しやすい環境で釣りをする人にシマノのリールは向いてるでしょう。
防水性や剛性に優れたダイワ

ダイワは防水・防じん機能がある「マグシールド」やボディやフレームを一体化するモノコック構造により、防水性や剛性に優れたリールが特徴です。
「マグシールド」によってスプールの形状がアーチ状になっており、リールの巻き心地が軽く少ない力で糸を巻き取れます。防じん対策をしておきたい人や巻き心地の好さを重視する人はダイワのリールを選んでみましょう。
ショアジギングリールのおすすめ人気ランキング10選
では、コスパを重視したリールや大物が狙える4000~5000番のリールなどランキング形式で紹介します。適切なリールでないと、魚が逃げやすくなったり、投げたい場所にルアーが届かなかったりします。快適に釣りができるよう適切なショアジギングリールを選んでみましょう。
1位 シマノ スピニングリール B09BFN699Y

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ギア比:6.2(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ値:6kg/11kg
重量:285g
糸巻量:PEライン2号-240m
HAGANEギアを使用しており耐久性が高く巻き心地が良い
シマノの精密冷間鍛造と呼ばれる技術によって作られた「HAGANEギア」を使用したスピニングリールです。耐久性が高く、巻き心地が良いという特徴があり、番手は4000となっています。
最大ドラグ力が11kgと高めで耐久性のあるリールなので、大物がヒットしたときでも逃がしにくいでしょう。「コアプロテクト」と呼ばれる撥水処理により、海水も防げるよう設計されています。海釣りと川釣りのどちらでも対応できるコスパが良いショアジギングリールです。
2位 シマノ アルテグラ C3000XG

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ギア比:6.4(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:3.5kg/9Kg
重量:225g
糸巻量:PEライン2号-200m
ギア比が6.4と巻き取りが速く「Xプロテクト」により水が浸入しにくい
ボディが「Xプロテクト」という構造により、隙間から内部までの経路が迷路状になっているのが特徴です。水が浸入しても内部に到達しにくく、防水性に優れているといえます。
ギア比は6.4のエクストラハイギアで、釣り糸の巻き取りを早くしつつ、魚のヒットを感じ取りやすいです。番手は3000でドラグ性能が9kgと高くはないため、中型のアジなどを釣るときに向いているでしょう。
3位 シマノ ステラ C5000XG

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ギア比:6.2(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:7Kg/11kg
重量:260g
糸巻量:PEライン3号-200m
「INFINITY EVOLUTION」により耐久性・投げやすさ・巻きやすさを備えている
シマノの「INFINITY EVOLUTION」という技術により、ギアの耐久性や釣り糸の巻き上げ力が向上しているショアジギングリールです。
ギアは設置面積を減少することで、巻き上げ力は摺動抵抗を減少することで、性能が向上しています。番手は5000でドラグ性能が11kgと高いため、10kg越えの青魚も狙っていけるショアジギングリールです。
ただ、価格が8万円台なので、確かな性能が欲しい人や本格的に釣りを始める人に向いているでしょう。
4位 テイルウォーク ワイドバサル VT81R

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ギア比:8.1(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/12Kg
重量:320g
糸巻量:PEライン3号-200m
ドラグ性能が12kgとパワフルで遠投に対応している
ドラグ性能が12kgあるので、5~10kgの青魚であれば無理なくスプールの回転が抑えられます。糸巻量はPEライン3号が200m巻けるため、10kg以上の魚を狙って遠投することができます。
ギア比は8.1と高く、少ないリール回転で釣り糸を素早く回収できるでしょう。ただ、リールの重さが320gと重めなので腕力に自信がない人や長時間の釣りをする人にとって、ネックなポイントとなります。
5位 ダイワ スピニングリール LT4000D-C

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ギア比:5.2(ハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/12kg
重量:245g
糸巻量:PEライン2号-300m
重量が245gと軽く7千円台だから手が出しやすい
価格が7千円台なので入門者でも手が出しやすく、重量が245gと軽いです。番手は4000でドラグ性能が12kgなので、中~大型の青魚も狙えるコスパ重視のショアジギングリールといえるでしょう。
PEライン3号の釣り糸を200m以上巻けるため、砂浜から遠くを回遊する魚を狙ってルアーが投げられます。安価で大型の魚に対応できるリールやルアーの飛距離が出せるリールが欲しい人におすすめです。
6位 ダイワ アルファス 800HL

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ギア比:7.1(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/4.5kg
重量:175g
糸巻量:PEライン1.5号-100m
重量が175gと軽く手に負担がかかりにくい
重量が175gと軽いベイトリールで、長時間釣りをする時でも腕が疲れにくいです。ドラグ力が4.5kgと低めなので、小~中型の魚を釣るのに向いてるでしょう。5~10kgを超える大物にはドラグが耐えきらないので注意が必要です。
糸巻量はPEライン1.5号の釣り糸が100m程で、ギア比は7.1のエクストラハイギアとなっています。狭い範囲に対して的確にルアーを投げたいときや投げる回数が増える場面で活躍するリールです。
7位 ダイワ 紅牙X IC

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ギア比:4.9(ローギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/5kg
重量:240g
糸巻量:PEライン1号-200m
カウンター付きでルアーの水深が分かる
カウンターが付いているベイトリールでルアーの水深が分かります。水深が分かることでヒットした魚との位置が明確に分かるため、巻き上げているときに駆け引きがしやすくなります。
ギア比は4.9のローギアとなり、ルアーを慎重に操作したい人や巻き上げ力を上げたい人に向いているリールです。PEライン1号が200m巻けますが、3~4号など太い釣り糸になると50~100mしか巻けません。
8位 シマノ ヴァンフォード C2000S

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ギア比:5.1(ハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:2kg/3kg
重量:150g
糸巻量:PEライン1号-80m
左右非対称のローターが特徴で操作性と感度が向上している
「マグナムライトローター」という左右非対称の形をしたローターが特徴です。回転の重心をずらすことによって、高速回転時に手がかかる負担を抑え、ローター自体に軽量化が施されています。
重量が175gと軽いため、巻き心地が良く、手が疲れないショアジギングリールを探している人におすすめです。2000番のリールなので、7~10kgの魚は狙っていけませんが、1~3kgの小魚であれば積極的に狙っていけます。
9位 ダイワ カルディア LT4000-CXH

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ギア比:6.2(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/12kg
重量:230g
糸巻量:PEライン2号-170m
「マグシールド」によって防水・防じん機能を備えている
ダイワ独自の防水・防じん機能である「マグシールド」を備えたショアジギングリールです。磁石とオイルを使ってた膜で水と砂の侵入を防ぎ、リール内部の摩擦を最小限に抑えています。
リールはモノコック構造によって一体化されているため、隙間が少なく耐久性や剛性が高くなっています。パワフルに釣りをしたい人や環境を問わず釣りを楽しみたい人におすすめのリールです。
10位 ダイワ フリームス LT4000-CXH

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ギア比:6.2(エクストラハイギア)
実用ドラグ力/最大ドラグ力:-/12kg
重量:235g
糸巻量:PEライン2号-170m
軽量されたローターを使用しており巻き取りが軽い
「ZAION V ローター」という軽量化と回転半径が縮小化されたローターを使用しています。重量が235gと軽いだけでなく、巻き取るときに手に負担がかかりにくいでしょう。
また、ダイワのATD(オートマチックドラグシステム)によって、魚がヒットしてからドラグが機能するまでがスムーズです。ドラグの調整が苦手な人や10kg越えの青魚を釣りたい人に向いているリールといえます。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() シマノ スピニングリール 4000XG
1
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9,207円 |
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![]() シマノ アルテグラ C3000XG
2
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![]() シマノ ステラ C5000XG
3
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77,580円 |
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![]() テイルウォーク ワイドバサル 19130
4
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10,481円 |
4.33 |
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![]() ダイワ スピニングリール LT4000D-C
5
|
7,937円 |
4.41 |
|
![]() ダイワ アルファス 800HL
6
|
21,379円 |
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|
![]() ダイワ 紅牙X IC
7
|
9,970円 |
4.46 |
|
![]() シマノ ヴァンフォード C2000S
8
|
21,670円 |
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|
![]() ダイワ カルディア LT4000-CXH
9
|
18,203円 |
4.3 |
|
![]() ダイワ フリームス LT4000-CXH
10
|
12,483円 |
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まとめ
ショアジギングリールは番手やギア比によって、ドラグ性能や糸巻量、巻き取る速さが違ってきます。コスパで選ぶなら4000番以上で1万円台のリール、ルアーの飛距離を出したいなら遠投に向いたスピニングリールなど、様々です。
適切なショアジギングリールを選ぶことで、魚が釣りやすくなりリールが長持ちするため、楽しく釣りができるでしょう。