自宅やキャンプ場で手軽に炭焼きを楽しめる「七輪」。本格的なBBQができることから人気を集めていますが、さまざまなサイズやつくりがある上、どう手入れをすればいいか分からない。そんな悩みから、購入に一歩踏み込めないといった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、七輪の選び方とおすすめ人気ランキング10選をご紹介します。プロ御用達のメーカー「飛騨コンロ」や、大手ホームセンターの「コーナン」までランクインしています。形状やつくり、素材などから選び方をご紹介しますので、ご購入の際はぜひ参考にしてください。
七輪の魅力と注意点
七輪は、手軽に炭焼きを楽しめるのが特徴です。高い遠赤外線効果で、食材の旨みを引き出してくれる魅力があります。一方で、水洗い厳禁だったり、室内での使用上の注意ポイントがあるなど、取り扱いには注意が必要です。ご購入の前に魅力や注意点を押さえておきましょう。
高い遠赤外線効果で食材の旨みを引き出す

七輪に使われている主な素材に「珪藻土」があり、熱をもつと遠赤外線を放出する特徴があります。炭火で食材を焼くと、食材の旨みを引き出す遠赤外線効果が、ガスと比べて約4倍になると言われています。
また、遠赤外線は素早く火通しできるため、外はパリッと、中はふっくらな焼き上がりになります。炭火の香りも相まって、七輪ならではの旨みを味わうことができるのが魅力ですね。
七輪を使うときの注意点
七輪を使う際は、環境により換気や風通しに注意するなど、気をつけるべきポイントがあります。また、珪藻土が使用された七輪は水洗い厳禁など、使用後の取り扱いには十分注意が必要です。それぞれ確認していきましょう。
室内で使うときは、風通しがよく換気できる場所で行う

室内で使う場合は、常に換気し、風通しの良いところで行いましょう。密閉された換気の悪いところで使用すると、一酸化炭素中毒になる恐れがあるので注意が必要です。
また、燃焼した炭や七輪はとても高温のため、廃棄するときに落としてしまったりすると、火事などの災害が発生する恐れがあります。熱がしっかり冷めたことを確認して炭を廃棄するよう注意しましょう。
七輪の水洗いはNG

七輪の主な素材として使用される「珪藻土」は水にとても弱く、ひび割れやかけ、経年劣化を助長させる原因になります。使用後の水洗いは絶対しないように注意しましょう。
使用後は、固い布で汚れをしっかり拭き取り、湿気が防げる風通しの良いところで保管することもポイントです。
七輪の選び方
ここからは、形状やつくり、メーカー別から人数別の七輪の選び方をご紹介します。ぜひご自身に最適な七輪を選ぶ参考にしてください。
形状で選ぶ
形状は大きく分けて、丸型・角形・正角型(しょうかくがた)の3種類あります。それぞれ特徴や使用用途が異なるので、ご自身に最適な形状を選ぶ参考にしてみてください。
オーソドックスで使用用途が広い丸型

定番の七輪の形状である丸型は、その形から対流熱を生み、少ない燃料で焼き上げることができる特徴があります。焼き面は比較的小さい傾向にあり、少人数向きの七輪です。
丸い形状から、焼き物だけでなくフライパンや鍋の使用にも適しているため、煮物や炒め物などにも幅広く使える魅力があります。
秋刀魚のような長い食材も焼ける角型

角形は、長方形状の七輪で、焼き面が広いのが特徴。秋刀魚のような長物の食材を焼くのに適しています。炭の置き方次第で、中央と端の温度を変えることができるため、さまざまな食材を同時に調理することも可能です。
また、サイズも大きいものが多く、2~4人程度の人数でもストレスなく使用できます。ただし、値段は丸型より高価な傾向にあり、使用する燃料も多くなるので注意しましょう。
丸型と角型のいいとこどりで高い安定感を誇る正角型

コンパクトな正角型は、焼き物と煮物で兼用でき、高い安定感を誇る七輪です。丸型の幅広い使用用途と、角形の焼きやすさのハイブリッドな形状が特徴です。
主に1人用で販売されていて、職人の手作りのものが多いため価格は他の形状より高め。しかし、その分つくりはしっかりしているので、長く使いたい方やこだわりの強い方にはおすすめです。
つくりや素材で選ぶ
つくりや素材は、値段や耐久性、適正の使用環境などに影響します。ご自身が七輪を使用するシーンを想像して、最適な七輪を選ぶ参考にしてください。
高耐久性でひび割れしにくい本格派向けの切り出しタイプ

切り出しタイプとは、珪藻土の塊から七輪の形に直接切り出したタイプです。珪藻土の組織が壊されずそのまま残っているので、ひび割れしにくく、より素材の旨みを引き出しやすいと言われています。
しかし、職人が1つ1つ手作業で切り出すため、値段は高価な傾向があります。旅館や料亭などのプロの現場で使われることも多いので、こだわりのある方には特におすすめのタイプです。
安価で手入れが簡単な練り製は初心者におすすめ

練り製は、壊された珪藻土を成形して作られる七輪で、比較的安価なのが特徴です。手軽でコスパの良い七輪を探している方におすすめのタイプとなっています。
一度壊した珪藻土を成形して作られているため、切り出しタイプよりもひび割れしやすく、耐久性はやや劣る傾向にあります。長く使うよりも、とりあえず使ってみたいという方にはおすすめです。
アウトドアなら持ち運びしやすく丈夫な金属製

主に珪藻土で作られる七輪ですが、最近では金属製も多く販売されています。金属製は、珪藻土よりも軽量で耐久性に優れていて、キャンプやアウトドアなど、移動を伴う場合や外の環境で使うのに適しています。
しかし、珪藻土の七輪とは異なり、遠赤外線効果が薄れるといった難点も。七輪の雰囲気をキャンプやアウトドアで楽しみたいといった方にはおすすめです。
使用人数で選ぶ
七輪は、使用人数に適したサイズを選ぶのが大切です。人数分食材が焼けないと、食事に余計な時間がかかったり、食欲が満たされないといったことも懸念されます。使用人数に適した七輪を選ぶ参考にしてください。
1~3人なら直径14cm~25cmのコンパクトサイズ

1~3人の少人数なら、14~25cmのコンパクトサイズがおすすめ。1人なら、正角型、2~3人なら角形か丸型から検討すると、最適なサイズを選びやすいでしょう。
それ以上の大きい物だと、たくさんの食材を焼くことができますが、重量が重くなり持ち運びに苦労することも。サイズと重量のバランスを検討して選ぶのがおすすめです。
4~5人以上の大人数なら複数個使いましょう

4~5人なら、七輪を複数個使うと良いでしょう。大きめの角形でも事足りる場合もありますが、複数個使うことで焼き物用や煮物用など、使用用途に幅を持たせることができるためおすすめです。
また、大きいサイズの七輪ですと、耐久性に劣ったり、食材に均等に火が入らないといった恐れもあります。値段も高くなる傾向にあるため、コンパクトサイズを複数個使うのがおすすめです。
使用する場所で選ぶ
七輪は、使用する場所に合わせて使うことが大切です。卓上ならコンパクトで背の低いもの、アウトドアなら耐久性の高い金属製のものなど、使用するシーンを想像して、ご自身に最適な七輪を選んでみてください。
室内やベランダで使うなら、コンパクトで軽いもの

自宅の室内やベランダで使用するなら、コンパクトで軽い七輪が使いやすいでしょう。卓上なら、背の低い七輪だとより使いやすいです。本体に炭の熱が伝わりにくい加工がされている七輪を選ぶのもポイントです。
また、室内で七輪を使うと一酸化炭素中毒になる恐れもあります。十分な換気対策を行い使用しましょう。煙が出にくい炭を使うと、室内の匂いの付着や視界が遮られることが軽減できておすすめですよ。
卓上ならおしゃれで扱いやすい「水コンロ」もおすすめ

水コンロとは、陶器で作られた炭焼き専用の七輪です。外容器に水を入れ、その上にロストルと呼ばれる炭用容器をセットして使います。水を入れることで断熱性があり、油を燃やすので煙が出にくい構造になっています。
また、おしゃれなデザインが多いのもポイント。陶器なので、珪藻土と違い形状や色、模様のバリエーションが楽しめるのが特徴です。水洗いができるので、清潔に使用できるのも嬉しいですね。
アウトドアで使うなら金属素材で持ち運びやすいもの

キャンプやアウトドアなら、耐久性と軽量性に優れた金属製の七輪がおすすめです。水洗いができるので取り扱いが簡単で、急な雨にも対応できるため外使いに適しています。
また、強風などで七輪が転倒したり、落下したりしても、耐久性が高いので簡単には壊れないのも嬉しいポイントです。
メーカーで選ぶ
ここでは、おすすめのメーカーを3つご紹介します。天然珪藻土が売りのメーカーから、アウトドアブランドまでご紹介するので、ぜひ七輪のメーカーを選ぶ際の参考にしてください。
天然珪藻土が売りの「飛騨コンロ」

飛騨コンロは、大名コンロと呼ばれる、珪藻土に漢字の模様が施されているのが特徴です。職人が丁寧に珪藻土から切り出していて、プロ御用達の七輪です。
炭だけでなく、固形燃料も使えるのが特徴で、室内でも使いやすいです。正角型のおしゃれな七輪はこだわりの強い方におすすめとなっています。
大手ホームセンターで安価に楽しめる「コーナン」

大手ホームセンターであるコーナンからも七輪が販売されており、金属製から、練り製のものまで選ぶことができます。価格も比較的安価で、初心者の購入におすすめです。
大手メーカーというだけあって、ひび割れやかけなどの初期不良にも柔軟に対応してくれます。安心して七輪を購入したい方はぜひチェックしてみてください。
アウトドアブランドで安価なのが魅力「BUNDOK(バンドック)」

バンドックは、「(株)カワセ」がおくるアウトドアブランドです。軽量化や低価格を売りにしているブランドで、七輪も本格的なつくりながら安価に購入することができます。
販売されている七輪も、練り製から金属製、角形や丸型などさまざまなタイプから選ぶことができます。専用の焼き網や炭も販売されているため、購入前に公式HPをチェックすると良いでしょう。
七輪のおすすめ人気ランキング10選
ここからは七輪のおすすめ人気ランキング10選をご紹介します。先にご紹介したメーカーや、形状、サイズ別など幅広くご紹介するので、ぜひご自身に合った七輪を選んでみてください。
1位 BUNDOK(バンドック) 俺用 七輪 角 BD-384

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材質:本体:珪藻土・スチール・網:スチール(クロムメッキ)
サイズ:W20.2xD14.3xH12.1cm
コンパクトながら本格的なつくりが魅力的!
卓上で手軽に使える1人用七輪で、小さいサイズながら本格的な作りが特徴です。疲れた日に、お酒を片手に自分専用の炭火焼きのおつまみを焼く、そんな贅沢なひと時を演出してくれるおすすめの七輪です。
しかし、耐久性にやや難があるとの声もあります。購入時はしっかり本体の傷や割れなどを確認し、デリケートなものだと理解した上で、丁寧に扱うよう心がけましょう。
2位 GREEN LIFE コンパクト卓上七輪 UC-350

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材質:本体・網:スチール
サイズ:幅36.5×奥行き21.5×高さ15cm(取っ手含む)
断熱構造と遮熱板の安心設計で初心者におすすめ
薄型のコンパクトボディながら、断熱構造と遮熱版の安心設計で、テーブルの上でも簡単に使うことができます。本体重量も1.7kgと軽量化されており、キャンプなどの持ち運びに便利なのも嬉しいポイント。
幅は36cmあるので、秋刀魚などの長物も焼けます。1人の使用はもちろんのこと、2~3人でも十分に使えるサイズとなっています。
3位 岐南商事 NG 角形ワイド七輪コンロ ST-25

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材質:スチール+珪藻土
サイズ:本体幅 約395mmx奥行240mmx高さ150mm
火ばさみや焼き網などがセットでこれ一つで楽しめる!
本格的な珪藻土の七輪で、火ばさみや焼き網がセットになっていて、これひとつで炭焼きを楽しむことができます。初めて七輪を購入される方におすすめです。
火力の調整に便利な小窓が付いているため、焼きすぎや生焼けなどのトラブルも防ぐことが可能。本体重量が8kgと重いので、持ち運びや収納時には落として割れたりしないよう、取り扱いには注意しましょう。
4位 飛騨コンロ 国産天然珪藻土切り出し七輪(鍋敷き・焼き網付)PARTIALUPDATE

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材質:約W120×D120×H105mm
サイズ:スチール焼き網・鍋敷き
プロ御用達の本格七輪を低価格で実現!
旅館や民宿でも使用されている、プロ御用達の本格切り出し七輪です。天然珪藻土を手作業で切り出しているので個体差がありますが、そこもまた味があって良いですね。
焼き網、鍋敷が付いているので、購入後すぐに炭焼きを楽しむことができます。ご自宅で本格的な七輪を使いたい方におすすめです。
5位 亀山製陶所 七輪(木炭コンロ)sitirin-9

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材質:‐
サイズ:直径260mm×高さ220mm
土佐木炭が付属で本格的な炙り料理が楽しめるのが魅力
珪藻土を使用した丸型七輪で、本格的なつくりで安定感もある上、比較的安価に購入できます。取っ手も付いていて持ち運びにも便利。サイズは直径26cmで、2~3人の使用におすすめです。
また、こちらの商品には「土佐木炭(250g)」が付いています。土佐木炭は火が非常につきやすく、煙がほとんど出ないのが特徴です。着火剤を使わず簡単に着火できる「西岡流!七輪着火法」が付属されていて、初心者でもすぐに七輪を使用することができておすすめです。
6位 岐南商事 GN 丸型 卓上七輪コンロ ST-35

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材質:スチール+珪藻土
サイズ:本体直径 約265mmx高さ約165mm
本格的な珪藻土の七輪で火力調整に便利な小窓付き
珪藻土を使用した丸型七輪で、比較的安価なのが特徴です。火力調整に便利な小窓が付いていて、初心者でも焼きが失敗しにくい構造になっています。
サイズは直径26.5cmなので、2~3人での使用に最適です。自宅の使用だけでなく、キャンプやレジャーでの使用もおすすめの七輪になっています。
7位 LOGOS カマドCHA! 81064146

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材質:アルミ、ステンレス
サイズ:幅14×奥行14×高さ13.5cm
コンパクトで火鉢のような形状が卓上をおしゃれに演出
コンパクトで火鉢のような形状はとてもおしゃれで、和テイストなデザインが卓上を華やかに彩ってくれます。本体重量490gと非常に軽く、メッシュタイプの収納袋付きで持ち運びに便利です。
直火で調理をするよりも、お茶や熱燗を沸かす、小さな鍋をセットして加熱調理を楽しむ、といった使い方が推奨されています。炭は別売りの「エコココロゴス・ミニラウンドストーブ」がジャストサイズなので、ご購入の際は検討してみてください。
8位 BUNDOK(バンドック) メッシュ シチリン BD-373

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材質:本体:スチール(焼付塗装)・網/スチール(亜鉛メッキ)・五徳:スチール(クロームメッキ)
サイズ:W30xD28xH21cm
水コンロタイプで洗いやすく衛生的に使える!
スチール素材で作られた水コンロタイプで、炭受けは取り外し可能で洗いやすく、清潔に使用することができます。直接炭を入れるタイプとは違い、二重構造になっているので、コンロ自体に熱が伝わりにくいのもポイント。
網をセットして炭焼きを楽しむのはもちろんのこと、ごとくが付いているため、やかんやフライパンの使用も可能です。さまざまな使い方ができる七輪は、自宅だけでなく、キャンプやアウトドアでの使用におすすめです。
9位 岐南商事 GN 丸型 卓上七輪コンロ NS-06

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材質:スチール+珪藻土
サイズ:本体直径 約245mmx高さ140mm
おしゃれな赤いラインが特徴で2~4人の使用におすすめ
珪藻土とスチールのつくりで、安価ながら本格的な炭焼きを楽しむことができます。スチールは赤く彩られており、他の七輪と差別化されおしゃれなのも嬉しいポイントですね。
小窓が付いているため、火力調整も可能。本体重量は3.5kgとやや重いので、持ち運びや収納時の取り扱いには十分注意しましょう。
10位 コーナン オリジナル 七輪角型ワイド SP23-4612

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材質:本体:珪藻土、金属部:ブリキ
サイズ:幅400X奥行240X高さ155cm
大型サイズの角型七輪で、4人以上の使用におすすめ!
大手ホームセンターであるコーナンから販売されている、大型サイズの七輪です。サイズはなんと40×24.5cmもあるため、大抵のものは焼くことができます。4人以上での使用におすすめです。
大型サイズながら、比較的安価なのも嬉しいポイントです。小窓付きで、火力調整も可能で機能面もバッチリです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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7
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4,367円 |
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![]() BUNDOK(バンドック) メッシュ シチ……
8
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3,164円 |
4.25 |
|
![]() GN 丸型 卓上七輪コンロ NS-06
9
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2,398円 |
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10
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3,480円 |
4.16 |
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まとめ
手軽に炭焼きを楽しむことができる七輪。角形や丸型のような形状から、人数に合わせたサイズを選ぶなど、購入の際に気をつけるべきポイントがあります。
この記事を参考に、いつもの食材をより美味しく、香りと雰囲気を楽しめる七輪を選んでみてください。