ペンのように持ち、簡単に繊細な作業ができるリューター(マイクログラインダー )。先端のビットをドリル刃やバフに付け替えることで、プラモデルやアクセサリー作り、DIYなどの研磨や切削、穴あけ、切断といった様々な作業ができます。
プロクソンやドレメル、リョービといったメーカーの商品が人気ですが、どれも似たような形で商品選びに悩んでしまう方も多いですよね。そこでこの記事ではリューターの選び方とおすすめ人気ランキングをご紹介します。用途や使い方もご紹介するので、初心者の方もぜひ参考にしてくださいね。
「リューター」は、実はメーカーの製品名
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ミニルーターやマイクログラインダー、精密グライダー、ハンドグライダーなど様々な呼び名のあるリューター。
リューターという呼び名が広く認知されているようですが、実はこれは、日本精密機械工作株式会社というメーカーのブランド名・製品名です。
もっとも、どんな呼び方をされていても、機能的には基本的に同じもの。この記事では、片手で保持することができるサイズで、切削や研磨などの作業を行う回転式の電動工具のことをリューターとして扱います。
リューター(マイクログラインダー )の使い方
砥石で切削
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砥石ビットを使って木材や石、金属の彫刻を簡単に行えます。数種類のビットを使い分けることで、ガリガリと大きく削ったり、ガラス彫刻のような繊細な作業をしたり、プラモデルのバリ取りに使用したりと用途の幅が広がります。
ドリル刃で穴あけ
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プラスチックや木材、薄い金属板であれば、ドリル刃で穴を開けることができます。アクセサリーのハンドメイドで、パーツに紐通し穴やヒートンを挿す穴を空けたいときにもぴったり。
ただし、大きな穴や深い穴をしっかりと空けたい場合は本格的な電動ドリルが必要。あくまで精密な穴あけが得意です。
のこ刃で切断
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同じくプラスチックや木材、薄い金属板であれば、ノコ刃で切断が可能。部品の切り落としはもちろん、小回りが利くので貯金箱の投入口を作るような細かい切断にも活躍します。
バフやブラシで研磨
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柔らかいバフを使えば、傷つきやすい貴金属などもピカピカに磨き上げることができます。一方、ワイヤブラシを使えば、錆び取り・汚れ落としをしながら磨くこともできます。
リューター(マイクログラインダー)の選び方
回転数で選ぶ
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回転数は、1分間に先端が何回転するかで示されます。一見、回転数が高いほど作業効率が上がるように思われますが、回転数は高ければ良いというものではなく、作業内容や素材によって調節するものです。
そのため、単に回転数が高いものを選ぶというよりも、調節できる幅が広いものを選ぶと様々な用途に対応できます。
トルクの強さで選ぶ
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回転数と並んで重要なのが、回転させる力の大きさ=トルクです。トルクが小さな製品の場合、いくら回転数が大きくても、素材に先端工具を押し付けると回転が止まってしまいます。
負荷が大きな作業をする方は、特にトルクが大きな製品を選ぶ必要があります。
持ちやすさと重さで選ぶ
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リューターにも色々な製品がありますが、繊細な細工を行うためには、やはりできるだけ細身の持ちやすい製品がおすすめ。特に、手が小さな方が使用する場合は、持ちやすさが使い勝手を大きく左右するので重視したいポイントです。
長時間の作業をする方の場合は、製品の重さも重要。できるだけ軽い製品を選ぶと疲れにくくなります。
また、フレキシブルシャフトといわれる、リューターと先端部分の間に取り付ける補助アクセサリーもあります。これにより重たい本体を持たずに先端を扱えるため、軽いだけでなく狭い場所や細かい作業にも対応できます。
軸の安定度で選ぶ
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精度の高い加工を必要とする方の場合、軸がブレがないことが重要になります。ただし、軸の安定度については商品説明などを見ても分からない場合が多いので、製品選びの基準にするのは難しいかもしれません。
実物を確認することができればいいのですが、それが難しい場合はレビューの評価や口コミなどを参考にしてみてください。
使えるビットの軸径で選ぶ
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リューターの先端に取り付けるビットの軸には太さが何種類かあり、軸の太さによっては使えない場合も出てきます。
ドリルチャックと呼ばれる三本の爪でビットを保持するタイプの製品では、保持できるビットの軸径の範囲が決まっています。そして、コレットと呼ばれる補助具を付けて使うタイプの製品の場合は、対応するコレットの種類が決まっています。
購入する製品がどの範囲の軸径に対応しているか、事前に必ずチェックしておきましょう。
先端の形で選ぶ
正確に操りやすいストレート型
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電動式のリューターでは一般的なタイプです。本体と先端工具が直線上にあるので感覚が掴みやすく、グラインダーの扱いに慣れていない人でも正確な操作がしやすいタイプです。
大きな研磨に適したアングル型
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先端部に角度が付いているタイプです。このタイプのリューターに平たい円盤状のアングル用の先端工具を取り付けると、素材との接触面積が広くなり、大きな研磨に役立ちます。
空気の力を使って稼働するエアグライダーはアングル型の製品も多いですが、電動式のリューターはストレート型の製品が目立ちます。しかし、電動式にも一部アングル型の製品があるので、このタイプが欲しい人は探してみてください。
また、ストレート型のリューターの先端に取り付けることで、アングル型として使うことができるアダプターが販売されている製品もあります。
便利な機能で選ぶ
負荷をかけてもトルクが下がらないフィードバック機能
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リューターで作業する際、負荷がかかるにつれて回転数が落ち、作業効率が下がってしまうことがあります。作業の途中で回転数が変わると、仕上がりにも影響しますよね。
この点、フィードバック機能を備えた製品では、負荷の強さを自動で検知して回転数の低下を防いでくれます。この機能があると作業者の技術に関係なく適切な作業ができるため、仕上がりにこだわるならぜひ取り入れておきたい機能です。
速度自由自在の無段階スピードコントロール機能
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マイクログライダーは、作業内容や加工する素材に応じて回転数を調節しながら使います。段階的に回転数を調節するタイプでも、ある程度の対応は可能ですが、無段階に調節ができるものなら自分の思い通りの調整が可能。
繊細な作業に対応したい方や作業効率をあげたい方におすすめです。
足で速度を変えられるバリアブルフットコントローラー
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一般的なリューターは手元で回転速度を制御しますが、フットコントローラーが付いた製品は足でも速度を調節できます。これにより手元の作業に集中できるので、より繊細な加工が可能になります。
リューター(マイクログラインダー)のおすすめ人気ランキング10選
1位 PROXXON ミニルーター MM100 No.28525

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回転数:8000~18000【回/分】
トルク:‐
機能:無段電子コントロール
人気メーカー・プロクソンの一番の売れ筋!
プロクソンのミニルーター、ここまでにご紹介したものの上位機種です。先端部には精度の高いベアリングが2個内蔵され、ゴムリングによって作業性も向上しています。
速度調節は無段階で、強力なモーターを使用した本格的な製品です。Amazonのカスタマーレビューでは、90%以上の人が星4つ以上の高評価をつけていて、実際に使った人の満足度も高い製品です。
ここでご紹介しているのは本体のみの製品ですが、各種ビット類がセットになった「ミニルーターセット MM100 No.28525-S」という商品もあります。初めてミニルーターを購入するなど、手元にビット類が無いという人は、こちらの購入も検討してみてください。
2位 Tacklife ミニルーター RTD35ACL

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回転数:10000~32000【回/分】
トルク:‐
機能:6段階のスピード調節
豊富で機能的な付属品が魅力
豊富な付属品が魅力的な製品です。単に多くの付属品がついているというのではなく、機能的なものが揃っています。
具体的には、本体を保持しやすくなる補助ハンドルや、本体を持たずに作業ができるフレックスシャフト、切削ビットやドリルビットを使う際に削りや穴あけの深さを調節できる切断ガイドといったものが付属します。
本体は無段階変速ではありませんが6段階に調節可能なので、付属品の豊富さと相まって、様々な作業に対応することができます。万能型なので、リューターを試してみたいという人、初めて購入する人におすすめしたい製品です。
3位 RYOBI ホビールーター HR-100

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回転数:8000~23000【回/分】
トルク:‐
機能:無段階スピード調節
連続使用が可能なホビールーター
ホビールーターという名称からは簡易的な製品を想像しがちですが、ダイヤル式の無段変速機能も付いた中々本格的なものです。重さが450gあり、やや重いのは難点ですが、連続動作ができる点が魅力です。
今回ご紹介しているような小型のグラインダーでは定格使用時間が15分とか30分といった製品も多いので、この製品のような連続使用が可能な製品は貴重な存在です。ハードな作業におすすめです。
4位 Beaudens ミニルーター

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回転数:10000~32000【回/分】
トルク:‐
機能:6段階のスピード調節
15種・100個の付属品で各種作業が可能
今回ランクインしたものの中で最も多くの付属品が付く商品です。付属品が沢山あっても実際にはその一部しか使わないことも多いのですが、色々な作業を試してみたいという方には、価格も抑え目ですから、おすすめできます。
5位 Bigman 充電式ミニルーター ビット31点セット

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回転数:約5000・9000・14000【回/分】
トルク:‐
機能:3段階のスピード調節
専用アルミケースも付いて収納に便利
USB充電が可能なコードレスで使える製品。ビット31点セットに加えて、専用のアルミケースも付属します。収納しやすいので、休日だけ取り出して趣味の模型製作に使うといった人におすすめです。
6位 PROXXON ミニルーター MM30 No.26800

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回転数:7000~16500【回/分】
トルク:‐
機能:無段電子コントロール
入門用としておすすめの小型グラインダー
プロクソンの製品の中では比較的安価なモデルで、初心者用としておすすめです。Φ2.35mm専用なので、他の軸径のビットは使えませんが、ビットが8種類付属するので、初心者なら当面は不足を感じることはないでしょう。
7位 DREMEL ペン型ミニルーターFINO 2050-N/11JA

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回転数:5000~22000【回/分】
トルク:‐
機能:無段変速ダイヤル付き
ロータリーツールでは定評があるドレメルの製品
ドレメルは現在はボッシュの傘下にあるアメリカのメーカーで、ロータリーツールの分野では定評があります。この製品は細身のペン型で持ちやすく、欧米人より手が小さな日本人にも扱いやすいサイズです。
8位 Tacklife ミニルーター PCG01B

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回転数:5000・10000・15000【回/分】
トルク:‐
機能:3段階のスピード調節
手軽に使える充電式
電動式のリューターは、コンプレッサーが必要になるエア式のものよりも手軽に使えるのが魅力ですが、この製品は充電式で更に手軽です。回転数の調節は3段階で無断変速ではないなど機能的には制限されますが、コードを気にせず使えるのがメリットです。
9位 マクロス 60Pマルチグラインダー&ドリル

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回転数:12000【回/分】
トルク:‐
機能:‐
4つのコレットが付属して、様々なビットが使える
低価格で付属品が沢山付いてくる、ネット通販に多いタイプの製品です。コレットが4種付属するので、各軸径のビットが使えます。ただ、パワーは弱めで、軸ブレもあるというレビューが目立ちますから、精度の高い加工をしたい人にはおすすめしにくい製品です。
10位 PROXXON ミニルーターセット MM50 No.28515

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回転数:8000~20000【回/分】
トルク:‐
機能:無段電子コントロール付き
専用電源トランスが付属して、モーターへの負担が減少
電源トランスが付属して、DC12Vで動作する仕様になっています。ただ、難点として、ハンドピースとトランスを繋ぐコードが短めです。そのためトランスは机の上に置くしかありませんから、作業スペースをできるだけ広く取りたい人には不向きです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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3.33 |
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![]() PROXXON ミニルーターセット MM50 ……
10
|
6,180円 |
4.3 |
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まとめ
リューターは先端に適したビットを取り付け、スイッチを押すだけて簡単に使える電動工具。ひとつ持っておくと、DIYから模型、プラモデル作成まで様々な作業に対応できます。
研磨作業などを手で行っている人には、大幅な作業の効率化に役立つものでもあります。用途にぴったりの製品を見つけて、様々な作業に役立ててくださいね。