カーバッテリーは車へ電力を供給するための装置で、車を動かすうえで欠かせない装置でもあります。カーバッテリーは消耗品なので、寿命がきたら交換する必要がありますが、バッテリーそのもの規格や適性車種、サイズや性能ランクなど、購入する際にはどれを選べばいいのか迷ってしまいます。
ここでは、カーバッテリーの基本的なことから、カーバッテリーの選び方の解説、カーバッテリーのおすすめ商品をランキング形式で紹介していくので、カーバッテリー交換の際に参考にしてみて下さい。
カーバッテリーの基本的なことをおさらい
まずは最初に、カーバッテリーの基本的なことからおさらいしていきましょう。カーバッテリーの規格や寿命を知っておけば、交換時期や選び方の参考にもなりますよ。
JIS規格とは?
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JIS規格とは、日本産業企画を意味するJapanese Industrial Standardsを略したもので、日本国内で定められた産業標準化法に基づいて選定された製品の規格のことをいいます。JIS規格はジャンル問わずさまざまな製品に設定されていて、家具や電化製品などの大型製品から、文房具などの小型製品など、さまざまなものに設定されています。
カーバッテリーにおいては、サイズやランク、端子の配置などがJIS規格に基づいて定められているので、国産車であればサイズ選びなども楽に行えます。しかし、JIS規格はあくまでも日本国内の規格なので、外国車などには適用されないこともあるので、注意が必要です。
バッテリーの寿命は?
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カーバッテリーには寿命があり、寿命が訪れたら車が動かなくなってしまうので、できることならタイミングを見計らって事前に交換しておきたいところです。
カーバッテリーは車を走行させるとオイルネーターから電力を充電するため、自然と走行距離が少ない車のバッテリーは寿命が短い傾向にあります。エンジンが止まっている場合でも自然放電が起こるためバッテリー液が消耗してしまいます。バッテリーを長持ちさせるには、やはり車をなるべく走らせることがポイントと言えます。
バッテリーの交換時期が迫ってくると電圧が落ちてくるので、正常な電圧値を知っておくことが交換のタイミングを見逃さない大きなポイントになります。
正常時のバッテリーの電圧値は約12~13Vほどなので、電圧を測った際、電圧値が12Vを下回ったらバッテリーの寿命が迫っているということになり、11Vを下回るとエンジンがかかりにくくなるので、電圧値が12Vを下回る、エンジンがかかりにくい、これらの症状がバッテリー交換のタイミングと言えます。
カーバッテリーの選び方
カーバッテリーには、JIS規格に基づいたサイズ選び、車の車種、車内装備品など、選ぶポイントがいくつかあります。選ぶポイントそれぞれをチェックし、自分の車やカーライフに合ったバッテリーを選びましょう。
サイズの確認
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カーバッテリーのサイズは、上記でもあったようにJIS規格に基づいて設定されていますが、大きさはA~Dのアルファベットで記載されていて、Aに近づけばより小さく、Dに近づけばより大きくなります。
サイズの見方としては、例えばカーバッテリーの型番が「55B24L」と記載されていた場合、55=容量・B=サイズ・24=長さ・L=端子が左、このようになります。ですので、バッテリーを交換の際は、これらを参考に現在使っているバッテリーの規格を一度確認して、それに合った製品を選びましょう。
車の種類
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バッテリーを交換する際は、標準車・充電制御車・ハイブリッド/アイドリングストップ車など、車の種類も合せる必要があります。種類の合わないバッテリーを使ってしまうと、カートラブルの原因にもなるので、交換の際は必ずカーバッテリー本体に記載されている車の種類の確認を行いましょう。
車装品が多いほど高性能バッテリー
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カーバッテリーは性能が高ければ高いほど、バッテリーそのもの容量が大きくなるため、標準タイプのバッテリーに比べ、より多くの車装品に対応できます。
カーナビやカーオーディオなど純正品のものであれば標準タイプのバッテリーでも十分に対応できますが、これらが社外品になった場合、機能・性能が高い分消費電力も増えてしまうので、バッテリーにかかる負担が増えてしまいます。
また、その他にもUSBなどを使った携帯の充電器、後付の車内ライトなど細かい部分でも、積もれば大きな消費電力になるので、車装品を充実させたい場合などは、高性能カーバッテリーに交換することがおすすめと言えます。
カーバッテリーのランクで選ぶ
カーバッテリーのランクは標準タイプ~ISS対応までを順に、4つのランクで分類されます。例えばISS対応とは、「アイドリングストップ車」を意味し、アイドリングストップ車は短い間隔で放電と充電を繰り返すため、バッテリーへの負担が大きくなる傾向にあります。
カーバッテリーのランクとカーバッテリーの性能は直結する部分があるため、カーバッテリーを性能で選ぶ際は、上記でも少し紹介した「車の種類」とも照らし合せて、カーバッテリーの性能ランクを見ていきましょう。
標準タイプ
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走行距離約2万kmまで対応できるタイプです。その名の通り一般的な標準タイプで、車装品をあまり装備していない、純正装備のまま車を利用する、車の利用を頻繁に行うなどといった方などにおすすめのランクです。
価格帯が安いためカーバッテリーを消耗品感覚で使われる方にもおすすめと言えます。標準的な性能なので追加で車装品を増やしたい場合などにはあまり向いていませんが、予備のバッテリーとして使用するにはおすすめです。
ハイパワー
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走行距離約6万kmまで対応できるランクのバッテリーです。長距離・長時間ドライブをしない方や、メンテナンスに手間をかけたくない、追加でナビやETCなどを装備したい方におすすめのランクです。
ウルトラハイパワー
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走行距離約8kmまで対応できるランクのバッテリーです。ハイパワーランクよりさらにパワーがあるので、ナビやETCなどの装備にも柔軟に対応でき、電動ドア装備車などといった消費電力が高い車にも対応できます。こちらもあまり車のメンテナンスに手間をかけたくない方にもおすすめです。
ISS対応
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アイドリングストップ車対応のカーバッテリーです。アイドリングストップ車対応のカーバッテリーですが、それ以外の車種にも対応し、ハイパワー・ウルトラハイパワーよりもさらにパワーが大きく、寿命も長いです。
一つのバッテリーで長く車を使いたい方や、電力を気にせず車装品を増やしたい方や、車のドレスアップを楽しみたい方などにおすすめです。
カーバッテリーのおすすめ人気ランキング8選
ここからは、サイズや性能など、上記で紹介したカーバッテリーの選び方を踏まえ、おすすめしたいカーバッテリーをランキング形式で紹介していきます。
1位 Panasonic 国産車バッテリー Blue Battery カオス N-60B19L/C7

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車の種類:標準車・充電制御車
型番:60B19L
重量:9.4kg
高速充電性能最高水準
独自技術でもある「新パワフルペースト」を採用したパナソニックの高性能カーバッテリーです。電気抵抗を低減することによって高速充電を可能にし、新パワフルパーストによって多くの電気を蓄え、より多くの消費電力に対応できます。
2位 ATLASBX 国産車バッテリーDynamic Power 60B24L

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車の種類:標準車
型番:60B24L
重量:12.7kg
低抵抗包装セパレーター採用
低抵抗包装セパレーター採用によって高い始動性能と安全性を実現しました。また、中央配置電極採用と鋳造式一体成型ストラップによって優れた耐久性も実現し、改良プレートによって耐震性も向上させました。
3位 Panasonic国産車バッテリー Blue Battery カオスN-80B24L/C7

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車の種類:標準車・充電制御車
型番:80B24L
重量:12.2kg
大容量の80サイズ
上記で紹介したパナソニックのハイパワーバッテリー「BlueBattery N-60B19L/C7」の大型版です。こちらも「新パワフルペースト」を採用しているので、高速充電性能を可能にし、より多くの電気を蓄え、安定した電力の供給を行います。
4位 Panasonic 国産車バッテリーSBシリーズ40B19R×2個セット N-40B19R

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車の種類:標準車
型番 :40B19R
重量:16kg
安心お得の2個セット
カルシウム合金を採用し、メンテナンス性を向上させた標準車向けバッテリーを2個セットにした安心のお得セットです。24ヵ月、または4万kmの保障付きのバッテリーが2個あれば、長く安心して使用することができます。
5位 BOSCHハイテックプレミアム 国産バッテリー HTP-60B19L

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車の種類:標準車、充電制御車
型番:60B19L
重量:10.5kg
JIS表記最高ランク
ボッシュの国産車用高性能バッテリーで、上面に液栓がないトップフラット特殊電解液還元構造や高性能ファインメッシュハイティングリッドを採用し、性能だけでなく品質も優れています。
6位 GS YUASA 国産車バッテリーECO.R Revolution ER-M-42R/55B20R

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車の種類:標準車、ISS対応
型番:55B20R
重量:11kg
革新技術による長寿命化
アイドリングストップ車、標準車に対応した高ランクカーバッテリーです。素早い充電が可能なクイックチャージ性能を向上させ、放電気味使用での耐久性も向上させました。アイドリングストップ車にも対応できる性能なので、標準車に使用した場合は圧倒的な長寿命を実現させます。
7位 BOSCH PS-Iバッテリー PSIN-6C

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サイズ:62Ah 242×175×190mm
車の種類:ベンツ・BMWなどの外国車専用、一部の国産車
型番:55B20R
重量:15.8kg
外国車用ハイグレードモデル
基本性能を高めたカルシウム配合極板を採用した外国車用のカーバッテリーです。特殊電解液還元構造のトッププレート設計が採用されていて、内蓋上面に傾斜を設け、蒸発水分を素早く電解液に還元します。一部の国産車にも対応しているので、国産車ユーザーも一度チェックしてみて下さい。
8位 ATLASBX 国産車バッテリー Dynamic Power 90D26L

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車の種類:標準車~
型番:90D26L
重量:15.8kg
大容量大型バッテリー
新構造のカルシウムとスズ合金グリッドの採用で腐食防止性能を向上させ、ガスの発生や自己放電を最小限に抑えるなど、安全性を大幅に向上させました。また、安全性に加え鋳造式一体成型ストラップを採用し優れた始動性と振動耐久性も実現しました。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() Panasonic 国産車バッテリー Blue ……
1
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4,752円 |
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![]() ATLASBX 国産車バッテリーDynamic ……
2
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5,756円 |
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![]() Panasonic 国産車バッテリー Blue ……
3
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10,900円 |
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|
![]() Panasonic 国産車バッテリーSBシリ……
4
|
6,890円 |
4.3 |
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![]() BOSCHハイテックプレミアム 国産バ……
5
|
3,626円 |
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|
![]() GS YUASA 国産車バッテリーECO.R R……
6
|
7,280円 |
4.49 |
|
![]() BOSCH PS-Iバッテリー PSIN-6C
7
|
11,460円 |
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|
![]() ATLASBX 国産車バッテリー Dynamic……
8
|
6,588円 |
4.19 |
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バッテリートラブルについて
バッテリーは上記でもあったように、事前に交換することが大事なポイントですが、それでもタイミングを逃してしまい、予期せぬところでバッテリーが上がってしまいトラブルに見舞われることもあります。
このようなトラブルに見舞われた場合は、慌てることなく加盟しているJFAなどのロードサービス会社に連絡するか、ブースターケーブルを使ってバッテリーの充電を行うことが大事です。
ブースターケーブルを使ったバッテリーの充電
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ブースターケーブルを使ったバッテリーの充電方法は「電圧が12Vの乗用車(救援車)」が必要となり、要はブースターケーブルを使った同じ電圧の車がもう一台必要になるという事で、その車からバッテリーの電力を分けてもらいます。
ブースターケーブルを使ったバッテリーの充電の手順
- 赤いケーブルをバッテリーが上がった車と救援車のプラス端子へ接続
- 黒のケーブルを救援車のプラス端子、バッテリーが上がった車のエンジンの金属部分に接続
- 救援車のエンジンをかけてサイドブレーキをかけてニュートラル状態で回転数を2000~3000に上げる
- バッテリーが上がった車のエンジンをかけ、エンジンがかかったらケーブルを外す
- エンジンがかかったらすぐに走行するのではなく、エンジンがかかった状態でしばらく放置しバッテリーの充電を行う
これらの手順をしっかりと守って、緊急時に対応しましょう。
バッテリー交換について
バッテリーの交換は、購入者が自分で行うことも可能ですが、専門的な知識がない場合は、購入したお店や、近くのカー用品店や整備会社に持ち込んで交換を行うのが安心で簡単です。
交換費用は?
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バッテリー交換をプロに依頼した場合は、当然ながら交換費用が必要になります。バッテリーを購入する場合は、交換費用も予算に組み込んで購入することが大事です。バッテリーの交換費用は交換する場所によって費用が異なるので、以下の交換費用を参考にして予算を設定しましょう。
交換費用の比較
■ディーラー 1,000円~2,000円
■カー用品店 540円~
ディーラーとカー用品店で大きな開きがありますが、カー用品店で交換を依頼する場合は、バッテリー本体の価格に交換費用が含まれている場合や、車の種類によって交換費用が上乗せされる場合もあるので、一概にカー用品店の方が安いとは言い切れません。
ですので、バッテリー交換を依頼する場合は、事前に車の種類やバッテリーの規格などを確認した上で、交換場所に問い合わせをすることで、より明確に費用を確認でき、予算を設定できます。
まとめ
近年、エコカーやハイブリッド車の普及によって、それに対応できるカーバッテリーも登場し、バッテリー自体の種類も豊富になりました。性能が上がればそれだけ対応力が高いことになりますが、選ぶ際には規格の確認や対応車種などの確認が必須になります。
個人でカーバッテリーを購入する際は、選ぶポイントを十分に確認した上で、自分の車に合ったカーバッテリーをしっかりと選んで購入しましょう。