車のエンジンを動かす上で欠かすことの出来ないエンジンオイル。潤滑や冷却などの効果があり、定期的に交換が必要なものです。ワコーズやカストロールなどのメーカーが有名ですが、どれを選んだらよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エンジンオイルの選び方とおすすめ人気商品10選ご紹介します。合わせて覚えておきたいオイル漏れの対策についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
エンジンオイルの用途

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エンジンオイルとは、エンジン内で循環しているオイルのことです。稼働するエンジンパーツの金属摩擦を防ぐことが主な目的ですが、それ以外にも冷却作用・洗浄作用・防錆作用・気密保持作用など、多様な役割を担っています。
エンジンオイルの交換時期

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エンジンオイルの交換時期は、ガソリンを使用している車であれば、普通車・軽自動車ともに一年が目安となっています。また、走行距離にすると1万5000キロ
となっているので、走行距離を目安に変えるのも良いかもしれませんね。
エンジンオイルの劣化は、色で判断できるものではありません。新品のオイルは透き通った色ですが、一度でも車に使用することで黒色に変化します。エンジンのオイルが黒いからと言って、エンジンオイルの交換のタイミングではないことを覚えておきましょう。
エンジンオイルの選び方
ここからは、エンジンオイルの選び方を紹介していきます。エンジンオイルは、
車種・オイルの種類・品質規格・粘度などから選んでいくと失敗が少なく、満足できるものを見つけられるでしょう。
純正品か車種に適合するオイルを選ぶ

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それぞれの自動車メーカーから、純正のエンジンオイルが販売されています。ディーラーでオイル交換する場合には、純正オイルの使用が決められています。新車購入時にも純正オイルが使用されており、他の適合オイルと比べ価格は高価となります。またエンジンオイルは、純正品ではなくても車種に適合するものであれば使用することが可能です。
車検書に記載されてある車の型番から、適合するオイルを調べることも可能となっています。車検書を見せることで、スムーズに交換することが出来るので、車検書を見せるのもおすすめです。
ベースオイルの種類で選ぶ
エンジンオイルは、80%のベースオイル・約20%の添加物を混ぜられて造られています。約80%ほどを占めるベースオイルの種類は、大きく分けると鉱物油・部分合成油・化学合成油の3つです。
それぞれの特長を見ていきましょう。
鉱物油

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化学合成油と比べるとオイルの劣化が早く、微量の不純物が残っているので、安定性には少し劣ってしまうオイルです。3つの種類の中で、一番安価で購入出来るので、価格を重視して購入したい方にピッタリのオイルと言えるでしょう。
化学合成油

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化学合成油は高性能なオイルで、エンジン環境を整えることも出来る優れもの
です。不純物を含まないため、過酷な状況下でもパフォーマンスを発揮することから、スポーツカーなどにも使用されています。3つの種類の中で価格は一番高価ですが、品質を重視し購入を考えている方におすすめのオイルです。
部分合成油

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部分合成油は、鉱物油と化学合成油、または水素化精製油を混ぜ合わせたエンジンオイルです。鉱物油より品質が高く、化学合成油より価格が安価なため、品質と価格のバランスを保ったエンジンオイルとなります。
品質規格で選ぶ
エンジンオイルには、国際規格というものが存在します。国際規格とはそんなものなのか、見ていきましょう。
API規格

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API規格はアメリカ石油協会が定めた規格のことです。その中で、「M」と表記されるオイルが品質の高いものとされていますが、「M」に「S」が加わることで、「SM」オイルと呼ばれるものがあります。
「SM」オイルはもっとも高品質の商品とされているため、API規格で高品質なオイルを購入される場合は、「SM」オイルを選ぶと良いでしょう。
ILSAC規格

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ILSAC規格は、国際潤滑油標準化承認委員会が定めている規格です。API規格で高いランクに定められたオイルで、省燃費性に優れたものは、「GF1~5」までの規格が与えられます。そのため、数字が大きくなるほど厳しい試験を通過したオイルということになります。
ILSAC規格はAPI規格とも関係しているため、ILSAC規格で選ぶ場合は、API規格の規定を覚えておくようにしましょう。
ACEA規格

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ACEA規格は、欧州自動車工業会が定めるヨーロッパの規格のことです。「A1~A3」・「A5」のランクがあり、数字が大きいほど高品質なオイル
となります。欧州製の車種のオイルを交換する際は、しっかり確認するようにしましょう。
粘度で選ぶ

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エンジンオイルには、車種によって最適なオイルの粘度があります。粘度はオイルの硬さを表しておりとても重要です。粘度表記として、「0W-20」や「5W-30」などの表記がされており、左側の数字は低温時の粘度、右側の数字は高温時の粘度を表している表記となります。
左側の数字は数字が小さいほど粘度が低いことを表しており、右側の数字は数字が大きいほど粘度が高いことを表しています。
一概にどの粘度のオイルが良いと言う決まりはなく、車種によっても最適なオイルの粘度は異なるので、ご自身の車に合った粘度のものを使用するようにしましょう。
エンジンオイルのおすすめ人気ランキング10選
ここからはエンジンオイルのおすすめ商品を10選ご紹介していきます。メーカーなどによっても特長が異なるのでそれぞれの商品を見ていきましょう。
1位 エンジンオイル モービル1 5W-30

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100%化学合成でコスパよし
ガソリンスタンドでも有名なモービルが開発した、エンジンオイルです。低摩擦特性に優れており、ILSAC GF-5の規格に適合しています。ベースオイルは100%化学合成油を使用しており、燃費の向上も見込める、おすすめのエンジンオイルです。
2位 ワコーズ PRO-S30 プロステージS 0W30

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メイドインジャパンで安心の品質
エンジンオイルに限らず、あらゆるオイルを取り扱うワコーズは、その品質から根強い人気があります。価格は比較的高価になりますが、エンジンノイズの低減と燃費の向上を実感出来る商品です。
3位 NISSAN 日産純正 SNスペシャル 5W-30 20L KLANC-05302

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安心感のある純正品
普段使いには十分と言える、品質と安心のメーカー品です。部分合成油とは言え、日産純正オイル20Lが安価で購入することが出来るのもこの商品だからではないでしょうか。日産自動車におすすめの商品となっています。
4位 TOYOTA エンジンオイル 0W-20

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100%化学合成油の純正品
トヨタが発売しているメーカー純正品のオイルです。0W-20は粘度が低いオイルのため、アイドリングストップ付きやハイブリット車など比較的最新の車用となります。品質の高さと内容量を踏まえるとコスパが高いエンジンオイルです。
5位 カストロール エンジンオイル EDGE 5W-40

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高出力エンジンにオススメ
カストールエンジンオイル、EDGE5W-40は高温酸化安定性が優れており、高回転でエンジンを回すような車でも、負荷を抑えて劣化を抑えることが出来ます。スポーツカーや排気量の大きな車におすすめです。
6位 ホンダ エンジンオイル ウルトラ LEO SN/GF-5 0W20

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Honda車ベストコンディションオイル
ホンダエンジンと共同開発しているため、ホンダの自動車にぴったりな商品です。低温始動時にも強く、長距離走行におすすめの商品と言えるでしょう。
7位 カストロール エンジンオイル GTX 10W-30

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鉱物油で良心的な価格
ベースオイルは鉱物油ですが、必要な性能は抑えています。定期的に交換するエンジンオイルだからこそ、ランニングコストを抑えたいと考える方にぴったりな商品です。
8位 エンジンオイル 極 5w-40

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ガソリン車専用!全合成油
エンジンオイル極はTKSが発売するオイルで、添加物が入っているため、ガソリン車に適応したオイルです。そのため、ガソリン車以外の自動車での使用はあまりおすすめ出来ません。ガソリン車に最適なエンジンオイルが欲しいという方にピッタリの商品と言えるでしょう。
9位 HKS スーパーオイルプレミアム 7.5W35相当

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独自の粘度分類で潤滑領域アップ
HKS独自の粘度分類を行っており、潤滑領域を強くした商品です。エンジンを知り尽くしたメーカーだからこその、こだわりが見えるエンジンオイルとなっています。
10位 TAKUMIモーターオイル 4L 5W-40

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品質・価格共に良し
ベースオイルには100%化学合成油を使用したTAKUMIモーターオイルは、潤滑性能・冷却性能・密封性能をバランスよく向上させてくれます。近年の新車の充填には、ほとんど使用しなくなった5W-40と幅広い粘度が、ロングドライブやサーキット走行などで最適な商品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() Mobil エンジンオイル 5W-30
1
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3,940円 |
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![]() ワコーズ PRO-S30 プロステージS 0……
2
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1,947円 |
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![]() NISSAN 日産純正 SNスペシャル 5W-……
3
|
6,626円 |
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![]() トヨタ純正 キャッスル SN 0W-20 2……
4
|
9,300円 |
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|
![]() カストロール エンジンオイル EDGE……
5
|
3,630円 |
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|
![]() ホンダ エンジンオイル ウルトラ L……
6
|
3,301円 |
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|
![]() カストロール エンジンオイル GTX ……
7
|
1,298円 |
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|
![]() エンジンオイル 極 5w-40
8
|
11,000円 |
4.47 |
|
![]() HKS スーパーオイルプレミアム 7.5……
9
|
2,854円 |
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|
![]() TAKUMIモーターオイル 4L 5W-40
10
|
4,300円 |
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エンジンのオイル漏れについて

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エンジンのオイル漏れは内部漏れか外部漏れかによって症状が異なります。
内部漏れとは、オイルパン内にあるオイルがエンジン内部の燃焼室に上がってくることです。エンジン内部で起こっているため、目視で発見するのは難しいです。オイルの減りが異常に早い場合は、内部漏れを疑いましょう。
外部漏れは、車両の下に水たまりのようにオイルが漏れだしている状態なので、比較的発見しやすいのが特徴。どちらもパッキンなどゴム類の劣化で起こることが多いですが、放置するとエンジンそのものが焼き付いてしまう可能性があり危険です。また、道路にオイルを垂らしたまま走行を続けると、道路交通法違反になりますので注意してください。
オイル漏れの対策には、一時的に処置する方法として添加剤を使用する方法があります。これはオイルが漏れている箇所を固めてしまうと言うものです。数滴滴れている程度であれば止まることが多いですが、オイルの漏れ具合によっては止まらないこともあります。
まとめ
エンジンオイルには様々な種類や品質、メーカーごとの特徴があることがわかりました。また、オイル漏れは自動車にとって深刻な問題です。オイル漏れ対策も覚えておくことで、万が一の事態に備えることが出来ます。
ご自身が使用している自動車の適合オイルを把握し、最適な商品を選んでくださいね。また、オイル交換の際にあると便利なウエスを紹介している記事も掲載していますので是非チェックしてみてください。