下駄は着物や浴衣に欠かせない日本の伝統的な履物。最近では洋服にも合わせやすく、おしゃれで履きやすいものが増え、普段使いしている方も見かけるようになりました。しかし、右近下駄やぽっくりなど種類が多くて、どれを選んだらいいのか迷いますよね。
そこで今回は、下駄の選び方とおすすめの商品を男女別の人気ランキングをご紹介します。草履との違いや種類による履きやすさの違いなども解説しています。この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりな下駄を見つけてくださいね。
カジュアルな場では「下駄」フォーマルな場では「草履」とシーンに合わせて使いわける

下駄と草履はどちらも和服に合わせて履くものですが、使用シーンや材質が違います。下駄は主に木で作られた履物で、台に「歯」と呼ばれる突起物がついているのが一般的です。お祭りや日常生活などのカジュアルな場で履かれます。
草履は古くは竹やい草などの素材から作られていましたが、現代では、革や布・ウレタン・ビニール・コルクなどが主流です。草履は結婚式などの正装が必要なフォーマルな場で履かれます。
下駄の選び方
下駄を選ぶ際に重要な3つのポイントを見ていきましょう。
歩きやすさやコーディネート・シーンによって下駄の「種類」で選ぶ
下駄にはさまざま種類があります。ここでは、下駄のなかでもよく使われる5種類をご紹介します。
基本的な形で履きやすく下駄独特のカランコロンとした音が風情に響く「駒下駄」

駒下駄は台に歯が2枚ついている、もっとも基本的な形の下駄です。下駄のなかでも軽くて履きやすいのが特徴。歩くと下駄らしい「カランコロン」とした音がなり、風情を感じられるのも魅力のひとつです。
歯がかかとの下に位置していて前側に重心をかけると不安定になるので、自然に重心が後ろに保たれ姿勢がよくなるのも駒下駄を履くメリットです。
スポンジ底で滑りにくくサンダルのような履き心地で違和感なく履ける「右近下駄」

右近下駄はサンダルのような形をした下駄です。価格がリーズナブルで、よく浴衣とセットで売られているでの、見かけることが多いでしょう。歯がなく地面に接触する面積が広いので、安定感があり立ちやすさに定評があります。
スポンジ底のため滑りにくく音も出にくいので、滑りやすい場所や音が気になる静かな場所で履くのに最適です。サンダルのような形をしているので、下駄を履き慣れていない方でも違和感なく履けますよ。
前歯が斜めで自然に前のめりになるので初めから歩きやすい「のめり(千両下駄)」

のめりは前歯がななめになった2枚歯の下駄です。横から見ると漢字の「千」に見えることから「千両下駄」とも呼ばれます。歩くと自然に前「のめり」になるので歩きやすく、下駄を履きなれていない方にもおすすめですよ。
ただし、駒下駄より歯が大きいので、やや重いのがデメリットです。後ろの歯がかかとまであるものを「後丸下駄」といい、とくに女性用は「小町下駄」とも呼びます。
草履型で安定感があって履きやすく普段使いもしやすい「舟形下駄」

舟形下駄は草履の形と似ていて、歯がなく底が平らなのが特徴の下駄です。底がウレタン素材で安定感があり、見た目よりも軽いので履きやすいのが魅力です。
草履の形を踏襲しているため草履のようにきちんとした印象を与えます。カジュアルなファッションにも合わせやすいことや履きやすいことから、近年人気のスタイルの下駄です。
晴れ着の裾を汚さずに歩けて七五三や成人式・結婚式にぴったりな「ぽっくり(こっぽり)」

ぽっくりは舞妓さんが履いているような高さのある下駄です。地域によって「こっぽり」や「おこぼ」という名前でも呼ばれます。高さがあるためすり足で歩かなければならず、慣れるまで少し歩きにくいのがデメリットです。
しかし、高さがある分、スタイルがよく見えますよ。主に七五三の履物に用いられますが、最近では結婚式や成人式でも履かれます。
デザイン・印象だけでなく足が痛くなりにくいかが決まる「鼻緒」で選ぶ

下駄を選ぶ際は「鼻緒」にも注目してみてください。鼻緒は足を固定するために下駄のすげてあるヒモのこと。鼻緒は下駄のデザインや印象はもちろん、履き心地にも大きく影響する大事なパーツです。
昔は細い鼻緒が粋とされていましたが、細いと足に接触する面積が小さくなり、食い込んだり摩擦が起きたりと痛くなりやすいのがデメリット。太さがあり、布地などの柔らかい素材の鼻緒を選ぶと足が痛くなりにくいですよ。
履きはじめは鼻緒がきつく感じることもあります。長時間履く予定がある場合は、事前に何度か近場で履いてみて、鼻緒をほぐしておくとよいでしょう。足袋を使うのも鼻緒ずれを防いでくれるのでおすすめです。
普段使いするなら、普段着の洋服などのコーディネートに合わせやすい「デザイン」かチェック

下駄を普段使いするなら、いつも着ている洋服やコーディネートに合わせやすいデザインかチェックしましょう。とくに鼻緒の柄によって合わせやすいかが決まります。
普段着はカジュアルなのに鼻緒は花柄、だと統一感のない印象を与えてしまいます。普段着に近いタイプのデザインのものを選ぶと失敗しづらいですよ。
かかとが1〜2cmはみ出すのが粋◎自分の足に合った「サイズ」を選ぶ

下駄は、0.5cm間隔でサイズがある靴とは異なり、S・M・Lなどと大まかなサイズが使われています。サイズの目安はメーカーによってちがうので、メーカーが公表しているサイズ表などで確認して、自分の足のサイズに合うものを選びましょう。
以下は下駄のサイズの目安です。参考にしてみてください。
下駄のサイズ目安 | 足のサイズ(cm) |
SS | 21.0・21.5 |
S | 22.0・22.5 |
M | 23.0・23.5 |
L | 24.0・24.5 |
LL | 25.0・25.5 |
濡れた地面でも滑りにくくて安心!音も気にならない「ゴム底」がついているかチェック

靴底がゴム底のものは、雨などで濡れた石畳などでも滑りにくいため、下駄に履きなれていない方でも安心して履けます。ゴムが着地の衝撃を吸収するので、足に負担がかかりにくく長時間の歩行でも疲れにくいのもメリットです。
また、下駄特有の音が鳴りにくいため、音が気になる方や図書館や美術館など静かな場所で履く方におすすめです。
【レディース】下駄のおすすめ人気ランキング5選
それではここから、レディース用の下駄のおすすめ人気ランキングをご紹介します。
1位 kimono cafe (キモノカフェ) ピドヒール姉妹品 おさんぽ下駄

wowma.jp
重量:記載なし
素材:台:桐100%(塗装タイプ) 鼻緒:主体地 綿100% ウケ:ワナビロード100% 底面:中国製ゴム
軽くて歩きやすいので普段使いにもぴったりな桐下駄
軽くて歩きやすいおさんぽ下駄。山にも登れる、と履きやすさに定評のあるピドヒール下駄の原理を応用しているので、履きやすさはそのままにお手頃価格で手に入ります。
鼻緒も柔らかく履き心地がいいので、長時間履いても痛くなりにくく疲れにくいのが魅力のひとつ。底面にしっかりした耐久性のあるゴムがはられているため、すり減りにくい・滑りにくい・音もなりにくいの3つがそろった点が人気になったポイントです。
2位 kimono cafe (キモノカフェ) 右近下駄

wowma.jp
重量:記載なし
素材:台:桐100%、鼻緒:<主体地>綿100%<ウケ>ナイロン100%
シンプルなデザインながら鼻緒のつばめがワンポイントで可愛い
シンプルな白の桐下駄に白の鼻緒につばめの刺繍プリントをあしらえた、ロングセラーの右近下駄。白を基調としたシンプルなデザインなので、さまざまな柄やカラーの浴衣・洋服に合わせやすいのが魅力です。
鼻緒も柔らかくソフトなあたりで足が痛くなりにくいのもポイント。控えめながらかわいいつばめの刺繍を見ると、お出かけするときの気分もぐんっと上がりますよ。
3位 mizutori (みずとり) みずとり下駄 SENSEハミング

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重量:記載なし
素材:台:天然木、底:ゴム
サンダルのようなデザインで着物や浴衣はもちろん洋服にも合わせやすい
サンダルのようなデザインで和洋どちらのファッションにも合わせやすい、ミズトリの下駄「SENSEハミング」。幅広でクッション性のある鼻緒と、足裏にフィットするように施されたカーブによって、驚くほどの履き心地を実現しました。
ヒールが少し高めなのでスタイルがよく見えるのも嬉しいポイント。デザインと履きやすさの両方を兼ねそなえた人気のサンダルです。
4位 KYOETSU (きょうえつ) こっぽり

amazon.co.jp
重量:記載なし
素材:本体:桐、底:ゴム(天然ゴム60%)
桐素材なので軽くて歩きやすい!成人式の振袖にぴったりなこっぽり
桐素材使用で軽さと歩きやすさを両立したこっぽりです。有害な鉛やカドミニウムを一切使っていない日本製の塗料なので、素足でも安心して履けます。
黒の台に黒の鼻緒なのでどんな色の振袖にも合わせやすいのもポイントです。ヒールの高さが8cmあるのでスタイルがよく見え、成人式や成人式の振袖に合わせて華やかな立ち姿を演出します。
5位 創美苑 (そうびえん) 右近下駄

rakuten.co.jp
重量:記載なし
素材:素材:桐 留め具の種類: レースアップ
ふんわり・しっかり太い鼻緒が足を優しく包んで痛くなりにくい
桐素材で軽くて歩きやすい創美苑の右近下駄。表面がコーティングされているので、履いても汚れが付きにくくなっています。また、濃い色の台は使い続けるうちに雨や泥などでも汚れが目立ちにくく、きれいな状態を保てるのがメリットです。
しっかりと太い鼻緒が優しく足を包み、肌に触れる部分にはふんわりとした起毛素材採用。たくさん歩いても痛くならないように工夫されているのが嬉しいポイントですね。
【メンズ】下駄のおすすめ人気ランキング5選
それではここから、メンズ用の下駄のおすすめ人気ランキングをご紹介します。
1位 竹春 みかも下駄 駒下駄

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重量:260g
素材:表地台:桐、鼻緒:阿波しじら 留め具の種類:プルオン
軽くて歩きやすいのが魅力!シンプルなデザインでカジュアルな服装にもぴったりな駒下駄
桐の木目を活かしたシンプルなデザインで、和服はもちろんカジュアルな服装にも合わせやすい駒下駄です。軽くて歩きやすさに定評のある桐を使用。日本の職人により一足ずつ丁寧に作られており、品質の高さも高評価のポイントです。
鼻緒は、国の無形文化財に指定されている徳島の伝統柄「阿波しじら織」を使用しています。肌触りがよく夏の蒸し暑い時期でもさらっと履けるのが魅力ですよ。
2位 京越卸屋 下駄サンダル 訳あり品

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重量:記載なし
素材:台:焼桐 鼻緒:綿100% 裏:ポリエステル100%
鼻緒の代わりに甲バンド使用で靴下でも履けるので普段使いにもおすすめ
鼻緒の代わりに甲バンド使用によって、靴下を履いたままでも気軽に履けるのが魅力の下駄サンダルです。台の欠け・傷・へこみなどがあるアウトレット品なため、値段もお手頃なのが嬉しいポイントですね。
味のある焦げ茶色の焼桐台とシックな和柄のデザインで、和服にはもちろん普段着にも合わせやすいのがポイント。靴下を履いたまま履きたい方や鼻緒が苦手な方におすすめです。
3位 竹春 黒サバキ下駄

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重量:片足(約)270g
素材:素材: 日田杉 留め具の種類: プルオン
鼻緒が太くて痛くなりにくい!黒でスタイリッシュなファッションにも◎
木の木目を活かした塗りで高級感がありかっこいい黒サバキの日田下駄。木目の凹凸が大きな日田杉を使用しているので、どれひとつとして同じものはありません。
黒を基調としたデザインで着物や浴衣がシックにキマリます。太く柔らかい鼻緒で歩きやすさも魅力。8種類のデザインから鼻緒を選べるので、自分のスタイルにぴったりなものを選べますよ。
4位 KYOETSU (キョウエツ) ピドヒール下駄

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重量:記載なし
素材:台:桐、鼻緒:表・麻 裏・ポリエステル、底:ゴム
運動生理学にもとづいた設計で足が痛くなりにくい
足の裏博士が開発し、山を登れるほど履きやすさ・歩きやすさに定評のあるピドヒール下駄。運動生理学にもとづき設計されているので痛くなりにくく、疲れにくいので、長時間履けます。
鼻緒の表面には天然素材のリネン使用により丈夫で汚れに強く、肌に当たる裏地部分は柔らかいポリエステル生地を使用でソフトな肌当たりを実現。シンプルなデザインでどんな服装にも合わせやすいですよ。
5位 九州水郷 日田杉下駄

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重量:記載なし
素材:台:杉、樹脂ゴム / 鼻緒:ポリエステル 100%
台と鼻緒を自由に組み合わせて自分好みにオーダーメイド
3種類の台と6種類の鼻緒を自由に組み合わせて自分にぴったりな下駄をオーダーメイドできる日田杉下駄。鼻緒も台も、材料すべてが国産で、職人がひとつひとつの工程にこだわって丁寧に作り上げられています。
底面には軽くて耐久性・弾力性に優れたEVAゴムを使用しているので、歩きやすく疲れにくいのも嬉しいポイントですね。
疲れにくく・痛くなりにくい下駄の正しい履き方・歩き方のポイント

下駄を履きなれていない方が下駄を履くと、鼻緒がズレて足が痛くなってしまうことがよくあります。その原因の多くは、足を奥まで入れすぎていることです。指の股の間にすき間を残すようにして履くことを意識すると痛くなりにくくなります。
下駄は、前重心を意識して歩くことが正しい歩き方のポイントです。つま先で蹴るように歩き、着地するときはかかとからでなく2枚の歯で着地します。また、和服を着ているときは歩幅を小さめにとりましょう。疲れにくく、着物も着崩れしにくくなります。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() kimono cafe (キモノカフェ) ピ……
1
|
2,530円 |
4.44 |
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![]() kimono cafe (キモノカフェ) 下駄
2
|
5,610円 |
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![]() mizutori (みずとり) みずとり下……
3
|
1,680円 |
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|
![]() KYOETSU (きょうえつ) こっぽり
4
|
6,000円 |
4.2 |
|
![]() 創美苑 (そうびえん) 右近下駄
5
|
2,850円 |
4.44 |
|
![]() 竹春 みかも下駄 駒下駄
6
|
3,190円 |
4.3 |
|
![]() 京越卸屋 下駄サンダル 訳あり品
7
|
1,000円 |
3.5 |
|
![]() 竹春 黒サバキ下駄
8
|
5,192円 |
4 |
|
![]() KYOETSU (キョウエツ) ピドヒー……
9
|
2,745円 |
3 |
|
![]() ひた水郷 杉下駄
10
|
3,890円 |
4 |
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まとめ
下駄は種類や鼻緒に合わせて自分にあったサイズを選ぶことが大切。とくに鼻緒は足が痛くなりにくいかを決める重要なポイントです。
下駄は和服だけでなくカジュアルな服装にも合わせられる履物です。下駄を履くと足が強くなり健康にもいいですよ。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりな下駄を見つけてくださいね。