鉄工用として使われることの多いステンレス用ドリル。鉄用ドリルとも似ているため、違いが分からないという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなステンレス用ドリルの鉄用との違い・研ぎ方から選び方までをご紹介していきます。
特殊な作業現場はもちらん、DIYでご自宅で活躍する場合の参考にしてみてください。
ステンレス用ドリルの用途
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ステンレスに穴を開ける際、使用するドリルです。鉄用と比べるとステンレスのみの使用に適しているものは比較的安価なため購入もしやすいのが特徴です。
家庭用器具に対し多く使われていることが多いので、DIY時の使用に適しているでしょう。
ステンレス用ドリルと鉄用の違い
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大きな違いは価格と切れ味の2つです。鉄用の場合はステンレス用と比べるとより上部な素材でドリルが作られているのでその分価格が上がってしまいます。
また、切れ味を比較した場合、鉄用はステンレス用に比べ強固なものに使用することが可能です。
切れ味で比較した場合鉄用を購入したほうがメリットが大きい様に思えますが、価格が上がってしまうため
ステンレス素材のみの使用で購入を考えている場合はステンレス用ドリルを購入したほうがよいと言えます。
ステンレス用ドリルの研ぎ方
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ドリルにはメンテナンスが必要です。使用したままにしておくと、刃が痛み錆びたりする原因となるため、ドリルを研いで商品の状態を維持していきましょう。
ドリルの切れば部分を砥石に対して平行に当てることで、研ぐことができます。この時に注意するのが力を入れすぎず研削することです。
研削する際は刃先が円錐状になるように丸め込みながら研いでいきます。摩耗部分が無くなったら研ぐのをやめましょう。研ぐ際は、左右対称になるように慎重に研ぐことを心がけましょう。
ステンレス用ドリルの選び方
ここからはステンレス用ドリルの選び方を、先端加工・径・長さ・メーカー・コバルトタイプからご紹介していきます。それぞれのポイントに注目して用途に合った最適なものを選んでいきましょう。
先端加工されているものを選ぶ
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ドリルの切削時には、ドリル中心部の切削抵抗が50%〜70%発生すると言われています。
ドリルの切削抵抗の軽減と作業時に出る切りくずの早期排除や食いつき性向上を考慮し、ドリルの先端の切れ刃にはクロスシニング加工というものが施されています。
クロスシニング加工されている商品がある一方で加工されていない商品もあり、クロスシニング加工の商品を選ぶことで、切りくずが出にくく穴も開けやすくなり作業時のストレスを軽減できます。
商品を選ぶ際はクロスシニング加工が施されているものか、確認しましょう。
ドリルの径で選ぶ
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開ける穴の大きさにもよりますが、ステンレス用ドリルでは3mm〜12mmの商品が多く、大きいものであれば30mmのものもあります。
径によっては価格が約2倍するものもあるので使用頻度が少なく、小さい穴を開ける際の使用の方は、小さいサイズの3mm〜12mmのものがおすすめです。
また反対に、比較的大きい対象物で作業する場合は、30mmまである径のタイプを選ぶとよいでしょう。
ドリルの長さで選ぶ
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長さで選ぶのも、ステンレス用ドリルを使用する際は重要なポイントとです。短いものからスタブ・レギュラー・ロングと呼び方があり、それぞれドリルの仕様がことなります。
作業対象物が小さく、厚みが薄い場合はスタブでよいでしょう。反対に、厚さのある作業対象物はロングの使用をおすすめします。
また、レギュラーはスタブ・ロングの中間のものになるので、対象物がどちらか分からない場合はレギュラーの使用がよいといえます。
人気なメーカーで選ぶ
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ステンレス用ドリルで有名なメーカーとしては、三菱マテリアルや不二越の商品が人気といえます。商品数も多く、使用されている方からも絶大な人気があるのが安心できるポイントです。
また価格も比較的安価で購入しやすい金額となっているため、商品選びに迷われた際はメーカーで選ぶのも良いでしょう。
上部なコバルトタイプで選ぶ
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コバルトは主に金属製品に使用されることが多い、金属の中でも非常に丈夫なものです。コバルト仕様のドリルは強靭性や耐熱性などが増します。
そのため、コバルト仕様の商品は長持ちしドリルとしての強さも維持できます。コバルト仕様でないものと比較すると価格が上がってしまう欠点がありますが、丈夫で長持ちするコバルト仕様のドリルはおすすめです。
ステンレス用ドリルのおすすめ人気ランキング7選
ここからはステンレス用ドリルのおすすめの人気商品7選をご紹介させていただきます。切れ味や使いやすさはもちろん、人気メーカーの商品もあります。ポイントを抑えながら購入の参考にしてみてください。
1位 三菱マテリアル ハイスドリルステンレス用KSDD0350・10本入り

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径:3.5mm
長さ:73mm
重量:4.5g
有名メーカーの高性能タイプ
こちらの商品は有名メーカー三菱マテリアルの商品で、高性能な商品として人気なタイプです。特長としては、ドリルの切れ刃の切れ味が非常によく、200HB以下のステンレス材の加工に最適です。
自宅のDIYで@使用したい方は是非購入を検討してみてください。
2位 NACHi(ナチ)ハイスドリル UGステンレス用ドリル UGSUS 11mm

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径:11mm
長さ:142mm
重量:20g
ステンレス用で丈夫なコバルトタイプ
前述した有名メーカーの不二越の商品になります。商品の材質はコベルトハイスで、ステンレス鋼の加工に最適なドリルです。また、ドリルには嬉しいかつ必要な耐熱性に優れたUGコートで長寿命です。そのため、長く使用出来るのが魅力的です。
3位 TRUSCO 六角軸ステップドリル 2枚刃チタンコーティング

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径:13mm
長さ:70mm
重量:25g
耐熱性に特化した商品
トラスコで販売されているチタンコーディングのドリルになります。特長としては、耐熱性に強く長寿命であることから、長く使用することができます。また、ドリル先端がシンニング付のため軽い食い付きで、ポイントずれがないのもこのドリルの強みです。
4位 SK11 ステンレス用 六角軸 スパイラル ステップドリル

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径:12mm
長さ:152mm
重量:27.2g
スパイラル溝設計でスピード抜群
こちらの商品は、ステンレス板・薄鉄板(一般鋼)・アルミなどの穴あけ・穴拡大・バリ取り作業が行える非常に汎用性のあるタイプです。コバルトが使用されているため、強靭性や耐熱性も高く維持されています。
また、強ねじれスパイラル溝設計により、切り粉の排出が良く、穴あけスピードが抜群です。
5位 ステップドリル MOHOO スパイラルドリル チタンコーティング

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径:4mm~32mm
長さ:67mm~101mm
重量:約80g
表面チタンコーティング処理で抜群な切れ味
HSS鋼製のステップドリルは表面がチタンコーティング処理されており、普通の鋼製のステップドリルより高い硬度で、より抜群な切れ味です。
また、摩擦する時の出た熱を減らすことができ、迅速でスムーズな切断のためにドリル自体にダブルブレードのデザインが採用されています。
切り粉の排出がよく穴あけのスピードが抜群です。通常品よりも発熱を抑えスピーディな穴あけ作業が可能でしょう。
6位 GREATTOOL 11段ステンレス用ステップドリル GTSS‐624

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径:6mm~24mm
長さ:94mm
重量:77.1g
切削時のストレスを軽減
この商品1つで、穴あけ、面取り、バリ取り作業が対応可能です。コバルト加工もしてあり、ドリルの強靭性も問題ありません。
また、溝を施すことにより使用時に発生する切粉を細かくし、詰まりを軽減し発熱を抑えスピ-ディに穴あけ作業を行うことができます。
7位 ビックツール 月光ドリル ステンレス・難削材用 8.0mm

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刃先先端を独自の技術の形状に
このタイプのドリルは、刃先先端部の形状に独自の技術を採用し驚愕の切れ味を実現しています。穴をあける時の食い付き能力・切削能力・切りくずの排出性を大幅に改善しており、耐久性は従来品の5倍~10倍を実現し下穴も不要です。
また、切削抵抗を大幅に低減し、素早い穴あけを可能にしています。加えて、独自の溝形状で切りくずの通り道を広くしており、詰まりも無いよう処理が施されています。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() 三菱マテリアル ハイスドリルステ……
1
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359円 |
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![]() NACHi ハイスドリル UGステンレス……
2
|
5,425円 |
2 |
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![]() TRUSCO 六角軸ステップドリル 2枚……
3
|
4,169円 |
|
|
![]() SK11 スパイラルステップドリル
4
|
1,266円 |
|
|
![]() MOHOO ステップドリル
5
|
1,599円 |
4.2 |
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![]() GREATTOOL 11段ステンレス用ステッ……
6
|
2,540円 |
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|
![]() ビックツール 月光ドリル
7
|
1,163円 |
3.4 |
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まとめ
ステンレス用ドリルは作業対象物によって、長さを変えて使用しましょう。定期的に研ぐことで刃の切れ味を持続させることができます。
またコバルト仕様の商品はとても丈夫なため、商品選びに迷われている方は、コバルト仕様を選びましょう。
作業対象物に負荷をかけることなく、快適に作業を行うためにも、用途に適したステンレス用ドリルを使用して行きましょう。