夏の強い日差しからご自宅や農作物を守る、遮光ネット。網目がずれにくいラッセル織りや耐久性が高い絡み織、遮光性に優れた黒色のものから遮熱性に優れた白色のものまで様々な種類があり、どれを選ぶか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、遮光ネットの選び方とおすすめの人気商品を紹介します。ご自宅の日よけ用やキャンプなどのレジャー用、観葉植物やお野菜用など幅広くピックアップしましたので、ご自身の目的にあった遮光ネットを見つけてみてください。
遮光ネットとは
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遮光ネットとは、その名のとおり日差しを遮るために使うネットです。遮光ネットは、通常のネットやカーテンに比べて光が透過しにくくなっており、夏の日差しを適度な強さにおさえてくれます。
また、農作物用の遮光ネットもあり、適度な日光を必要としながらも直射日光を嫌う野菜や高温を苦手とする野菜など、作物によって適している遮光ネットの種類はさまざまです。
遮光ネットの選び方
遮光ネットの選び方は、織り方の種類、遮光率、カラーの3つにわかれます。このうちもっとも重要なのは遮光率です。遮光率は日差しの強さをどの程度おさえてくれるかを表すもので、これによって遮光カーテンの用途は大きく異なります。
織り方の種類で選ぶ
遮光ネットの織り方は、平織、ラッセル織、絡み織の3つにわかれます。これらは、ご自宅用として使われる商品には記載されていないことも多いですが、農作物用として使われる場合は重要です。
幅広く使える平織
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平織とは、経糸と緯糸が交互に浮き沈みするように編む織り方です。三原組織という基本的な織り方の1つで、普段何気なく着ている洋服なども、ほとんどがこの平織で作られています。
平織のメリットは、耐久性に優れていること、摩擦に強いこと、通気性に優れていること、柔らかいので折りたたみやすいことなどが挙げられます。ご自宅の日よけ用や農作物用など幅広く使えるので、織り方の選び方が分からない場合はこちらがおすすめです。
網目がずれにくいラッセル織
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ラッセル織とは、経糸を鎖状にして連続で編みあげていく織り方です。別名経編みとも呼ばれており、ストッキングやニット帽、ワンピースなど伸縮性が求められる衣服は、このラッセル織で作られています。
ラッセル織のメリットは、網目がずれにくいこと、伸縮性が高いことなどが挙げられます。また、網をカットしても切り口がほつれにくいため、遮光ネットの大きさを自分の手で調整しやすいです。一般的にラッセル織の遮光ネットはハウスの内張りとして使われます。
耐久性が高い絡み織
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絡み織とは、捩じれた2本の経糸に緯糸を差し込むように編む織り方です。通気性がよく、夏用シャツや夏用タオルはこの絡み織で作られています。平織とラッセル織の特徴を兼ね備えており、日本では古くからこの編み方が使われています。
絡み織のメリットは、薄手であること、立体的でおしゃれであること、耐久性が高いこと、目がずれにくいことなどが挙げられます。絡み織はその特徴を活かしてハウスの外張りとして使うのがおすすめです。
遮光率で選ぶ
遮光ネットの遮光率は30%台から90%台におさまっています。遮光率が30%台や40%台のものは用途が限られてしまうので、特別な目的がない限りは50%以上のものを選びましょう。
観葉植物に使うなら50%前後
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遮光ネットを観葉植物に使うなら、50%前後のものがおすすめです。遮光率50%前後のネットは、植物の成長に必要な日光を適度に与えつつ、日差しのダメージから植物を守ります。
また、50%前後のものは日よけ用として使うことも可能ですが、真夏の暑さをしのぐには遮光率70%以上がおすすめです。
窓辺の日よけに使うなら70%前後
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遮光ネットを窓辺の日よけに使うなら、70%前後のものがおすすめです。遮光率70%前後のネットは、紫外線をカットして日差しから肌を守ってくれます。とくに乳幼児は、紫外線の悪影響を受けやすいため、保育園などではこの数値のものが好んで使われているようです。
また、一般的な観葉植物や農作物に遮光ネットを使う場合、この遮光率70%前後が上限です。一般的な植物に遮光率70%以上のネットを使ってしまうと、植物の生育を妨げてしまう恐れがあるので注意しましょう。
キノコ類の栽培に使うなら90%前後
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遮光ネットをきのこや嫌光性種子の栽培に使うなら90%前後のものがおすすめです。遮光率90%前後のネットは日光をほとんど遮るため、しいたけ農家やスイカ農家、カボチャ農家の間では必需品となっているようです。
また、90%前後のものはキャンプやレジャー用として使うのにも適しています。これほどの遮光率だと日光による温度上昇も防げるため、日射病や熱射病対策にもおすすめです。
カラーで選ぶ
遮光ネットのカラーは主に、黒、白、シルバー、ブルーの4色が使われています。実は遮光ネットのカラーは見栄えだけでなく、色ごとに独自の機能を持っています。
遮光性に優れた黒
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遮光ネットのなかでも、遮光性に優れているのが黒です。黒は光を吸収しやすい性質をもっているため、遮光率の高いネットはほとんどが黒色の繊維でできています。また、汚れが目立ちにくいのもうれしいところですね。
ただし黒は、紫外線とともに赤外線も吸収してしまうため、熱をもちやすいというデメリットをもっています。とくに、ハウスの内張りに黒の遮光ネットを使ってしまうと、室内の温度上昇につながってしまうので注意しましょう。
遮熱性に優れた白
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遮光ネットのなかでも、遮熱性に優れているのが白です。白は光を反射する性質をもっているため、ハウスや車の温度上昇を防ぐ目的で使われます。また、反射によって室内の明るさを保てる点も見逃せません。
ただし、白の遮光ネットは照り返しが強いため、キャンプ用として使うと知らぬ間に日焼けしてしまうことがあります。ひどいときには肌が軽く火傷してしまうこともあるので、あくまで白は農作物用として選びましょう。
バランスが取れたシルバー
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遮光ネットのなかでも、遮光性と遮熱性のバランスがとれているのがシルバーです。シルバーは、光を反射しつつ適度に吸収するため、温度上昇と日光の両方を防げます。車用のサンシェードもほとんどがシルバーやメタリックですよね。
シルバーの遮光ネットを選ぶ際は、値段を必ず確認するようにしましょう。シルバーは、遮光ネットとしての弱点がほとんどありませんが、その分値段が高い商品が多いです。
葉野菜を育てるならブルー
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遮光ネットのなかでも、葉野菜の栽培に適しているのがブルーです。ブルーは太陽光が透過する際、長波長域である赤を吸収する性質をもっています。だからこそ、人の目にはそれが青く映って見えるのですね。
また最近の研究では、葉物野菜は青色の光によって組織を作ることがわかっています。そのため、ブルーの遮光ネットをかけたり外したりすることによって、葉物野菜を効率的に成長させられます。
遮光ネットのおすすめ人気ランキング5選【ご自宅用】
まずはじめにご自宅用として使える遮光ネットを紹介します。ここではベランダに使えるものをはじめ、キャンプなどのレジャー用として使えるものもピックアップしました。用途に合わせ遮光ネットを選んでいきましょう。
1位 タカショー クールシェード

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遮光率:約85~90%
UVカット率:約85%
amazonでの売り上げナンバー1!ベランダや縁側用に最適
amazonの「オーニング・シェード」カテゴリーで売り上げナンバー1を誇る商品です。ベランダ用や縁側用に最適で、ハトメを利用すれば様々な場所に設置できます。取り付け用の紐が2本付属されているのもうれしいところですね。
また、こちらの商品は遮光率のほかにもUVカット率というものが設定されています。遮光率は約85%から90%、UVカット率は約85%です。これにより、同じ遮光率を持つ商品よりもさらに日光が防げるようになっています。
2位 SEASONS UVカットシェード セイル

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遮光率:約90%
UVカット率:約98%
カラー:5色
大きめだからテラスや車用にもばっちり!
ご自宅用としてはかなり大型の遮光ネットです。こちらのサイズは3m×3mで、キャンプはもちろん、車をすっぽり覆いたい場合にも役立ちます。
さらにこの商品には、正方形のほかにも正三角形のものも用意されています。こちらは船のセイルのようにネットを張れるため、おしゃれさも抜群です。キャンプやベランダをインスタ映えする空間にしてみてはいかがでしょうか。
3位 Cool Time 日除けシェード オーニング

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遮光率:約90%
UVカット率:約85%
カラー:2色
青と白のストライプで見た目も涼しい
涼しそうなカラーが魅力なベランダにちょうどいい0.9m×1.8mサイズの商品です。ハトメがついているのでどんな場所でも使用可能です。高密度ポリエチレンにより、通気性が優れているのもポイント。
紫外線に強く、絡み織なので耐久性にも優れています。また、こちらの商品にもUVカット率が設定されているので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用できますよ。
4位 クラーク 遮光ネット 遮光率60%

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遮光率:約60%
カラー:シルバー
日差しと熱をバランスよく軽減!カーポートにも最適
クラークの遮光ネットは、日差しとそれによる熱をバランスよく軽減させてくれる商品です。遮光率自体はそこまで高くありませんが、シルバーという色のおかげで、数値以上の体感効果が得られます。
またシルバーは、内部の温度上昇を防ぎやすい色でもあるため、車用として使うのにも適しています。実際にこの商品は車にそのまま覆いかぶせたり、カーポートの日よけとして使われたりしているようです。
5位 山善(YAMAZEN) 涼風シェード 2×3m BRGS-2030

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UVカット率:70%
カラー:アイボリー
日よけや目隠しに便利
内側からの外の見通しはいいのに、外側からはほぼ見えないという、目隠しとしても優秀な遮光ネットです。光も程よく通すため、圧迫感がありません。通気性にも優れ、口コミでとても評価の高い商品です。
遮光ネットのおすすめ人気ランキング4選【観葉植物やお野菜用】
最後に、観葉植物やお野菜用として使える遮光ネットを紹介します。ここでは植物にあわせて選べるように、様々な遮光率の商品をピックアップしました。この中から、植物用の遮光ネットを選んでいきましょう。
1位 ダイオ化成 遮光ネット 遮光率55%

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遮光率:約55%
カラー:3色
観葉植物を日光から守る!窓辺の日よけにも
ダイオ化成の遮光ネットは、遮光率55%の商品です。この数値は、観葉植物を育てるのには最適で、植物の葉焼けをおさえつつ、適度な日光を与えられます。色は白と黒、ミラーの3色で、ご自身の目的にあわせて選べるようになっています。
またこの商品はサイズが小さいため、遮光カーテンのような使い方も可能です。ネットの両端にはボタン止めのような加工が施されており、そこに付属のロープを通すだけでカーテン代わりになります。
2位 シンセイ 遮光ネット 遮光率75%

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遮光率:約75%
カラー:黒
農作物にも使える本格仕様!
シンセイの遮光ネットは、遮光率75%の商品です。この数値は農作物を育てるのに最適で、様々な野菜に対して使えます。複数枚組み合わせて、ハウスの外張りに使うのもよいでしょう。
また、遮光率75%という数値は、日よけしつつ部屋の中に日光が取り入れられる絶妙な値です。あくまで農作物ようとして販売されている商品ですが、口コミによるとベランダ用として使っている方も多いようです。
3位 peru 遮光ネット 遮光率90%

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遮光率:約75%
カラー:黒
遮光率90%!幅広い用途に
peruの遮光ネットは、遮光率90%の商品です。遮光率90%のネットは、キノコや嫌光性種子の栽培といった特殊な用途でしか使わないため、この数値は農作物用としては珍しいといえます。
もちろん、上記のキノコや嫌光性種子の栽培に最適ですが、こちらもほかの例にもれず、ベランダ用として使っている方が多いようです。
4位 ダイオ化成 ネオシェード 蒼快 タ種 代不

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遮光率:約45~50%
カラー:ブルー
ほうれん栽培に最適!青いネットが光質を変化させる
ダイオ化成のネオシェード蒼快は、ほうれん草栽培に最適な商品です。ブルーのネットによって青色の光を透過するため、ほうれん草の無駄な生長を防ぎつつ、ビタミンCやβカロテンといったビタミン類を増加させる効果があります。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() タカショー クールシェード
1
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1,980円 |
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![]() SEASONS UVカットシェード セイル
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![]() Cool Time 日除けシェード オーニ……
3
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1,580円 |
4.3 |
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![]() クラーク 遮光ネット
4
|
1,080円 |
3.7 |
|
![]() 山善 涼風シェード BRGS-2030
5
|
2,728円 |
4 |
|
![]() ダイオ化成 遮光ネット
6
|
486円 |
4.2 |
|
![]() シンセイ 遮光ネット 遮光率75%
7
|
878円 |
3.96 |
|
![]() peru 遮光ネット 遮光率90%
8
|
1,480円 |
3.2 |
|
![]() ダイオ化成 ネオシェード 蒼快
9
|
17,447円 |
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まとめ
遮光ネットは、ご自宅やキャンプでの日よけ以外にも、霜を防止する目的で使われることもあるようです。とくにキャベツやジャガイモは霜が大敵なので、あらかじめ遮光ネットを用意しておくと緊急時の際に役立ちますよ。
平織やラッセル織、絡み織といった種類、遮光率、黒や白といったカラーから、ご自身の用途に適した遮光ネットを選んでくださいね。