夜間に走行中、側面に青や赤・緑などのライトが灯されている大型車両を良く見かけます。大型車両の側面についているものは、「マーカーランプ」というアイテム。大型車両は装着を義務付けられているランプであり「側方灯」とも呼ばれています。
有名なメーカーには、「Advantage」や「Amateras」などがあり、明るいHIDタイプや防水加工が施されたものなど様々な種類があります。そこで、本記事ではマーカーランプの選び方や車検での守るべき基準、Amazonなどでのおすすめ商品をご紹介します。記事の後半では意外と知らない保安基準についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
マーカーランプの用途とは?
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マーカーランプとは、トラックなどの大型車両の側面部分に取り付けるランプです。トラックのように大型のものはリアからフロントまでがとても長く、夜間走行の際はどうしても目立ちにくいですよね。事故を起こした場合も、一般車両よりも被害は大きくなるでしょう。
側面部分にマーカーランプを取り付けることで、夜間でも目立ち「トラックがいる」ということを示すことができます。また、トラックの大きさも示すことができるため、周りの車も注意をしやすくなります。
一応、6m未満の車両は義務ではなく任意とされていますが、可能であれば装着することを推奨します。
マーカーランプの選び方
マーカーランプは実用性よりもデザイン性を重視する方もいるなど、単なるランプとしてではなく様々な側面を持ち合わせたものとなっています。
次に実際にマーカーランプを選ぶ際、どのようなポイントを重視するべきかについてご紹介していきます。
車検で指摘されない色を選ぶ
ネットショップでマーカーランプと調べると、様々な色のものが出てきます。オレンジや赤、青、黄色などがあり、一見自分の好みに合わせて使用することができそうですよね。
しかし、
実はマーカーランプには保安基準があり、色は「橙色のもの」とされています。そのため、車検の際に青や赤のマーカーランプを付けているとほぼ指摘対象となってしまいます。
せっかく青や赤などがあるのに使えないのは納得できない、と感じる方もいるかもしれませんが、どのみち保安基準は公共の安全のために設けられているため、
特別な理由がない限りは橙色のものを選んでおくことをおすすめします。
緑や赤などの色にしたい場合は?
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しかし、実際にマーカーランプが取り付けられてるトラックを見てみると、青色など橙色以外のものを付けているトラックも見られます。売られている以上それを活用する方がいるのは当然ですが、もちろん車検に通る可能性はほぼありません。
一応フロント部分やリア部分であれば、色の規制はマーカーランプよりも緩くなり、橙色以外のランプを付けることは可能です。
トラックの側面とリア部分を兼用するランプの場合には赤などでも良いとされているため、色を変えるなら場所を選ぶようにしましょう。
利便性の高いものを選ぶ
マーカーランプと言えど、商品によって利便性は異なります。どうせ用意するのであれば、少しでも利便性が高いものを揃えた方がお得ですよね。一度ここで、3つの特徴的な利便性を持ったマーカーランプについて見ていましょう。
防水性に優れたマーカーランプ
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マーカーランプはトラックの側面部に付けられるものですので、当然外からの影響を直に受けることに。
安物のマーカーランプの場合、防水処理が施されてないものが多いため、例えば雨が降った際に浸水が原因で故障することもあります。
ただし、水が浸入してくるであろう場所を防水素材のもので固めるなど、自身で防水処理をすることはできます。そのような手間が惜しくない方は、安いマーカーランプでも大丈夫ですね。
防水処理をあまりやったことのない方や手間を掛けたくないという方は、あらかじめ防水処理が施されているマーカーランプを選ぶようにしましょう。
省電力で長期間使えるマーカーランプ
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トラックは長い時間走行することがほとんどで、走行距離も一般車両と比べるとかなり多くなります。もし移動中にマーカーランプが切れてしまうと、交換するまで移動することができなくなってしまいます。仕事にも大きな支障が出ることに。
もちろん小まめにマーカーランプを交換していれば問題はありませんが、それでもマーカーランプを取り付けるのであれば
できるだけ消耗効率の良い長期間使えるものの方がいいでしょう。
例えば、
ランプにはLED・HID・ハロゲンといった種類がありますが、1番消費電力が少ないのは「LED」。省エネで長持ちすることが期待できます。消費電力は明るさにも比例するため1番適しているとは言えませんが、長期間使えるという点では「LED」がおすすめできます。
トップの明るさを誇るHIDランプ
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先ほど紹介したランプの種類の中で、1番明るいのが「HID」。省エネという点ではLEDに劣ってしまうものの、ルーメン値(光の明るさの量を表す単位)では「LED」よりも明るいと証明されています。
明るさ重視で選びたいのであれば、「HID」のものを選ぶといいでしょう。しっかりと周りを照らし、トラックの存在や大きさを十分に示すことができるでしょう。
マーカーランプのおすすめ人気ランキング7選!
では次に、マーカーランプの人気商品を7つご紹介していきます。明るさや光色はもちろん、レンズの加工方法など商品によって細かく違う点がありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1位 ADVANTAGE LEDマーカーランプ 緑/青/赤

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光色:ブルー (ほかに、緑・赤)
電球の種類:LED
素子:16LED
一番オーソドックスなランプで安定感が抜群
こちらのマーカーランプは独自の際立った特徴が見られるわけではありませんが、安定感のあるオーソドックスなマーカーランプとして人気となっています。
また、他にも同じブランドで4色のマーカーランプを提供しており、自身の好きな色のものを選ぶことができます。(Amazonのページではワンクリックで青・緑・赤の色を選ぶことができます)
さらに、レンズがクリスタルカット加工されているため光が綺麗に拡散し、トラックやバスの大きさをしっかりと外部へ伝えてくれます。夜間でも安全に走行することができますね。
2位 TENTEN LEDサイドマーカー

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光色:イエロー (ほかに、ブルー・緑・赤・橙)
電球の種類:LED
素子:16LED
ABS樹脂レンズが華やかな光を演出!
こちらのマーカーのレンズは「ABS樹脂」という合成プラスチック素材で作られています。特徴としては、「光沢性に優れている」「耐熱性/耐寒性に優れている」という点があげられ、外で使うマーカーにはピッタリ。
ABS樹脂は加工しやすいということもあり、ダイヤモンドカットレンズ加工が施されています。そのため、元々備わっている光沢性に加え、光の華やかさに拍車が掛かるようになっており、明るさや視認性は抜群です。
また、防水加工もされており、自分で購入後に加工する手間もありません。素人の防水加工では水漏れを完全に防ぐことが難しいため、大きなメリットだと言えるでしょう。
3位 G-1プラマーカーランプ 532354

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電球の種類:LED
クロムメッキリングで耐久性が高い!
リング部分がクロムメッキ加工されており、大気中での色あせや腐食に強くなっています。そのため、悪天候の中利用し続けたとしてもリング自体は長期間耐久できるでしょう。
また、外観が綺麗というメリットもあるため、少しでもデザイン性に富んだものを利用したい方にもおすすめです。
しかし、配線の耐久性やリングの緩さなどが口コミで指摘されています。配線は別に買わなければならないと判断する利用者もいるため、注意しておきましょう。
4位 アドヴァンスジャパン サイドマーカー ホワイト

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光色:ホワイト(他に、青・赤・橙・緑・紫)
電球の種類:LED
素子:16LED
濃すぎないクリアで爽やかな光が特徴的
こちらのマーカーランプは今回紹介する中で1番値が張るものですが、「クリスタル8面加工」「リングの鏡面加工」などが施されており、見た目や実用性に富んでいます。
クリスタル加工されたレンズは光の拡散をサポートし、射出される光色濃度は濃すぎず爽やかな光となっています。これは人気理由の1つとも言えますね。色は同じ商品でほかに青・緑・赤・橙・紫があり豊富です。
また、一応簡易的な防水加工は施されているのですが、メーカーからは防水強化が推奨されています。そのままでもとりわけ大きな問題はありませんが、万全を期したい方は自身で防水強化をするといいでしょう。
5位 Amateras LED サイドマーカー AM181 青(ブルー)

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光色:ブルー(他にホワイト・赤・橙・緑・紫)
電球の種類:LED
素子:16LED
メッキ反射で広く遠くまで明るく光るランプ
メッキ反射によって、光源から射出される光が広範囲に広がり遠くからでも見やすいマーカーランプとなっています。その他クリスタルカット加工、また簡易防水加工もされており、その割にはコストが安価であるのが魅力の1つ。
また光の明るさも強く、トンネル内などでもしっかりと周りの車へトラックの大きさや場所を示すことができます。
ただし、防水加工はしているものの自身で防水強化をしなければ水漏れがある、また配線が細く振動に弱いなどの弱点もあります。自身で配線や加工の強化をできるのであれば問題ありませんが、そういった手間を省きたい方は注意が必要です。
6位 KaTur 3/4″丸型LEDフロントリア・サイド・マーカー

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光色:イエロー
電球の種類:LED
素子:3LED
小さめサイズで車両のどこでも使えるマルチランプ!
こちらは今回紹介する中では比較的小さいサイズのランプ。マーカーランプだけでなく、フロントやリア部分のランプに使うこともできます。DOTやSAEに承認されているため、輸入車などにも幅広く対応。
防水加工もされており、レンズも密閉型であることから故障の原因になりうる外からの影響を受けにくい構造となっています。コストは1,000円程度で、明るさも「とても明るく見やすい」と高評価されているため、コスパも良いですね。
ただ、ボディーに18.5mm程度の穴をあけて装着する必要があるのですが、比較的穴の大きさは大きいです。口コミの中には利用後3時間で光らなくなったものがあったという声もあるため、安定性は若干欠けている点に注意が必要。(もちろん便利に使っているという声も多数あります)
7位 槌屋ヤック LEDマーカーランプ CE-451

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光色:ホワイト
電球の種類:LED
トラックの架装メーカーが提供するベーシックな商品
トラックのマーカーランプを購入する方の中には、「できればトラックに元々付いていたランプが欲しい」という方も見られます。そのような方にはこちらの商品がおすすめ!従来トラックについていたマーカーランプに近いモデルとなっています。
レンズ加工や防水などは施されていませんが、明るさや光色には特に問題なく、口コミでもその安定感がわかります。慣れ親しんだ光のものを取り付けたいのであれば、こちらを選ぶといいでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() ADVANTAGE LEDマーカーランプ
1
|
3,790円 |
3.5 |
|
![]() TENTEN LEDサイドマーカー
2
|
3,220円 |
3.1 |
|
![]() G-1プラマーカーランプ 532354
3
|
5,920円 |
4.45 |
|
![]() アドヴァンスジャパン サイドマー……
4
|
8,580円 |
4 |
|
![]() Amateras LEDサイドマーカー AM181
5
|
2,980円 |
3 |
|
![]() KaTur LEDフロントリアサイドマー……
6
|
1,301円 |
3.2 |
|
![]() 槌屋ヤック LEDマーカーランプ CE-……
7
|
885円 |
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意外と知らない保安基準の規約
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マーカーランプは色が制限されているという旨は既にご紹介しましたが、色以外にも守らなければいけない保安基準があります。ただ、特に難しいということはなく次のようなことを守っていれば問題ありません。
・6m以上の車両または6m以下の牽引車は装着必須
・3m間隔で取り付ける
・最前のランプは車両先端から3m以内
・最後尾のランプは車両尾部から1m以内
・地上から1.5m以上2.1m以内に取り付ける
・150m先からでも視認できる明るさのもの
・橙色や黄色系統のもの
保安基準は上記のように結構細かく定められています。少し細かすぎるのではと感じる方もいるかもしれませんが、これは事故を起こさないよう安全に走行できるための基準であるため、必ず守るようにしましょう。
まとめ
本記事では、トラックなどの大型車両に付けるマーカーランプについてご紹介してきました。記事内でも述べた通り、マーカーランプのような細かなアイテムはどれでもいいやと考えがち。しかし細かくみていくと、商品毎に小さなこだわりがあることがわかります。
マーカーランプは夜間走行やトンネル内走行で安全に運転するための必須なアイテム。他の車両にしっかりと大型車両の存在を示す、走行中の大事なマナーを担っています。購入の際は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。