圧縮した空気で穴を開けるエアードリルは、自動車整備や建築現場など様々なシーンで活躍するアイテムです。藤原産業が出すSK11やストレートなど、多くのメーカーから豊富な機種が販売されていて、どれを選んだらよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エアードリルの使い方や、回転数・チャックなどによる選び方、おすすめ商品をご紹介します。目的に合ったエアードリルを見つけ、快適な作業を目指しましょう。
エアードリルとは
エアードリルとは、圧縮空気を動力として穴開けをする工具です。エアーコンプレッサーで圧縮した空気を使って、非常に高い圧力でエアーモーターを回転させます。これをギアで調節し、トルクを増幅させて先端のドリルに伝えています。
先端の刃をドライバーに変えればドリルドライバーとして使用可能です。一般的なエアードリルではコンクリートに穴開けはできないので、コンクリートに使用する場合はハンマードリルや振動ドリルという工具を使います。
エアードリルの使い方

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まず、エアーコンプレッサーと接続し、先端のチャック部にドリルを取り付けて使用します。
トリガーの引き具合でドリルの回転スピードを調整することができるので、最初はゆっくりと回転させて丁寧に作業し、少し穴が開いたら回転数を上げていくと、正確かつスピーディーに作業ができます。
機種によって取り付け可能なドリルのサイズや取り付け能力など異なりますので、購入の際は注意してください。
エアードリルと電動ドリルの違い

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一番の違いとしては、名前の通り、電動ドリルは充電器など電力が必要なのに対し、エアードリルはエアーコンプレッサーが必要な点です。
機能は似ていて、どちらも木材や鋼板、樹脂などに穴をあけることができます。見た目も似ていますが、エアードリルの方がコンパクト。また、エアーコンプレッサーの方が電力よりもパワーがあるため、小さくてもパワフルです。
エアードリルの選び方
エアードリルを選ぶ際に基本となるポイントは、形状・空気消費量・回転数・チャック能力の4つです。たとえば自動車整備工場での使用であれば、ピストル型・380L/min・2000rpm・10mmというように、用途や作業場所に応じて選んでいきます。
形状の違いで選ぶ
エアードリルは形状により、作業性や必要な作業スペースが変わってきます。ピストル型・ストレート型・アングル型の3つが基本です。作業スペースがどの程度とれるのか、操作性はどうかを考えて選びましょう。
定番のピストル型

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ピストル型は一般的な形状で、電動ドリルなどもピストル型が多いです。横向き・上向き・下向きなど様々な方向に取り回しがしやすく、幅広い分野での穴開け作業に用いられています。
どんな形がよいかわからないという方は、まずはピストル型がおすすめです。
狭い場所にも適したストレート型(ペン型)

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ストレート型は文字通り真っすぐで、ペンのように持って使用します。工場での組み立てラインなどの流れ作業でも取り入れられています。
ピストル型よりも角張った部分が少ないため、狭い作業スペースでも対応可能です。高いところの作業にも活躍するでしょう。
ハイブリッドなアングル型

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アングル型はコーナー型ともいわれ、ピストル型とストレート型の中間のような作りになっています。そのため、ピストル型では工具が入らないような狭い場所にも使用でき、ストレート型よりも安定して持ちやすいのが特徴です。
歯医者で使われる歯を削るドリルも、エアードリルの一種です。商品によって本体のサイズは変わりますが、ストレート型同様、狭いスペースや繊細な作業をするのに適したタイプです。
空気消費量で選ぶ

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空気消費量に応じて、圧縮する空気の量が決まります。エアードリルは圧縮空気を動力としているので、空気消費量がそのままエアードリルのパワーを表しているといっても過言ではありません。購入前に、どの程度のパワーが必要なのかを考えるようにしましょう。
また、空気消費量に応じて必要なコンプレッサーも変わってきます。所持してるコンプレッサーに合うか、購入予定のコンプレッサーで十分なのかも忘れずに確認してください。
回転数で選ぶ

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回転数が高いと、小径の穴開け作業が捗ります。また、穴開けをするスピードも上がるので、加工スピードが上がりスムーズな作業が可能です。
しかし、高速回転するとどうしても振動してしまい、芯ぶれが起きやすくなるデメリットもあります。あまりにも芯ぶれが起きると、精密加工ができなくなるため、回転数が高いドリルで精密な加工をする際には、回転数をコントロールできる機能が付いているものがおすすめです。
また、タッピング作業ができる正逆回転機能(リバーシブル式)が付いていると、効率のよい作業ができます。
チャック能力で選ぶ

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エアードリルは、どのような加工をするかに応じて、ノーマルなドリルやステップドリル、ホールカッターなどに先端工具を変えて使用します。
商品によって、チャック能力、つまり取付できる先端工具のサイズが決まっているので、使用できるサイズを把握する必要があります。取付サイズには、6mm・6.5mm(1/4in)・8mm・10mm(3/8in)・13mm(1/2in)があります。
また、チャックの取付サイズと穴あけ能力は違うので、混同しないように注意しましょう。
チャックの取付方式で選ぶ

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チャックの取付方式には、標準チャックとキーレスチャックがあります。キーレスチャックとは、チャックの開閉に使用するチャックハンドル(チャックキー)がいらない、手締め式のチャックです。キーレスドリルチャックと呼ぶこともあります。
キーレスチャックの特徴は、チャックキーを使わないため、先端工具の交換が素早くできることです。その反面、標準チャックに比べて芯ぶれがしやすい傾向にあります。作業性と精度のバランスを見て選びましょう。
エアードリルのおすすめ人気ランキング10選
先ほど挙げた3種類の形状のエアードリルから、おすすめ商品をご紹介します。空気消費量・回転数・チャック能力にも注目して、適した商品を見つけてください。悩んだときはメーカーに注目するのもおすすめです。
1位 エアードリル リバーシブル式 正逆切替 チャックキー付 ハンドル付 強力タイプ 60日保証付

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空気消費量:255L/min
回転数:1800rpm
チャック:1/2in(13㎜)
低回転で高トルクが可能
一般的なエアードリルは3/8inまでのドリルに対応していますが、この商品は1/2inまで対応しているため、多目的に使用できます。低回転で高トルクが出る仕様になっており、穴あけ能力が要求される作業におすすめです。
軽量でコンパクトな設計がなされており、作業性がとても高いです。芯ぶれしてしまうような作業では、付属のハンドルをつけることで、両手でしっかりと持って作業ができます。
2位 アストロプロダクツ AP エアドリル 3/8 キーレスチャック

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空気消費量:255L/min
回転数:1800rpm
チャック:φ2~10mm
狭い場所でも取り回しがしやすい!
こちらはアストロプロダクツのドリルの脱着が簡単に行えるキーレス方式のチャックを採用したエアドリルです。レバーで左右回転の切り替えも簡単に行え、コンパクトなつくりなので狭い場所での使用に重宝しそうです。
3位 アネスト岩田キャンベル エアードリル TL9006

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空気消費量:160L/min
回転数:2300rpm
チャック:10mm
初心者におすすめ!日曜大工やDIYに
非常にシンプルなデザインで、基本的な作業をこなすのに向いています。回転方向は正転のみで、余計なものは全てそぎ落とし、直感的に操作できるようになっています。
ハードな状況下での使用には少し頼りないですが、初心者の日曜大工やDIYに活躍するドリルです。
4位 ベッセル エアードリル GT-D60-45 GT-D60-45

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空気消費量:560L/min
回転数:4500rpm
チャック:6㎜
定番のピストル型
小型・軽量で高い芯ブレ精度を誇り、熱から保護するラバーカバーやサイレンサーなどの機能も備えています。自動車の製造や造船のメンテナンスに適した汎用エアードリルです。
手のひらにフィットして押し付けやすい、エルゴノミックグリップを採用しており、作業性が向上します。高速回転で穴開けスピードが非常に速い商品です。
5位 ストレート エアードリル 15-1829

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空気消費量:0.48(m3/min)
回転数: 1,800rpm
チャック:10mm
正逆回転機能で刃が食い込んでも大丈夫
1㎜から10㎜までのドリルが使用できるドリルです。正逆回転機能がついているので、刃が材料に食い込んでしまっても簡単に抜けます。
エアードリルで有名なメーカーであるストレートの製品ですので、品質の面でも安心できます。エアードリル購入で失敗したくない方におすすめです。
6位 SP コーナードリル13mm(正逆回転機構付) SP1513AH

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空気消費量:300L/min
回転数:220rpm
チャック:1/2in(13㎜)
後方排気で作業を妨げない
同性能の電気ドリルに比べ、はるかに軽いミニサイズのエアードリルです。狭い場所に最適なアングルタイプで、全長はわずか222㎜のため取り回しがよいのも魅力です。
7位 SI エアードリル SI5501

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空気消費量:210L/min
回転数:2250rpm
チャック:10mm
小型で軽量な強力タイプ
小型で軽量な強力タイプのエアードリルです。高トルクで作業性が良く、穴あけ能力も10㎜あります。シンプルな構造で芯ぶれも少ない商品です。
8位 SK11 エアードリル BP SK-BP101

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空気消費量:500L/min
回転数:2000rpm
チャック:10mm
品質も耐久性も高いSK11製
空気をたっぷり使う商品で、非常にパワフルです。穴あけ能力10㎜で、金属も対応可能。エアードリルで有名なSK11の製品ですので、品質も安心感があります。耐久性も高く、悩んだらこちらの商品を選ぶと間違いないでしょう。
9位 空研 エアードリル KDR-901R

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空気消費量:520L/min
回転数:1800rpm
チャック:3/8in(10㎜)
排気音が静かで使いやすい
消音装置が付いており、排気音が静かな点が魅力です。一般的なエアードリルは排気音がうるさいものが多いので、音に気をつかわないといけない場所で使用する際は大活躍するでしょう。
10位 SK11 3/8″ エアーリバーシブルドリルキット ADR-795RGK

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空気消費量:110L/min
回転数:1800rpm
チャック:10㎜
小径の穴あけ作業に便利
小型で軽量なタイプなので、長時間作業にも適していますが、連続作業には1.5kw以上のコンプレッサーが必要になります。小径の穴開けにも適していて、スピーディーな作業を行えます。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() PeroTools エアードリル
1
|
5,073円 |
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![]() アストロプロダクツ AP エアドリル……
2
|
4,378円 |
4.08 |
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![]() アネスト岩田キャンベル エアード……
3
|
3,088円 |
|
|
![]() ベッセル エアードリル GT-D60-45 ……
4
|
25,222円 |
|
|
![]() ストレート エアードリル 15-1829
5
|
3,910円 |
4.14 |
|
![]() SP コーナードリル13mm(正逆回転機……
6
|
28,687円 |
3 |
|
![]() SI エアードリル SI5501
7
|
13,647円 |
|
|
![]() SK11 エアードリル BP SK-BP101
8
|
9,180円 |
|
|
![]() 空研 エアードリル KDR-901R
9
|
20,199円 |
1 |
|
![]() SK11 3/8″ エアーリバーシブルドリ……
10
|
4,330円 |
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まとめ
空気のパワーで穴を開けるため、使用にはエアーコンプレッサーが必須のエアードリル。たくさんの種類がありますが、形状・空気消費量・回転数・チャック能力の違いを比較して選びましょう。自分にぴったりのエアードリルを見つけ、快適な作業を楽しんでくださいね。