仮枠ハンマーのおすすめ人気商品9選【仮枠作業の釘打ちから釘抜きまで】
仮枠ハンマーとは、コンクリート流し込み用の型枠を扱う作業に適した打撃工具です。仮枠玄能・仮枠槌と呼ばれることもあり、型枠大工の仕事を象徴する道具ともいえるでしょう。
仮枠ハンマーのメーカーでは、土牛や須佐製作所のブランドである王将が人気です。製品を見てみると、ステンレスの頭にすべり止めがあるかどうかや、柄の長さによって違いを出していることが分かるでしょう。仮枠ハンマー選びで重視すべきポイントとおすすめの製品をご紹介します。
仮枠ハンマーの用途
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仮枠ハンマーは、コンクリートを流し込むための型枠を組み立てる作業で使われます。仮枠作業をおこなっている現場では、型枠を固定するためのパイプや鉄筋、水平のための水糸が引かれていることもあります。このように障害物で入り組んだ現場で使用するために、柄は長めであり、頭の打撃面が飛び出したような形状になっているのが特徴です。
打撃面の反対側は釘抜きとなっていて、こちらは型枠から釘を抜いて解体する用途のためについています。型枠の固定には長い釘を使っていることが多いものですが、柄が長いため力をかけやすくなっています。また、製品によっては型枠から飛び出た丸セパレーターを折れるようになっているものも見られます。
ネイルハンマーとの違い
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仮枠ハンマーとネイルハンマーは、頭の形状が非常に似ています。この2つの工具における違いは、クギを叩く・抜くのどちらを重視しているか、という点です。
ネイルハンマーは頭の打撃側がやや短く、釘抜き側は長くなっています。埋まっている釘にネイルをひっかけると、釘抜きのカーブ付近が支点となるため抜きやすい構造です。長い釘を抜くときでも打撃面の上までを支点に使えます。
打撃面がラッパのように飛び出している仮枠ハンマーは、叩くことを重視しています。釘抜きにももちろん使えますが、打撃面の方までを支点に使うとハンマーの頭が折れる可能性があるため注意してください。
仮枠ハンマーの選び方
仮枠ハンマーを選ぶポイントは、柄の長さ・打撃面のすべり止め・柄と頭の固定方法の3点です。また、便利な機能があるかも選ぶ基準に含めておきましょう。
柄の長さから選ぶ
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仮枠ハンマーの柄の長さは、おおよそ30~60cmの間です。通常のハンマー類と比べると、高い場所や固定パイプが入り組んだ壁面にも釘を打ち込めるように柄が長くなっています。
おすすめは35cm程度の長さです。普通のハンマーよりもすこし長い程度なので、使っていくうちに慣れてくるでしょう。柄が長すぎると、持ち運びや打ち込みに不便な思いをすることもあります。45cm以上の製品は必要に応じて揃えれば十分です。
打撃面の滑り止めの有無で選ぶ
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打撃面に目切りされた滑り止めがあると釘を打ったときに滑りにくく、ないと打撃痕を残さないため綺麗な見た目にできます。なお、滑り止めがあるかどうかは、地域によって異なると言われています。滑り止めがあるものは関東方面でよく使われ、ないものは中部地方よりも西で多いとのことです。
釘を打つために使うのなら、滑り止めありの方がおすすめです。指で押さえながら少しずつ打っていくときに、釘頭から槌面が滑って指を叩く可能性を減らせます。ただ、打ちにくい場所に釘をさしてから指で押さえずに打つ場合、滑り止めありだと釘が曲がりやすいため注意してください。
頭(ヘッド)の固定方式から選ぶ
柄の長い仮枠ハンマーは強い打撃力を持っていますが、ハンマー自体が耐えきれるとは限りません。一体型のヘッドは耐久力が高く、取り付け型は消耗した柄・頭を交換できる特徴を持ちます。
耐久性の高い一体型
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ハンマーの頭と柄が一体となった製品は、ヘッドが取り外せないようになっています。その分強い衝撃を与えてもヘッドが飛んでしまうことが基本的になく、耐久性の高いつくりです。半面で、柄が折れてしまったり、ハンマーヘッドが欠けてしまったりといったケースでは買い替える必要があります。
完全な一体型は、ステンレスの頭にスチールパイプ柄を溶接しているタイプです。また、グラスファイバー柄も強力接着剤によって頭と固定しているため、容易には取り外せないようになっています。
頭・柄を交換できる取り付け型
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取り付け型の頭となっているのは、木柄を採用している製品です。頭にはコミと呼ばれる取り付け穴が貫通していて、そこに柄を挿し込み、上から見える柄の頭にクサビを差し込んで固定しています。
取り付け型は強い打撃で頭が飛んでしまう可能性がある一方で、交換できる利点があります。ただし、この機能は利便性のためというより、木柄であるための必然ともいえるでしょう。木の柄は消耗品なので、力を込めてハンマーを振るう仮枠作業ではたびたび交換することになります。やや不便な点もありますが、パイプ柄に比べると木柄は手になじみやすくプロ好みのため、取り付け型の頭も多く使われています。
機能から選ぶ
仮枠ハンマーの機能は頭の部分に集約されています。入り組んだ場所での作業に便利な横打ち・マグネット機能を見ていきましょう。
狭い場所に便利な横打ち機能
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横打ちができるハンマーは、頭の側面に丸く平面状の打撃面がついています。高いところに打った釘に狙いが定まらないとき、狭い隙間に釘を打っていきたいときに便利です。横打ち面が付いているのは柄・頭の接続箇所なので、頭の固定を重視している取り付け型では採用されていません。一体型の頭を採用している製品にのみ見られる機能です。
横打ちをする場合、勢いよく振って打ち込むのは控えましょう。一体型の頭とはいえ、接続している箇所は弱くなっています。軽くトントンと打ち込んでいくようにしてください。
片手打ちができるマグネット機能
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打撃面の上部に釘を入れるための溝があり、そこにマグネットが付けられています。マグネットに釘をつけたまま振ることで、片手でもまっすぐ釘打ちができる機能です。高くて両手が届かない場所や、手を差し込みにくい隙間への打ち込みに重宝します。
ただし、溝から釘の先端が出ている必要があるため、小型の釘ではマグネット機能が使えません。ほとんどの製品で仮枠作業用の釘以外には使えないと注意書きがされています。
仮枠ハンマーのおすすめ人気ランキング9選
仮枠ハンマーのおすすめ製品を9個ピックアップしてご紹介します。全体の傾向を見てみると、パイプ柄やグラスファイバー柄の頭一体型が多くなっていました。現場作業に耐えられるだけの頑丈さがやはり重視されているのでしょう。
1位 バクマ工業 仮枠ハンマー スチール柄 止付 中

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頭全長:130mm
全長:360mm
重量:660g
滑り止め:あり
頭(ヘッド):一体型
機能:-
DIY作業などに向いた低コスト製品
DIY関連製品・工具を販売しているバクマ工業のハンマーです。頑丈なスチール柄を採用し、頭は機械構造用炭素鋼を使用して耐久性を高めました。打撃面は滑り止めつきなので、釘をしっかり打ち込めます。
口径は明記されていませんが、商品高さの30mm以下であるのは確かでしょう。DIYで使うなら手を出しやすい価格というのは嬉しい点です。
2位 須佐製作所 王将 雅ミラー仮枠ハンマー 止付 中

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頭全長:-
全長:385mm
重量:650g
滑り止め:あり
頭(ヘッド):一体型
機能:-
31mmの口径により仮枠作業で使いやすい
ハンマーのブランドとして有名な王将のハンマーです。製品名にミラーと入っているように、ダブルクロームメッキで仕上げられた頭が重厚な輝きを放ちます。滑り止めつきの大口径ヘッドは長い釘を打ち込むのに最適です。柄には衝撃を吸収しやすいグラスファイバーを使用しています。
3位 須佐製作所 王将 ステンレス仮枠ハンマー 止付 小

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頭全長:140mm
全長:450mm
重量:530g
滑り止め:530g
頭(ヘッド):取り付け型
機能:-
見た目にも美しい白柄の仮枠ハンマー
高級ステンレス鋼を鏡面仕上げにし、美しく輝くハンマーヘッドへと仕上げました。柄には日本産の粘りづよく折れにくい本白樫を使用しています。部品交換をしながら長く使い続ける製品を選ぶなら、ぴったりの一本です。
450mmの全長は見栄えがよいものの、作業現場で使いにくい可能性は考慮してください。マグネットなどの機能もないため、費用対効果という点ではあまりよくありません。
4位 土牛 マグネット付きワンピースパネ 中 止無

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頭全長:-
全長:390mm
重量:390mm
滑り止め:なし
頭(ヘッド):一体型
機能:マグネット
セパ折りにも使える一体型ハンマー
ハンマーなどの作業用工具を中心に展開しているメーカー、土牛の一体型ハンマーです。溶接や接着ではなく、頭と柄が完全に一体となっているため強固で、安心して使っていけます。頭にはマグネット機能があるだけでなく、先端に穴があいていて、型枠作りで多いセパ折り作業に使用することも可能です。
5位 土牛 スチールパネ 小小 止無

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頭全長:頭全長
全長:345mm
重量:440g
滑り止め:なし
頭(ヘッド)):一体型
機能:横打ち
移動の多い仮枠作業に便利なコンパクトサイズ
25mmと小さめの口径で、パイプの入り組んだ仮枠への釘打ちがしやすいのが特徴です。頭全長が116mmと小さいため、他の仮枠ハンマーでは入らない場所にも使える利点を持ちます。狭い場所でも打ち込める横打ち機能付きです。
ハンドルを覆っているゴムグリップは焼き付け処理されていて、使っていくうちにダレたり抜けたりする心配はありません。重量が軽くサイズ感もコンパクトなので、持ち運びもしやすい製品です。
6位 土牛 スチパネ300 カラビナフック対応 中 すべり止

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頭全長:134mm
全長:300mm
重量:570g
滑り止め:あり
頭(ヘッド):一体型
機能:-
携行性・安全性を重視した作業員向けの1本
仮枠ハンマーとしては短めの300mmで、携行性と使い勝手がよくなっています。他製品は柄が長すぎて使いづらかった、という方におすすめです。スチール柄なので耐久性が期待できます。
頭にあいている14mmの穴にはカラビナフックを通せるようになっていて、工具ベルトに吊り下げて持ち歩けるようになっています。柄には落下防止コードを取り付けられる金具付きで、高所作業での使用にも最適です。現場での使いやすさを考えられた人気製品です。
7位 土牛 マグネット付スチールパネ 中 すべり無

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頭全長:134mm
全長:450mm
重量:700g
滑り止め:なし
頭(ヘッド):一体型
機能:マグネット
機能面が充実している製品
スチール柄の頑丈さと横打ち機能・マグネット機能により、魅力の多いハンマーとなっています。全長450mmと長く、重量も700gとしっかりした重さがありますが、この製品がないと困るという状況も現場作業では出てくるのではないでしょうか。
頭のマグネット部に釘を装着し、仮打ちしてから本打ち込みができます。すべり止めがないため真っ直ぐ打てなくても釘が曲がりにくく、手の届かない高所へ釘打ちする場合に重宝するでしょう。なお、マグネット部は仮枠作業のために作られているため、35mm以下の釘には使えないという点に注意してください。
8位 土牛 ステンレス角柄グラスパネ 中 止無

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頭全長:137mm
全長:390mm
重量:650g
滑り止め:なし
頭(ヘッド):一体型
機能:横打ち マグネット
見た目と実用性を両立している
美しく輝くステンレスヘッドを持っています。柄には硬さと衝撃吸収性をあわせ持つグラスファイバーを使用し、見栄えがするように角柄に仕上げました。口径・全長は標準的なので仮枠作業全般に使いやすい製品です。
一体型ですが、柄と頭は接着しているので強く叩きすぎると外れる可能性があることに気を付けましょう。また、グラスファイバーは経年劣化により耐久性が著しく低下するため、数年で買い替えの必要があります。
9位 土牛 本職用仮枠鎚 マグネット付「技」 小 止

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頭全長:140mm
全長:450mm
重量:450g
滑り止め:あり
頭(ヘッド):取り付け型
機能:マグネット
長い柄でありながら小口径の独特な製品
24mmと小口径が特徴の製品で、本職用と銘打ってあるように長さ450mmもある柄には硬い樫材を使用しています。重量は450gなので、持ち歩きで不便するほどではありません。頭にはマグネット機能があり、長さと相まって高い場所への釘打ちが簡単にできます。
マグネット部は38~65mmの釘が使えるとのことです。仮枠作業では長めの釘を使うことが多いため、この長さ制限で困ることはあまりないでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() バクマ工業 仮枠ハンマー スチール……
1
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1,257円 |
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![]() 須佐製作所 王将 雅ミラー仮枠ハン……
2
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2,625円 |
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![]() 須佐製作所 王将 ステンレス仮枠ハ……
3
|
2,892円 |
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![]() 土牛 マグネット付きワンピースパ……
4
|
1,983円 |
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|
![]() 土牛 スチールパネ 小小 止無
5
|
1,355円 |
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![]() 土牛 スチパネ300 カラビナフック……
6
|
2,036円 |
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|
![]() 土牛 マグネット付スチールパネ 中……
7
|
2,000円 |
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|
![]() 土牛 ステンレス角柄グラスパネ 中……
8
|
5,541円 |
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|
![]() 土牛 本職用仮枠鎚 マグネット付「……
9
|
3,410円 |
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まとめ
仮枠ハンマーは釘打ち・釘抜きの2つの用途をもっています。この2つの機能を最大限に活かせる製品がおすすめですが、型枠大工であるなら見た目にもこだわりたいところです。ヘッドに美しさを求めたり、特徴的な柄を探してみるのもよいでしょう。
実用性を重視するなら、柄の長さは使いやすい35~45cmくらいの範囲で探してみることをおすすめします。頭はすべり止めありの一体型で、できればマグネット機能もついているものが、仮枠作業には使いやすい製品です。