ハンマーで物を打ち続けていると、手が疲れて痛くなりますし、音もうるさくてストレスが溜まりますよね?
そんなストレスから解放される魔法のようなハンマーがあるのをご存じでしょうか。手が疲れないし痛くもならない、そのうえ音も小さいハンマー、それがショックレスハンマーです。別名「無反動ハンマー」や「デッドブローハンマー」とも呼ばれています。
今回はこのショックレスハンマーの選び方とおすすめ商品をご紹介します。ぜひこの記事を参考に、選んでみてくださいね。
ショックレスハンマーの仕組み
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ショックレスハンマーの衝撃吸収の仕組みはヘッド内部にあります。一般的なハンマーはヘッドが塊になっていますよね。それに対し、ショックレスハンマーの内部は空洞になっていて、その中に大量の鋼球が入っています。
ハンマーを振り下ろしたとき、鋼球は打撃面へと一気に移動してより強い打撃力を生み出します。これにより、軽い力で普通のハンマー以上の打撃力を出すことを可能にしています。
また、内部の鋼球はハンマー全体へ伝わる衝撃を吸収する働きも持っているため、自分の手が痛みませんし、そのうえ音も静かです。
ショックレスハンマーの使い方
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ショックレスハンマーの使い方は普通のハンマーと何も変わりません。唯一違いがあるとすれば、小さくて正確性を求められる物を打つためにはあまり使われないことです。
ショックレスハンマーはその特性から、ペグと呼ばれるキャンプ用品や林業での矢打ちで、好んで用いられます。
ショックレスハンマーの選び方
ショックレスハンマーは、材質と重さから選んでいくのが適切な選び方です。さらにこの記事では、材質をヘッドと柄の2種類に分けてご説明しますので、それぞれ確認していきましょう。
ヘッドの材質で選ぶ
ヘッドの材質はショックレスハンマー選びをしていくうえで一番重要な項目です。これを間違えてしまうと叩く対象を破損させてしまったり、ハンマー自体が破損してしまったりするので、気を付けてください
傷を与えにくいウレタン
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ウレタンは柔軟性に富んでいて、叩く対象へのダメージが少ない材質です。ショックレスハンマーのヘッドの材質としては一番多く用いられています。
ショックレスハンマーの構造は、持ち手へのダメージの軽減に効果を発揮するものの、叩く対象に対するダメージは軽減されにくいところがあります。そこでヘッドの材質にウレタンを用いることにより、叩く対象へのダメージを軽減させるわけです。
当然、叩く音もさらに小さくなるので、ウレタンは夜間のペグ打ちに最も適している材質だと言えます。
破損しにくいナイロン
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一般的にはウレタンとの区別があまりつけられていないナイロンですが、材質としての強靭性はナイロンの方が高いです。ヘッドが硬いためにハンマー全体への反動が大きくなりますが、ショックレスハンマーの構造によって持ち手への衝撃が和らげられます。
つまりショックレスハンマーの性質と一番噛み合っている材質がこのナイロンなのですが、多くの場合は叩く対象へのダメージ軽減を優先してウレタンが使われることが多いです。
衝撃吸収に優れたゴム
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無反動という言葉を聞くと、ゴムを連想する方も多いのではないでしょうか?そのイメージの通り、ショックレスハンマーではゴムも好んで採用されています。
ただでさえ、持ち手へのダメージを軽減させやすいショックレスハンマーに、衝撃吸収性の高いゴムを使うことにより、正に「無反動」の名に恥じない打撃感覚が得られます。しかしゴムはウレタン以上にヘッドに傷がつきやすい、つまり破損しやすい材質です。ヘッドの径より小さいものを叩くとそれが顕著に表れます。
よって、長持ちをさせたいなら、ペグ打ちでの使用はなるべく避けた方が良いでしょう。ゴム製のショックレスハンマーは、叩かれる面が大きく、普通のハンマーだと傷がついてしまいやすい木材などに対して真価を発揮します。
材質のデメリットを打ち消す合成樹脂
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合成樹脂はここまで紹介してきた材質と合わせることによって、材質のデメリットを打ち消す目的で使われます。特に耐久性を上げるためにウレタンやゴムと合成して使われることが多いです。
これだけを聞くと万能のように思えますが、その分、値段が高くなる傾向にあるので注意してください。値段の安いウレタン樹脂やゴム樹脂は、品質が悪い可能性もあるので気をつけましょう。
柄の材質で選ぶ
柄の材質もショックレスハンマーでは重要な項目です。柄の材質は持ち手へのハンマーの衝撃の伝わりやすさを大きく左右するので、手の疲労度や痛みに直結します。
またハンマーの破損原因の多くは柄が折れることに集中しています。適切な材質の柄を選んでハンマーを長持ちさせましょう。
耐久性に優れるグラスファイバー
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グラスファイバーは耐久性や耐衝撃性に優れた材質です。ほとんど万能と言っていいほどの材質なので、とりあえずグラスファイバーの柄を選んでおけば間違いないでしょう。
ただし、ヘッドの材質を見れば分かるとおり、ショックレスハンマーにはグラスファイバー製ヘッドが存在しません。つまり、柄がグラスファイバー製であるということは、ヘッドと柄が一体になっていないということを意味します。
一体型でないハンマーは、ヘッドの部分が抜けてしまうリスクが少なからず存在します。しかしグラスファイバーはそれを考慮しても素晴らしい性能を持っているので、一体型のハンマーしか使わないという方も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
一体型で使われるウレタン
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ウレタンはヘッドの材質として最も多く使われますが、その延長として柄の材質としてもよく使われています。ウレタンが柄である場合、ヘッドと柄が一体になっていることがほとんどです。
グラスファイバーの項目でも触れましたが、一体型であるかどうかは、ハンマーそのものの耐久性に関わります。つまり、よっぽど優れた材質を使うでもない限り、一体型であるに越したことはないということです。
グラスファイバーは非一体型であることを補うほどの性質を持つので、好みによって左右される面が大きいですが、価格は一体型のほうが安いです。どちらか決めかねる場合は値段も考慮して選んでください。
ヘッド交換式で使われる木製
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ヘッド交換式のショックレスハンマーでよく使われているのが木製の柄です。柄の材質とヘッドの材質には相性がありますが、木製は軽量なうえ、そういった相性にある程度幅広く対応できるため、好んで用いられます。
しかし化学繊維であるグラスファイバーやウレタンと比較すると、どうしても破損しやすいというデメリットが目につきます。ショックレスハンマーといえども、ヘッド付近には相当な衝撃力が発生するので、柄が根元部分からポッキリ折れてしまうケースが少なくありません。
手が滑りやすいため、別途ゴムを巻き付ける必要があるなど、他のデメリットも目立ちます。なるべくなら木製の柄は避けた方が良いでしょう。
重さで選ぶ
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一般的なハンマーは重くなればなるほど打撃力が増しますが、同時に扱いが難しくなります。ショックレスハンマーは内部の構造によって、軽量でありながら高い打撃力を出せますので、普段使っているハンマーよりも軽めのもの選んで大丈夫です。
ハンマーを触ったことがない方が選ぶ場合は、ペグ打ちのハンマーより軽めな450g前後を選びましょう。これはポンドに換算すると1ポンドにあたります。
ショックレスハンマーのおすすめ人気ランキング8選
ここまでショックレスハンマーの仕組みや選び方についてご説明してきました。次はおすすめのショックレスハンマーについてご紹介します。
これを読んで、ご自身に適したショックレスハンマーを選んでいきましょう。
1位 SK11 ショックレスハンマー E-050

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頭径:ー
重量:850g
ヘッドの材質:ウレタン樹脂
柄の材質:材質:ウレタン樹脂 一体型
ウレタン樹脂製の一体型。スタンダードなショックレスハンマー
SK11のショックレスハンマーはそのスタンダードな作りから好評を得ている人気商品です。重さは400gと850gの2種類が用意されています。
一体型のため耐久性もあり、なおかつお求めやすい値段なので初めてショックレスハンマーを買う方におすすめの商品です。
2位 TRUSCO(トラスコ) ウレタンショックレスハンマー #1 TPUS-10

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頭径:38mm
質量:522g
ヘッドの材質:ウレタン
柄の材質:材質:ウレタン 一体型
豊富なバリエーションから選べるサイズ
トラスコのウレタンショックレスハンマーの特徴はその豊富なバリエーションにあります。重さは1ポンドから3ポンドまで計6種類、頭径が38mmから60mmまで計5種類が用意されているので、ご自身が使うシーンに合わせてハンマーを選ぶことが可能です。
ウレタン製の一体型として、値段も低めに抑えられているのでお気に入りのサイズのショックレスハンマーを購入したい方には最適な商品となっています。
3位 須佐製作所(王将) ウレタンショックレスハンマー

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頭径:60mm
重量:907g
ヘッドの材質:ウレタン
柄の材質:材質:ウレタン 一体型
SK11より大きくなったウレタン樹脂製ハンマー
須佐製作所のウレタンショックレスハンマーはその堅牢な作りから人気を集めている商品です。
SK11に比べて重さと大きさがあるので、少し大きめなサイズのウレタン樹脂製のものが欲しいと考えている方におすすめです。
4位 OH ショックレスハンマー OS-20

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重量:370g
頭径:32mm
ヘッドの材質(白):ナイロン
ヘッドの材質(緑):ポリエチレン樹脂
柄の材質:ポリエチレン樹脂
ヘッド交換が可能な軽量ショックレスハンマー
OHのショックレスハンマーはヘッド交換ができる軽量ショックレスハンマーです。重さは0.5ポンド、グラムに直すと370gという軽さを誇ります。
木製は手が滑りやすく柄も折れやすい弱点を持っていますが、このOS-20はあまりの軽さからそれらの弱点も気にならないほどです。
また頭部の硬さを左右で使い分けられるという非一体型ハンマーの強みも持っています。ヘッドの部分が消耗しても交換が簡単に行えるので、消耗品のように使い捨てることにはなりません。
5位 ハルダー 無反動プラスティックハンマー

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頭径:50mm
重量:1050g
ヘッドの材質:ナイロン
柄の材質:グラスファイバー 非一体型
林業に最適なドイツ製高級ショックレスハンマー
その値段の高さから敬遠しがちなハルダーのショックレスハンマーですが、細部の作りから材質に至るまで、すべてが高いレベルでまとまっています。
非一体型の頭部にはナイロン、柄にはグラスファイバーを採用。それらは金属ハンドルによってがっちりとつながれています。林業で使うならこれ以上のものはないほどハイスペックなショックレスハンマーです。
6位 高儀 M&M ショックレスハンマー

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頭径:48mm
重量:952g
ヘッドの材質:ー
柄の材質:ー
圧倒的なコスパを誇るショックレスハンマー
高儀M&Mのショックレスハンマーの特徴は何と言ってもその安さにあります。1.5ポンドというショックレスハンマーとしては少し重めなつくりにも関わらず、1000円という驚くほどの値段です。
とにかく安いショックレスハンマーを購入したい!という方におすすめの製品です。
7位 GREATTOOL ショックレスハンマー

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頭径:43mm
重量:802g
ヘッドの材質:PVC
柄の材質:PVC 一体型
ショックレスハンマー最人気商品
Amazonで売られているショックレスハンマーの中で、最も買われている商品がGREATTOOLショックレスハンマーです。PCVという聞きなれない材質が使われていますが、これは別名ポリ塩化ビニルとも呼ばれ、つまりは合成樹脂のことを指します。
ゴム製では難しかったペグ打ちにも対応できるなど、幅広く使っていけるのが強みです。そのうえ値段も安く設定されているので、さまざまなシーンでショックレスハンマーを使いたい方におすすめ商品となっています。
8位 PB(ピービー) 無反動コンビネーションハンマー304-3

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頭径:32mm
重量:440g
ヘッドの材質:ナイロン
柄の材質:木製 非一体型
スチールディスクを採用した異色のショックレスハンマー
ショックレスハンマーとしては高級品の部類に入りながら高い人気を誇るのがPBのショックレスハンマーです。頭部はナイロンで柄は木製と材質だけを見ればコスパの悪い商品に思えますが、特筆すべきはヘッドの内部の構造です。
一般的なショックレスハンマーは内部に鋼球が入っていますが、PBでは鋼球を採用せず、代わりにスチールディスクを採用しています。これにより衝撃吸収性は鋼球以上となっており手に伝わる反動がまったくありません。
しっかりとした作りになっていることもあり、木製の柄のデメリットを感じさせない驚異の使い心地です。普通のショックレスハンマーに飽き足りてしまった人はぜひPBのショックレスハンマーを使ってみてください。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() SK11 ショックレスハンマー E-050
1
|
1,620円 |
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![]() TRUSCO(トラスコ) ウレタンショッ……
2
|
1,944円 |
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![]() 須佐製作所(王将) ウレタンショッ……
3
|
2,915円 |
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|
![]() OH ショックレスハンマー OS-20
4
|
2,642円 |
3 |
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![]() ハルダー 無反動プラスティックハ……
5
|
12,782円 |
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|
![]() 高儀 M&M ショックレスハンマー
6
|
851円 |
3.7 |
|
![]() GREATTOOL ショックレスハンマー
7
|
755円 |
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|
![]() PB(ピービー) 無反動コンビネーシ……
8
|
4,957円 |
4.45 |
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まとめ
ショックレスハンマーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。ショックレスハンマーはまだ知名度が低いため、その存在自体を知らなかった方も多いのではないでしょうか。
しかし、その魔法のような使用感に慣れてしまうと、逆に普通のハンマーに違和感を覚えるほどになります。
普段お使いのハンマーに不満を感じている方は、ぜひこの機会にショックレスハンマーを買い換えてみてはいかがでしょうか。