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超音波カッターのおすすめ人気ランキング7選

この記事では、超音波カッターの選び方とおすすめ製品をご紹介します。超音波カッターというのは、刃に超音波振動を加えることで切断効率を上げる装置です。軽い力で、滑らかに切断することができるため、切断面がキレイに仕上がることも特徴です。

超音波カッターは、工場の生産ラインの一部に組み込まれたりもしているのですが、家庭でも使えるような小型のものもあります。本多電子やスズキ、ソノテックといったメーカーがあります。

業務用からホビーユースまで、様々なタイプの製品がありますから、製品選びに迷ったら、この記事を参考にしてください。

目次

超音波カッターの用途

出典:amazon.co.jp

超音波カッターというのは、刃に超音波振動を加えることで摩擦係数を減らし、切断効率を上げるものです。カッターの刃で切ることには変わりはないので、そもそも刃で切れないものが切れるようになったりはしません。

しかし、刃で切れるものに関しては、軽い力で滑らかに切ることが出来ます。ABS、PP、PET、アクリルなどの樹脂素材、布、革、紙などがキレイに切れます。家庭では模型製作などの用途によく使われます。

軽い力で切れるので、食品などの柔らかいものでもを押しつぶすことがありません。そのため食品加工などでも広く使用されていて、製造業・加工業でも無くてはならないものとなっています。

超音波カッターの選び方

ここからは、超音波カッターの選び方についてご説明します。自分に合った製品を見つけるための参考にしてください。

用途に合わせたタイプで選ぶ

超音波カッターは、大きく分けると、家庭で趣味の模型製作などに使うホビー用と、プロが使う業務用に分かれます。用途に合った製品を選ぶことが必要です。

短時間作業には小型のホビー用タイプ

出典:amazon.co.jp

ホビー用は一般的に出力は弱めですが、小型のタイプが多く、机の上に置いてもあまり邪魔になりませんし、収納も容易です。普段は収納しておいて休日だけ取り出して使うといった場合にはホビー用がおすすめです。

ただし、ホビー用の超音波カッターは、業務用と比べると連続作動時間が短いという欠点があります。長時間の作業はできない機種が多いので、注意してください。

大型でパワーが大きい業務用タイプ

出典:amazon.co.jp

業務用は全般的にホビー用よりも本体が大きなものが多くなります。重量も重いものが多いので、常設することになる場合が多いはずです。置き場を確保する必要があります。

一方、業務用は出力も高く連続動作時間も長いので、作業効率は高くなります。厚い素材を切る必要がある場合や、連続して使用したい場合などは、やはり業務用を購入することをおすすめします。

スイッチの種類で選ぶ

超音波カッターのスイッチには、手元で操作するタイプと、足で操作するタイプがあります。それぞれの特徴を掴んで、自分に合ったものを選んでください。

作業効率重視ならフットスイッチ式

出典:amazon.co.jp

フットスイッチというのは、足で踏むことでスイッチがオンになるものです。手元がフリーになるので、作業がやりやすく、作業効率を上げることができます。

欠点としては、操作に多少の慣れが必要なこと、椅子に座った状態で作業する場合でなければ使えないことがあります。

安全性重視なら手元スイッチ式

出典:amazon.co.jp

手元スイッチは、ハンドピースや振動子と呼ばれる超音波カッターの手で持つ部分にスイッチがあるものです。手元で操作するのでオンオフが簡単にできますが、スイッチを操作する必要がある分、フットスイッチよりも作業に集中できない面があります。

ただ、間違ってスイッチを踏んだりする危険性はないので、フットスイッチよりも安全性は高いといえます。

短時間作業にはボタンを押している時だけ動くタイプ

出典:amazon.co.jp

超音波カッターは切断力が高いため、操作を誤ると危険です。この点、スイッチを押した状態のときだけ刃が振動するタイプの製品なら、作業効率は多少犠牲になりますが、安全性が高くなります。

手元スイッチタイプの中には、作業効率を重視して、一度スイッチを押すとスイッチから指を離しても一定時間作動するものもありますから、安全性を重視したい方は、スイッチを押しているときだけ作動するタイプを選んでください。

出力パワーを調節してくれるT.A.F回路の搭載で選ぶ

出典:amazon.co.jp

超音波カッターを使っていて不都合を感じることの一つは、高い振動によって発生する摩擦熱で、切断する素材が溶けてしまうことです。これを防止するための特別なT.A.F回路というものが搭載されている製品があります。

溶けやすいプラスチックなどの素材を加工する機会が多い人は、T.A.F回路搭載の機種を選ぶと素材の溶けを減らすことができます。

超音波カッターのおすすめ人気ランキング7選

ここからは、具体的なおすすめ製品をご紹介します。業務用からホビー用まで、様々な製品がありますから、自分の用途に合ったものを選んでください。

1位 エコーテック 超音波カッター ZO-41

詳細情報

サイズ:本体 173×89×76mm(突起部含まず)、ハンドピース Φ32×144mm(刃含む)
重量:本体 約260g、ハンドピース 約70g(ケーブル含む)
最大出力:30W
スイッチ(種類):手元スイッチ

ハイパワーモードとT.A.F回路搭載

エコーテックは、本多電子製品の販売会社です。したがって、この製品も本多電子製と言ってよいものです。USW-334よりも後に開発されたモデルで、より高機能に進化しています。

その一つが、ハイパワーモードです。ノーマルモードからの切替が可能で、オーバーヒートの危険性があり5分ほどしか使えませんが、特に厚い素材をカットする場合などに力を発揮します。

そして、この製品には、T.A.F回路が搭載されています。選び方のところでも触れましたが、プラスチックを切断するときに生じる「溶け」の問題を少なくしてくれる回路です。高機能な製品なので、短時間の使用であれば、プロの方にもオススメです。

2位 本多電子 超音波小型カッター USW-334


本多電子 超音波小型カッター USW-334
出典:

amazon.co.jp

詳細情報

サイズ:本体 134×101×71mm(ゴム足含む)、ハンドピース Φ34×139mm
重量:540g
最大出力:20W
スイッチ(種類):手元スイッチ

ホビー用超音波カッターの定番商品

本多電子のホビー用超音波カッターの中でも定番商品といえる製品です。超音波カッターはホビー用のものでも数万円はする高価なものですが、その中でも安価な製品で、最初に買う超音波カッターとしてもオススメです。

本体の脇にはハンドピースを収納できるホルダーがあり、作業途中にハンドピースの置き場に困ることがありません。切断可能な板厚の目安は3mm以下で、目立って高性能な製品ではありませんが、定番商品ならではの安心感があります。

使用しているユーザーの評価も高く、Amazonのカスタマーレビューでは星4つ以上の高評価が90%近くにもなります。製品選びに迷ったら、とりあえずこれを買っておけば後悔することはないでしょう。

3位 ごんた屋 超音波カッター R31GONTA[31GON]

詳細情報

サイズピース Φ34×141mm(刃含む):本体 134×101×68mm(突起物含まず)、ハンドピース Φ34×141mm(刃含む)
重量:本体 420g、ハンドピース 120g
最大出力:20W
スイッチ(種類):手元スイッチ

本多電子とごんた屋のコラボ製品

本多電子は、このランキングでも複数の製品がランクインしている超音波機器を手がけるメーカーです。ごんた屋というのは、LED関連の機材の販売やDIYで電子工作を行う人のサポートなどを行っている企業です。

この両者がコラボしたのが、本製品となります。本体のベースになっているのは2位でご紹介しているUSW-334です。USW-334には付属しないロングブレードが最初から付属していて、それにマッチングするよう調整がされたモデルです。

プラスチック素材を溶かしてくっ付ける溶着用の専用刃も付属するので、プラ製品の割れや欠けの修復にも使える製品です。USW-334よりも価格は上がりますが、こういった付属品に魅力を感じる人にはオススメです。

4位 スズキ 超音波カッター SUW-30CTL

詳細情報

サイズ:本体 W180×D175×H79mm、ハンドピース Φ24×L225mm
重量:本体 約1600g、ハンドピース 約100g
スイッチ(種類):フットスイッチ

スズキの超音波カッター、フットスイッチ式

こちらの製品は、フットスイッチ式です。本体の性能は基本的に5位でご紹介した製品と同等です。フットスイッチなので、手先の作業に集中できます。

本体とフットスイッチを繋ぐコードの長さは2mありますから、本体を設置する場所はかなり自由に選べます。ちなみにハンドピースのコード長は1.4mで、これは5位の製品も同じです。

なお、スズキのフットスイッチタイプは、もう一機種(SUW-30CT)がラインナップされています。ここでご紹介している30CTLは適合替刃が3種類ありますが、30CTは1種類のみです。ただし、替刃の価格は30CTの方が安価です。

5位 スズキ 超音波カッター SUW-30CD

詳細情報

サイズ:本体 W180×D175×H79mm、ハンドピース Φ34×L216mm
重量:本体 約1600g、ハンドピース 約300g
最大出力:35W
スイッチ(種類):手元スイッチ

スズキの超音波カッター、手元スイッチ式

スズキは、自動車やオートバイで有名なメーカーですが、この超音波カッターのような産業機器の分野でも製品を製造販売しています。業務用の製品ですが、AC100Vで動作するので、家庭でも使えます。

自動車メーカーらしく、HPにある使用例には、内張り部分の穴あけ・補修等、フロアーマットのカット他といった自動車の製造や整備に関するものが挙げられているのですが、例にあるような狭い場所で動き回りながら作業するのには、手元スイッチタイプが便利です。

スズキのHPには本体の性能は同等で、スイッチ方式などが異なる製品が4機種ラインナップされているのですが、この製品は、適合替刃が4種類ある汎用性の高いタイプです。

6位 CUTRA WonderCuttter

詳細情報

サイズ:本体 174×102×62mm、ハンドピース Φ28×140mm(刃含む)
重量:本体 650g、ハンドピース 75g
スイッチ(種類):手元スイッチ

世界初の充電式超音波カッター

この製品は、クラウドファウンディングで資金を集めて開発されたことでも話題になった、世界初の充電式超音波カッターです。コードが邪魔にならないので、作業性はかなり優れています。

スタンドと共にベルトクリップも付属し、腰に付けて使うこともできます。切断能力はプラスチック板で3mm程度(最大5mm)で、それほど高くはありませんが、移動しながら使えるという利点があるので、作業内容によっては業務用としても大いに活用できます。

リチウムイオン充電池が内蔵されているので、一般的なホビー用超音波カッターよりは重いのですが、腰に付ける分にはそれほど重さは気になりません。手軽に使える新しいタイプの超音波カッターです。

7位 ソノテック 超音波カッター SF-30

詳細情報

サイズ:本体 W170×D180×H78mm、ハンドピース Φ28×140mm
重量:本体 1500g、ハンドピース 150g(コード除く)
最大出力:45W

小型の本体と軽量な振動子のセット

メーカーのソノテックは、超音波加工機の専門メーカーです。専門メーカーらしく、多くの製品をラインナップしていて、本体と振動子の組み合わせを選んで購入することもできます。

この製品は、ソノテックの製品の中でも小型のものです。それでもホビー用のものと比べると、大きく重いのですが、家庭で使えないサイズではありません。

振動子(ハンドピース)は軽量で扱いやすく、プロの方はもちろん、本格的に趣味を楽しんでいる人で、ホビー用はもの足りないといった人にもおすすめの製品です。

おすすめの商品一覧

製品 最安値 評価 リンク

エコーテック 超音波カッター ZO-41

1

35,500円




4.04

本多電子 超音波小型カッター USW-……

2

35,500円




4

ごんた屋 超音波カッター R31GONTA……

3

44,280円




4

スズキ 超音波カッター SUW-30CTL

4

165,989円



スズキ 超音波カッター SUW-30CD

5

170,139円



CUTRA WonderCuttter

6

95,956円


4.7


ソノテック 超音波カッター SF-30

7

247,703円


素材や用途別で刃を分ける

一部の製品に関してではありますが、様々な用途に対応した特殊な替刃が用意されている製品もあります。こういった刃が使える製品では、超音波カッターの用途が広がります。

溶接などができる溶着刃

出典:echotech.co.jp

溶着というのは、文字通りプラスチックなどの素材を溶かしてくっ付けることをいいます。選び方のところで、超音波カッターでの切断の際には摩擦熱で素材が溶けることがあるというお話をしましたが、この現象を逆に利用したものです。

溶着すること自体は普通のカッターの刃でも不可能ではないのですが、専用の刃として開発されたものもあります。この刃を使えば、超音波カッターを簡易的な超音波溶着機として使えます。

電子基板のカットなどに便利なノコ刃

出典:amazon.co.jp

この記事の初めの方でも書いたように、超音波カッターというのは、基本的にカッターの刃で切るものです。したがって、電子基板のような素材が複合的に使われているものは、切断できないわけではありませんが、あまり得意ではありません。

そんな場合に対応できる、ノコギリ状に加工することで普通のカッター刃では切りにくい素材もカットしやすくした刃が販売されています。

切断の難しいところのカットには曲げ刃

出典:yahoo.co.jp

刃先にアールが付いた刃です。普通のストレートな刃では届きにくいような場所のカットに有効です。やや特殊な用途にはなりますが、自動車のテールランプの改造を趣味で行っている人は、レンズカットを削り取ることも簡単にできます。

まとめ

超音波カッターの選び方とおすすめの製品をご紹介しました。業務用・ホビー用ともに、それぞれの製品に特徴があるので、この記事も参考して、自分に合った製品を探してください。

超音波カッターを使えば、プラスチックなどの素材がスムーズに切れるようになりますから、プロの方は仕事の効率化に役立ちますし、趣味もより楽しむことができるようになります。

多少値が張るものも多いので簡単には購入できないかもしれませんが、これを機会に購入を検討してみてください。

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