日常生活で当たり前のように使用している電子機器。これらは全て電気の働きにより動いており日常を支えてくれています。しかしこれらの機器も電気の働きに不具合が生じると突然動かなくなってしまいます。
車の装備であるパワーウインドやカーナビ、オーディオ、更にはエアコンも電気で動いている為、不具合があると電気系統をチェックすることになります。このような機器の電気の働きを目に見える形(波形)で表示し「正常」「異常」を測定することができる機器がオシロスコープです。
オシロスコープは岩崎通信機、テクトロニクス、ヨコザワ社等が代表的なメーカーで、多数の製品を製造・販売しております。今回は、電子機器の電気の働きを目に見える形にすることができる測定機器であるオシロスコープの用途や選び方、おすすめの商品をご紹介します。
オシロスコープとは

オシロスコープとは、本来目に見えない電気の動きを目視で確認できるよう電気信号を時間軸で動かし、その差を波形で描くことで測定をする機器のことを差します。この電圧差を測定することで、電子機器が「正常な動作を行うことが出来るか?」、あるいは「故障はしていないか?」故障しているとすれば「どのあたりなのか?」を特定することが可能となります。
オシロスコープの選び方
オシロスコープは大きく分けて2つの種類が存在します。1つ目はブラウン管で電気信号の測定を行う「アナログオシロスコープ」で、こちらのオシロスコープが原形と言えます。2つ目は測定器としては近年主流になっている「デジタルオシロスコープ」です。入力信号をデジタル表示し測定器としても分かりやすい製品です。
その他、ここ最近では軽量化や薄型化に加え多彩な機能の搭載によって、移動しながら測定が可能になるなど測定環境を問わず使用ができる製品が用途により様々選択できるようになりました。
ここでは製品特長を紹介していきながらオシロスコープの選び方をご紹介します。
使い方や用途で選ぶ
昔のオシロスコープと言えばデスクトップパソコンのようにドン!と置かれているタイプが主流でしたが、ここ最近は多様なニーズに応じて手軽に持ち運びが出来るタイプやパソコンに接続して使用するタイプのものまで多種多様な製品が存在します。ここではその用途に応じた各々の製品の特長をタイプ別にご紹介します。
データ保存が可能なデジタルタイプ

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現在オシロスコープはデジタル式が主流となっています。アナログ式との違いはデータを保持する時間に圧倒的な差があることです。アナログ式とは異なり、デジタル処理化されたデータは半永久的に保存が可能であり多くのデータ保持が可能なデジタル式が普及しました。
機器の種類も多く、機能多彩なデジタルオシロスコープから手軽に持ち運びができるハンディタイプまで選択肢も多彩です。
速い信号にも対応できるアナログタイプ

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オシロスコープと言えばベーシックはアナログタイプの製品です。そもそもデジタルオシロスコープは、後発製品でアナログオシロスコープが主流でありました。アナログオシロスコープも高速信号にも対応可能ですが、オシロスコープの主流が現在はデジタル化されており、アナログオシロスコープは各メーカーが生産数自体を少なくしてきているのは事実です。
持ち運んで使う方にはハンディタイプ

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小型で軽量なのでどこでも持ち運んで測定することが出来るのが、ハンディタイプのオシロスコープです。
重量100g前後の製品でもしっかりと波形測定が可能です。自動車整備などの移動しながらの検査作業や、決められた時間内に数量をこなさなくてはいけない検証作業にはうってつけの測定器です。
パソコンにそのまま繋いで解析できるPC接続タイプ

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一般的なオシロスコープは1つの筐体の中で測定を行い測定値を画面表示します。しかし、筐体に測定表示機能を持たず、手持ちのノートパソコンに繋げて測定した値を表示することができるオシロスコープがあります。沢山のケーブルを繋げて難しい機器の設定をする必要もなく、ケーブル1つでUSB接続をして使用が可能です。
ハンディタイプ同様に場所を問わず測定ができるのでとても便利な製品です。
便利な機能で選ぶ
オシロスコープがアナログからデジタル処理化へ変化すると共に筐体自体の機能も進化を遂げています。アナログオシロスコープが置物のラジオのような形状で主流だった時代と比較しても、ハンディタイプのような小型化がなされ現在では測定表示はノートパソコンで行えるようになっています。
更にタブレットのようにタッチパネル操作が可能なオシロスコープやデータをUSB等の外部記憶装置に記録させることができるタイプの製品等、著しく機能進化がなされています。ここではいくつかオシロスコープの進化した機能をご紹介します。
簡単に操作できるタッチパネル機能

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デジタルオシロスコープが主流となりオシロスコープの形状も小型化は当たり前になってきている中で、簡易な操作性が更に求められるようになってきます。そこで筐体のボタン操作では無く、直観的なタッチ操作が求められるようになり、オシロスコープも小型で画面タッチ操作が可能な製品が出て来ています。
小型で機動力に優れ、タッチパネル方式で操作の簡易性が向上することで更に測定効率化が実現可能となります。今後タッチパネル式はオシロスコープの操作においては主流になっていくことは間違いありません
USBメモリに保存できるUSB接続機能

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タッチパネル機能が搭載されているということは、ハードウェア的側面から捉えるとスマホやタブレットと同様の機能を追加することが可能であり、USB接続機能も現状の機能進化から当たり前のように行われています。特に、外部記憶装置へのデータ保存や転送機能に加え、充電機能もUSBから可能となります。
データ記憶容量が大きくなれば、その分測定データを多く保持することが可能となり、検証信頼性も高くなるのでパソコン同様にデータ記憶容量が大きい機器が増えていくと考えられます。
また、今後は更に進化を続け簡易測定においてはノートパソコン同様にスマホやタブレット自体がアプリを介してデジタルオシロスコープ機能を保有することが当たり前になりえます。
オシロスコープのおすすめ人気ランキング10選
アナログオシロスコープからデジタルオシロスコープへの進化やハンディタイプ、ノートパソコンへの接続タイプ、タッチパネル操作が可能なタイプ等様々な進化を遂げているオシロスコープですが、測定環境に応じたニーズの変化により測定値の正確性や使い易さが求められ現在に至っています。
ここでは進化を続けるオシロスコープの特徴をランキング形式でご紹介していきます。
1位:Quimat社:2.4″TFT デジタル オシロスコープ(組立完成品)Q15001

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重量:100g
タイプ:デジタルオシロスコープ
人気のベストセラー商品
Quimat社デジタルオシロスケープです。小型軽量タイプで使用場所を問いません。前バージョンからアップデートされてロータリーエンコーダの追加でパラメーター調整がより迅速かつ簡単になりました。使い勝手の良さで非常に人気の高い商品です。
2位:岩崎通信機社:デジタル・オシロスコープ DS-5105B

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重量:3.4kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
充実機能とTFTカラー液晶鮮明表示で画面が見やすい
岩崎通信機器製デジタルオシロスコープです。TFT液晶採用で測定値が非常に見やすく作られています。USBメモリで画像を表示したまま保存が可能です。筐体の大きさの割に軽量で持ち運びも可能なオシロスコープです。
3位:OWON社:デジタルオシロスコープ SDS1102

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重量:1.1kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
ハイコストパフォーマンスを実現したフルスペックオシロスコープ
「2ch・100MHz帯域幅」デジタルオシロスコープの王道を行く人気製品です。7インチカラー液晶大画面で測定値も見やすく複数の自動測定機能を備え更に価格がリーズナブルな製品です。
4位:テクトロニクス社:ベーシック オシロコープ 100MHz・2GS/s・2ch TBS1102B

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重量:2kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
ベーシックオシロスコープ次世代機
テクトロニクス社製デジタルオシロスコープです。34種類もの自動測定が行えるようになり基本性能が前バージョンと比較すると大幅に向上されています。7型のWVGAディスプレイと状況対応型のヘルプメニューを搭載して使い易さが大幅に向上しました。
5位:OWON社:デジタルオシロスコープフルセットSDS7102

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重量:1.8kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
FFT機能が搭載された操作性の良い商品
OWON社製デジタルオシロスコープです。8インチ大画面でカラー表示となり測定値の確認も見やすくなっています。薄型で軽量測定器なので持ち運びも便利です。バッテリーも含めたフルセットはおススメです。
6位:ETEPON社:オシロスコープ(2.4インチポケットサイズ)EM001

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重量:100g
タイプ:デジタルオシロスコープ
超小型のハンディタイプでいつでもどこでも測定可能
ETEPON社のハンディタイプオシロスコープです。重量100gの超軽量型で場所を問わずにすぐ測定が可能な製品です。電子機器が不調な際に故障か否かをすぐに判定したい場合に力を発揮するタイプです。価格もリーズナブルで手を出しやすい製品です。
7位:岩崎通信機社:デジタル・オシロスコープ DS-5110B

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重量:2.2kg
イプ:デジタルオシロスコープ
多彩な機能で高コスパな商品
岩崎通信機社製デジタルオシロスコープです。日本メーカー製品らしい拘りと痒い所に手が届くと言う言葉がぴったりな多彩な機能(自動測定機能/波形演算機能/Pass/Fail機能/デジタル・フィルタ機能等)、鮮明な液晶表示が特徴の製品です。新製品検証等じっくりと測定をする必要がある場合におすすめの製品です。
8位:Signstek社:ポケットサイズ デジタルオシロスコープDS212

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重量:約290g
タイプ:デジタルオシロスコープ
スマホサイズの本格的オシロスコープ
Signstek社製ポケットサイズデジタルオシロスコープです。スマホ同様タッチパネル操作が可能で操作性に優れ、測定波形もカラー表示で見やすく持ち運びに便利な製品です。移動しながら検証作業を行う方にはおススメの製品と言えます。
9位:岩崎通信機社:デジタルオシロスコープDS-5107B

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重量:2.2kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
視認性や操作性に優れた岩崎通信機社の定番製品
岩崎通信機社製デジタルオシロスコープです。周波数帯域70MHzとなります。豊富な自動測定機能や見やすさ円滑な操作性を追及した扱いやすいオシロスコープになります。DS-5110Bシリーズでは中間層タイプの製品でコストパフォーマンスに優れた製品です。
10位:RIGOL社:デジタルオシロスコープDS1054Z

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重量:約3.2kg
タイプ:デジタルオシロスコープ
4チャンネル設定のデジタルオシロスコープ
RIGOL社製デジタルオシロスコープです。この製品何といっても4チャンネル設定ができるのが特徴ですが、価格はリーズナブル。機能が豊富で薄型とくれば使い易いことは間違いない人気の製品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() Quimat社 2.4″TFT デジタル オシロ……
1
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3,649円 |
4.2 |
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![]() 岩崎通信機社 デジタル・オシロス……
2
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51,840円 |
4.4 |
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![]() テクトロニクス社 ベーシック オ……
3
|
130,900円 |
|
|
![]() OWON社 デジタルオシロスコープ SD……
4
|
29,980円 |
|
|
![]() OWON社 デジタルオシロスコープフ……
5
|
45,980円 |
3.88 |
|
![]() ETEPON社 オシロスコープ(2.4イン……
6
|
3,499円 |
3.8 |
|
![]() 岩崎通信機社 デジタル・オシロス……
7
|
98,073円 |
|
|
![]() Signstek社 ポケットサイズ デジタ……
8
|
12,699円 |
4.4 |
|
![]() 岩崎通信機社 デジタルオシロスコ……
9
|
75,600円 |
|
|
![]() RIGOL社 デジタルオシロスコープDS……
10
|
55,000円 |
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まとめ
進化を続けるオシロスコープの用途や特徴をご紹介してきましたがいかがでしたか?生産数は減っていますが、いまだニーズが存在するアナログ式オシロスコープから機能を多彩に拡充し、軽量・薄型・小型でタッチパネル方式を取り入れた操作性に優れたデジタル式まで各々の製品特徴は異なります。
どのオシロスコープを選択するかは測定目的や測定する機器・機器の台数により異なってきますので、事前に測定する項目をしっかりと定めてからオシロスコープ選びをされることをおすすめします。