チェーンソーを使う際に摩擦や熱を軽減してくれ、チェーンソー本体を長持ちさせてくれるチェーンソーオイル。チェンオイルやチェーンルーブとも呼ばれ、チェーンソーを使用する方には馴染み深い存在ですよね。
一口にチェーンソーオイルといっても、植物性や水溶性など様々な種類があったり、メーカーもアズワンやエーゼットなど多岐に渡るので、どれを買えば良いかわからない…ということもあると思います。
今回はチェーンソーオイルの用途ごとの選び方と、よく選ばれている商品を人気ランキング形式でご紹介していきたいと思います。
チェーンソーオイルの用途
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チェーンソーは刃の付いたソーチェーンが、ガイドバーを支えとして高速回転することで、人力ではとても出せないパワーを出すことができます。
しかし、チェーンが高速回転することにより大きな摩擦抵抗が発生して、ソーチェーンとガイドバーに負担が掛かってしまいます。最悪の場合、焼き付いてチェーンソーが壊れてしまうことも。
この摩擦抵抗を潤滑することで大幅に軽減し、チェーンソーを長持ちさせてくれると共にそのパワーを引き出してくれるのがチェーンソーオイルなのです。
チェーンソーオイルの選び方
チェーンソーオイルには、いくつかの選び方があります。今回は、使う際に重要な尺度に合わせた選び方をご紹介します。
粘度で選ぶ
チェーンソーオイルには基本的にオイルの粘り気を意味したVGという表記がされています。このVGとは、ISO(国際標準化機構)で定められた粘度のグレートのことです。
VGの数値は高いほど粘度が高く、数値が低ければ粘度が低いということを意味しています。また、数値が高いとチェーンソーにオイルがしっかりと付着するようになります。
オイルの粘度によって、温度による変化や使用感が異なってきますので、自分の環境にあった粘度のオイルを選びましょう。
サラサラとして固まりずらいVG100
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VG100と数値の記載のあるオイルは粘度が低く、サラサラとしていることが特徴です。粘度が低いことにより、オイル自体が固まりづらいので、冬場や寒冷地での使用に適しています。
オイルが固まってしまうと、オイルをチェーンソーに流すオイルポンプの負担が大きくなってしまい、チェーンソーの故障に繋がる恐れがある為、季節ごとにオイルを使い分けることが推奨されています。
粘着性が強く飛び散りずらいVG110
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VG100と比べて粘度が高いのが特徴のVG110。粘度が高いことにより、チェーンソーの使用時に周囲にオイルが飛び散りにくくなっています。
また、大型のチェーンソーを使用する場合や、連続使用による過熱が気になる場合は、チェーンソーの保護力を高めるために粘度の高いオイルを使用すると良いでしょう。
しかし、粘着性が強いということは、誤って衣服などに付着した際に取り除くことが困難になるということでもあります。飛び散りは少ないですが、付着した時のことを考えて、より注意して使用しましょう。
温度を問わず使いやすいオールシーズンタイプ
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チェーンソーオイルの中には、オールシーズンと記載されている商品があります。これは言葉の通り、季節を選ばず使用できるものという意味です。
寒冷地で固まるようなことも無い為、夏冬によって粘度の低いVG100と粘度の高いVG110を入れ替えなくてもよいのは手間がかからず使えて非常に便利ですね。
しかし、オールシーズンタイプは万遍無く使える性能を目指している為、より粘度が高くチェーンソーにしっかりと付着するものが欲しいと考えた時などには、他のタイプより劣ってしまうことがあるので注意が必要です。
種類で選ぶ
チェーンソーオイルは元となる原料の違いによって、鉱物性や植物性などの様々な種類があります。
それぞれの種類ごとに使用する際の特性や、使い勝手が変わってきますので、自分の目的に合った種類のオイルを選ぶようにしましょう。
主流は鉱物性
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現在、チェーンソーオイルの主流となっているのは鉱物性由来のオイルとなっています。最も手頃な価格で入手でき、取り扱っているお店も多い利便性の良さが特徴です。オイル自体に添加物を加えて造られており、粘度が高くチェーンソーに付着しやすいようにされています。
欠点として、鉱物性由来となっているので、飛び散ってしまった際の土壌への汚染が懸念されている点です。自然環境の保全に努めている場所やご自宅の庭先で使用する場合などは配慮をした方が良いかもしれませんね。
環境に優しい植物性
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植物性由来のオイルは環境に優しいことが最大のポイントとなっています。飛び散った際の土壌への影響が非常に小さく、環境に配慮をできるということで、専門家や上級者の方から支持を得ています。
鉱物性のオイルと比べると、価格が割高であること、粘度が低いことからオイルの消費量が多くなってしまうことと、それに伴う金銭面での負担がネックになっています。
鉱物性と植物性の良いところ取りな生分解性
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生分解性オイルは別名、バイオチェンオイルとも呼ばれており、高性能でありながらも環境にも配慮をされているオイルとなっています。生分解性オイルは微生物の分解作用により、飛び散ったオイルが分解されるので、土壌汚染などの環境破壊の心配がほとんどありません。
植物性オイルでネックであった、オイル自体の粘度の低さも改善されており、オイルの消費量や耐久性も良くなって扱いやすくなっています。高性能な為、他の種類のオイルよりも価格が高いというのが唯一のデメリットではないでしょうか。
洗浄しやすい水溶性
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水溶性のオイルは、洗濯性を重視したオイルとなっています。衣服や周辺のものに飛び散ってしまった際に、他のオイルと比べて圧倒的に洗浄しやすくなっています。
チェーンソーを使用したときのオイル汚れが気になってしまうという方や、毎日チェーンソーを使用して衣服を洗濯する必要があるという方は水溶性オイルを使用すると良いでしょう。
価格で選ぶ
チェーンソーオイルの価格は種類や添加物による付加価値、そして容量によってピンキリです。一見高い商品でも長期的に使用することを考えるとお得なこともあるので、しっかりと使用予定を考え、価格と消費量の計算をして商品を選びましょう。
たまにしか使わないなら最安値で少量の商品を
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チェンソーオイルは商品ごとの容量によって価格が変動します。容量が大きい商品ほど、1Lごとに計算した場合の単価が割安であるということも珍しくありません。
チェーンソーをあまり使用しないという方は付加価値のないシンプルで容量が1L程のオイルを選ぶと価格を抑えて購入することができますよ。
頻繁に使うなら割安な大容量の商品を
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ヘビーユーザーの方や専門的に使用するという方は、5L以上の大容量の商品を購入した方が、1Lあたりの価格で計算した場合、結果的に安く済むことが多いです。
大容量のものはおおよそ4Lから単価が大幅に安くなる傾向がありますので、その値を目安に商品を比べてみると良いでしょう。
メーカー純正は高価だが高性能
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メーカー純正品の商品は、他社から販売されているオイルと比べると割高に感じるものが多いです。しかし、その分使用しているチェーンソーに最適なオイルとなっていますので、他のオイルと比べて扱いやすいでしょう。
また、メーカー純正品ということで安心感も違ってきます。合わないオイルを選んでしまうと、チェーンソーの動きが鈍くなってしまうこともあるので、その点においては心配せずに使用することができるのではないでしょうか。
チェーンソーオイルのおすすめ人気ランキング5選
チェーンオイルは粘度や種類によって様々な商品があります。数ある商品の中からこれを使用すれば間違いないというものをピックアップしましたので、よければ参考にしてみてください。
1位 AZ チェーンソーオイル NR204

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粘度:VG110
種類:-
多様なサイズを揃えた安定感抜群のオイル
価格と性能のコストパフォーマンスが抜群のAZのオイルです。その使い勝手の良さからプロの方からDIYでチェーンソーを使用する方まで、幅広いユーザーに支持されている商品となっています。
容量のサイズの品揃えがとても多いので、欲しい場面に合わせて購入することが可能となっています。少しだけ使用したい場合の0.5Lから、使いやすいサイズの1Lと4L、プロご用達サイズの18Lまであり、サイズの対応性は随一となっています。他にも、2Lや4L×4つのサイズの販売があるなど、シチュエーションに応じて使い分けしやすい商品です。
VG110なので、粘度が高くしっかりとチェーンソーに付着してくれます。オイルも飛び散りにくくなっており、安心して使用することができますよ。また、オールシーズンタイプなので、どんな季節でも使用できるのはオイルを入れ替える手間が省けて非常に嬉しいですね。
2位 BOLL チェーンソーオイル C-1NA

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粘度:VG100
種類:-
持ち運びしやすい手頃なサイズ感
スプレー等を製造している大澤ワックスから販売されているオイル。大手企業から販売されている商品ですので、安心して手に取ることができるかと思います。
見た目からも分かる通り、容器のサイズがコンパクトに作られているので持ち運びに非常に適しています。屋外の作業時など、持ち運ぶ際に負担が掛らないのは嬉しいポイント。使用頻度が少なく、大容量のオイルを買う必要が無い方にもおすすめとなっています。
粘度は100でサラサラとした使用感になっており、寒冷地での作業に非常に適しています。商品のサイズ感から、冬の時期にだけ使用したり、寒い地域に少しだけオイルを持っていくといった場面では非常に心強い存在です。
3位 TRUSCO チェーンソーオイル TO-CHN-1

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粘度:VG110
種類:-
注ぎやすいノズルが嬉しいオールシーズンで使えるオイル
TRUSCOから発売されているスタンダードなタイプのチェーンソーオイルです。粘度はVG110と高く、チェーンソーにしっかりと付着して飛び散りを防止してくれます。
こちらの商品には専用のノズルが付属しており、オイルの注入が非常に行いやすくなっています。ノズルの口先が細くなっているので、オイルを入れる際に溢れてしまった…なんてことを無くすことが出来ます。
オールシーズンタイプということで夏、冬を問わず使用できます。どんな季節でもこれさえ買っておけば入れ替えをしなくても良いというのはとても便利ですね。
4位 AZ 水溶性チェーンソーオイル

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粘度:VG110
種類:鉱物性
洗濯性バツグンの水溶性オイル
AZから発売されている水溶性のチェーンソーオイルです。水溶性のオイルなので、チェーンソーを使用している際にオイルが飛び散ってしまって衣服に付着してしまった場合でも、洗剤で綺麗に洗うことが可能になっています。
頻繁にチェーンソーを使用されるご家庭では衣服の洗濯性も重要視されてくるポイントではないでしょうか。サイズも取り揃えられており、基本の1L、4Lからプロ用の18Lまであります。更には少しだけ使用したい場合に向けての200mlのサイズもありますよ。
オイル自体が鉱物性由来のものとなっていますので、オイルが飛び散った際の環境への影響が心配される場所では少々使用し辛いかもしれません。
5位 ガレージ・ゼロ チェーンソーオイル オールシーズンタイプ

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粘度:VG100
種類:-
手頃な価格と使い勝手が魅力のチェーンソーオイル
ガレージ・ゼロから発売されているオールシーズンタイプのチェーンソーオイルです。VG100で凝固しづらい粘度であり、夏冬問わずに使用することが可能となっています。
1L当たりの容量で計算するとこちらの商品は非常に経済的になっており、コストパフォーマンスに優れたオイルとなっています。安定して使用できながらお財布にも優しいので、チェーンソーオイルを使用する機会の多い方には有り難い商品ではないでしょうか。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() AZ チェーンソーオイル NR204
1
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1,507円 |
4.44 |
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![]() BOLL チェーンソーオイル C-1NA
2
|
373円 |
|
|
![]() TRUSCO チェーンソーオイル TO-CHN-1
3
|
762円 |
|
|
![]() AZ 水溶性チェーンソーオイル
4
|
1,699円 |
3.9 |
|
![]() ガレージ・ゼロ チェーンソーオイ……
5
|
464円 |
4.32 |
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チェーンソーオイルが出ない時の対処法
チェーンソーを使用していると、オイルの吐出口が切りカスなどで詰まってしまってオイルが出てこない…なんていうことがよくあります。作業の前後と使用している最中にも吐出口が詰まっていないか確認するようにしましょう。
もし、詰まってしまっていた場合は、歯ブラシなどで切りカスを掻き出してあげ、雑巾で綺麗に拭き取ってあげるとよいですよ。
また、チェーンソーは長い間使用しないとオイルタンクの中で凝固してしまったりするので、しばらく使用する予定が無い場合は、スポイトなどでオイルを抽出してオイルタンク内を空にしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。チェーンソーオイルにも様々な種類があり、季節を問わず使えたり、洗剤で洗うことが容易であったりと様々な付加価値がつけられています。価格で選ぶのも大切ですが、使い勝手の良さで選ぶと実作業の際に、違いを実感できるかと思います。
自分が使用しているチェーンソーとの相性や、使用環境も人それぞれだと思いますので、この記事を参考にして是非、自分に合ったチェーンソーオイルを選んでみてください。