金属を自在に切断できる機器と言えば切断機です。切断機にはプラズマ切断機やガス切断機・グラインダーやジグソーなど様々な機器があり、どの切断機を使えば自分が切りたい金属が切断できるのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな切断機の中で最も多くの金属をスピーディーに切断できると言われているプラズマ切断機についてその特性や使用時のメリット注意点などを詳しく解説し、おすすめの人気商品をランキング形式でご紹介していきます。
プラズマ切断機の用途

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プラズマ切断機はステンレスはもちろん、鉄・アルミ・真鍮でも通電する金属であれば切断することが可能です。切断可能な厚さはそれぞれ違うので注意が必要ですが、様々な金属を切断したい場合に用いるのがプラズマ切断機です。
同じように金属を切断する際に使用するガス切断機は、ガスが与える熱によって金属自体を酸化させることで切断しています。ですので、酸化しにくいステンレスなどは切断することができません。
一方プラズマ切断機は、高温のプラズマで金属自体を溶かし、それをエアーで吹き飛ばすことで切断する機器です。製品にもよりますが、電源さえあれば10mm程度までの金属全般を切断することができるのが特徴です。
使用するメリットとデメリット

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まず、メリットは上でもお伝えしたように、通電する金属ならほぼ全般的に切断が可能という点です。そして切断速度が速く、切断に要する時間が短いので操作効率がとてもよく、また切り口も比較的きれいな点が挙げられます。
さらに使用方法が簡単で、ガス切断機と違い使用資格が必要無いのでDIYなどで使用することもできます。また、ガスなどを使用しない分、ランニングコストが安い点もメリットと言えます。
逆にデメリットとしては、切断可能な厚みに制約があるという点が挙げられます。通電する金属であっても厚板になるとプラズマ切断機で切ることができないため、その場合はガス切断機などを用いる必要が出てきます。
また、安定した電気供給が必要ですので、電源が無い場所やエアーコンプレッサーが無い場合には使用できない点も注意してくださいね。とはいえ、プラズマ切断機はデメリットに比べ、たくさんのメリットがあり金属の切断にはとてもおすすめです。
プラズマ切断機の選び方
プラズマ切断機がどのような特性がある物なのかわかって頂けましたか?さて、それではここからはプラズマ切断機の具体的な選び方について詳しく解説していきたいと思います。
環境に合わせた電圧で選ぶ

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プラズマ切断機は電源が無い場所では使用することができません。また、例え電源があっても、切断機を使用する為に要する電圧が供給できない環境では当然使用できません。
家庭電源でも使用可能な100Vの製品もあれば、200V必要な製品もあります。調整が可能なものもありますが、購入前に必ず使用する環境の電圧を確認してから、それに合ったプラズマ切断機を選ぶようにしましょう。
最大切断可能板厚で選ぶ

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一般的なプラズマ切断機の切断板厚は10mm前後ですが、製品によってはもっと切断可能板厚が大きいものや小さいものもあります。また、100Vなのか200Vなのかの電圧の強さによっても変わります。
さらに切る金属によっても切断可能な板厚が変わります。購入の際にはご自分が切断したい金属の種類と板厚を確認の上、それを切断できる製品かどうか確認してから最適な1台を選ぶようにしましょう。
連続作業をするなら使用率で選ぶ

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趣味やDIYなどで使用する場合には気にする必要はありませんが、仕事で使用する際は、連続作業する場合がほとんどではないでしょうか。定格使用率が低ければ連続作業は難しく、定格使用率が高ければ高いほど安心して連続使用することが可能です。
また、100Vと200Vなど電圧を切り替えられるタイプはその電圧によっても使用率が変わりますので、使用環境や切断板厚と合わせて定格使用率を確認することをおすすめします。
コードの長さで選ぶ

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プラズマ切断機に使用するコードは、電源コード・トーチコード・アースコードの3種類あります。どのコードも長い方が広範囲で使用でき便利ですが、特に直接作業に影響がでるトーチコードは最適な長さがあるか事前に確認しておくことをおすすめします。
作業する場所の電源の位置や切断機を設置する場所などを考慮し、それにコードの長さが最適であるかどうか確認した上で選ぶようにしましょう。
接続するエアーコンプレッサーに適応したものを選ぶ

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お持ちのエアーコンプレッサーを使用したい場合はそのコンプレッサーのエアー流量とタンク容量・エアー圧を事前に確認してから、それに適応したプラズマ切断機を選びましょう。
ただし、エアーコンプレッサーのタンク容量や吐出量の大きさは、連続作業の可否や切断可能板厚にも直接関わってきますので、連続使用したい場合や厚めの金属を切断したい場合は注意してくださいね。
プラズマ切断機おすすめ人気ランキング6選
それではここからは具体的におすすめの人気商品をランキング形式でご紹介していきたいと思います。ご自分の使用環境や用途などに合わせて最適なプラズマ切断機を見つけてくださいね。
第1位【進化版】TOSENSEプラズマ切断機CUT50P

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切断板厚:0-14mm
サイズ:480×240×460(mm)
入力電圧:110V/220V
定格使用率:60%
重量:13kg
従来品より切断性能がレベルアップした進化版
プラズマ切断機の中で最も人気の商品は、2位のTOSENSE・CUT50の進化版であるCUT50Pです。どこが変わったのかと言うと、従来品よりプラズマの温度を高温にすることに成功し、切断性能がアップしました。
切断速度はよりスピーディーになり、またカット面もさらにきれいになりました。ユーザーからは素材に触れるだけで切れる、切断能力も切断スピードもとても素晴らしいと高評価を得ています。
重量が13キロで取っ手がついているので持ち運び可能で使い勝手がいい点も魅力の一つです。どんな方にもおすすめできるプラズマ切断機の1番人気を誇るイチ押しの商品です。
第2位 TOSENSE プラズマ切断機 CUT50

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切断板厚:0-14mm
サイズ:370×160×240(mm)
入力電圧:110V/220V
定格使用率:60%
重量:9kg
圧倒的な安さと高い切断能力が魅力
こちらの商品は何と言ってもプラズマ切断機として驚くほどの低価格を実現し、それでいて最大切断可能板厚は15mmと高い切断能力があるのが、最大の魅力です。
定温を維持する自動エアフロー機能を採用しているので内部焼損などの心配もなく、デジタルディスプレイ搭載で使いやすい設計になっており低価格なのにも関わらず充実した機能性があるのも人気の理由と言えます。
DIY使用や初めてプラズマ切断機を購入する方はもちろん業務用でとにかくコスパの高いプラズマ切断機を探しているという方には、TOSENSEプラズマ切断機CUT50が最適です。
第3位 TOSENSE プラズマ切断機 CUT60

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切断板厚:0-18mm
サイズ:370×210×320mm
入力電圧:100V/200V
定格使用率:60%
重量:5.5kg
切断最大板厚は20mm!パワフルな1台
軽量なのに頑丈で、最大切断可能板厚が20mmというパワフルさと高性能が人気のTOSENSEのCUT60です。使用率オーバー防止機能が搭載されているので内部焼損の心配がなく、また2年間の保証がついていて長く使用できます。
制御性能が高く安定度が優れているので連続作業にも向いています。またデジタルディスプレイがついており、精密な状況確認が可能なので状態の把握が簡単にできる点も魅力の一つです。
ユーザーからはカット面がきれいでコスパがいいと評判で、出力電流をダイヤルで調整できるのも簡単で使い勝手がいいと人気です。手頃な価格で板厚のある金属を切断したい方にはこちらが断然おすすめです。
第4位 マイト工業 プラズマ切断機 MP-40

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切断板厚:100V:10/200V:15mm
サイズ:135×280×470
入力電圧:200V/100V
定格使用率:40%
重量:7kg
軽量コンパクトで持ち運びに最適
バッテリー溶接機専門メーカーとして発足したマイト工業が発売しているこちらのMP-40は、7kgと軽量コンパクトで持ち運ぶのに便利だと人気です。溶接機専門メーカーだからこそのクオリティの高い製品です。
電源とエアーコンプレッサーは必要ですが、これだけ軽量でコンパクトにも関わらず、200V使用時の最大切断可能板厚は15mmとパワフルで100Vの使用時でさえ10mmというのだから、いかに高性能なのかが分かりますよね。
作業現場での移動が多い方や様々な現場に行って切断作業をしなければならない解体業の方など、小型でパワフルかつハイクオリティーなプラズマ切断機をお探しの方におすすすめの一台です。
第5位 SUZUKID エスパーダ40 APC-40

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切断板厚:10mm
サイズ:287×446×343(mm)
入力電圧:100V/200V
定格使用率:単相100V:100% 単相200V:60%
重量::16kg
高性能・高品質で使いやすさ抜群
入力電圧が100Vと200Vで作業の状況や環境に合わせて使い分けることが可能です。滑らかな切断が魅力で非常に使いやすく初心者の方にも人気のあるとてもおすすめの製品です。
優れた操作性で今までの苦労が吹き飛んだとユーザーたちから高い評価を得ており、持ち運びや保管がしやすいようにとコードを内部収納できるようになっているところも魅力の一つです。
100V使用の際に限りますが、定格使用率が100%と高いのも特徴と言えます。板厚4mm以内であれば連続的に使用することができるので、連続作業の多い仕事の方にとてもおすすめの製品です。
第6位 SWEC プラズマ切断機 CUT40NEXT

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切断板厚:15mm
サイズ:420×204×343
入力電圧:220V
最大切断板厚15mmで高コスパ
SWECプラズマ切断機CUT40NEXTは高性能なインバーターを搭載しており、最大切断板厚が15mmで切り口の平滑度が高く綺麗に切断できるのが特徴です。また、安心して購入できるように1年間のメーカー保証がついている点も魅力です。
海外製品のため同封さている説明書は英語ですが、電子版の日本語説明書を用意しておりメールにて受け取ることが可能です。高性能にも関わらず、コストパもよく人気のある商品です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() 【進化版】TOSENSEプラズマ切断機C……
1
|
35,000円 |
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![]() TOSENSE プラズマ切断機 CUT50
2
|
24,680円 |
3.3 |
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![]() TOSENSEプラズマ切断機CUT60
3
|
40,000円 |
4.45 |
|
![]() マイト工業プラズマ切断機MP-40
4
|
171,290円 |
|
|
![]() SUZUKIDエスパーダ40 APC-40
5
|
155,571円 |
|
|
![]() SWECプラズマ切断機CUT40NEXT
6
|
34,620円 |
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切断がうまくいかない原因と対策

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切断がうまくいかない原因の多くは通電に問題があります。トーチスイッチを押して機械の内部からスパーク音がする場合は、機械の不具合ではありません。修理に出す前に通電がきちんとできているかを確認することをおすすめします。
目には見えない塗装膜が金属にしてあるトーチ先端の消耗品の不具合などの理由で母材に通電していない場合には、塗装膜はグラインダー等で母材の地肌を出してやる、また消耗品は新品に交換するなどの対処をすることで改善されます。
また、スパークはしているのにうまく切れないという場合の多くは、使用方法に問題がある場合がほとんどです。トーチの角度や送りスピードが適正でないと切断できません。
トーチは母材に対して垂直にし、母材裏に火花がきちんと抜けているかどうかを確認しましょう。通電にも使用方法にも問題がないと言う場合は、初期不良や故障の可能性がありますのでむやみに使用せず、メーカーや購入先に問い合わせましょう。
使用の際は防具があると安心

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プラズマ切断機はプラズマアークが発生します。使用の際は、その光線から目を守るサイドシールドを備えたゴーグル等で目を保護するようにしましょう。同時に飛散するスパッタ(微粒子)にも皮膚が当たらないように注意が必要です。
必ず溶接用の乾いた耐熱性の衣服やエプロン・手袋などをして火傷をしないように注意しましょう。また、切断や溶接箇所から発生したガスやヒューム(金属酸化物の細かい粒子)を吸いこまないように十分な換気とマスクの着用も必須です。
プラズマ切断機は正しい使用方法で安全に使えば誰でも簡単に使用できます。必要な防具をつけて安全な環境を整え、安心して作業できるようにしてくださいね。
まとめ
プラズマ切断機について色々とお伝えしてきましたが、いかがでしたか?様々な金属を切断することが可能で尚且つスピーディに作業できるなら、使用しない手はないですよね。
これまで金属切断に苦労してきた方ほど、プラズマ切断機を使用すればその切断能力や性能の良さを感じることができるはずです。作業効率をグッと上げたいなら、ぜひプラズマ切断機を取り入れて快適にお仕事をしてくださいね。