日帰り旅行などを楽しみたいなら、気分がすぐれなくなってしまう乗り物酔いに悩むのはなるべく避けたいものです。乗り物に酔いやすいと自覚している場合は、酔い止め薬を飲んでおくことが最善の策でしょう。
そこで今回は、酔い止め薬の選び方とおすすめ商品をランキング形式で10選紹介します。酔い方の症状が吐き気・頭痛なのか、また「水無し」で飲めたりチュアブルタイプで味が食べやすいものなど、市販品を中心に紹介しますので、参考にしてみてください。
酔い止め薬の仕組み

乗り物に乗った時に感じる揺れやスピードにより、平衡感覚や自律神経が乱れてしまいます。酔い止め薬の中には、乱れた平衡感覚や自律神経を調整する成分が入っています。そのため、乗り物酔いを予防したり緩和することが可能です。
最近では乗り物だけでなく、「ゲーム酔い」という言葉もあります。立体感のある3Dゲームで生じやすく、乗り物酔いと似た症状が現れます。平衡感覚の乱れから生じていると考えられており、ゲームのやりすぎ防止がベストですが、酔い止め薬も効果的です。
酔い止め薬の選び方
ここからは酔い止め薬の選び方について、ポイントに絞って紹介します。対象年齢・症状などは必ず薬を購入する際にチェックしていただくことが大切です。ぜひ参考にしてください。
対象年齢のものをチョイス

酔い止め薬を飲む前には、必ず対象年齢を確認してください。特に幼児や15歳以下の子供などは大人用の酔い止め薬が服用禁止となっていることが多いので、確認必須の項目です。なお、子供用は5歳以上から飲めるものがほとんどです。
子供に飲ませる場合、子供の年齢が具体的に記載してありますので、確認しやすいでしょう。また、高齢者や妊娠中の方、服用している薬がある方などもよく表示を確認していただき、服用に問題ないかどうかをしっかりチェックしてください。
酔い方の症状で選ぶ
ここからは酔い方の症状による選び方を紹介します。ご自身の症状の出方を思い出していただきながら読み進めていただくと良いでしょう。
抗ヒスタミン系なら酔ってからでも効く

嘔吐を司る中枢への刺激及び、内耳周辺の自律神経反射を抑制することにより、めまいや吐き気などの酔い症状を予防・緩和します。具体的には、ジフェンヒドラミン・マレイン酸フェニラミン・塩酸メクリジンといった成分です。
乗り物酔いがひどいという方は、まず抗ヒスタミン系のものを選んでみてください。予防の効果と、酔ってしまった後にも酔いを緩和する効果が期待できるので、酔いやすい方は鞄の中に常備しておくのも良いでしょう。
吐き気には胃に直接作用するものがいい

スコポラミン臭化水素酸塩水和物などの成分は、副交感神経遮断作用といって、脳の中枢神経に働きかけることにより、副交感神経の興奮を抑制する効果があります。吐き気がひどい酔い方をされる方は、副交感神経遮断作用のあるものがおすすめです。
また、胃粘膜への麻酔作用を持った成分である、アミノ安息香酸エチルも吐き気緩和に効果があります。なお、吐き気が強い方は、吐き気が症状として現れてからではなく、事前に薬を飲んでおくのがベターです。
無水カフェインやジプロフィリンはめまいや頭痛に効果あり

平衡感覚の乱れにより、発生するめまいを軽減する働きがあるのが、無水カフェインやジプロフィリンです。コーヒーに入っているカフェインの眠気覚まし効果をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
無水カフェインなどは、中枢興奮作用を持っています。中枢興奮作用の効果で、揺れの矛盾から起こる平衡感覚の混乱を抑え込んでくれ、結果としてめまいや頭痛を軽減できると考えられています。
眠気が起こりにくいものなら移動も楽しめる

選び方の成分で選ぶで紹介した、抗ヒスタミン成分が配合された酔い止め薬は、めまいなどの乗り物酔いの症状をおさえてくれるのに伝統的に人気の成分です。一方で、眠くなりやすいという特徴もあわせ持っています。
眠っている間に移動を済ませてしまうという方法は、例えば幼い子供の場合であれば良いかもしれません。しかし、旅行や観光ならば、景色も楽しみたいものです。眠気を起こしにくいと表示があるものを選ぶのもポイントです。
飲みやすいタイミングや味であるか確認

酔い止め薬は、形状・飲み方などさまざまなタイミングで服薬するものがあります。具体的には、水と一緒に飲むタイプ・水無しで飲めるチュアブルタイプ・瓶入りのドリンクタイプの3種類です。
効果はどのタイプも同様です。しかし、乗り物酔いはいつなってしまうかわかりません。そのため、酔ってしまってからでもさっと取り出して飲むことが可能なチュアブルタイプとドリンクタイプは携帯しておくのがおすすめです。
酔い止め薬のおすすめ人気ランキング10選
ここからは酔い止め薬のおすすめ商品について、ランキング形式で10選紹介します。チュアブルタイプや子供でも飲みやすい味までありますので。参考にしてみてください。
なお掲載商品は、上記の選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている効果・効能をご確認ください。
1位 エスエス製薬 アネロン ニスキャップ

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内容量 :3カプセル
年齢:成人(15才以上)
用法・用量 :次の1回量を1日1回、水又はぬるま湯で服用。 ただし、乗物酔いの予防には乗車船の30分前に服用
効能・効果:乗物酔いによるはきけ,めまい,頭痛の予防および緩和
1日1回のカプセルで長く効く
アネロンの特徴は、効果が長く続く持続性製剤である点です。1日1回、乗物に乗る約30分前に服用していただければ、乗り物酔いに効果がある5種類の有効成分のパワーで長く乗り物酔いしにくい効果が得らるのがメリットです。
5つの有効成分の中の1つには、胃に直接作用するアミノ安息香酸エチルも入っています。胃粘膜麻酔作用があるため、吐き気に効果が得やすく、酔いやすい方にとっては、手元にあると安心できる酔い止め薬と言えます。
2位 大正製薬 センパア QT

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内容量 :6錠
年齢 :15才以上
用法・用量 :次の量を口中で溶かして服用。 乗物酔いの予防には乗車船30分前に1回1錠を服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
水なしで噛まずにすばやく溶ける
センパアQTの魅力は水なしで噛まなくても口の中で素早く溶ける利便性です。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されているため、嘔吐中枢への刺激伝達を遮断する効果で、乗り物酔いが始まってしまった後でも効きます。
乗物酔いの予防で使用する際は、乗車船の30分前に1回1錠を服用してください。もし効果が得にくいと感じたら、1回1錠を守り、4時間以上の間隔をおいて服用が可能です。フルーツ味で15歳以上が対象となっています。
3位 皇漢堂製薬 乗りもの酔いの薬 クニヒロ

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内容量 :12錠
年齢 :成人(15歳以上)
用法・用量 :乗物酔いの予防には乗車船30分前に1回1錠を服用。なお、必要に応じて追加服用する場合には、1回1錠を4時間以上の間隔おきに服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防および緩和
抗ヒスタミン系で酔ってからでも効くのが魅力
クニヒロの酔い止め薬は抗ヒスタミン系の塩酸メクリジンが主成分です。そのため、嘔吐中枢の刺激をブロックしてくれる効果により、酔ってからでも効きます。こちらは錠剤なので、乗車船の30分前に服薬してください。
服薬時には水が必要ですが、チュアブルタイプなどに比べると、その分コストパフォーマンスがいいというメリットとなっています。価格を重視される場合は、クニヒロの酔い止め薬がおすすめです。
4位 浅田飴 トラベロップQQ G

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内容量 :8錠
年齢 :5才以上
用法・用量 :乗物酔いの予防には乗車船30分前に、下記の1回量をかみくだくか、又は口中で 溶かして服用。なお、必要に応じて追加服用する場合には、1回量を4時間以上の間隔をおいて服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
ぶどう味のドロップで子供も美味しく食べられる
パッケージデザインが可愛いのが目につく酔い止め薬です。すぐに子供が飲めるタイプだと分かります。薬という点で酔い止め薬に抵抗感があるお子様にも、パッケージの効果で飲ませるきっかけとなりやすいでしょう。
対象年齢は、5才以上からです。5才以上11才未満は、1回1錠、11歳以上は1回2錠を服用してください。水なしでのめるドロップタイプで、ぶどう味です。子供用の酔い止め薬を探している方におすすめです。
5位 エーザイ トラベルミン 大人用

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内容量 :6錠
年齢 :成人(15才以上)
用法・用量 :乗物酔いの予防には乗車船30分前に、次の1回量を水またはお湯で服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
大人用の粒が小さめの錠剤
15歳以上の大人が飲める小さめの錠剤です。水が必要なタイプです。1回1錠で、4時間以上の間隔をあけていただければ1日3回まで飲めます。乗り物酔いの懸念があるときに、30分前に服用いただくのがベストですが、酔ってしまった後でも使用可能です。
有効成分は2種類配合されています。自律神経の異常な興奮を抑えてくれる、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩と乗り物によって起こる感覚の混乱を軽減する効果があるジプロフィリンです。なるべく小さい錠剤がいいという方におすすめです。
6位 エーザイ トラベルミン チュロップぶどう味

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内容量 :6錠
年齢 :5才以上
用法・用量 :乗物酔いの予防には、乗車船30分前に、次の1回量をかむか、口中で溶かして服用。 なお、追加服用する場合は、1回量を4時間以上の間隔をおいて服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
5歳以上から大人まで使えるチュロップタイプ
エーザイのトラベルミンシリーズの中でも、5歳以上の子供から大人まで幅広くお使いいただける酔い止め薬です。年齢により、服薬数が異なっており、5歳〜10歳までは1回1錠、11歳以上は1回2錠が適正量です。
口の中で溶かしながら、もしくは噛んでいただくチュロップタイプですので、子供でも飲みやすいと人気があります。乗り物酔いが気になった時に口の中に入れるだけでよいため、携帯用としてもおすすめです。
7位 ロート製薬 パンシロントラベルSP

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内容量 :2錠
年齢 :7才以上
用法・用量 :本剤はチュアブル錠なので、下記の量を乗物酔いの予防には乗車船30分前、あるいは乗物に酔ったときにかむか、口中で溶かして服用。なお、追加服用する場合には、1回量を4時間以上の間隔おきに服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
ロート製薬の水なしでのめるチュアブルタイプ
対象年齢は7歳以上から飲める、ロート製薬のチュアブルタイプの酔い止め薬です。口の中で噛むか溶かして飲めます。7歳〜14歳は1回1錠、15歳以上は1回2錠を服用してください。有効成分は3種類入っています。
内耳器官と嘔吐中枢の興奮を抑える効果がある塩酸メクリジン、自律神経の興奮をしずめるスコポラミン臭化水素酸塩水和物、ビタミンB6の不足を補うことで吐き気に効果があるピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)です。2錠の袋入りで携行性重視の方におすすめです。
8位 エーザイ トラベルミン ファミリー

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内容量 :6錠
年齢 :5才以上
用法・用量 :乗物酔いの予防には、乗車船30分前に、次の1回量をかむか、口中で溶かして服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
シュワっと溶けるラムネに似ていて飲みやすい
エーザイのトラベルミンシリーズのなかでも家族全員が使用しやすい酔い止め薬です。水なしで飲めるタイプで、ラムネのようにシュワっと口の中で溶けます。オレンジ風味の味で、まるでお菓子のようだと小さな子供でも抵抗なく飲める点で人気です。
成分は5位でご紹介したトラベルミン大人用と同様に、塩酸メクリジンと、スコポラミン臭化水素酸塩水和物が有効成分として配合されています。酔ってからでも効くので、家族旅行や観光先の遊覧船用に持っておくと、安心できます。
9位 大正製薬 センパア ドリンク

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内容量 :2本
年齢:11才以上
用法・用量 :乗物酔いの予防には乗車船30分前に1回1本を服用。なお、必要に応じて追加服用する場合には、1回1本を4時間以上の間隔おきに服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
飲みやすい味のドリンクタイプならこれ
センパアドリンクはグレープフルーツ味で飲みやすいドリンクタイプの酔い止め薬です。乗り物酔いの予防に、乗り物に乗る前30分を目安に飲み切ってください。ドリンクタイプは飲みやすさがメリットです。
対象年齢は11歳以上なので、11歳以下であれば栄養ドリンクやジュースと誤って飲まないようにご注意ください。有効成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩とスコポラミン臭化水素酸塩水和物が嘔吐中枢と自律神経に働きかけて乗り物酔いを緩和してくれます。
10位 興和 マイトラベル錠

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内容量 :15錠
年齢 :5歳以上
用法・用量 :乗物酔いの予防には乗車船30分前に下記の1回量を水又は温湯で服用。なお、必要に応じて追加服用する場合には1回量を4時間以上の間隔おきに服用。
効能・効果:乗物酔いによるめまい,吐き気,頭痛の予防及び緩和
めまい、吐き気が気になる方に年齢別に対応可能
マイトラベル錠は、5歳から飲んでいただける酔い止め薬です。年齢に応じて飲む量を調節できるので、水かぬるま湯で錠剤を飲み込めるようになればご家族全員で同じものを兼用できるのが魅力的です。
自律神経系に働きかけることで、乗り物による揺れに対する内耳の感受性を低下させてくれます。また、嘔吐中枢の興奮を抑えてくれるので、吐き気やめまいなどの乗りもの酔い症状を緩和できます。家庭に常備しておくのもおすすめの錠剤タイプの酔い止め薬です。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() エスエス製薬 アネロン ニスキャップ
1
|
315円 |
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![]() 大正製薬 センパア QT
2
|
611円 |
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![]() 皇漢堂製薬 乗りもの酔いの薬 クニ……
3
|
383円 |
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|
![]() 浅田飴 トラベロップQQ G
4
|
372円 |
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|
![]() エーザイ トラベルミン 大人用
5
|
423円 |
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|
![]() エーザイ トラベルミン チュロップ……
6
|
397円 |
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|
![]() ロート製薬 パンシロントラベルSP
7
|
121円 |
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|
![]() エーザイ トラベルミン ファミリー
8
|
330円 |
|
|
![]() 大正製薬 センパア ドリンク
9
|
335円 |
|
|
![]() 興和 マイトラベル錠
10
|
315円 |
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まとめ
ここまでで酔い止め薬の選び方とおすすめ商品を10選紹介しました。エーザイやエスエス医薬のように大手の製薬メーカーのものや味が子供でも食べやすいタイプまでさまざまなタイプがあります。
こちらの記事を参考に、酔い止め薬を選んでみてください。ドリンクタイプなど、試してみたことのないものがあれば、これを機会に試してみるのも悪くありません・ご自身にあう酔い止め薬を見つけてみてくださいね。