味噌汁・おでん・炊き込みご飯など、料理の味を引き立たせるだし。最近では無添加・塩分控えめなど、離乳食や健康が気になる人向けの商品も数多く販売されています。さまざまな商品があるので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、パックだし・顆粒だしの選び方とおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。厳選素材を使用した本格的なものからコスパのいい大容量のものまで、幅広く厳選しました。普段の料理をおいしくするだしを、ぜひ見つけてくださいね。
まずは違いをおさえよう!袋ごと煮出して使う「パックだし」粉状で溶かして使う「顆粒だし」
選び方の前に、「パックだし」と「顆粒だし」の違いについて知っておきましょう。パックだしは、かつお節などさまざまな素材をティーバッグに入れており、袋ごと煮出して使います。だしをとったあとは、パックを取り出してそのまま捨てられるのがメリットです。
顆粒だしは、だし成分を加工したものを粉状にしており、お湯に溶かして使います。パックだしと違って煮出す必要がないので、すぐに使えるのがメリットです。計量スプーンですくって使うタイプと、スティックタイプの2種類があります。
パックだし・顆粒だしの選び方
パックだし・顆粒だしを選ぶ際に重要な4つのポイントを見ていきましょう。
本格派ならパックタイプ・時短やコスパ重視なら顆粒タイプ、用途に合わせて「形状」を選ぶ
パックだしと顆粒だしは、コスト・手間・使い道などが異なります。それぞれの特徴をおさえて、より使い勝手のいい方を選びましょう。
本格的なだしが簡単にとれて、袋ごと入れられるので計量の手間がいらない「パックだし」
パックだしは本格的なだしが簡単に取れるのが魅力です。調味料以外は無添加のものを使用していることが多く、素材そのままの味を生かせるのもポイント。1回分ずつ小分けになっているので計量の手間がいらず、準備に時間がかかりません。
また、うまみ成分がたっぷり入っているので、だしをとる以外にもさまざまな使い道があります。袋を破いてそのままご飯とまぜておにぎりにしたり、焼うどん・チャーハン・卵焼きなどの味付けに使ってもおいしいですよ。
コスパも◎お湯に溶かすだけで使えるので、朝の忙しい時間帯にも便利な「顆粒だし」
顆粒だしは煮物・汁物など幅広い料理に使えるのが魅力です。お湯に溶かすだけですぐに使えるため、忙しい朝の時間帯や時短料理で大活躍するでしょう。粉状なので、野菜炒めやチャーハンにふりかけて使うことも可能です。
パックだしと比べて安価で大容量のものが多く、節約したい人や味噌汁などで毎日使いたい人にぴったりでしょう。また、味をみながら少しずつ調節できるのもポイントです。スティックタイプなら計量の手間も省けますよ。
顆粒だしは塩分が多いものもあるので注意!気になる人は「塩分控えめ」や「無塩」を選ぼう
だしを選ぶ際に注意しておきたいのが、塩分量です。とくに顆粒だしは塩分がたくさん使われているものが多いため、健康が気になる人は裏面の栄養成分表を必ずチェックしましょう。「塩分控えめ」「無塩」「食塩無添加」などと書かれたものを選ぶと安心です。
最近ではこういった減塩タイプでも、素材本来のおいしさを楽しめる商品がたくさんでています。価格は高くなりますが、塩分を気にせずおいしく食べられるのでおすすめですよ。
赤ちゃんの離乳食や、健康が気になる人は化学調味料が使われていない「無添加」を選ぼう
だしには、グルタミン酸ナトリウムなどの化学調味料で味を整えているものもあります。健康が気になる人や赤ちゃんの離乳食づくりには、こういった化学調味料の入っていない無添加のものがおすすめです。
ただし、「無添加」と書かれていても酵母エキスなどの人工調味料・食塩・砂糖などが使われていることもあるので、栄養成分表はしっかりと見るようにしましょう。かつお節や昆布などを使った天然だしはやさしい味わいで、素材本来のうまみを楽しめますよ。
味噌汁・うどん・煮物・炊き込みご飯など料理との相性を考えて、「メインの素材」で選ぶ
だしに使われている素材は、かつお・昆布・いりこ・しいたけなどさまざま。それぞれ素材によって風味や特徴が異なるので、料理に合わせて選ぶとよいでしょう。
和食の基本だしで、うどん・そば・お吸い物など香りを楽しむ料理にぴったりな「かつおだし」
和食だしの基本として知られ、日本料理にかかせないかつおだし。うまみ成分はイノシン酸で、香りがあり、上品ですっきりとした味わいが特徴です。かつお節や、かつお荒節(花かつおの原料) が使われています。
かつおだしは幅広く利用できますが、一番おすすめなのはうどん・そば・お吸い物など香りが主役の料理です。匂いが強くクセのある食材と一緒に使うとかつおの香りが消されてしまうので避けた方がよいでしょう。
まろやかなうまみが特徴で、おでん・煮物・炊き込みご飯・鍋など幅広く使える「昆布だし」
昆布だしは上品でまろやかなうまみが特徴です。あっさりしていてクセがないため、おでん・煮物・炊き込みご飯・鍋・味噌汁・ちらし寿司など、幅広い料理に使えます。昆布は栄養も豊富で、ミネラルは牛乳の約23倍も含まれています。
上品な甘みがある「真昆布」・味が濃く香り高い「羅臼昆布」・クセのない「利尻昆布」・淡い甘みとうまみのある「日高昆布」など種類もさまざま。それぞれ味も香りも違うので、自分好みのものを探してみるのもいいですね。
上品な味わいで、ラーメン・うどんなど汁気の多い料理におすすめな「あご(とびうお) だし」
あごだしは飛魚(とびうお) でとっただしのことで、九州地方から西日本で多く使われています。だしのなかでは高級品として位置づけられており、あっさりとしながらも深い味わいが特徴です。
飛魚はほかの魚と比べて運動量が多いことから、脂肪分と青臭さが少なく、料理との相性がいいといわれています。ラーメン・うどん・そば・おでんなど、汁気の多い料理におすすめです。
濃厚なコクと懐かしい味わいが特徴で、味噌汁・ラーメン・煮物などにぴったりな「いりこだし」
いりこだしは、いわしなどの小魚の煮干しでとっただしのことをいいます。おもにカタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシの3種類が使われていますが、なかにはアジやサバなどを原料にしたものもあります。
煮干し特有の濃厚なコクと懐かしい味わいが特徴で、味噌汁・ラーメン・煮物などにぴったりです。また昆布との相性もよく、組み合わせて使うとより甘みやうまみが感じられます。
ビタミンが豊富で、他のだしと組み合わせることでより一層うまみが深まる「しいたけだし」
しいたけだしには干ししいたけが使われています。乾燥させることでうまみと香りを凝縮させ、栄養も大幅にアップ。ビタミンB群・ビタミンD・カリウムなど、さまざまな栄養素を含んでいるのが魅力です。
うまみ成分はグアニル酸で、しいたけならではの風味や香りが感じられます。単独よりもほかのだしと組み合わせることでさらにうまみが増すため、かつおや昆布などと一緒に使うのがおすすめです。
昆布・かつお・いりこ・しいたけ・焼きあごなど、複数のだしをミックスさせた「万能だし」
万能だしは、複数の素材をミックスしてつくられています。昆布・かつお・いりこ・しいたけ・焼きあごなどがバランスよく入っていて、料理の味が簡単に決まるのが魅力。味噌汁や煮物など、本格的な和風だしを楽しみたい人におすすめです。
商品によって配合比率が異なるため、同じような素材を使っていても味が変わります。いろいろなものを試しながら、ぜひ自分好みの商品を探してみてくださいね。
顆粒タイプで、スープ・チャーハン・餃子など、中華料理に便利な「鶏がらだし」
鶏ガラ(鶏の骨) を野菜などと一緒に煮出した鶏がらだしは、濃厚なコクとうまみが特徴です。ビタミン類のほか、コラーゲンや鉄分などの栄養素も含まれています。スープ・チャーハン・餃子・炒め物・シュウマイ・鍋料理などさまざまな料理と相性抜群です。
顆粒タイプが基本で、瓶入り・袋入りがあります。瓶入りは保存しやすい分コストがかかるため、詰め替えて使うのがよいでしょう。
玉ねぎやにんじんなどのうまみが凝縮され、肉料理の下味や炒め物におすすめな「野菜だし」
野菜だしは、玉ねぎ・にんじん・セロリなどをベースにつくられており、野菜の甘みとあっさりとしたコクが特徴です。肉料理の下味や炒め物のほか、リゾット・煮込み料理・野菜を使ったパスタなどにも使えます。
野菜だけでもうまみやコクがしっかりとでるので、塩分を控えている人におすすめです。ヘルシーで栄養も豊富なので、美容と健康が気になる人は、野菜だしを選ぶとよいでしょう。
パックだし・顆粒だしのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、パックだし・顆粒だしをランキング形式で紹介していきます。それぞれの商品の特徴やおすすめポイントをまとめたので、ぜひ購入の際の参考にしてくださいね。
1位 久原本家 茅乃舎だし
焼きあごなど4種類の厳選素材を使った本格だし
内容量:8g×30袋×2個
メイン素材:万能だし
福岡の里山にある「御料理 茅乃舎」で生まれた万能だしです。お客さまからの要望に応え、「お店の味をできるだけ家庭でも使いやすく」というコンセプトのもとつくられました。
かつお・真昆布・焼きあご・うるめいわしと厳選した国産素材のみを使用。海塩や粉末醤油などでうすく下味がついているので、調味料を使わず、これひとつで味が決まるのも魅力です。パックを2〜3分煮出すだけで、本格的なだしがとれますよ。
2位 千代の一番 和風だし 千代の一番
内容量:50包
メイン素材:万能だし
独自の製法で素材のうまみをぎゅっと凝縮した万能だし
鹿児島県産のかつお節・焼津産のかつお本枯れ節とさば節・北海道産の利尻昆布など、本格国産素材を使用した万能だしです。メーカー独自の製法により、素材のうまみをぎゅっと凝縮。バランスのいい味わいで、味噌汁や煮物など幅広い料理に使えます。
パックを破っておにぎり・チャーハン・浅漬けなどに使うのもおすすめです。甘みを補う調味料が入っているため、お子さまにも喜ばれる味でしょう。
3位 千年前の食品舎 だし&栄養スープ
内容量:500g
メイン素材:万能だし
離乳食にも◎溶かすだけで簡単に一番だしがとれる
いわし・かつお・しいたけ・無臭にんにくなどをブレンドした、天然素材100%のだしです。化学調味料や人工添加物は一切使用していないので、離乳食や健康が気になる人におすすめです。
分子の細かいペプチド状に加工しており、お湯に溶かすだけで使えます。大さじ山盛り1杯程度をお湯に溶かして、栄養スープとして飲むのもおすすめです。ネギやわかめなどお好みの具材をトッピングしてもおいしいですよ。
4位 フローラ・ハウス 天然素材の無添加だし スープ・スープ
内容量:300g
メイン素材:万能だし
京都の料亭監修の天然素材100%の無添加だし
京都の料亭が監修した、無添加にとことんこだわった本格だしです。いわしやかつおなどの魚は頭から尻尾まで、無臭にんにくは皮ごと使用しており、素材本来のうまみやコクを味わえます。
さらっと溶ける粉末タイプなので、スープはもちろんチャーハンなどの調味料としてもおすすめです。ほかにも焼きそば・パスタ・浅漬け・ピクルスなど幅広く使えるので、いろいろな料理に使いたい人にぴったりでしょう。
5位 マエカワテイスト 天然だしパック 特撰
内容量:10g×25P
メイン素材:万能だし
粗めに粉砕してエグみのないだし本来の味が引き立つ
創業70年のノウハウが詰まった天然だしです。鮮度のよい肉厚の国産素材を、細かいパウダーではなく、あえて粗めに粉砕。そうすることで、エグみ・濁り・臭みがなく、だし本来の味が引き立ちます。
パックタイプなので計量の手間もいらず、毎日の料理にさっと使いたい人におすすめです。また食塩・化学調味料・酵母エキス・保存料は一切使用していないため、お子さまからお年寄りまで、幅広い年齢の人におすすめですよ。
6位 前田屋 無添加鶏スープ
内容量:100g
メイン素材:チキン
鹿児島県産の赤鶏さつまのみを使用した濃厚だし
鹿児島県産の赤鶏さつまと少量のおからのみでつくられています。ガラではなく鶏肉自体を使用しているので、お店でコトコト煮込んだような濃厚なうまみとコクがあるのが特徴です。酵母エキスなどの添加物も使用しておらず、鶏本来のうまみを味わえます。
チャーハン・リゾット・ポタージュ・オニオングラタンスープ・炊き込みご飯・煮物など、和・洋・中問わずさまざまな料理に使えます。食塩も入っていないので、塩分が気になる人にもおすすめです。
7位 三幸産業 鰹ふりだし
内容量:50包入り×2袋
メイン素材:カツオ
大容量がうれしい◎毎日の料理に使えるかつおだし
香りや酸味などそれぞれの素材が持つ味わいを吟味し、20年かけて作りあげられた「うまみの黄金比率」が特徴です。かつお・しいたけ・利尻昆布など、厳選した6種の国産素材を使用しており、本格的な味を手軽に楽しめます。
一袋にティーバッグ50包入りと大容量なのもうれしいポイント。味噌汁・煮物・炊き込みご飯など、毎日の料理にたくさん使いたい人におすすめです。
8位 茅乃舎 野菜だし
内容量:8g×24袋
メイン素材:野菜
玉ねぎ・にんじんなど5種類の国産野菜のみを使用
動物性のものは入っておらず、玉ねぎ・にんじん・セロリなど5種類の国産野菜のみで作られています。とくに玉ねぎの風味にこだわっており、ゆたかな甘みとコク・香ばしい香りが特徴です。
カレーやシチューなどの洋食と相性がよく、お肉にまぶしたり、パスタにあえてもおいしいですよ。化学調味料や保存料も無添加なので、健康が気になる人や、ヴィーガンの人にもおすすめです。
9位 味の兵四郎 あご入兵四郎だし
内容量:9g×18袋入×2
メイン素材:万能だし
新鮮なあご(トビウオ) を炭火で焼いてうまみを凝縮
新鮮なあごを炭火でじっくり丁寧に焼き上げ、さらに天日干しすることで、うまみをぎゅっと凝縮。雑味やエグみがなく、香ばしい香りが特徴です。
塩や醤油も入っているのでほかの調味料がいらず、これひとつで味が決まるのもうれしいポイントです。パックの中身を取り出して炒め物や炊き込みご飯などに使えば、うまみとコクが格段に引き立ちますよ。
10位 味の素 ほんだし こんぶだし
内容量:8g×7本
メイン素材:昆布
小分けのスティックタイプで一人暮らしにもうれしい
北海道産真昆布の粉末を使用したこんぶだしです。クセがなくまろやかな味わいで、煮物・寿司めし・鍋・浅漬けなど、どんな料理にも合います。
小分けのスティックタイプなので計量の手間もなく、一人暮らしの人やさっと使いたい人におすすめです。また個包装で酸化しにくいため、使う頻度が低い人・だしの風味を長持ちさせたい人にもぴったりでしょう。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
久原本家 茅乃舎だし
1
|
4,150円 |
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千代の一番 和風だし 千代の一番
2
|
1,674円 |
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|
千年前の食品舎 だし&栄養スープ
3
|
3,220円 |
|
|
フローラ・ハウス 天然素材の無添……
4
|
3,300円 |
|
|
マエカワテイスト 天然だしパック ……
5
|
854円 |
4.38 |
|
前田屋 無添加鶏スープ
6
|
1,762円 |
4.2 |
|
三幸産業 鰹ふりだし
7
|
2,289円 |
|
|
茅乃舎 野菜だし
8
|
2,230円 |
|
|
味の兵四郎 あご入兵四郎だし
9
|
3,192円 |
|
|
味の素 ほんだし こんぶだし
10
|
143円 |
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顆粒だしでも代用OK!パックだしの上手な使い方をおさえて、おいしいだしを取ろう
メーカーや商品によって異なりますが、基本的には沸騰した鍋にパックごと入れて、中火で3〜5分煮出すとおいしいだしがとれます。煮出しすぎるとだしの風味が落ちてしまうので、時間には注意しましょう。だしをとり終えたらパックを取り出します。
水出しの場合は、水の中にパックを入れて1袋あたり6時間ほど置いておきます。ちなみに、パックだしがない場合は顆粒だしでも代用可能です。パックだし1袋あたり顆粒だし2〜3グラム(小さじ1未満) を目安にしましょう。
賞味期限に注意しながら、密閉容器に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保管すると風味が長持ちする
パックだしや顆粒だしは常温で保存できます。しかし、湿気にとても弱いので、開封後はチャックをしっかり閉めたり密閉容器に入れたりして、なるべく空気に触れさせないようにするのが大切です。そうすることで、風味が長持ちしますよ。
また気温が高い場合やすぐに使いきれない場合は、冷蔵庫で保管しておくのがおすすめです。だしは開封すると風味の劣化が早いので、賞味期限に注意しながら、なるべく早く使い切るようにしましょう。
まとめ
だしを選ぶ際は、用途や手間を考慮して、パックタイプ・顆粒タイプを選ぶとよいでしょう。また、だしに使われている素材と、料理との相性もポイントです。離乳食づくりや塩分が気になる人は、無添加や塩分カットの商品を選ぶとよいでしょう。
原料や配合の比率など商品によって特徴があるので、ぜひお好みのものを見つけてくださいね。本格的なだしを使って、普段の料理をワンランクアップさせましょう。