パイプレンチは、水道管やガス管などの丸い管をつかみ回転させることができる工具です。パイプの継手の取り付けや解体時に使用します。パイプレンチはパイプの外径に応じてさまざまなサイズ、またパイプの形状や種類によって白管用・コーナー用・被覆管用などがあり、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。
メーカーでは、MCC(松阪鉄工所)が有名ですが、他にTRUSCO・高儀・SK11なども人気があります。今回は、パイプレンチの選び方とおすすめ商品を10点ご紹介していきます。
パイプレンチの用途
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パイプレンチは、配管工事に使用される工具です。継手にパイプを着脱させる際、パイプをつかんだり回転させたいときに使用します。
パイプレンチには、2つのアゴの歯部に滑り止め加工が施されているため、角のないパイプもしっかりつかむことができます。また、塩ビなどの管の場合、傷がつきやすいですが、溝の小さいタイプを使用すればパイプに傷をつけることなく回せます。
パイプのタイプで使い分けができ、一般的なパイプにはガッチリつかめる白管用(トライモ型)、天井や壁面での配管作業にはアプローチしやすいコーナー用、塩ビ管などには傷が付きにくい被覆管用(白管・コーナー)を使用します。
パイプレンチの使い方
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ここで、パイプレンチの使い方を簡単にご説明します。構造が単純なので使い方も簡単で、すぐに使いこなせるようになりますよ。
■パイプをつかむとき
パイプをつかむときは、本体の開口幅調整部分にある丸ナットを回し、開口部をパイプ径よりも少し大きめに広げておきます。両アゴでパイプを挟み、丸ナットを回して締め付けます。
■パイプレンチを回すとき
パイプレンチは、押し回すことで締め付けが強まる構造となっています。締め付けたら、ハンドルを押し回してさらに締め付けを強めていきます。すると、徐々にパイプが回転してきますよ。
単純な構造のため、回せるのが一定方向だけです。そのため、逆方向に回したい場合には、パイプレンチを逆さに取り付けて同様の作業をします。
■パイプを外すとき
取り付けたパイプから外すときは、回転方向(締め付ける方向)とは逆の方向へ、持ち上げるようにして回しましょう。口が開く方向に上アゴを軽く回せば、簡単に口が開いてパイプを取り外せます。
パイプレンチの選び方
ここからは、パイプレンチの選び方をご紹介していきます。パイプレンチは、最初にパイプの種類とパイプ規格からある程度の商品を選び、耐久性・重さ・グリップなどから絞っていくと、使い勝手の良いものに出会えますよ。
パイプの種類で選ぶ
パイプには種類があり、それに合わせパイプレンチにもいくつかのタイプがあります。パイプにあったものを使えば、効率的な作業が行えます。
白管用
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白管用は、歯が粗く挟む力が強く、ガスや水道用の白管(亜鉛メッキの鋼管)や解体作業の際に使用されています。また、重量も軽く使用しやすいため、ご家庭に1本あると重宝します。
コーナー用
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コーナー用は、パイプレンチとモンキーレンチを組み合わせた形状をしています。ハンドルに対して開口部が上向きに付いており、トライモ型では挟みにくい、天井や壁面などに設置されたパイプの着脱作業に適しています。
被覆管用
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歯の滑り止め加工が、白管用よりも細かいタイプが被覆管用です。溝が細かいことで、力を加えても傷がつきにくくなっています。白管タイプとコーナータイプがありますが、中には白管用とコーナー用に対応した兼用タイプもあります。
パイプの規格から選ぶ
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パイプサイズはJIS規格の呼び径(A)で表されており、パイプレンチ開口部の適合サイズも呼び径表記の場合が多いです。パイプのサイズは15~500Aで、パイプレンチ開口部の適用範囲は15~100A程度となっています。
呼び径をパイプ外径で表すと、15A=21.7mm、20A=27.2mm、25A=34.0mm、32A=42.7mm、40A=48.6mm、50A=60.5mm、65A=76.3mm…となっており、パイプレンチでは15~65Aのパイプに適合する商品が多いです。
呼び径が大きくなるにつれ、パイプレンチ全体のサイズも大きくなります。パイプレンチの全長も、実寸ではなく呼び寸法(JIS規格寸法のパイプを挟んだときの全長)で記されているので覚えておくといいですよ。
強度・耐久性を確認
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パイプレンチの素材には炭素鋼が使われていることが多いですが、炭素鋼でも焼入れなどの熱処理を施してあるものは、無処理のものより強度・耐錆性・耐摩耗性が高くなります。
耐錆性・耐久性を重視する場合は、アルミやステンレス素材を選ぶのがおすすめです。アルミやステンレスは錆に強いため、湿気が多い水場の配管作業に使用することができます。
パイプレンチの強度レベルは、JIS規格にて強力級と普通級に区分されています。強力級=H、普通級=Nで表され、JIS規格品にはH・Nの記号が記されています。強度を重視する場合には、Hと記されたものを選びましょう。
重さの確認
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配管作業にはパイプレンチ以外にも様々な工具を使うため、工具が重いと携帯するのも大変ですよね。工具を携帯することが多い方は、パイプレンチの重量も選ぶポイントとしてチェックしましょう。
素材は重量のある炭素鋼が一般的ですが、他にも軽量なアルミが使われているものもあります。呼び寸法300mmの炭素鋼製品が約1.2kgなのに対し、同サイズのアルミ製品は約480gと1/2以下の重量です。これなら携帯しやすいですね。
グリップは樹脂コーティングがおすすめ
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グリップにこだわった商品は力が先端へとしっかり伝わるので、作業もスムーズに進みます。商品には、樹脂コーティングを施してグリップ力を高めたものもあり、滑りにくいため確実に力が伝わります。
冬場は、パイプレンチも冷えきっていることが多いですね。ハンドル部分が冷たいと手がかじかんで力も入れにくいです。こんな時、ハンドルに樹脂コーティングが施されていると手がかじかみにくく作業もスムーズに進みます。
パイプレンチのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、パイプレンチのおすすめ商品を10点ご紹介していきます。今回は、売れ筋ランキングで上位にランクインしているもの、ユーザー評価の高い商品をメインにピックアップしました。参考にしていただけるとうれしいです。
1位 MPT 強力型パイプレンチ 250mm

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重量:700g
タイプ:白管用
適用管径:48mm(JIS規格呼び径32A)まで
素材:炭素鋼
機能:くわえ部高周波焼入れ処理済・人間工学グリップ・高耐久・軽量
高耐久&人間工学グリップのコスパ優秀品
呼び寸法250mmの白管用パイプレンチで、外径48mm(呼び径32A)までの白管に適合します。ノーブランド品ではありますが、機能が充実しておりコスパに優れた商品です。
素材には、熱処理済みの炭素鋼を使用。更にくわえ部には、高周波焼入れ処理を施しており、強度はもちろん靭性(粘り強さ)にも優れガッチリとパイプを挟んでくれます。
人間工学グリップで作業性バツグンなため、手も疲れにくいです。機能が充実しているコスパの高いパイプレンチをお探しの方におすすめな商品です。
2位 WORKPRO パイプレンチ 450mm

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重量:2.85kg
タイプ:白管用
適用管径:80mm(JIS規格呼び径65A)まで
素材:炭素鋼
機能:くわえ部焼入れ処理済
耐久性バッチリのスタンダードタイプ
呼び寸法450mmの白管用パイプレンチで、少し大きめの商品です。樹脂コーティングハンドルではありませんが、人間工学に基づいて設計されているため、握りやすくなっています。
くわえ部には、焼入れ処理済の炭素鋼を使用しており、一般的な炭素鋼よりも強度と靭性がアップしています。そのため、強い回転力をかけても歯部がへたりにくく、長期使用が可能です。
値段は安価ですが、しっかりしたつくりで強い回転力にも耐えられます。
3位 MCC アルミコーナーレンチ 白管・塩ビ被覆兼用 350mm CWVDA350

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重量:約700g
タイプ:コーナー用(白管・塩ビ被覆)
適用管径:21~53mm(JIS規格呼び径15~40A)
素材:アルミ
機能:熱処理済・高耐久・耐錆性・軽量
白管・塩ビパ被覆兼用だから使用頻度も高い
人気パイプレンチメーカー、MCC(松阪鉄工所)のコーナー用パイプレンチです。アルミ素材を使っており、350mmと大きめサイズですが重さは約700gと軽量です。コーナー用は頭上の配管にも使うことがあるため、軽量だと作業負担も抑えられますね。
白管・塩ビ被覆兼用で使用頻度が高いうえ、それぞれのタイプを揃える必要がないのでお得です。歯の溝は、白管・被覆のどちらにも対応できる中程度の粗さで使い勝手も良く、口コミでも高評価の商品です。
4位 HIT アルミパイプレンチ 350mm ALP350

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重量:800g
タイプ:白管用
適用管径:10~72mm(JIS規格呼び径8~50A)
素材:アルミ
機能:耐錆性・傷が付きにくい専用歯・軽量
アルミ製で軽量なほか専用歯が配管の傷を防ぐ
呼び寸法350mmの白管用パイプレンチです。アルミ鋳造素材を使用しており、軽量で錆びに強いです。JISの強力級保証品なので、高トルク作業でも折れることがありません。
歯部にはメーカー独自の専用歯を使用しており、強力なトライモ型でありながら、配管に傷がつきにくい工夫がされています。
5位 Astage ACCS パイプレンチ 300mm

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重量:約920g
タイプ:白管用
適用管径:32mm(JIS規格呼び径20A)まで
素材:炭素鋼(くわえ部)・ 鋳鉄(本体)
機能:くわえ部焼入れ処理済
ユーザー大満足のスタンダードパイプレンチ
呼び寸法300mmの白管用パイプレンチで、外径32mm(呼び径20A)までのパイプに使用できる商品です。1kg弱と多少重めですが、その分高い回転力がかけやすく作業効果が高いため、ユーザー評価も上々です。
本体には硬度の高い鋳鉄を、くわえ部には硬度・靭性に優れた炭素鋼を使用しています。更に、くわえ部の炭素鋼は焼入れ処理を施してあるため、強い力でもへたりにくいです。いったんパイプを挟んだら、解除するまで離さないので作業もはかどります。
強力型パイプレンチは高価なものが多いですが、この商品は1,000円台と低価格で購入できます。パイプ着脱が楽なお手頃価格の白管用パイプレンチを探している方に、この商品はおすすめです。
6位 トネ アルミパイプレンチ 250mm ALPW-250

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重量:約530g
タイプ:白管用
適用管径:45mm(JIS規格呼び径32A)まで
素材:アルミニウム合金
機能:目盛り付き・樹脂コーティンググリップ・軽量・高耐久・耐錆性
アルミニウム合金製の軽量&高耐久商品
人気ツールメーカー、トネの白管用パイプレンチで、呼び寸法250mmの使い勝手の良い商品です。開口部は最大45mmまで開き、呼び径32Aまでのパイプに使うことができます。
アルミニウム合金素材で軽量なほか、錆にも強いため湿気の多い場所での作業にも適しています。耐久性もバツグンなので、長く使っていただけます。上アゴには口開き目盛りが付いており、パイプの外径が分からないときに便利です。
7位 SK11 アルミパイプレンチ 450mm SPW-450A

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重量:1.52kg
タイプ:白管用
適用管径:26~77mm(JIS規格呼び径65Aまで)
素材:アルミ
機能:完全熱処理済・軽量・高耐久・耐錆性・ワイドオープン
ワイドオープンで多サイズのパイプに使える
工具メーカー藤原産業のオリジナルブランド「SK11」の白管用パイプレンチで、呼び寸法450mmの大きめな商品です。開口部が大きく開き、外径26~77mmの幅広いサイズのパイプに使えます。
完全熱処理済のアルミ合金素材を使用し、強度はもちろん靭性も高いです。白管をガッチリとつかんで確実に回すことができるので、効率的な作業が行えますよ。
8位 GREATTOOL パイプレンチ 450mm GTPW-450

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重量:約2kg
タイプ:白管用
適用管径:60mm(JIS規格呼び径40A)
素材:炭素鋼
機能:耐久性・耐錆性
リーズナブルでも十分に高トルク作用が可能
呼び寸法450mmの白管用パイプレンチで、外径60mm(呼び径40A)までのパイプに使うことができます。大きめのサイズなので重めですが、強い回転力にも耐える強度を持っています。
ノーブランド品で特別な機能はありませんが、ユーザーレビューでは「錆びて硬くなったナットも緩められた」「サイズが大きいので作業がしやすく買って良かった」など、満足の声が多く聞かれる商品です。
大きめの白管用パイプレンチを安く購入したい方、ユーザー評価が良い白管用450mmタイプを探している方に、この商品をおすすめしたいです。
9位 ARM 強力型パイプレンチ200mm PW200

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重量:360g
タイプ:白管用
適用管径:6~45mm(JIS規格呼び径6~32A)
素材:炭素鋼
機能:JIS規格品(普通級)・高耐久
JIS規格品で強度・耐久性もバッチリ
工具メーカー、ARM(アーム産業)の白管用パイプレンチで、呼び寸法200mmのコンパクトサイズです。外径6~45mm(呼び径6~32A)のパイプに使用可能です。上アゴが長いので、200mmでもワンサイズ上のものと同じ作業能力を得られます。
素材は炭素鋼を使っていますが、JIS規格取得商品であり、普通級Hの強度を持っています。そのため、コンパクトサイズでも、パイプをしっかりつかんで確実に回すことができます。
10位 MCC コーナーレンチ アルミスリムワイド 300mm CWTDA300

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重量:476g
タイプ:コーナー用
適用管径:16~48mm(JIS規格呼び径10~32A)
素材:アルミ
機能:薄型軽量・高耐久・耐錆性・ワイドオープン・クロームメッキ加工(フレーム)
従来品よりもスリム&軽量で使いやすさアップ
MCCのコーナー用パイプレンチで、呼び寸法300mmの使いやすいサイズです。パイプは外径16~48mm、呼び径10~32Aのサイズに使用OKです。
アルミ製であり、重さは約480gと非常に軽いです。そのため、頭上の配管で長時間作業するときも疲れにくいですよ。開口部調節のフレームには、クロームメッキ加工が施されているので、アルミ同等の耐錆性が得られます。
値段は少々割高ですが、開口範囲が広いので使用頻度も高いです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() MPT 強力型パイプレンチ 250mm
1
|
1,500円 |
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|
![]() WORKPRO パイプレンチ 450mm
2
|
2,180円 |
|
|
![]() MCC アルミコーナーレンチ CWVDA350
3
|
5,441円 |
4.44 |
|
![]() HIT アルミパイプレンチ ALP350
4
|
4,136円 |
|
|
![]() Astage ACCS パイプレンチ 300mm
5
|
1,958円 |
3.8 |
|
![]() トネ アルミパイプレンチ ALPW-250
6
|
1,380円 |
3.6 |
|
![]() SK11 アルミパイプレンチ SPW-450A
7
|
2,429円 |
4.3 |
|
![]() GREATTOOL パイプレンチ GTPW-450
8
|
1,517円 |
4.15 |
|
![]() ARM 強力型パイプレンチ PW200
9
|
1,463円 |
4.05 |
|
![]() MCC コーナーレンチ CWTDA300
10
|
5,297円 |
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まとめ
いかがでしたでしょうか。パイプレンチは、用途やパイプのサイズに合わせてタイプを選ぶ必要がありますが、同じタイプでも素材や機能などで使い勝手の良さが変わってきます。
今回ご紹介したパイプレンチの選び方を参考にして、またおすすめ商品とも比較していただき、満足のいくものを見つけてくださいね。