エンジンヘッジトリマーとは、伸びた生垣や庭木などを均一に刈り込むための園芸工具で、エンジンを動力源とするものをいいます。片刃・両刃の2タイプがあり、刃の長さがほぼ刈込幅となります。
搭載機能によって値段も大きく変わるため、選び方にも注意しましょう。メーカーでは、ゼノア・マキタ・新ダイワなどが有名で人気も高いです。今回は、エンジンヘッジトリマーの選び方とおすすめ商品を7点ご紹介しますので参考にしてみてください。
エンジンヘッジトリマーとチェーンソーの違い
エンジンヘッジトリマーはチェーンソーに似ていますが、刃の形状や切断力、パワーなどに違いがあります。そこで、選び方をご紹介する前に、エンジンヘッジトリマーとチェーンソーに違いを簡単にご説明しておきます。
エンジンヘッジトリマー
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エンジンヘッジトリマーの用途は、庭木や生垣の剪定です。くしのようなギザギザした刃が数枚重なった状態で前後に動くことで、葉や小枝を切っていきます。片刃と両刃の2タイプがあり、目的に合わせて選べます。
チェーンソー
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チェーンソーの用途は大木の切断で、主に山林の伐採などで使われています。チェーンタイプの刃が付いており、先端は木にしっかりと食い込むように鋭く、形はR状に曲がっています。この刃が高速回転することで、木を切断していきます。
エンジンヘッジトリマーのメリット・デメリット
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エンジンヘッジトリマーはハイパワーでコードレスなので、一気に広範囲作業ができるところが魅力です。また、充電式のように電池の減りとともにパワーも低下することもなく、燃料が尽きるまで同じパワーを保つこともできます。
充電式は、電池がなくなると何時間も充電する必要がありますが、エンジン式は燃料を補充すればすぐに使えます。ただ、騒音や排気ガスが気になるうえ、重量もあります。さらに、燃料は保存できないため、そのたび作らなければなりません。
しかし、最近では騒音・排気対策商品や混合燃料なども販売されており、エンジンヘッジトリマーもより使いやすくなっています。
エンジンヘッジトリマーの選び方
ここからは、エンジンヘッジトリマーの選び方をご紹介します。エンジン式の場合は、主に刈込幅・刃のタイプ・重さ・機能・値段などから商品を絞っていくと、使いやすく満足できる商品を見つけることができます。
刈込幅で選ぶ
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エンジンヘッジトリマーは、刃の長さがほぼ刈り込める幅となり、刃が長いほど刈込幅も大きくます。刈込幅(刃の長さ)は450~1,000mm程度まであり、600mm前後が使いやすく家庭用からプロ向けまで、幅広く揃っています。
刈込幅500mm以下の商品は、コンパクトで軽量なため扱いやすく、庭木の細かい剪定にも使うことができます。
刃のタイプで選ぶ
エンジンヘッジトリマーの刃には、片刃と両刃の2つタイプがあり、それぞれ特徴が違っています。片刃・両刃の特徴を知っておくと、用途によって使い分けることができ、効率的な作業が行えます。
片刃タイプ
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前方の側面だけに刃が付いているのが片刃タイプで、「生垣バリカン」とも呼ばれています。前方方向に刈ることができ、庭木や生垣の上部を均一に刈り込みたいときに利用します。
刃の後方には、集葉板(集草板)という大きな板が付いており、たまった刈葉を受け止める役割を果たしています。集葉板があることで、作業後の後片付けが楽になりますよ。刃長が長めで一気に広範囲作業が行えるため、プロの方も愛用しています。
両刃タイプ
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両側に刃が付いている両刃タイプは、庭木の側面刈り込みや玉造り剪定(丸みを出した剪定)などにおすすめです。集葉板がなく、刃の長さは450~600mm程度の使いやすいサイズが揃っています。リアハンドルは、作業箇所に応じて角度調節が可能です。
前・後どちらの方向にも刈り込みができるほか、比較的軽量なので小さめな庭木のお手入れや、より複雑な剪定をしたいときにも活躍してくれます。
重さで選ぶ
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広範囲の作業では、ヘッジトリマーの重さも大きなポイントですね。エンジン式の場合、燃料も積むため電動式・充電式よりも重量が増し、大型ものだと7kg程度にもなります。これで長時間作業をするのは、男性でも負担が大きいですね。
小型なものになると4.2kg程度からあります。刃長は500mm程度となりますが、持ち運びも楽ですし細かい剪定もできるので、広範囲作業や長時間作業にはこのくらいの重さの商品がおすすめです。
機能で選ぶ
メーカーや機種によって、搭載されている機能が違います。そのため、機能面もチェックすると、使い勝手の良いものを見つけられますよ。特におすすめな機能が、低騒音&低振動・ハンドル角度調整・前方排気システム・グリップなどです。
低騒音&低振動
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騒音や振動対策がされた商品もあります。マキタ製は、エンジンを4つのバネで支える構造で、ハンドルへの振動を大幅に軽減します。ハスクバーナ製は、低騒音エンジンを搭載しているため、民家の庭木剪定でも周囲に迷惑がかかりません。
ハンドル角度調整
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庭木のお手入れでは、いろいろな角度から刈り込めると便利ですよね。そんな時に便利なのが、ハンドルの角度調整付きの商品です。
HiKOKI(旧日立工機)製のものは、リアハンドルを左右に45度・90度と2段階ずつ、合計4段階に角度調整できます。これなら、生垣の側面や庭木の玉造り・玉ちらし剪定も楽に行えますね。ハンドル調整は、多くの商品に搭載されているので選びやすいですよ。
前方排気システム
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排気口が後方にあると、排気ガスが作業者にかかってしまい健康上良くありません。マキタ製の商品は、排気口が前方に付いているため、排気ガスがかかることがなく、安心して作業が行えます。
ハンドルの握りやすさ
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重量のあるエンジンヘッジトリマーを支えるには、ハンドルのグリップ力も重要です。ハンドルは前方と後方にあり、前方で支え・移動、後方で操作・角度調整をします。前方で本体を支えるため、樹脂グリップだと滑らず作業がしやすいです。
値段で選ぶ
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予算が限られているときには値段にも注目しましょう。メーカー製品になると両刃タイプで20,000円~、片刃タイプになると安くて50,000円弱~となります。
ですが、ノーブランド品ならば、両刃タイプ・片刃タイプともに14,000円くらいから揃っており、中にはユーザー評価の高い商品もあります。
人気があるのは、メーカー品・ノーブランド品含めて10,000円~20,000円前後の商品です。メーカーよりも機能性にこだわる方は、ノーブランド品にも注目してはいかがでしょうか。
エンジンヘッジトリマーのおすすめ人気ランキング7選
ここからは、エンジンヘッジトリマーのおすすめ商品を、7点ほどご紹介していきます。ここでおすすめする商品は、アマゾンや楽天の売れ筋ランキングでも紹介されている人気商品です。ぜひ、選び方の参考にしてくださいね。
1位 丸山製作所 エンジンヘッジトリマー BHT600DR

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重量:4.5kg
刃のタイプ:両刃タイプ
刈込幅(刃の長さ):600mm
エンジン:マルヤマ2サイクルエンジン
排気量:23.0㏄
タンク容量:0.4L
機能:ワンタッチハンドル調整(左右90°回転)
軽量&コンパクトだから玉造り剪定にもピッタリ
刈込幅600mmの扱いやすい両刃タイプです。重さは約4.5kgと軽量なので、長時間作業の負担を軽減できます。燃料満タンで、約30分の連続作業が可能です。
リアハンドルは左右に90度回転させることができ、操作はハンドルにある赤いボタンで行えます。軽くて小回りがきくので、丸みを出す玉造り・玉ちらし剪定にもピッタリです。amazonの口コミでも高評価の商品です。
2位 ゼノア エンジンヘッジトリマ HT601 Pro-1

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重量:4.2kg
刃のタイプ:片刃タイプ
刈込幅(刃の長さ):575mm
エンジン:単気筒空冷2サイクルガソリンエンジン
排気量:21.7cc
タンク容量:0.4L
機能:e-START機能・ハンドルガード付き・集葉板付き刃
片刃でも軽量&コンパクトだから使いやすい
ヘッジトリマーメーカーの大手、ハスクバーナ・ゼノアのエンジンヘッジトリマーです。片刃タイプですが、刃長575mm・重量4.2kgの軽量コンパクト設計なので、両刃タイプの感覚で使っていただけます。
エンジン式は、状況によってエンジンがかかりにくい場合がありますが、この商品には軽い力でスムーズにエンジンが動くe-START(イー・スタート)機能を搭載されているので、何度もエンジンスターターを引く必要がなくなります。
3位 SEIKOH エンジンヘッジトリマー 600mm AA12CA

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重量:5.7kg
刃のタイプ:両刃タイプ
刈込幅(刃の長さ):600mm
エンジン:2サイクルガソリンエンジン
排気量:22.5cc
タンク容量:0.6L
機能:リアハンドル180°角度調整可・プライマリポンプ付き・保護カバー付き
機能性・コスパに優れた高評価ヘッジトリマー
両刃タイプのエンジンヘッジトリマーで、比較的コンパクトな商品ですが、排気量は22.5ccありパワーはしっかりあります。燃料タンクは0.6Lと容量も十分で、満タンにすれば長時間作業もOKです。
この商品には、タンクからキャブレーターへと燃料を確実に届けるプライマリーポンプが付いているため、何度もスターターを引かなくてもエンジンをかけられ、すぐに作業を始められます。ノーブランド品ですが、機能性・コスパに優れた商品で、ユーザー評価も高いです。
4位 ゼノア エンジンヘッジトリマ HT751Pro-1

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重量:4.4kg
刃のタイプ:片刃
刈込幅(刃の長さ):710mm
エンジン:2サイクルエンジン
排気量:21.7cc
機能:スリップ機構・軽量&低重心・刈刃調整不要・集葉板付き刃・防振設計
業界初のクラッチスリップ機構を搭載
ゼノアの片刃エンジンヘッジトリマーで、刈込幅は710mmです。ゼノア・プロシリーズのスタンダードタイプとなります。4.4kgと超軽量なうえ、低重心設計となっているのでバランスが取りやすく、安定した作業が行えます。
クラッチスリップ機構を搭載しており、針金などを噛んでも刃が折れないため、作業が中断することもありません。刃の交換はボルトを2本外すだけでできるので、作業効率もアップしますよ。値段は少々割高ですが、造園業者の方々には魅力的な機能が満載です。
5位 ハスクバーナ エンジンヘッジトリマ 122HD45

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重量:4.7kg
刃のタイプ:両刃
刈込幅(刃の長さ):450mm
エンジン:2サイクルエンジン
排気量:2.17㏄
タンク容量:0.3L
機能:スマートスタート・オートリターンストップスイッチ・低騒音エンジン・パージポンプ
人間工学に基づく設計だから安心
人気ヘッジトリマーメーカー、ハスクバーナのエンジンヘッジトリマーです。両刃タイプの450mmサイズで、4.7kgと軽量です。低騒音エンジンを採用しており、長時間作業でも周囲に迷惑をかけることがありません。
人間工学に基づいた商品で、防振装置が腕や手にかかる負担を軽減するほか、排気ガスがかからないようエンジン位置も工夫されています。更に、ソフトグリップを採用して、操作性・快適性もアップさせています。幅広いシーンで活躍する使い勝手の良いエンジンヘッジトリマーです。
6位 新ダイワ エンジンヘッジトリマー HT2210S-1000B

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重量:7kg
刃のタイプ:片刃タイプ
刈込幅(刃の長さ):最大1,000mm
エンジン:空冷2サイクルエンジン
排気量:21.2㏄
タンク容量:0.37L
機能:前方排気・大型集葉板付き刃・バランス設計・ソフトスタートシステム
一度に広範囲を刈りたいならコレ
刃長955mm、刈込幅最大1,000mmのロング片刃タイプのエンジンヘッジトリマーです。一度に広範囲を刈れて作業の短縮にもつながります。前方排気システムで安心なほか、排気用テールパイプには接触防止の安全カバーが付けられています。
メーカー独自の4流掃気エンジン+マフラー内触媒で、低排出ガス&低燃費も実現させていますよ。
7位 新ダイワ エンジンヘッジトリマー HT2210S-750B

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重量:4.5kg
刃のタイプ:片刃タイプ
刈込幅(刃の長さ):710mm
エンジン:空冷2サイクルエンジン
排気量:21.2㏄
タンク容量:0.37L
機能:前方排気・大型集葉板付き刃・バランス設計・ソフトスタートシステム
新ダイワ製のスタンダードタイプ
新ダイワのエンジンヘッジトリマーで、この商品は片刃タイプの710mmです。刈込幅589mm、重さ4.5kgの使い勝手の良いサイズとなっています。
国内排出ガス2次規制に適合するエコエンジンを搭載しており、低排出ガス・低燃費です。刃の先端は、摩耗を防ぐ鉄製チップを鋭い三角形状に加工してあるので、枝の食い込みもいいですよ。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
![]() 丸山製作所 エンジンヘッジトリマ……
1
|
23,653円 |
4.45 |
|
![]() ゼノア エンジンヘッジトリマ HT60……
2
|
45,733円 |
4.11 |
|
![]() SEIKOH エンジンヘッジトリマー AA……
3
|
14,980円 |
3.4 |
|
![]() ゼノア エンジンヘッジトリマ HT75……
4
|
46,356円 |
4.17 |
|
![]() ハスクバーナ エンジンヘッジトリ……
5
|
23,175円 |
3.6 |
|
![]() 新ダイワ エンジンヘッジトリマー ……
6
|
63,932円 |
|
|
![]() 新ダイワ エンジンヘッジトリマー ……
7
|
51,462円 |
|
|
まとめ
いかがでしたでしょうか。エンジンヘッジトリマーは、メリットとデメリットをよく理解したうえで、ニーズに合わせて選んでいくのがポイントです。刃の長さや重さによって、作業効率が大幅に変わります。
今回ご紹介したエンジンヘッジトリマーの選び方と、おすすめ商品を参考にしていただき、使い勝手の良い商品を見つけてくださいね。