床にこびりついた汚れやシール剥がしができるスクレーパー。ご家庭の掃除からサビ取りやタイル剥がしまで行える便利な工具です。傷がつきにくいプラスチック製やフローリングなどに適したカーボン製など対象物や用途にあわせてスクレーパーの素材を選ぶことができ、種類も豊富です。メーカーでは、オルファやアストロプロダクツの商品が人気を得ています。
この記事では、スクレーパーの選び方とおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。DIYやお掃除に役立つ大変便利なアイテムなので一家にひとつあると重宝しますよ。
スクレーパー の用途

スクレーパーとは、剥がす・削ることを目的にして使われる道具のことです。床のワックスがけをする際、古いワックスの上から新しいワックスを塗ると層が出来てしまったり、蓄積された表面の汚れが黒ずみになってしまい綺麗に仕上がりません。
そこでワックス剥離剤でワックスを浮かした後、スクレーパーで綺麗に剥がしとることが出来るのです。スクレーパーは、細かいところまで床に傷をつけずに剥がせるので、その後のワックス仕上げが各段にアップします。
こうしたワックス剥がしに使用できるだけでなく、家庭内は床や家具にこびりついたシールやステッカー剥がしにも活用できます。また、プロ用として塗装剥がしやさび落としなど実に様々な用途で使用できる便利な道具なのです。
スクレーパー の選び方
では、まずスクレーパーの選び方を見ていきましょう。スクレーパーには対象に合わせて素材や形状に違いがあります。それぞれの作業に適したスクレーパーを選んでくださいね。
タイプで選ぶ
まず、スクレーパーには大きく分けて3種類の基本的タイプがあります。それに加えてスクレーパーの大きさや作業能力をアップさせる電動タイプなどもあります。
狭い隙間でも使えるヘラタイプ

小型で細い形状をしたヘラタイプのスクレーパーは、おもに手の届きにくい狭い場所での作業に向いています。窓のサッシ部分や、狭くて入り込んだ場所などは特に重宝するでしょう。
コンパクトな形状ですが、力を入れやすいので頑固な汚れや指の力では取れないこびりついたシール跡もしっかり落としてくれますよ。家の中で行う細かい部分の掃除から、角部分のワックス剥がしまで様々な使い方が出来るので、1つ持っておくと便利でしょう。
効率よく汚れや塗装を落とす幅広タイプ

先の部分が持ち手より広がっている幅広型のスクレーパーは、掃除業者などのプロも使うタイプです。掃除業者が学校や施設の一斉清掃やワックスがけなど、多くの人が出入りしているため、特に汚れがひどい床や壁の汚れ落としやガム跡、ワックス剥がしなどに使用されています。
刃先が広く広範囲の場所を一気に落とせ作業効率もアップできるので、広範囲での清掃にはヘラタイプより便利でしょう。あまり力を入れなくても金属の薄さと形状で汚れが取れやすいのもポイントです。
ただ、金属製スクレーパーはタイルや打ちっぱなしコンクリート、石材の床などに使うのは問題ありませんが、一般の家の柔らかい素材のフローリングや無垢などの木材には床に傷をつける可能性もありますので注意して使いましょう。
窓ガラスの汚れもとれる三枚刄タイプ

プロも愛用するスクレーパーに三枚刃タイプのものがあります。こちらは、削る力が他のタイプのものより強いのでより強力に汚れを除去することが出来ます。
三枚刃タイプの特徴は、替刃対応のものが多く刃が削れたり強度が弱まると交換できることです。刃を交換すれば長く愛用できるので、清掃業者のスクレーパーとしても広く活用されています。
力を入れなくても強力に効果を発揮しますが、柔らかい素材のものには傷をつける恐れもありますので注意して作業するテクニックが必要です。
立ったまま作業できる柄の長いタイプ

特に、自動車のフロント部分についた車検ステッカーや高さのある所についたステッカーやシール剥がしに使われる柄の長いタイプのスクレーパーがあります。また、長さによっては腰を下ろして作業しなくて済むように立ったまま作業できるように設計させたスクレーパーもあります。
よく柄が長く似ている工具としてケレン棒がありますが、ケレンは主に塗装業の中で古い塗装面を剥がす作業に使われます。一方、スクレーパーは削る・剥がすといった作業全般を行えるので業種に関係なく多様な用途で使用できます。
より頑固な汚れにも対応できる電動タイプ

より頑固な汚れもスイスイ取り除く出来るものとして電動タイプのスクレーパーがあります。電動タイプのスクレーパーは持ち手先端に電動ドライバーにセットできるソケットが付いていて、ドリルの回転がソケットでつなげることで上下運動に変換されます。
内装のタイル剥がしや、カーペット、塗装剤剥がしなどもよりスピーディに剥がし綺麗に仕上げることができるプロ用スクレーパーです。
刃の素材で選ぶ
スクレーパーは、刃の素材によっても特徴がそれぞれ変わります。それぞれ特徴やポイントが違いますので、用途に合わせて選び分けてくださいね。
サビに強いステンレス製

一般的にスクレーパーと言えばこのタイプを連想される方が多いのではないでしょうか?最もよく知られたタイプで価格もそれほど高くないので、迷ったらステンレスタイプを選べば失敗しません。ステンレスは金属製なので頑固な汚れもしっかり取り除いてくれるでしょう。
また、ステンレスは金属製の中でも錆に強く、繰り返し洗っても長持ちしやすいのもポイントといえます。
フローリングや大理石に適したカーボン製

カーボン製はプラスチックに炭素が入っているため、通常のプラスチックタイプより強固で長持ちします。キズをつけたくない箇所もキズをつけることなく汚れをとることが出来るので便利です。金属ヘラを使用するのにはキズが心配な場所に使えます。
傷がつきにくいプラスチック製

車のボディーやガラス部分についたステッカーを剥がす場合や、家の中のフローリングや家具にこびりついた汚れやシール剥がしに使用できます。
プラスチック製のメリットは剥がす際にも、キズをつけず安全に作業することが出来ます。しかし、プラスチックは破損しやすいので替刃式になっているものを選ぶと長く使い続けることが出来ますよ。
溶接のカス取りでも使える超硬製

プラスチックのバリ取りや、頑固な溶接のカス取りにも使われる素材です。このような頑固な汚れは、プラスチック製のスクレーパーやステンレス製でもなかなか取れません。超硬刃のスクレーパーは、頑固な汚れやバリ取りもしっかり対応するので作業効率がアップしますし、耐久性にも優れています。
ただ、超硬刃付きのものは性能が他のものより高いため、値段が高価なのがネックでしょう。
仕上げ作業に使うセラミック製

セラミックはダイヤモンドよりも強く硬い素材です。他の金属と違って汚れを綺麗に除去できるだけでなく、錆に強く汚れにも負けない素材なので、削りカスや粘着ノリが刃に付着しません。そのため、耐摩耗性に優れており長く使い続けることができます。
刃を交換できるものが経済的

清掃業者など仕事でスクレーパーを使う機会が多い場合は、替刃式のスクレーパーを選ぶようにしましょう。替刃タイプでなければ、刃がかけた場合はスクレーパー丸ごとを交換する必要があります。
その点、替刃式は刃部分だけを交換すればいいので経済的です。替刃式を購入する際にはブランド内でどのスクレーパーとも替刃が可能など、時間が経っても入手しやすいものを選びましょう。
スクレーパーのおすすめ人気ランキング9選
それではここで、おすすめのスクレーパーをご紹介します。様々な種類がありますのでご自身の用途に合わせて選んでくださいね。
1位 オルファ スクレーパーS型

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刃幅は25㎜でステンレス製!丸洗い可能なので家庭向き
口コミでもお風呂や壁の汚れを取るのに最適!ガスコンロやIHコンロのガラスコートの焦げ付きやこびりつきまでしっかり取れる家庭内掃除用として使えると話題。作りも頑丈なので、剥がす・削るという基本的な作業を楽々行うことが出来ます。
刃幅は25㎜とコンパクトなので窓サッシや溝部分など狭いところも楽々入って掃除が可能。値段も200円前後と低価格なのもポイントです。刃の先端はかなり薄くなっているので汚れをしっかりかき出して除去します。
ハウスクリーニングはもちろん、家じゅうの汚れ取りやシール剥がしに使用できるので、一個あれば家じゅうの掃除に使えますよ!
2位 ARTGEAR 業務用ガラス掃除プロ用ツール ポケットスクレーパー

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替刃付きでこの価格!
こちらは手のひらにおさまる程のコンパクトサイズのスクレーパーです。不銹鋼替刃とプラスチック替刃がそれぞれ10枚づつ付属しており、当分の間替刃を買う必要なくお使いいただけます。amazonでは上位の人気商品で価格の安さも魅力のひとつです。
キッチンの掃除やDIYでも活躍します。また、プラスチック替刃もついているためシールやステッカー剥がしにも◎。刃を変えることで用途の幅が広がるとても便利な商品です。
3位 INOUE カーボンはがしヘラ 40mm 17041

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素材:ポリアミド炭素入り
幅広い用途に対応!耐久性に優れたカーボンタイプ
こちらのスクレーパーは、傷をつけにくいうえにポリアミド炭素入りのためプラスチック製よりも強度があり、耐久性も抜群です。フローリングから大理石の床、金属など幅広く使用でき価格も安いためご家庭でのお掃除やシール剥がしなどに使用される方におすすめの商品です。
口コミでは、鍋やフライパンの汚れ落としやシール剥がしはもちろん、浴槽の水垢もよく落ちるとの声も。主婦の味方になってくれるアイテムですね。
4位 KTC ステンレススクレーパーショート

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刃厚:1.4mm
刃幅:15mm
質量:50g
メーカー:KTC / 京都機械工具
錆びや変形の少ないセラミックチップ採用
このスクレーパーの先端には、超硬チップを取り付けているので強度は最高。バリや頑固な汚れ、床にこびりついたステッカーもしっかりと入り込んで除去できます。
柄の長さは、全長118㎜とショート丈なので狭い場所でも使いやすいのもポイント。柄の材質も滑りにくく握りやすい木製なので操作性も抜群です。
サイズの割りには値段が高めと思われがちですが、超硬刃は耐摩耗に優れ、お手入れもほとんど必要ないので長期間問題なく使い続けることが出来るでしょう。その点でも、コスパはよいスクレーパーといえます。
5位 アストロプロダクツ ミニスクレーパー 2個入り

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手のひらに収まるサイズのコンパクトボディ
大きさは全長51㎜、重量はなんと9gのコンパクトボディのミニスクレーパーです。ブレードはスチール・プラスチックの2種類がそれぞれボディに付属されています。
特にプラスチックブレードは、スチールブレードに比べて対象物を傷つけずステッカーやのり剥がしが叶います。自動車のボディやガラスについた監査用ステッカーも簡単に剥がせますよ。
用途別に使えるミニスクレーパーが2種類入ったセットなのと、交換用ブレードも種類が多く通販サイトで販売されているので長く使い続けられるのもポイントでしょう。
6位 オルファ(OLFA) スクレーパーL型 35LB

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刃幅(mm):60
刃長(mm):31
刃厚(mm):1
高コスパの幅広タイプは広範囲の作業に便利
全長159㎜・刃幅は60㎜の幅広刃で広範囲の作業に向いています。刃の素材はステンレスですので、丸洗いしても錆びにくくお手入れも簡単です。
ステンレス刃は本体にしっかり固定されていますし、柄の周りにはギザギザの滑り止め加工がされているので、力を入れても安心して削ることが出来ます。
Sサイズでは小さくて作業しにくいと感じる人は、こちらの幅広タイプがおすすめ。しっかりとした作りなのでコスパ的にも買い!なスクレーパーです。
7位 KENT プロスクレイパー2

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重量:0.3kg
ガラス面を綺麗に保つロングタイプのスクレーパー万能セット
アクリルやガラス面に使用できるプラスチック製とステンレス製のブレードが付いています。ブレードで対象物を剥がした後、表面をきれいにするために役立つモップもついているので、これ1つでガラス表面の汚れを綺麗に剥がしとれ清掃できます。
柄の長さは40.6㎜から60.9㎜まで調節可能なので高い場所にあるステッカー剥がしなども、脚立に上ることなく作業が可能です。
8位 タジマ スクレーパー

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刃幅(mm):100
刃長(mm):18
質量(g):380
刃厚:0.5mm
刃:スチール
グリップ:エラストマー樹脂
刃先はまるでカッターナイフ!頑固な汚れも簡単に取り除けます
固まりきった接着剤や、頑固なこびりつきもこのスクレーパなら簡単に剥がせます。カッターナイフのような鋭利な刃が対象を削るようにして汚れを剥がしていきます。
鋭利な刃物付きスクレーパは、取り扱いにも注意が必要ですがダブルネジによる刃部分固定や、セーフティバネで交換時の刃の脱落を防ぐなど工夫がたくさん。安全性にもしっかり配慮しています。
9位 オルファ(OLFA) ハイパースクレーパー200

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全長:233.5mm
全厚:33.5mm
重量:351g
滑りにくく握りやすいグリップが安定した作業が可能
このスクレーパのグリップの形状は、握りやすいのが特徴。あまりに力を入れて対象物を剥がそうとすると、勢いで手が滑ってケガの原因になってしまいます。しかし、この製品はブラックの色のラバーグリップが滑り止め効果として手にしっかりフィットするので、安定して作業が叶います。
同じメーカーであるオルファが販売している様々な替刃に幅広く対応しているため、1つこの本体を持っていると替刃を変えて使用できます。刃カバー付きなので安全に保管できるのもおすすめのポイントです。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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![]() オルファ スクレーパーS型
1
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191円 |
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![]() ARTGEAR 業務用ガラス掃除プロ用ツ……
2
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799円 |
4.3 |
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![]() INOUE カーボンはがしヘラ 40mm 17……
3
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123円 |
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|
![]() KTC ステンレススクレーパーショ……
4
|
1,096円 |
4 |
|
![]() アストロプロダクツ ミニスクレー……
5
|
129円 |
4.25 |
|
![]() オルファ(OLFA) スクレーパーL型 3……
6
|
247円 |
|
|
![]() KENT プロスクレイパー2
7
|
2,041円 |
|
|
![]() タジマ SCR-L300 スクレーパー
8
|
1,476円 |
4.49 |
|
![]() オルファ(OLFA) ハイパースクレー……
9
|
1,389円 |
3 |
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まとめ
今回は、DIYや家や職場での清掃作業に大活躍なスクレーパーをご紹介しました。滑りにくく持ちやすいグリップで選ぶことや、耐久性があってお手入れのしやすい刃の素材でも選ぶのがおすすめのポイントです。また、替刃対応のものだと長く使い続けられるでしょう。
ご自身の用途に合わせて使いやすいスクレーパーを選んでくださいね。